文字サイズ
小
中
大
特大
397 / 656
13章
540.エルフの料理
アルフノーヴァとエヴァはミヅキ達の部屋へと行こうとするとエルフの王子達に引き止められていた…
「アルフノーヴァ!エヴァ!あの子供は一体誰なんだ!?人でありながら俺たち以上の魔力を持っているみたいじゃないか」
「お前達と来たと言うことはあの子のことをよく知っているんだろ?」
どう言う事なんだと詰め寄られると…
「ミ、ミヅキさんの事は私もそんなには…」
アルフノーヴァが首を振ると今度はエヴァを見つめるが
「私も無理だ、彼女は命の恩人。いくら王子達の頼みでも話せません」
エヴァがキッパリと断ると
「我らの言うことを聞けないと?」
「エルフの中で魔力の順位は絶対だぞ…見たところエヴァ…お前魔力が大分落ちているよな?」
ジロっとエヴァを見つめると…
「いや!待て待て!別にエヴァ達を責めてるんじゃない!あの子が特別な方だと言うのは俺達にもわかる。聖獣達に愛され、神木様からも可愛がられていた…あれはきっと〝愛し子〟だろう。我らもまだ会ったことがないがそうとしか考えられん」
「私からはなんとも…ミヅキさんに聞いたこともないしなぁ…」
アルフノーヴァが言葉を濁すと…
「愛し子だとしたなら…彼女は人の国にいるべきではないのでは?」
第一王子のウォールの言葉に他の王子達も頷く。
「あの魔力に聖獣を魅了する力…人の国にいれば必ずいいように使われてしまうだろ?」
「そうです。ならエルフの国で守ってやる方がいい!」
「それでは人もエルフも変わらないのでは?兄さん達もミヅキさんを手元に置きたいと考えているのでしょう?」
「我らは愛し子を利用する様な事など絶対にしない!ただ怖い思いなどしないように宝石の様に大切に扱うだけだ」
「宝石…」
エヴァが呟くと
「ミヅキにには似合わないな…」
クスッと笑う。
「ミヅキにはミヅキの考えがある、それに我らが守らねばならんほどあの子は弱くない」
それは確かに…アルフノーヴァも苦笑する。
「では、あの方がもしここに居たいと言えば…守って欲しいと言ったなら二人は問題ないですよね?」
「ミヅキさんが望むなら」
「私もだ」
「その言葉が聞ければ結構です…我らは最高のもてなしを用意してあります。豪華な食事に滅多に入れない風呂もある。神木様のお力もお借りして快適な寝具も用意した…きっとここが気に入ってくれるだろう」
王子達が頷き合うと…エヴァとアルフノーヴァは顔を見合わせる。
「ミヅキにエルフの料理…」
「滅多に入れない風呂?」
二人の困惑も気にせず王子達は最高のもてなしをする為に最終確認に向かった。
ミヅキ達が部屋で待機していると…
トントン…
ノックと共に声がかかる。
「お食事の用意が整いました、ご案内致しますのでどうぞおこしください」
案内係のエルフが扉の前で待っていると…
「やったぁ~もうアランさんとどんな料理か話し合ってたからお腹ぺこぺこだよ!」
私は真っ先に部屋から飛び出ようとすると…
「ちょっと待て!」
ベイカーさんにヒョイっと抱き上げられる。
「何があるかわからんからなもう少し大人しくしておけ」
「そうですよ、ミヅキさん。今は私たちの近くから離れないように」
セバスさんにも注意されると
「はーい…」
仕方なく頷くがソワソワしてしまう。
シルバ達も是非一緒にと言われてみんなで向かうと広い部屋に木で出来た大きなテーブルが用意され…上にはカラフルな色味の果物や木の実、花が飾られてあった。
「わぁ!綺麗だね!」
美しいテーブルコーディネートに見とれていると…
「ようこそ…ミヅキさん…とお呼びしてもよろしいかな?」
アルフノーヴァさんばりに美しいエルフ達が笑顔で挨拶に訪れた…
「あっ…はい、よろしくお願いします…」
綺麗な顔に見つめられ恥ずかしそうに頷くと
「私の事はミヅキでいいですよ。この度はお招きありがとうございます。料理楽しみです!」
にっこりと愛想良く笑いかけた。
「それはよかった、腕によりをかけて料理を用意したそうだから楽しんで下さい…それで席は王の隣をと思っていますが…」
そう言って見つめる先には皆と違い、一段上がったテーブルに座るアンドロメダ王の隣の席を指し示される…
「えっ?あそこ?」
王の隣には美しい女性のエルフ達が取り囲み…その一席だけ空いてる場所を言われてるようだ…
「あそこは王と我らの母達しか座れない場所です。しかしミヅキさんがよろしければ是非あそこに…」
エルフ達なら誰もが憧れる席を用意すると…
「あっ結構です!私みんなと一緒がいいから」
大丈夫と笑ってベイカーさんとセバスさんの手を取ると
「この二人から離れないように…って言われてるので」
ねー!と二人を見上げると、よく出来ましたとセバスさんが微笑み。ベイカーさんはそうだなと嬉しそうに握っている手を握り返した。
「そ、そうですか…では、王となるべく一番近い前の方の席へ…」
肩透かしをくらったエルフが席へと案内すると…気を取り直してミヅキ達をテーブルへと案内する。
すると近くにシルバ達の席も用意してくれた。
【みんなと近いのも嬉しいね!】
私はベイカーさんとセバスさんに挟まれるように座り、前にはシルバ達が座っている。
一緒に食べれる事に嬉しくてニコニコしていると料理が運ばれてきた。
食前酒が大人達に配られ、私の前には前には蜂蜜水が置かれる。
するとアンドロメダ王がグラスを持ち立ち上がると
「では、同胞の安らかな死と新たな客人の為に…乾杯」
グラスをあげると
『乾杯!』
エルフ達が一斉にグラスを上げた!
遅れて私達も乾杯とグラスを上にあげる。
「ではゆっくりと食事と会話を楽しもう」
アンドロメダの言葉に待ってましたとマーブリングのメンバー達は料理が来るのを待ち望んだ。
まず運ばれてきたのは…綺麗な花のサラダ!色とりどりの花と葉物が綺麗にお皿に盛り付けられている。
「すごい綺麗だね!どうやって食べるのかな?」
私はエルフ達の様子を見ていると…彼らは何かをつけるわけでもそのまま葉と花をフォークでむしゃむしゃと食べている…
「あれ…そのまま…みたいだね。花とかにもう味があるのかな?」
彼らに習って同じように食べて見るが…
「そのままだな…」
【なんだこりゃ…ただの葉っぱじゃないか!味が無いぞ!こんなのじゃ足らん、肉だ!肉はまだなのか!?】
シルバが不機嫌そうにしながらもあっという間にサラダを食べ終える。
するとその様子を見ていた王子達が嬉しそうに喜び…
「おお…良かった!フェンリル様はサラダが気に入ったようだぞ!あっという間に平らげている!」
陰から様子を見ていたエルフ達はシルバの食べっぷりにほっと胸を撫で下ろしていた。
「アルフノーヴァ!エヴァ!あの子供は一体誰なんだ!?人でありながら俺たち以上の魔力を持っているみたいじゃないか」
「お前達と来たと言うことはあの子のことをよく知っているんだろ?」
どう言う事なんだと詰め寄られると…
「ミ、ミヅキさんの事は私もそんなには…」
アルフノーヴァが首を振ると今度はエヴァを見つめるが
「私も無理だ、彼女は命の恩人。いくら王子達の頼みでも話せません」
エヴァがキッパリと断ると
「我らの言うことを聞けないと?」
「エルフの中で魔力の順位は絶対だぞ…見たところエヴァ…お前魔力が大分落ちているよな?」
ジロっとエヴァを見つめると…
「いや!待て待て!別にエヴァ達を責めてるんじゃない!あの子が特別な方だと言うのは俺達にもわかる。聖獣達に愛され、神木様からも可愛がられていた…あれはきっと〝愛し子〟だろう。我らもまだ会ったことがないがそうとしか考えられん」
「私からはなんとも…ミヅキさんに聞いたこともないしなぁ…」
アルフノーヴァが言葉を濁すと…
「愛し子だとしたなら…彼女は人の国にいるべきではないのでは?」
第一王子のウォールの言葉に他の王子達も頷く。
「あの魔力に聖獣を魅了する力…人の国にいれば必ずいいように使われてしまうだろ?」
「そうです。ならエルフの国で守ってやる方がいい!」
「それでは人もエルフも変わらないのでは?兄さん達もミヅキさんを手元に置きたいと考えているのでしょう?」
「我らは愛し子を利用する様な事など絶対にしない!ただ怖い思いなどしないように宝石の様に大切に扱うだけだ」
「宝石…」
エヴァが呟くと
「ミヅキにには似合わないな…」
クスッと笑う。
「ミヅキにはミヅキの考えがある、それに我らが守らねばならんほどあの子は弱くない」
それは確かに…アルフノーヴァも苦笑する。
「では、あの方がもしここに居たいと言えば…守って欲しいと言ったなら二人は問題ないですよね?」
「ミヅキさんが望むなら」
「私もだ」
「その言葉が聞ければ結構です…我らは最高のもてなしを用意してあります。豪華な食事に滅多に入れない風呂もある。神木様のお力もお借りして快適な寝具も用意した…きっとここが気に入ってくれるだろう」
王子達が頷き合うと…エヴァとアルフノーヴァは顔を見合わせる。
「ミヅキにエルフの料理…」
「滅多に入れない風呂?」
二人の困惑も気にせず王子達は最高のもてなしをする為に最終確認に向かった。
ミヅキ達が部屋で待機していると…
トントン…
ノックと共に声がかかる。
「お食事の用意が整いました、ご案内致しますのでどうぞおこしください」
案内係のエルフが扉の前で待っていると…
「やったぁ~もうアランさんとどんな料理か話し合ってたからお腹ぺこぺこだよ!」
私は真っ先に部屋から飛び出ようとすると…
「ちょっと待て!」
ベイカーさんにヒョイっと抱き上げられる。
「何があるかわからんからなもう少し大人しくしておけ」
「そうですよ、ミヅキさん。今は私たちの近くから離れないように」
セバスさんにも注意されると
「はーい…」
仕方なく頷くがソワソワしてしまう。
シルバ達も是非一緒にと言われてみんなで向かうと広い部屋に木で出来た大きなテーブルが用意され…上にはカラフルな色味の果物や木の実、花が飾られてあった。
「わぁ!綺麗だね!」
美しいテーブルコーディネートに見とれていると…
「ようこそ…ミヅキさん…とお呼びしてもよろしいかな?」
アルフノーヴァさんばりに美しいエルフ達が笑顔で挨拶に訪れた…
「あっ…はい、よろしくお願いします…」
綺麗な顔に見つめられ恥ずかしそうに頷くと
「私の事はミヅキでいいですよ。この度はお招きありがとうございます。料理楽しみです!」
にっこりと愛想良く笑いかけた。
「それはよかった、腕によりをかけて料理を用意したそうだから楽しんで下さい…それで席は王の隣をと思っていますが…」
そう言って見つめる先には皆と違い、一段上がったテーブルに座るアンドロメダ王の隣の席を指し示される…
「えっ?あそこ?」
王の隣には美しい女性のエルフ達が取り囲み…その一席だけ空いてる場所を言われてるようだ…
「あそこは王と我らの母達しか座れない場所です。しかしミヅキさんがよろしければ是非あそこに…」
エルフ達なら誰もが憧れる席を用意すると…
「あっ結構です!私みんなと一緒がいいから」
大丈夫と笑ってベイカーさんとセバスさんの手を取ると
「この二人から離れないように…って言われてるので」
ねー!と二人を見上げると、よく出来ましたとセバスさんが微笑み。ベイカーさんはそうだなと嬉しそうに握っている手を握り返した。
「そ、そうですか…では、王となるべく一番近い前の方の席へ…」
肩透かしをくらったエルフが席へと案内すると…気を取り直してミヅキ達をテーブルへと案内する。
すると近くにシルバ達の席も用意してくれた。
【みんなと近いのも嬉しいね!】
私はベイカーさんとセバスさんに挟まれるように座り、前にはシルバ達が座っている。
一緒に食べれる事に嬉しくてニコニコしていると料理が運ばれてきた。
食前酒が大人達に配られ、私の前には前には蜂蜜水が置かれる。
するとアンドロメダ王がグラスを持ち立ち上がると
「では、同胞の安らかな死と新たな客人の為に…乾杯」
グラスをあげると
『乾杯!』
エルフ達が一斉にグラスを上げた!
遅れて私達も乾杯とグラスを上にあげる。
「ではゆっくりと食事と会話を楽しもう」
アンドロメダの言葉に待ってましたとマーブリングのメンバー達は料理が来るのを待ち望んだ。
まず運ばれてきたのは…綺麗な花のサラダ!色とりどりの花と葉物が綺麗にお皿に盛り付けられている。
「すごい綺麗だね!どうやって食べるのかな?」
私はエルフ達の様子を見ていると…彼らは何かをつけるわけでもそのまま葉と花をフォークでむしゃむしゃと食べている…
「あれ…そのまま…みたいだね。花とかにもう味があるのかな?」
彼らに習って同じように食べて見るが…
「そのままだな…」
【なんだこりゃ…ただの葉っぱじゃないか!味が無いぞ!こんなのじゃ足らん、肉だ!肉はまだなのか!?】
シルバが不機嫌そうにしながらもあっという間にサラダを食べ終える。
するとその様子を見ていた王子達が嬉しそうに喜び…
「おお…良かった!フェンリル様はサラダが気に入ったようだぞ!あっという間に平らげている!」
陰から様子を見ていたエルフ達はシルバの食べっぷりにほっと胸を撫で下ろしていた。
感想 6,830
あなたにおすすめの小説
【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します
「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜
過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。
初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。
溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
転生先で冒険者専門のお弁当屋さん始めます〜助けてくれた冒険者兄弟にお礼をしたかっただけなのに、大繁盛してしまいました〜
保育士として働いていた莉子は、ある日の仕事中に暴走してくる車から子どもたちを守り、死んでしまう。
しかし、目が覚めるとそこは深い森の中。
ここはどこだろうと彷徨い歩いているうちに狼のような獣に襲われかけたものの、間一髪のところで冒険者の兄弟、ベクターとゼノに助けてもらった。
家族が宿屋をやっているから、と行くあてもない莉子を拾ってくれた二人。
やってきたのは、リーベル王国の国境付近にある街、ベルン伯爵領。
そこにある人気の宿屋に身を置くことになった莉子は、様々な事情を知りながら身を寄せることへのお礼のため、ベクターとゼノにお弁当を作ろうと決意して──?
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
『死ぬほど愛されたい』と願ったら、最強の公爵家に転生して家族の愛が重すぎます!〜赤ちゃん令嬢は『慈愛の眼』で今日もデレを解析中〜
元・社畜SE、今世は国宝級の赤ん坊!? 最強の父様とお兄様が過保護すぎて、一歩歩くだけで国が揺れちゃいます!
捨てられた三歳の聖女ですが、辺境伯家に拾われたら家族全員が過保護でした
神殿で無能と決めつけられ、三歳で捨てられた少女リリア。
辺境伯家に保護された彼女は、厳つい辺境伯やお兄様たち、領民にまで溺愛されながら幸せな日々を送ることに。
けれど実はリリアは、数百年に一人現れる伝説級の聖女だった。
これは捨てられた幼女聖女が、たくさんの愛に包まれながら成長していく物語。
悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません
乙女ゲームの悪役令嬢・セレフィーナに転生した私。
破滅回避のため、目立たず静かに生きる――はずだった。
しかし現実は、三人の兄による全力溺愛&完全監視生活。
外出には護衛、交友関係は管理制、笑顔すら規制対象!?
さらに兄の親友である最強騎士・カインが護衛として加わり、
静かで誠実な優しさに、次第に心が揺れていく。
「恋をすると破滅する」
そう信じて避けてきた想いの先で待っていたのは、
断罪も修羅場もない、安心で騒がしい未来だった――。
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました
夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。
彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。
けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。
セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。
夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。