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11章
374.食の里
「お兄ちゃんあの人達の事知ってるの?」
ミヅキがエリクの様子を見て話しかけると
「あ…ああ…最近サウス国で幅を利かせてる商会だよ、人を選んで商売するから貴族御用達の連中さ…庶民の事なんて見向きもしない、まして俺達獣人なんかさらにな…」
エリクがブーブル商会の男達を睨みつけていると
「何それ!酷いね!そんな人達になんて醤油あげることないよ!」
ミヅキがエリクの言葉に怒っていると
「ミヅキがそう言うなら…そうしようか?」
ムサシさんがミヅキに優しく笑いかけてきた。
「俺はそんな扱いを受けてる人達にもこの醤油と味噌を食べて貰いたくて…だからムサシさんの事を調べてここまで来たんだ…です。だからお願いします!ムサシさん弟子にしてください」
「偉い!お兄ちゃん!ムサシさん弟子にしてあげなよー」
ミヅキがエリク側に立って一緒にお願いしてあげると…
「で、弟子って…ミヅキのお願いなら…」
ムサシがミヅキとエリクを交互に見ながら迷っていると
「こら、ミヅキ!ムサシが困ってるだろ!ムサシ気にするなよ、こういう事はちゃんと自分で決めるんだ」
ベイカーがミヅキを掴むとエリクから離した。
すると森から大勢の里の者が凄まじい勢いでこちらに向かって来た!
「皆様!お待たせしましたー!」
長老がミヅキ達に向かって来ると…ブーブル商会の男達が行く手を阻んだ。
「まぁ少し待たされましたが…仕方ないですね、この度はわざ!わざ!このブーブル商会が直に取り引きに来させてもらいました。是非この醤油と味噌をうちで独占させて下さい。金額はそちらの言い値にお任せしますよ」
断られる事など微塵も思っていないブーブル商会の男達がドヤ顔で喋っていると…
「誰だ…おたく達は?」
長老達がミヅキ達の前に現れた男達に怪訝な顔を向ける。
「へっ?」
男達が予想外の答えに顔を見合わせると
「私達を迎えに来てくれたんですよね?」
男達が顔を引き攣らせながら必死に笑顔を作って聞くと…
「おたくらなんて知らん。我々はこちらのシルバ様とミヅキ様、そしてムサシ達を迎えにきたんだ」
そう言ってミヅキ達に笑顔を向けると…
「シルバ様!言ってくだされば直ぐに迎えを出しましたのに…さっさっ!どうぞこちらに!」
ブーブル商会の人達を無視してシルバ達を誘導していると
「ちょっ!ちょっと待て!そんな奴らに媚びを売ってどうするんだ!馬鹿なのかお前達は!ここいらで商売する気ならうちに顔を売っておく方が利口だぞ!」
「まだ今なら許してやるぞ…」
男達の傲慢な態度に
「…確か…ブーブル商会とか言ったな?」
長老が男達の方に向かって行くと…
「長老…」
里の者達が心配そうに見つめていると、男達に向かい…
「よーくわかった、お前達ブーブル商会に渡す物は何も無い!とっとと帰ってくれ!」
長老がハッキリと断った!
「この…クソジジイ…後悔するなよ…」
男達は長老達を睨みつけるとすごすごと列から離れ帰って行った…
「ん?こっちの坊主は誰だい?」
ポツンと離れたエリクに気がつくと
「あの子は醤油と味噌作りを学びたいって言ってる若者です…どうしましょうか?」
「あーそれならあっちの列に並んどくれ」
長老がそう言うと、少し離れた場所に出来てる列を指さした。
「あの列は?」
コジローが聞くと
「作り方を教えて欲しいって奴らが後を絶たなくてな、変な輩に教えるわけにもいかないし、何よりムサシの許可を取らないと行けないから無理だって言ったんだがなかなか帰ってくれなくてな…しょうがないからあそこで待っててもらっとるんだ」
「凄いね…どのくらい前から待ってるのかな?」
ミヅキが列を眺めていると
「これもリングス商会のマルコさんが醤油と味噌を広めてくれたおかげじゃな!売り方や商品の梱包法など商人の人が教えに来てくれたんだぞ」
「へぇー、マルコさんそんなことまで…」
「マルコさんにはまだ会ったことがないが手紙で色々と教えてもらっとる、いつかお礼に行かねばなるまいな!」
「あー…それならきっとそのうち向こうから来ると思うよ…ムサシさんはもう会えたしね!」
「そうだな、じゃあお礼にたんとお酒を作ってやらないと!」
「おお!頼むぞ、やっぱりムサシが作る物が一番だからな!学びたと言ってる奴らもムサシの好きにせい。断るも受け入れるもお前の自由だ」
「わ、わかった…少し考えてみるよ」
ムサシの答えに、長老は満足そうに頷いていた。
「じゃあお兄ちゃんとはここでお別れだね!ムサシさんの弟子になれるように頑張ってね」
ミヅキがエリクに手を振ると
「うん!ありがとう、俺あっちに並んで待ってます!」
ミヅキ達にお礼を言うと、ムサシに礼をしてエリクは列へと並びに走って行った…
「では、シルバ様達は里に…みんなでご馳走を用意しますからゆっくりと休んで下さい!」
【うむ、悪くない…】
シルバは機嫌よさそうに長老達に付いて行った。
列を作っていた商人達は唖然と先程のやり取りを見ていた…
里のみんなに案内されて霧の森を抜けると…里からは醤油と味噌の香りが漂っていた。
「うーん…いい香り」
ミヅキがシルバに乗りながら鼻をひくつかせると
「あっ!皆さんおかえりなさい」
里のおばちゃん達が笑顔でミヅキ達を迎えてくれた!
「ただいま…?」
ミヅキが恥ずかしそうに挨拶を返すと
「ミヅキちゃんが無事でよかったよ…みんな心配していたんだよ…」
おばちゃん達に囲まれると…
「そういやなんでシルバ様に乗ってるんだい?降りられないのかい?」
おばちゃん達がミヅキに手を差し出すと…
「ちょっと…足が動きずらくて…」
「足?」
里のみんなが心配そうにしていると、コジロー達がこれまでの事を話してくれた…
「そんな事が…」
「王都熱ね、確かに昔そんな病があったな…」
長老が顎に手を当てて昔の事を思い出していると
「大変だったね、ミヅキちゃん…ここなら変な輩も入ってこれないだろうしゆっくりと休んでいっておくれよ」
「そうだよ、自分達の家と思ってのんびりしてってくれ」
里のみんながミヅキ達をあたたかく迎え入れてくれた…
「みなさん…ありがとう」
ミヅキがみんなの気持ちに感動していると
「今日はゆっくりと休んでな!料理は私達が作るからね!ミヅキちゃんに成長した私らをみてもらわないと!」
おばちゃん達が腕まくりをすると準備を始めた。
「楽しみ~!」
その様子にミヅキは嬉しそうに手を叩いた!
「ムサシやコジロー達もご苦労だったな。今夜はシルバ様達と一緒にゆっくり休んでいなさい」
長老達にもてなされミヅキ達は気持ちよく時を過ごしていた…。
夜になると長老達が用意した家へと案内される。
「すみません、質素な家ですが…滞在中はここを自由に使って下さい」
いくつかの家を用意されると…ミヅキはエヴァさんとシルバ達で使うことにした、隣の家にはベイカーさんとデボット、レアルで寝る事になった…
「じゃあおやすみ、エヴァさんミヅキをよろしくお願いします。シルバ達も頼むぞ、何があったら直ぐに知らせに来てくれ」
ベイカーが注意すると
「わかった…じゃあ、おやすみ」
エヴァさんはミヅキを抱いて家の中へと入っていった…
「ふー…」
エヴァさんがミヅキをベッドに降ろすと、疲れた様に息を吐いた…
「エヴァさん?大丈夫…疲れちゃった?」
ミヅキがエヴァの顔色を見ると
「いや…大丈夫だよ、ちょっと緊張しただけさ。ここがユウイチロウが最後の時を過ごした場所かと思うと感慨深いと思ってな…」
「そうだね…あっ!そうだエヴァさん 明日、雄一郎さんが眠ってる所に行ってみようよ!」
ミヅキが声をかけると
「ああ…そうだな」
エヴァは少し寂しいそうな表情を浮かべてミヅキに微笑んだ…。
ミヅキがエリクの様子を見て話しかけると
「あ…ああ…最近サウス国で幅を利かせてる商会だよ、人を選んで商売するから貴族御用達の連中さ…庶民の事なんて見向きもしない、まして俺達獣人なんかさらにな…」
エリクがブーブル商会の男達を睨みつけていると
「何それ!酷いね!そんな人達になんて醤油あげることないよ!」
ミヅキがエリクの言葉に怒っていると
「ミヅキがそう言うなら…そうしようか?」
ムサシさんがミヅキに優しく笑いかけてきた。
「俺はそんな扱いを受けてる人達にもこの醤油と味噌を食べて貰いたくて…だからムサシさんの事を調べてここまで来たんだ…です。だからお願いします!ムサシさん弟子にしてください」
「偉い!お兄ちゃん!ムサシさん弟子にしてあげなよー」
ミヅキがエリク側に立って一緒にお願いしてあげると…
「で、弟子って…ミヅキのお願いなら…」
ムサシがミヅキとエリクを交互に見ながら迷っていると
「こら、ミヅキ!ムサシが困ってるだろ!ムサシ気にするなよ、こういう事はちゃんと自分で決めるんだ」
ベイカーがミヅキを掴むとエリクから離した。
すると森から大勢の里の者が凄まじい勢いでこちらに向かって来た!
「皆様!お待たせしましたー!」
長老がミヅキ達に向かって来ると…ブーブル商会の男達が行く手を阻んだ。
「まぁ少し待たされましたが…仕方ないですね、この度はわざ!わざ!このブーブル商会が直に取り引きに来させてもらいました。是非この醤油と味噌をうちで独占させて下さい。金額はそちらの言い値にお任せしますよ」
断られる事など微塵も思っていないブーブル商会の男達がドヤ顔で喋っていると…
「誰だ…おたく達は?」
長老達がミヅキ達の前に現れた男達に怪訝な顔を向ける。
「へっ?」
男達が予想外の答えに顔を見合わせると
「私達を迎えに来てくれたんですよね?」
男達が顔を引き攣らせながら必死に笑顔を作って聞くと…
「おたくらなんて知らん。我々はこちらのシルバ様とミヅキ様、そしてムサシ達を迎えにきたんだ」
そう言ってミヅキ達に笑顔を向けると…
「シルバ様!言ってくだされば直ぐに迎えを出しましたのに…さっさっ!どうぞこちらに!」
ブーブル商会の人達を無視してシルバ達を誘導していると
「ちょっ!ちょっと待て!そんな奴らに媚びを売ってどうするんだ!馬鹿なのかお前達は!ここいらで商売する気ならうちに顔を売っておく方が利口だぞ!」
「まだ今なら許してやるぞ…」
男達の傲慢な態度に
「…確か…ブーブル商会とか言ったな?」
長老が男達の方に向かって行くと…
「長老…」
里の者達が心配そうに見つめていると、男達に向かい…
「よーくわかった、お前達ブーブル商会に渡す物は何も無い!とっとと帰ってくれ!」
長老がハッキリと断った!
「この…クソジジイ…後悔するなよ…」
男達は長老達を睨みつけるとすごすごと列から離れ帰って行った…
「ん?こっちの坊主は誰だい?」
ポツンと離れたエリクに気がつくと
「あの子は醤油と味噌作りを学びたいって言ってる若者です…どうしましょうか?」
「あーそれならあっちの列に並んどくれ」
長老がそう言うと、少し離れた場所に出来てる列を指さした。
「あの列は?」
コジローが聞くと
「作り方を教えて欲しいって奴らが後を絶たなくてな、変な輩に教えるわけにもいかないし、何よりムサシの許可を取らないと行けないから無理だって言ったんだがなかなか帰ってくれなくてな…しょうがないからあそこで待っててもらっとるんだ」
「凄いね…どのくらい前から待ってるのかな?」
ミヅキが列を眺めていると
「これもリングス商会のマルコさんが醤油と味噌を広めてくれたおかげじゃな!売り方や商品の梱包法など商人の人が教えに来てくれたんだぞ」
「へぇー、マルコさんそんなことまで…」
「マルコさんにはまだ会ったことがないが手紙で色々と教えてもらっとる、いつかお礼に行かねばなるまいな!」
「あー…それならきっとそのうち向こうから来ると思うよ…ムサシさんはもう会えたしね!」
「そうだな、じゃあお礼にたんとお酒を作ってやらないと!」
「おお!頼むぞ、やっぱりムサシが作る物が一番だからな!学びたと言ってる奴らもムサシの好きにせい。断るも受け入れるもお前の自由だ」
「わ、わかった…少し考えてみるよ」
ムサシの答えに、長老は満足そうに頷いていた。
「じゃあお兄ちゃんとはここでお別れだね!ムサシさんの弟子になれるように頑張ってね」
ミヅキがエリクに手を振ると
「うん!ありがとう、俺あっちに並んで待ってます!」
ミヅキ達にお礼を言うと、ムサシに礼をしてエリクは列へと並びに走って行った…
「では、シルバ様達は里に…みんなでご馳走を用意しますからゆっくりと休んで下さい!」
【うむ、悪くない…】
シルバは機嫌よさそうに長老達に付いて行った。
列を作っていた商人達は唖然と先程のやり取りを見ていた…
里のみんなに案内されて霧の森を抜けると…里からは醤油と味噌の香りが漂っていた。
「うーん…いい香り」
ミヅキがシルバに乗りながら鼻をひくつかせると
「あっ!皆さんおかえりなさい」
里のおばちゃん達が笑顔でミヅキ達を迎えてくれた!
「ただいま…?」
ミヅキが恥ずかしそうに挨拶を返すと
「ミヅキちゃんが無事でよかったよ…みんな心配していたんだよ…」
おばちゃん達に囲まれると…
「そういやなんでシルバ様に乗ってるんだい?降りられないのかい?」
おばちゃん達がミヅキに手を差し出すと…
「ちょっと…足が動きずらくて…」
「足?」
里のみんなが心配そうにしていると、コジロー達がこれまでの事を話してくれた…
「そんな事が…」
「王都熱ね、確かに昔そんな病があったな…」
長老が顎に手を当てて昔の事を思い出していると
「大変だったね、ミヅキちゃん…ここなら変な輩も入ってこれないだろうしゆっくりと休んでいっておくれよ」
「そうだよ、自分達の家と思ってのんびりしてってくれ」
里のみんながミヅキ達をあたたかく迎え入れてくれた…
「みなさん…ありがとう」
ミヅキがみんなの気持ちに感動していると
「今日はゆっくりと休んでな!料理は私達が作るからね!ミヅキちゃんに成長した私らをみてもらわないと!」
おばちゃん達が腕まくりをすると準備を始めた。
「楽しみ~!」
その様子にミヅキは嬉しそうに手を叩いた!
「ムサシやコジロー達もご苦労だったな。今夜はシルバ様達と一緒にゆっくり休んでいなさい」
長老達にもてなされミヅキ達は気持ちよく時を過ごしていた…。
夜になると長老達が用意した家へと案内される。
「すみません、質素な家ですが…滞在中はここを自由に使って下さい」
いくつかの家を用意されると…ミヅキはエヴァさんとシルバ達で使うことにした、隣の家にはベイカーさんとデボット、レアルで寝る事になった…
「じゃあおやすみ、エヴァさんミヅキをよろしくお願いします。シルバ達も頼むぞ、何があったら直ぐに知らせに来てくれ」
ベイカーが注意すると
「わかった…じゃあ、おやすみ」
エヴァさんはミヅキを抱いて家の中へと入っていった…
「ふー…」
エヴァさんがミヅキをベッドに降ろすと、疲れた様に息を吐いた…
「エヴァさん?大丈夫…疲れちゃった?」
ミヅキがエヴァの顔色を見ると
「いや…大丈夫だよ、ちょっと緊張しただけさ。ここがユウイチロウが最後の時を過ごした場所かと思うと感慨深いと思ってな…」
「そうだね…あっ!そうだエヴァさん 明日、雄一郎さんが眠ってる所に行ってみようよ!」
ミヅキが声をかけると
「ああ…そうだな」
エヴァは少し寂しいそうな表情を浮かべてミヅキに微笑んだ…。
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