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14章
593.お願い
ミヅキはシルバの心配をしつつ、商人の様子を見に行った…ケンタウロス達がやり過ぎたようなので少し心配になったからだ。
そっと影から籠を覗き込むと、そこには死んだように寝ている商人達が倒れていた。
「うそっ!」
慌てて近くまで行くと商人達は泡を吹いて痙攣している者もいた、顔は赤く特に口の周りの火傷が酷い…
「もう、やり過ぎだよ…」
チラッと周りを見ると誰もこちらに気がついていない…
ミヅキはそっと籠を開けて商人達に軽く回復魔法をかけた。
「あんまり治し過ぎても駄目だよね…」
火傷が酷い所だけ治して商人達が気を失っている間にそっと籠を閉めようとすると…
ガシッ!
扉を閉める手を掴まれた。
「えっ…」
グイッと中に連れ込まれると口を塞がれる。
「おい!逃げるぞ!ここにいたら…殺される」
商人は仲間を蹴ると起こし声をかけた。
気を失っていた商人が起き上がり周りを確認すると…一人の男が女の子を捕まえていた…
「お、おい…その子に手は出さない方がいいんじゃないか…」
他の商人達は関わりたくないと離れる…
「馬鹿野郎!今しか逃げるチャンス無いぞ!俺は逃げる…いざとなったらこいつを囮に…どうせ死ぬなら逃げてやる!」
「俺はいい…」
「俺もだ…もうこんな事はやめる」
「奴隷達のような扱いを受けて目が覚めた…こんな事やめよう」
他の商人達は気力を失っていた。
「この腑抜けが!もういい!俺だけでも逃げてやる!」
ミヅキを掴んだ男が籠を出ると…
「グルルルル…」
目の前にはあの真っ黒い魔獣が怒りの形相で立っていた…
「あ、ああ…」
その姿を見るなり男は腰が抜けてミヅキを離した…
【こいつ…ミヅキを汚い手で…】
怒りが収まらないシルバが一歩進むと…
【シルバ!】
ミヅキが泣きながらシルバに抱きついた!
【ミヅキ、泣くほど怖かったんだな…すまん俺が離れたばかりに…】
シルバがミヅキの涙を舐めるとる…しょっぱい涙にシルバの胸が痛んだ。
【違う、この涙は違うの…怖いよりもシルバが戻ってくれた事が嬉しくて…ごめんね】
ミヅキはシルバから離れる気はないとギュッと掴んで顔を埋める。
【ミヅキ…俺も悪かった。ミヅキが俺達を大切にしてくれてるのはわかるんだが…ついミヅキの特別になりたくて】
シルバの耳が垂れると
【シルバは特別に決まってるよ…だって私の命の恩人で最初の従魔だよ?シルバとはこれからもずっとずっと一緒にいるんだから…もう離れちゃやだよ…】
【ミヅキ…ああもちろんだ】
シルバが嬉しそうにミヅキの頭を舐めていると…
【ほらね、すぐに帰ってきたでしょ】
シンク達がすぐ側で見ていた。
【お前達…なんでミヅキを助けなかったんだ!】
シルバが気がついていたであろうシンク達を睨みつけると
【絶対にシルバが駆けつけるってわかってたし、仲直りのきっかけになるでしょ?もしシルバが来ないなら…シルバ事その男も燃やす予定だったしね…】
シンクが笑う。
【しかし…その男はもう駄目だな。正気を保てないみたいだ】
プルシアが地面にへたり込む男を見ると…男は空を見ながら口を開けてヘラヘラと笑っていた…
「あは…あはは…」
口からはヨダレがたれてもう立ち上がる事も無理そうだった。
【脅かしすぎたか?まぁ自業自得だな】
シルバがフンと鼻を鳴らすと
【うん、他の人は少し反省してたけどこの人は駄目だったね。可哀想だけどこのまま獣人の国に渡そう】
ミヅキがシルバに抱きつきながらそういうと
【ムーこいつを籠にぶち込んでおいてくれ】
シルバが頼むとムーは軽々と摘み男をポイッと籠に投げつけた。
【もうミヅキはここに近づくのは禁止だからな!】
【はい…でも次はご飯もう少し優しくあげてね。あれじゃあ死んじゃうよ】
ミヅキがお願いとシルバを見つめると
【わかった…ケンタウロス達にそう言っておく…】
【ありがとう】
ミヅキはもう一度シルバの首元に抱きついた。
ケンタウロス達も十分に回復したので先に進むことにした、馬車で移動しながらシルバやシンクのお願いを叶えることにしたミヅキは最初はシンクに乗って次の場所まで移動する事にした。
【じゃあいくよ…ミヅキ驚かないでね】
シンクがミヅキをチラッと見ると
【えっ?何を?】
シンクが炎を纏って体を大きくする…その大きさは前に見た時よりも大きくなっていた…
【あれ?シンク大きくなった?】
ミヅキが首を傾げると
【うん…魔力が上がるとその大きさも上がるみたい…ミヅキは小さい僕の方が好き…だよね】
シンクが伺うように聞くと
【何言ってるの!小さいシンクももちろん可愛くて好きだけど、大きいシンクだってかっこよくて好きに決まってるでしょ!】
炎を纏うシンクにミヅキは躊躇うことなく抱きついた!
「ミ、ミヅキ!」
初めてみる獣人達は炎に呑まれるミヅキを心配して声をかけた。
「大丈夫だよ、鳳凰のシンクの炎はミヅキを傷つけることは無いからな」
心配そうに見つめるジュウト達にはベイカーさんが説明すると
「すげぇ…あれって俺も触れるの?」
ジュウトがシンクの炎に手を伸ばそうとすると
「やめとけ、ミヅキ意外はシンクが認めた奴じゃ無いと一瞬で灰になるぞ。まぁジュウトならその毛を燃やされるぐらいで済むかもな」
ベイカーさんが笑って答えると、ジュウトは慌てて伸ばした手を引っ込めた。
「じゃあベイカーさん私シンクと上から行くね!シルバ達も行ってきます!」
【ああ、気をつけろよ。シンク落とすなよ】
シルバがパタパタと尻尾を振ると
【いいなぁ…】
コハクが羨ましそうに見つめる。
【コハクはまた今度一緒に乗せてもらおうね!今回は私とシンクのデートだからね】
ミヅキがまたねと手を振ると
【デート…】
シンクは更に炎を巻き上げてミヅキを乗せて空へと飛び立った!
【わぁー凄いシンクはまたプルシアと違った乗り心地だなぁ~】
ミヅキはシンクの炎を撫でる、ミヅキにはこの炎がふわふわの羽のような感触に感じていた。
【シンクの炎って優しくて暖かくて気持ちいい…】
シンクの体に頬を擦り寄せた。
そっと影から籠を覗き込むと、そこには死んだように寝ている商人達が倒れていた。
「うそっ!」
慌てて近くまで行くと商人達は泡を吹いて痙攣している者もいた、顔は赤く特に口の周りの火傷が酷い…
「もう、やり過ぎだよ…」
チラッと周りを見ると誰もこちらに気がついていない…
ミヅキはそっと籠を開けて商人達に軽く回復魔法をかけた。
「あんまり治し過ぎても駄目だよね…」
火傷が酷い所だけ治して商人達が気を失っている間にそっと籠を閉めようとすると…
ガシッ!
扉を閉める手を掴まれた。
「えっ…」
グイッと中に連れ込まれると口を塞がれる。
「おい!逃げるぞ!ここにいたら…殺される」
商人は仲間を蹴ると起こし声をかけた。
気を失っていた商人が起き上がり周りを確認すると…一人の男が女の子を捕まえていた…
「お、おい…その子に手は出さない方がいいんじゃないか…」
他の商人達は関わりたくないと離れる…
「馬鹿野郎!今しか逃げるチャンス無いぞ!俺は逃げる…いざとなったらこいつを囮に…どうせ死ぬなら逃げてやる!」
「俺はいい…」
「俺もだ…もうこんな事はやめる」
「奴隷達のような扱いを受けて目が覚めた…こんな事やめよう」
他の商人達は気力を失っていた。
「この腑抜けが!もういい!俺だけでも逃げてやる!」
ミヅキを掴んだ男が籠を出ると…
「グルルルル…」
目の前にはあの真っ黒い魔獣が怒りの形相で立っていた…
「あ、ああ…」
その姿を見るなり男は腰が抜けてミヅキを離した…
【こいつ…ミヅキを汚い手で…】
怒りが収まらないシルバが一歩進むと…
【シルバ!】
ミヅキが泣きながらシルバに抱きついた!
【ミヅキ、泣くほど怖かったんだな…すまん俺が離れたばかりに…】
シルバがミヅキの涙を舐めるとる…しょっぱい涙にシルバの胸が痛んだ。
【違う、この涙は違うの…怖いよりもシルバが戻ってくれた事が嬉しくて…ごめんね】
ミヅキはシルバから離れる気はないとギュッと掴んで顔を埋める。
【ミヅキ…俺も悪かった。ミヅキが俺達を大切にしてくれてるのはわかるんだが…ついミヅキの特別になりたくて】
シルバの耳が垂れると
【シルバは特別に決まってるよ…だって私の命の恩人で最初の従魔だよ?シルバとはこれからもずっとずっと一緒にいるんだから…もう離れちゃやだよ…】
【ミヅキ…ああもちろんだ】
シルバが嬉しそうにミヅキの頭を舐めていると…
【ほらね、すぐに帰ってきたでしょ】
シンク達がすぐ側で見ていた。
【お前達…なんでミヅキを助けなかったんだ!】
シルバが気がついていたであろうシンク達を睨みつけると
【絶対にシルバが駆けつけるってわかってたし、仲直りのきっかけになるでしょ?もしシルバが来ないなら…シルバ事その男も燃やす予定だったしね…】
シンクが笑う。
【しかし…その男はもう駄目だな。正気を保てないみたいだ】
プルシアが地面にへたり込む男を見ると…男は空を見ながら口を開けてヘラヘラと笑っていた…
「あは…あはは…」
口からはヨダレがたれてもう立ち上がる事も無理そうだった。
【脅かしすぎたか?まぁ自業自得だな】
シルバがフンと鼻を鳴らすと
【うん、他の人は少し反省してたけどこの人は駄目だったね。可哀想だけどこのまま獣人の国に渡そう】
ミヅキがシルバに抱きつきながらそういうと
【ムーこいつを籠にぶち込んでおいてくれ】
シルバが頼むとムーは軽々と摘み男をポイッと籠に投げつけた。
【もうミヅキはここに近づくのは禁止だからな!】
【はい…でも次はご飯もう少し優しくあげてね。あれじゃあ死んじゃうよ】
ミヅキがお願いとシルバを見つめると
【わかった…ケンタウロス達にそう言っておく…】
【ありがとう】
ミヅキはもう一度シルバの首元に抱きついた。
ケンタウロス達も十分に回復したので先に進むことにした、馬車で移動しながらシルバやシンクのお願いを叶えることにしたミヅキは最初はシンクに乗って次の場所まで移動する事にした。
【じゃあいくよ…ミヅキ驚かないでね】
シンクがミヅキをチラッと見ると
【えっ?何を?】
シンクが炎を纏って体を大きくする…その大きさは前に見た時よりも大きくなっていた…
【あれ?シンク大きくなった?】
ミヅキが首を傾げると
【うん…魔力が上がるとその大きさも上がるみたい…ミヅキは小さい僕の方が好き…だよね】
シンクが伺うように聞くと
【何言ってるの!小さいシンクももちろん可愛くて好きだけど、大きいシンクだってかっこよくて好きに決まってるでしょ!】
炎を纏うシンクにミヅキは躊躇うことなく抱きついた!
「ミ、ミヅキ!」
初めてみる獣人達は炎に呑まれるミヅキを心配して声をかけた。
「大丈夫だよ、鳳凰のシンクの炎はミヅキを傷つけることは無いからな」
心配そうに見つめるジュウト達にはベイカーさんが説明すると
「すげぇ…あれって俺も触れるの?」
ジュウトがシンクの炎に手を伸ばそうとすると
「やめとけ、ミヅキ意外はシンクが認めた奴じゃ無いと一瞬で灰になるぞ。まぁジュウトならその毛を燃やされるぐらいで済むかもな」
ベイカーさんが笑って答えると、ジュウトは慌てて伸ばした手を引っ込めた。
「じゃあベイカーさん私シンクと上から行くね!シルバ達も行ってきます!」
【ああ、気をつけろよ。シンク落とすなよ】
シルバがパタパタと尻尾を振ると
【いいなぁ…】
コハクが羨ましそうに見つめる。
【コハクはまた今度一緒に乗せてもらおうね!今回は私とシンクのデートだからね】
ミヅキがまたねと手を振ると
【デート…】
シンクは更に炎を巻き上げてミヅキを乗せて空へと飛び立った!
【わぁー凄いシンクはまたプルシアと違った乗り心地だなぁ~】
ミヅキはシンクの炎を撫でる、ミヅキにはこの炎がふわふわの羽のような感触に感じていた。
【シンクの炎って優しくて暖かくて気持ちいい…】
シンクの体に頬を擦り寄せた。
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