ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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13章

532.おしおき

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「さてと…悪い子にはおしおきが必要ですかね」

セバスは帯電した体のままにっこりと笑いながらオリビアに近づいてく…

「く、来るな!誰かー!」

声を出すが自分が人を遠ざけた事を思い出す。

逃げ出そうとベイカーとアランの方に走ってきた!

「お前が当たれ!」

アランを掴むとドンと蹴ってセバスの方へとつき飛ばす!

「お、おい!」

アランは体制を崩してセバスの方に倒れると…

「おっと…」

セバスがアランを支えた…その瞬間

ビリリリリッ!

アランの体にセバスが貯めた電気が走った!

「ぎゃああああ!」

アランの頭がプスプスと煙が立つ…

「ははは!仲間を殺しやがった!ざまぁみろ!」

オリビアが笑うと…

「死んでねぇわ!」

口から煙を出してアランが叫んだ。

「な、なんで死んでないんだ…あれだけの電撃を受けて…」

気持ち悪いもので見るようにオリビアがアランを見つめると

「うっ…子供にそんな目で見られるとクルな…」

「アランさん…子供相手に何考えててんだ」

「あなたそこまで落ちましたか」

ベイカーさんが軽蔑の眼差しをアランにおくり、セバスはやはりと口を押さえた。

「へ、変態…」

オリビアがアランから離れて蔑む…

「馬鹿!違うよ!傷付くって意味だよ!」

アランが慌てて訂正すると

「冗談ですよ、さすがにそこまでだとは思っていませんよ」

セバスが笑うと

「あはは!アランさんのその顔!」

ベイカーが腹を抱えて笑っていると

「お前ら…」

ギリッと奥歯を噛み締める。

「いや…その顔…その目付き…やっぱり…」

オリビアはそろそろとアランを避けて部屋の隅に逃げると

「お、おい!お前みたいなガキに興味なんてあるわけねぇだろ!しかもわがままで可愛げも無いし!」

「うわぁ…アランさんはっきり言い過ぎだぞ」

「そうですよ、本当の事だとしてもそんなにはっきりと言わなくても」

ベイカーとセバスがやれやれとため息をつく。

「お、お前ら!言わせておけば…」

あいつらの方が酷い事言っている気がする…

オリビアは怒り三人に向かって木魔法を放つ!

木で出来た城は壁から天井から至る所から枝が伸びてくる!

アラン、セバス、ベイカーを捕まえようと枝が襲いかかってきた。

「ベイカーさん」

セバスは後ろに下がるとベイカーが前へと飛び出した!

収納から神木のナイフを取り出すと…

「はは!そんな小さなナイフで何ができる!」

オリビアは嘲笑う!ベイカーが持つナイフは刃先が十五センチほどしかない小さいものだったからだ。

「お子様相手にはこれくらいで十分だろ」

ベイカーは次々に襲いかかってくる枝をスパスパ切り刻んでいく。

「私は子供では無い!もう140歳だ…ってなんでその木を切れる!?普通の剣では切れないはずなのに…」

オリビアはあっさりと切られるアカシアの木を触る…自分のナイフを出して突き刺して見るがビクともしない…

「魔力で強度も上げてるのに…お前…何をした!」

オリビアはセバスを睨みつける。

「アルフノーヴァ兄様の事といい!牢屋の脱走に…人間がそんな事出来るわけないだろ!」

「なぜ、私が?それにこんな事出来る人などごまんといると思いますよ」

「いや、居ない…」

「それは言いすぎた」

ベイカーとアランがボソッとつぶやくと

「おっほん…」

二人をチラッと見る。

「何も言ってません!」

「同じく!」

二人が両手を上げる。

「そんな訳ない…じゃなきゃなんでアルフノーヴァ兄様は帰ってこないんだ!ここでは兄様達は誰も私の話しを聞いてくれない、一番優しかったアルフノーヴァ兄様がいてくれれば…」

「お前…そんなわがままでアルフノーヴァさんを呼び出そうとしたのか?」

ベイカーが呆れると

「そんなわがままなんかじゃない!それに今エルフの国には変な魔物が現れたんだ!人の世界を旅していた兄様なら何かわかるかもってお父様達が話してたんだから!」

「まぁ師匠ならわかるかもしれませんね」

セバスがうんうんと頷く。

「セバスさん…どっちの味方だよ。それに一番の被害者はセバスさんだろ」

「うるさい!何をごちゃごちゃと!それに気に食わないんだ、アルフノーヴァ兄様の手紙の返事がくる度にセバスがセバスがと書いてあって!兄様の家族はこの私だ!」

オリビアは目一杯の魔力をセバスにぶつける!

「セバスさん!」

「セバス!」

ベイカーとアランもさすがにやばいと駆け寄ろうとするが間に合わない!

「くっ…」

セバスは防御魔法を張るが…バリバリと次々に破られていく。

アランもベイカーも近づけずにいると…

「セバス本気出せ!」

「わかっていますが!上手く魔力が出ないのです!」

「当たり前だろ!エルフの国で人間がエルフに勝てると思うなよ!ここの森の木やこの城の木は我らの思うがままだ!お前を助けようとするものなどいない!」

「伊達に俺達より歳くってねぇな!見た目は子供だが年上だからな!」

「不味い…」

セバスは防御を次々に張るがオリビアの魔法攻撃の方がスピードを上回る…思わず膝を付き最後の一枚にヒビが入ると…

バタンッ!

「そこまでです!」

アルフノーヴァが部屋に駆けつけた!

「師匠!」

「兄様!」

オリビアは攻撃をやめてアルフノーヴァに笑いかけると…

「セバス!大丈夫かい!?」

アルフノーヴァはセバスに真っ先に駆け寄った。

「師匠…すみません。お手を煩わせて」

セバスが笑いかけアルフノーヴァの差し出した手を取り大丈夫だと立ち上がる。

「兄様…」

オリビアがショックのあまり顔面蒼白になる…

「兄様…私よりそんな人間の心配を…」

「オリビア様!」

アルフノーヴァに遅れてお世話係達も到着すると

「アルフノーヴァ様をお連れしました…えっ?人間がなぜここに?」

オリビアの部屋に集まっている面々に驚いている。

アルフノーヴァはセバス達の無事を確認すると…

「オリビア…」

オリビアを見つめる。

「に、兄様…」

気まずげに目を逸らすと、アルフノーヴァがツカツカとオリビアに近づく…

「どういう事かな?なんでセバスとベイカーさん達をエルフの国に連れてきたのかな?」

アルフノーヴァがオリビアをじっと見ながら聞くと

「だ、だって…兄様もうエルフの国には帰らないって…そんなのおかしいもの…この人間が何か言ったんでしょ?」

縋るようにアルフノーヴァを見上げる…

アルフノーヴァは困った様に笑うと、オリビアの頭を撫でる。

「違うよ、この子達は何も言ってない。私が帰りたくなくなってしまっただけなんだよ」

「そんなにいいの…人の国は?争いだらけでお互いを蔑みあい、人が人を売るような国に何があるの?エルフの国よりいいものなの?」

オリビアの言葉にアルフノーヴァは頷く

「確かにそんな時もあったね…でもそれだけじゃないよ。人もエルフも変わらない種族の壁を壊してくれたのがこのセバスなんだよ」

アルフノーヴァが愛おしそうにセバスを見つめると、セバスは居心地悪そうにしている。

「こんなおじさんになってまで…」

「いくつになっても君は私の大切な息子だからね」

アルフノーヴァの言葉にセバスは、恥ずかしながらも笑を浮かべていた。
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