ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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11章

378.テラタウロス

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【さぁどうだ!】

シルバはテラタウロスをベイカーの前にドンッと出すと…

「なんだこりゃ…」

流石のベイカーも初めて見るテラタウロスに目をむく。

「テラタウロスです…ミノタウロスの最上位種ですよ…」

コジローが答えるとベイカーがテラタウロスをじっくりと眺める。

「なんだよ…俺もシルバと一緒に肉狩りに行けばよかった、こいつと戦ってみたかったなぁ」

残念そうにテラタウロスを触ると…

【まだギガタウロスがいたよな?】

シルバがコジローに聞くと

【ええ、後ろに控えてましたがシルバさんを見て逃げ出しましたよね】

コジローが苦笑しながらその事をベイカーに教えると

「なに!?よし…飯の後に行ってみるかな!シルバ後でその場所に案内してくれるか?」

【ええ…】

シルバが面倒臭そうに嫌な顔をすると

「そんな嫌そうな顔するなよ、美味い所お前にやるからさ!」

そう言ってテラタウロスをドンッと叩いた。

シルバは渋々頷くと…

「よし!さぁじゃあこいつを捌いちまおう!」

ベイカーはご機嫌にテラタウロスを持ち上げた。

シルバはミヅキの元に向かうと、シンク達に囲まれてミヅキが気持ち良さそう寝ていた。

【あっシルバおかえり~】

シンクがシルバに気がついて顔をあげると

「う、う~ん…」

ミヅキが身じろぐと目を覚ました。

「あれ…ここどこだ…?」

寝ぼけまなこで周りを見ていると…

【ミヅキ、おはよう】

シルバがミヅキのそばに擦り寄った…

【シルバ…シルバ!】

意識が戻ってくると…

【シルバ酷い!あんなに擽るなんて!】

ミヅキがぷいっと顔を背けると

【ミ、ミヅキ!いや、す、すまない…心配で…つい…】

シルバが顔を伏せてしょぼんとしながらミヅキを見上げていると…

(クッ…可愛い顔して…触りたい…いや!あんなにやめてって頼んだのに全然やめてくれなかったシルバだって酷いんだから)

ミヅキがチラチラとシルバを見ていると

【ミヅキ…】

シルバが甘ったれた声を出す…

【無、無理…】

ミヅキがシルバに抱きついた…

【そんな可愛い顔されたら触らないわけにいかないじゃん…】

シルバを撫でくりまわしていると

【でも次したらもう口聞かないんだからね】

【それは困る!でもミヅキの匂いを嗅がない訳にもいかない!】

シルバがハッキリと答えると…

【やめる気ないじゃん…】

ミヅキがガクンと肩を落とした…。

【それよりもさっき美味そうな肉を取ってきたぞ!】

シルバが先程の狩りの話をすると

【へー!ベイカーさん達がご飯作ってくれてるんだ!】

【肉を焼くだけって言ってたけどね~】

シンクがミヅキの肩に止まると

【でも肉がいいからな!】

シルバがドヤ顔をする、ミヅキは笑いながらベイカー達の元に向かった。

ミヅキが顔を出すと

「おっ、ミヅキもう大丈夫か?」

ベイカーが笑って声をかける。

「まだ笑いすぎでお腹が少し痛いよ、シルバやりすぎるんだもん」

「なら肉が食えないな!いやぁ~残念だなぁ~今日の肉は凄いのに…」

ベイカーがニヤニヤと笑うと

「た、食べるよ!別に食べるのに支障はないもんね!」

ミヅキが慌てて答えると

「ベイカーさんが言うくらい凄いお肉なんだ?どんなの?」

ミヅキが覗き込もうとちかづくと…

「コレだ!」

ベイカーが捌いた肉を取り出した!

「おお!凄い霜降り!これは…確かに美味しそう~」

グゥ~

ミヅキの腹が思わず鳴った!

「早く食べたーい!どうやって食べるの?ステーキ?焼肉?」

「沢山あるからどっちもやろうぜ!」

「いいね!」

ミヅキが賛成!と元気よく手を叩いた。

「よし!じゃあコジロー、里のみんなを呼んできてくれ!俺は焼き場を仕上げておくから」

「わかりました!」

コジローがみんなを呼びに走って行くと

「ベイカーさん!私も手伝うよ、何すればいい?」

「そうか?まぁ無理するなよ、じゃあ…そこに薪を干しておいたから持ってきてくれ。それにシンクに火をおこしてもらおう」

「了解~」

ミヅキがベイカーが指さした方に歩いていくと…大量に置かれた木の枝を見つける。

「これかな?」

ミヅキは地面に干してある木の枝を拾おうとすると…

「ちょっと待って!これって…」

木の枝だと思っていた物を掴んで鑑定をしてみると…


鑑定


《ゴボウ》…紫色の花の根っこ。牛蒡。食用。


「やっぱりゴボウだ!」

ミヅキは急いで干されていたゴボウを収納にしまうとベイカーの元に戻ってきた。

「ベイカーさん!こ、これ!どうしたの!」

ミヅキがゴボウを見せると…

「どうしたって…ただの大きな木の根っこだろ?干して薪にするんだよ」

ベイカーが当たり前の様に言うと

「何言ってるの!これ食べられるやつだよ!」

「はぁ?いや…流石の俺も木の根は無理だ…」

ベイカーが首を振ると

「確かに根っこの部分だけど、これは美味しいやつなんだよぉ~」

ミヅキが思わず嘆く。

「いや、いくら美味いって言っても…たかが木の根だぞ?」

「もう!牛肉とも相性抜群なんだから!」

ミヅキはベイカー達に肉の方は任せてゴボウの下処理を始めた。

「あっ!ベイカーさんそのテラタウロスの肉を薄くスライスできる?」

「薄く?肉は厚い方が美味いだろうが?」

「これだからベイカーさんは…」

ミヅキがため息をついて呆れると

「料理によっては薄く切ったりミンチにしたり切り方で色んな料理ができるんだよ…」

「な、なるほど…」

「他にはねぇ……、だし!あとは………」

グチグチと文句とうんちくをたれ出したミヅキを無視してベイカーはテラタウロスの肉を薄く切り出した。

ミヅキは一通り喋るとスッキリして料理に戻った、ゴボウの皮を軽くこ削いで斜めにスライスすると水にさらす。

残りは千切りに切ると…

「にんじんはあったかなぁ~?」

収納の中を探してにんじんを出すとそれも千切りにした。

肉を切り終えてミヅキの様子を見に来たベイカーがさらしてるゴボウを覗き込む。

「おお…あの茶色い木の根が綺麗なもんだな」

「ゴボウのアク抜きでこうやって酢水にさらすんだよ」

10分程度さらすと水気を切り、鍋で炒めていく。

にんじんも入れてしんなりとしてきたら酒を一気に入れてアルコールをとばし他の調味料も入れると…あたりには醤油の香ばしい匂いが広がった…

「おお…いい匂いだ…」

クンクンとベイカーが鼻をひくつかせた…

「ベイカーさんシルバみたい」

ミヅキがベイカーの行動を見て笑っていると匂いにつられて里の人達が集まってきた…

「うわぁ~いい匂いですね」

コジローも顔を綻ばせていると…

「ミヅキ、それ何使って作ってるの?」

ユキさんが興味深げにミヅキが炒めてる鍋を覗き込んだ…

「これだよ!」

ミヅキがゴボウを見せると…

「やだっ!それって木の根っこじゃない!そんなの食べられないわよ!」

「違うよ!これはゴボウっていって根の部分が食べられるものなの!ほらっちょっと味見!」

ミヅキがユキさんにアーンときんぴらを差し出すと…

「本当の本当に大丈夫なのよね?」

ユキさんがじっとミヅキを見つめると…覚悟を決めてきんぴらを口に入れた…

ユキさんが目をつむったまま口を動かしていると…

カッ!と大きな瞳を見開いた!

「ユ、ユキ…どうしたんだ?」

「やっぱり無理だったのか?」

里の人が心配そうに声をかけると…

「美味しい!この歯応えと醤油とさとうの甘辛い感じが最高だわ!」

「でしょ!でしょ!しかもゴボウは食物繊維が豊富だよー」

「しょくもつせんい?」

「お通じがよくなるってこと!」

ミヅキがウインクすると…

「ミヅキちゃん!ちょっとそれ私にもちょうだいな!!」

お通じと聞いて一部のおばちゃん達が目の色を変えて迫ってきた…
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