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11章
379.弟子
「ただいま戻りました!」
商人達の誘導をしていた里の人が戻ってくると…
「ご苦労じゃったな!みんな誘導して注意はしてきたか?」
長老が確認をすると
「はい、出歩いたりしたら今後の取引をしないよう言っておきました!しかし…弟子になりたいっと言っていた若者達がいなくなっていたんですよね~」
里の人の言葉に
「えっ?エリクお兄ちゃん達いなかったの?」
ミヅキが話を聞いていて声をかけてきた…
「ミヅキちゃん!うん、そうなんだ。商人達に飯をたかっていたらしいから腹でも減って狩りにでも出たんじゃないのかな?」
里の人が軽く話すと
「危なくない?普通の人が狩りなんて…」
ミヅキが心配そうに言うと
「大丈夫、大丈夫!ここら辺の魔物はそんなに強くないから!俺たちでも軽く捕れるからね」
「みんなは…忍者だものそりゃ捕れるでしょ…」
「えっ?みんな村人ならこんなもんなもんだろ?」
里の人達が驚いてコジロー達を見ると
「あー…多分他の一般人よりは…強いかな?」
コジローが苦笑して答えると
「俺たちの里はみんなある程度戦えるからね…」
「そ、そうなのか?」
「ちょっと…心配だなぁ~ベイカーさんどうしよう?」
「えー!いいよ!ほっとけよ!あいつらだってここらで敵わないってわかる事で成長できるよ!」
ベイカーさんがステーキにかじりつきながら答えるとミヅキが肉に夢中なベイカーに呆れる。
「ベイカーさん!行くよ!」
ミヅキはベイカーさんの耳を掴むとシルバ達とエリク達の捜索に向かった!
「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!…」
「ど、どうする…どうすればいいんだよ…」
「助けてくれ…誰か…」
エリク達はバラバラに散らばりながら夜の森を全速力で走っていた…
最初は魔ウサギやビッグラットなど小物の魔物を狩っていた…
それが上手く行き過ぎて調子に乗ってしまった、そこでやめておけば良かったものの…人数的に量が足りないこともあり、もっと森の奥へ奥へと進んでしまっていた…。
すると、奥の方から嫌な気配がしてきた…空気がピリつき今にも逃げ出したい衝動にかられる。
周りのみんなを見ると同じように顔を強ばらせていた…
ドッサ!
木々が倒れる音に皆がビクッと体を強ばらせる…するとエリクが叫んだ!
「か、隠れろ!」
エリクの言葉にハッと我に返ると一斉に隠れ、身を潜める…しばらくすると音が近づいてきた。
そこには苛立ち周りの木々をなぎ倒しているギガタウロスがいた…。
「あれは…なんだ?」
初めて見るミノタウロスの上位種に若者達は腰を抜かす者もいた…
(大丈夫…こっちには気がついてない…このまま息を潜めてやり過ごせば…)
皆冷や汗をかきながら祈るように息を潜めて目をつむっていると…
ガサッ…
若者の一人が思わず後ずさりってしまい枯れ葉を踏んでしまう。
ギロッ!
ギガタウロスは血走った目を音のなる方に向けると…
「グゥモォー!!」
草の陰に隠れていた若者達に威嚇して雄叫びをあげた!
「ぎゃー!」
若者の一人が耐えきれずに叫びだし、一目散に逃げ出すと…
「お、おい!待ってくれ!」
皆が後を追うように走り出した!
ギガタウロスの脚は遅いが繰り出される一歩が大きく撒くことが出来ない!
しかも腹が減っていて体力も限界に来ていた…
もう駄目だ…
皆が諦めそうになった時…
「てめぇの相手はこの俺だ!」
何かが通り過ぎたと思ったら…後ろで凄まじい破壊音が鳴り響いた…
しかし、恐ろしくて振り返ることが出来ない…最後のチャンスかもしれないと思い必死に足を前へ前へと出していると限界を迎えた足が絡み合い盛大に転んでしまう。
「ここで終わりか…」
ドロドロになった顔を地面に付けたまま…起き上がることも出来ない…
エリクが諦め目を閉じると…
「お兄ちゃーん!大丈夫!?」
子供の心配する声が聞こえてきた…
(ここはもう死の世界か?俺は何も感じないまま死んだのかな…)
【大変!シルバ!エリクお兄ちゃんが起きないよ!】
【安心しろ、気を失ってるだけだ】
首元を何かに噛まれたと思ったらポーンとどこかに投げ出された!
【シルバー!】
「大丈夫だミヅキ、ちゃんと運んでおくから」
コジローが見事にエリクをキャッチすると…
「うっ…」
エリクが微かに体を動かした…
「ほらちゃんと生きてるよ」
「よかった…ベイカーさんはどうかな?」
ミヅキがベイカーが突っ走って行った先を見ていると…
「おおーい!見てみろ!ギガタウロス狩ったぞー!」
ギガタウロスの頭を剣に突き刺し高々と空に掲げていた。
身体部分を引きずりながら運んで来ると…
「ベイカーさん…私が収納に入れておくよ」
ミヅキがベイカーからギガタウロスを受け取ると…
「それよりも他の人達も見つけないと!みんなどこかで怯えてるよ」
「そこら辺は里の人達の方が詳しいだろ…」
ベイカーが周りを確認すると…
「おっ、あそこに誰かいるな」
ガサッと草をかき分けると
「ひぃ!」
若者はベイカーを見るなり気を失った…
「なんて失礼なやつだ!」
ベイカーが若者の首根っこを掴んで運んで来て、怒っていると…
「そりゃ…ベイカーさんのその姿見ればみんな怖がるよ…」
ミヅキがベイカーを上から下までじっくりと見る…その姿はギガタウロスの返り血で赤く染まっていた…
「いやぁ~あいつなんか興奮してたみたいで凄い勢いで血しぶきが出たぞ、なんであんなに怒ってたのかな?」
【シルバさん…あれって…】
コジローがコソッとシルバに話しかけると
【俺が逃がしてやったやつだろうな…おおかたプライドでも傷つけられたんだろ、ここいらじゃ敵無しっぽかったからな】
ふんっと鼻で笑っていると
【ミヅキには黙っていろよ!】
シルバがジロっとコジローを睨みつけた。
【は、はい…】
コジローが顔を強ばらせていると…
「だけどこんな強い魔物がなんでこんな所で暴れてたんだろうね?」
ミヅキがベイカーに聞くと
「シルバのせいだろ、あいつがテラタウロスを狩りに行った時にギガタウロスもいたって言ってたからな!」
【シルバ?】
ミヅキがジロっとシルバを見ると…
【あの野郎!】
シルバはベイカーを睨みつけるがミヅキに捕まってしまう。
【もう!駄目だよ他の人に迷惑かけちゃ!】
【す、すまない…】
シルバが尻尾を垂らしていると…
「ぷぷぷ…」
ベイカーがニヤニヤとシルバをみて笑っていた…。
見習い希望の若者達を全員無事に保護するとミヅキ達は里に戻ってきた。
森に入って若者達を寝かせると…
「きっとお腹空いてるよね…何かつくといてあげるか…」
ミヅキはうどんを作って茹でて、ゴボウを使ってごぼう天を揚げていると…エリク達が匂いに釣られて意識を取り戻してきた。
「ここは…」
エリク達が周りを見ると…
「お兄ちゃん達大丈夫?」
ミヅキが心配そうに顔を覗き込んだ…
「君は…ムサシさんの…」
「ミヅキだよ、お兄ちゃん達ギガタウロスに襲われてたんだよ…覚えてる?」
ギガタウロスと聞いてみんながギクッと体を強ばらせると
「大丈夫…ベイカーさんが討伐してくれたからね」
ミヅキが安心させるように微笑むとエリク達も少し落ち着きを取り戻した。
「なんであんな危ない事したの?」
ミヅキが聞くと
「いや…俺たち腹が減って、食べる物も無かったからそれなら魔物か動物を狩って食べようかと…」
「冒険者でもないのに?」
「人数で叩けば大丈夫かと…」
エリク達の声が小さくなると…
「馬鹿かお前ら…ろくに講習も受けずに一般人が討伐なんて無謀にも程があるだろ、しかもここはBランク級の魔物が出る場所だぞ」
「はい…」
ベイカーに説教されて項垂れていると
「しかもお前らが遭遇したあのギガタウロスはAランクの魔物だ…殺されなかったのは幸運としかいえないな」
よく助かったな…と軽く肩を叩くと
「Aランク…」
若者達はそれを聞いて愕然と言葉を失った…
商人達の誘導をしていた里の人が戻ってくると…
「ご苦労じゃったな!みんな誘導して注意はしてきたか?」
長老が確認をすると
「はい、出歩いたりしたら今後の取引をしないよう言っておきました!しかし…弟子になりたいっと言っていた若者達がいなくなっていたんですよね~」
里の人の言葉に
「えっ?エリクお兄ちゃん達いなかったの?」
ミヅキが話を聞いていて声をかけてきた…
「ミヅキちゃん!うん、そうなんだ。商人達に飯をたかっていたらしいから腹でも減って狩りにでも出たんじゃないのかな?」
里の人が軽く話すと
「危なくない?普通の人が狩りなんて…」
ミヅキが心配そうに言うと
「大丈夫、大丈夫!ここら辺の魔物はそんなに強くないから!俺たちでも軽く捕れるからね」
「みんなは…忍者だものそりゃ捕れるでしょ…」
「えっ?みんな村人ならこんなもんなもんだろ?」
里の人達が驚いてコジロー達を見ると
「あー…多分他の一般人よりは…強いかな?」
コジローが苦笑して答えると
「俺たちの里はみんなある程度戦えるからね…」
「そ、そうなのか?」
「ちょっと…心配だなぁ~ベイカーさんどうしよう?」
「えー!いいよ!ほっとけよ!あいつらだってここらで敵わないってわかる事で成長できるよ!」
ベイカーさんがステーキにかじりつきながら答えるとミヅキが肉に夢中なベイカーに呆れる。
「ベイカーさん!行くよ!」
ミヅキはベイカーさんの耳を掴むとシルバ達とエリク達の捜索に向かった!
「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!…」
「ど、どうする…どうすればいいんだよ…」
「助けてくれ…誰か…」
エリク達はバラバラに散らばりながら夜の森を全速力で走っていた…
最初は魔ウサギやビッグラットなど小物の魔物を狩っていた…
それが上手く行き過ぎて調子に乗ってしまった、そこでやめておけば良かったものの…人数的に量が足りないこともあり、もっと森の奥へ奥へと進んでしまっていた…。
すると、奥の方から嫌な気配がしてきた…空気がピリつき今にも逃げ出したい衝動にかられる。
周りのみんなを見ると同じように顔を強ばらせていた…
ドッサ!
木々が倒れる音に皆がビクッと体を強ばらせる…するとエリクが叫んだ!
「か、隠れろ!」
エリクの言葉にハッと我に返ると一斉に隠れ、身を潜める…しばらくすると音が近づいてきた。
そこには苛立ち周りの木々をなぎ倒しているギガタウロスがいた…。
「あれは…なんだ?」
初めて見るミノタウロスの上位種に若者達は腰を抜かす者もいた…
(大丈夫…こっちには気がついてない…このまま息を潜めてやり過ごせば…)
皆冷や汗をかきながら祈るように息を潜めて目をつむっていると…
ガサッ…
若者の一人が思わず後ずさりってしまい枯れ葉を踏んでしまう。
ギロッ!
ギガタウロスは血走った目を音のなる方に向けると…
「グゥモォー!!」
草の陰に隠れていた若者達に威嚇して雄叫びをあげた!
「ぎゃー!」
若者の一人が耐えきれずに叫びだし、一目散に逃げ出すと…
「お、おい!待ってくれ!」
皆が後を追うように走り出した!
ギガタウロスの脚は遅いが繰り出される一歩が大きく撒くことが出来ない!
しかも腹が減っていて体力も限界に来ていた…
もう駄目だ…
皆が諦めそうになった時…
「てめぇの相手はこの俺だ!」
何かが通り過ぎたと思ったら…後ろで凄まじい破壊音が鳴り響いた…
しかし、恐ろしくて振り返ることが出来ない…最後のチャンスかもしれないと思い必死に足を前へ前へと出していると限界を迎えた足が絡み合い盛大に転んでしまう。
「ここで終わりか…」
ドロドロになった顔を地面に付けたまま…起き上がることも出来ない…
エリクが諦め目を閉じると…
「お兄ちゃーん!大丈夫!?」
子供の心配する声が聞こえてきた…
(ここはもう死の世界か?俺は何も感じないまま死んだのかな…)
【大変!シルバ!エリクお兄ちゃんが起きないよ!】
【安心しろ、気を失ってるだけだ】
首元を何かに噛まれたと思ったらポーンとどこかに投げ出された!
【シルバー!】
「大丈夫だミヅキ、ちゃんと運んでおくから」
コジローが見事にエリクをキャッチすると…
「うっ…」
エリクが微かに体を動かした…
「ほらちゃんと生きてるよ」
「よかった…ベイカーさんはどうかな?」
ミヅキがベイカーが突っ走って行った先を見ていると…
「おおーい!見てみろ!ギガタウロス狩ったぞー!」
ギガタウロスの頭を剣に突き刺し高々と空に掲げていた。
身体部分を引きずりながら運んで来ると…
「ベイカーさん…私が収納に入れておくよ」
ミヅキがベイカーからギガタウロスを受け取ると…
「それよりも他の人達も見つけないと!みんなどこかで怯えてるよ」
「そこら辺は里の人達の方が詳しいだろ…」
ベイカーが周りを確認すると…
「おっ、あそこに誰かいるな」
ガサッと草をかき分けると
「ひぃ!」
若者はベイカーを見るなり気を失った…
「なんて失礼なやつだ!」
ベイカーが若者の首根っこを掴んで運んで来て、怒っていると…
「そりゃ…ベイカーさんのその姿見ればみんな怖がるよ…」
ミヅキがベイカーを上から下までじっくりと見る…その姿はギガタウロスの返り血で赤く染まっていた…
「いやぁ~あいつなんか興奮してたみたいで凄い勢いで血しぶきが出たぞ、なんであんなに怒ってたのかな?」
【シルバさん…あれって…】
コジローがコソッとシルバに話しかけると
【俺が逃がしてやったやつだろうな…おおかたプライドでも傷つけられたんだろ、ここいらじゃ敵無しっぽかったからな】
ふんっと鼻で笑っていると
【ミヅキには黙っていろよ!】
シルバがジロっとコジローを睨みつけた。
【は、はい…】
コジローが顔を強ばらせていると…
「だけどこんな強い魔物がなんでこんな所で暴れてたんだろうね?」
ミヅキがベイカーに聞くと
「シルバのせいだろ、あいつがテラタウロスを狩りに行った時にギガタウロスもいたって言ってたからな!」
【シルバ?】
ミヅキがジロっとシルバを見ると…
【あの野郎!】
シルバはベイカーを睨みつけるがミヅキに捕まってしまう。
【もう!駄目だよ他の人に迷惑かけちゃ!】
【す、すまない…】
シルバが尻尾を垂らしていると…
「ぷぷぷ…」
ベイカーがニヤニヤとシルバをみて笑っていた…。
見習い希望の若者達を全員無事に保護するとミヅキ達は里に戻ってきた。
森に入って若者達を寝かせると…
「きっとお腹空いてるよね…何かつくといてあげるか…」
ミヅキはうどんを作って茹でて、ゴボウを使ってごぼう天を揚げていると…エリク達が匂いに釣られて意識を取り戻してきた。
「ここは…」
エリク達が周りを見ると…
「お兄ちゃん達大丈夫?」
ミヅキが心配そうに顔を覗き込んだ…
「君は…ムサシさんの…」
「ミヅキだよ、お兄ちゃん達ギガタウロスに襲われてたんだよ…覚えてる?」
ギガタウロスと聞いてみんながギクッと体を強ばらせると
「大丈夫…ベイカーさんが討伐してくれたからね」
ミヅキが安心させるように微笑むとエリク達も少し落ち着きを取り戻した。
「なんであんな危ない事したの?」
ミヅキが聞くと
「いや…俺たち腹が減って、食べる物も無かったからそれなら魔物か動物を狩って食べようかと…」
「冒険者でもないのに?」
「人数で叩けば大丈夫かと…」
エリク達の声が小さくなると…
「馬鹿かお前ら…ろくに講習も受けずに一般人が討伐なんて無謀にも程があるだろ、しかもここはBランク級の魔物が出る場所だぞ」
「はい…」
ベイカーに説教されて項垂れていると
「しかもお前らが遭遇したあのギガタウロスはAランクの魔物だ…殺されなかったのは幸運としかいえないな」
よく助かったな…と軽く肩を叩くと
「Aランク…」
若者達はそれを聞いて愕然と言葉を失った…
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