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14章
623.噂
「ハックシュン!」
ミヅキはシルバの上で豪快なくしゃみをした。
「おい!」
「ミヅキ!」
「なんで今するんだ!」
ベイカーさんやアランさん達から苦情が飛ぶ。
「あはは、ごめーん。なんか出ちゃった」
ミヅキが頭に手を当てて笑って謝ると、ベイカー達の目の前ではミヅキのくしゃみに気が付き魔物達が一斉に襲いかかっていた…
ちょうど魔物の住処を気付かれないように通り過ぎようとする所だったのだ。
「一匹一匹は弱いが面倒だから通り過ぎようとしてたのに!」
「クソ!キリねぇ!」
ベイカーとアランとコジローが中心に魔物を次々に倒すが数が多すぎる。
【うむ、しょうがない…一斉に燃やすか】
プルシアがパタパタと前に出ると…
【えっ?プルシア何する気?】
【全部咆哮で燃やす。ミヅキあいつらに退くように言ってくれ】
プルシアはスーッと息を吸い込むと
【まずい…下がるぞ!】
シルバが叫ぶと後ろに引く。
【ま、待って!ベイカーさんアランさん!コジローさん!プルシアが咆哮するよ!一旦引いて!】
ミヅキが叫ぶが
「わかかりました」
何故がコジローさんだけが後ろに引く。
【あれ?】
【ミヅキ、僕達の念話で話してるよ。だからシルバの声がコジローにしか聞こえないんじゃない?】
「あっ!」
「グオォォォー」
プルシアの咆哮が魔物達目掛けて放たれた。
「「えっ?」」
ベイカーとアランは一瞬固まると
「やべぇ!」
「逃げろ!コジロー大丈夫か!」
二人が間一髪飛び退くと
「はい、大丈夫です」
コジローは悠々とミヅキ達の横で待っていた。
「殺るならやるって言ってくれよ」
「巻き添えで死ぬところだぜ」
ベイカーさん達が文句を言うと
「ごめね、私が言ったんだけど二人とも聞こえなかったみたい」
ミヅキがごめんなさいと手を合わせて二人に謝ると
「俺はちゃんと聞こえましたよ」
コジローがニコッと笑うと
「じゃあ俺達が夢中になって聴き逃したのか?」
アランが首を捻っていると
「俺がミヅキの声を聞き逃すはずないんだけどなぁ…」
ベイカーは納得が行かずに耳の掃除をしていた。
【ごめんねプルシア、せっかく言ってくれたのに】
ミヅキが敵を殲滅して戻ってきたプルシアに手を伸ばすと、プルシアはミヅキの腕の中に着地する。
【問題ない、皆無事出し避けたんだからいいだろ。それよりも大丈夫か?くしゃみをしていだか寒いのか?】
【俺の上にいるんだ寒いわけないはずだが…】
シルバも少し心配そうに見ると
【全然大丈夫だよ!ちょっとムズムズしただけ、なんか誰かが噂でもしてるのかな?】
ミヅキが鼻を擦る。
「おおい!この先に階段があるぞ」
すると先の様子を見に行っていたロブさんが遠くから声をかけてきた。
「あっ!はーい!」
ミヅキが答えてゾロゾロとそちらに向かう。
「よし順調だな、このまま行けば今日中には地下五階まで行けそうだな」
「そうだな、なるべく魔物は無視して行くぞ。さっきみたいな時はしょうが無いが」
ロブさんが笑うと
「ごめんなさい…」
ミヅキがしゅんとすると
「いいんだいいんだ。くしゃみなんてのはしょうがない!そのくらい何時でもしていいぞ。処理は若いあいつらがするからな!まぁ若返った俺がやってやってもいいがな!」
ロブさんがガハハ!と豪快に笑う。
「全くよぉ、見慣れねぇなその頭…」
アランがじっとロブの頭を見つめると
「そんな羨ましそうに見るなよ!また抜けたらどうするんだ」
ロブさんがニヤニヤと笑う。
「しかしミヅキの発毛剤は凄い効果だな…」
「いや…発毛剤じゃないんだけどね…」
ミヅキが否定する。
だって本当はエリクサーのつもりだったから…
「本当にミヅキありがとな!残りの薬も俺が買い取るから安心しろ!」
「何が安心だ!お前が欲しいだけだろうが!」
ディムロスじいちゃんが怒ると
「お前だって一本貰ったんだろ?」
「ま、まぁ…いざって時の予備の為だ…まだまだわしには必要ないがな!」
「まぁもう俺にも必要ないがな!」
そう言ってロブさんが自分の髪をかきあげた。
実はロブさんの頭は一晩寝て起きるとフサフサに毛が生え、毛根が甦っていた。
「あ、ああ…ありゃなんだ…」
朝起きてみんなが驚いてロブさんの頭を見つめる。
そこには長髪になったロブさんが寝ていたからだ…
「こっわ!誰だこれ!」
アランさんが大声で叫ぶと
「んーうるさいなぁ…もう朝か…」
ロブさんがアランさんの声で起き上がった…
「なんだ?なんか視界を遮っとる…しかも頭が暖かいぞ…」
ロブさんが頭を触ると…
「はっ!」
驚いて飛び上がった!!
「わ、わしの髪が!だ、誰か水は無いか!」
ミヅキが水を用意しようとするのをベイカーさんが慌てて止めて変わりに出してやると…ロブさんが水面を見つめる。
その様子をミヅキ達は固唾を呑んで見守っていると…
「こ、こりゃ…」
震える声で髪を触った…
「ロ、ロブさん?大丈夫…なんか急激に生えちゃったね…」
ミヅキが伺うように声をかけて肩に手を置くと…ガシッ!
ロブさんがミヅキの手を掴んだ!
「ミヅキ!ありがとう!わしの髪が甦ったぞ!」
目に涙を浮かべる…
そ、そんなに辛かったんだ…
ミヅキはあはは…と笑うと
「よ、よかったね…でも長くて少し怖いから切って整えた方がいいよ」
ミヅキが頭を見ると
「切る!?」
ロブさんの顔が強ばった!
「この髪を切るのか?また生えて来なくなるかもしれないのに?」
「そんなこたぁねぇだろ、そん時はまたその薬つければいいだろ?」
「しかし…」
ロブさんが渋っていると
「きっとロブさんは髪が短い方が似合うよ…それに薬ならまた作るから」
ミヅキはコソッとロブさんの耳に囁いた。
「ほ、本当か?」
ロブさんがミヅキを伺うと、コクコクと笑顔で頷く。
「じゃあ…切ろうかのぉ」
ロブさんは髪を愛おしげに触った…
ミヅキはロブさんを椅子に座らせると…
「じゃあ誰に切ってもらう?」
ズラっとロブさんの前に並んだ。
ミヅキ、ベイカー、アラン、コジロー、ディムロス、ロバート…ロブは一人一人じっくりと見ると…
「お前に頼むわ」
ロブさんはコジローを指さした。
「俺ですか?」
コジローが驚いて自分を指さすと
「お前が一番真面目そうで安心できる」
うんと頷くと
「えー!私だって切ってみたかったなぁ~」
ミヅキが言うと
「じゃあ変わろうか?」
コジローが優しくミヅキに微笑みかけると
「馬鹿!なんでおぬしが決めるんだ!」
ロブさんが慌てて立ち上がる!
「大丈夫!お客さん素敵な髪型にしますよ~」
ミヅキは神木のナイフを持ってニコリと笑った。
ミヅキはシルバの上で豪快なくしゃみをした。
「おい!」
「ミヅキ!」
「なんで今するんだ!」
ベイカーさんやアランさん達から苦情が飛ぶ。
「あはは、ごめーん。なんか出ちゃった」
ミヅキが頭に手を当てて笑って謝ると、ベイカー達の目の前ではミヅキのくしゃみに気が付き魔物達が一斉に襲いかかっていた…
ちょうど魔物の住処を気付かれないように通り過ぎようとする所だったのだ。
「一匹一匹は弱いが面倒だから通り過ぎようとしてたのに!」
「クソ!キリねぇ!」
ベイカーとアランとコジローが中心に魔物を次々に倒すが数が多すぎる。
【うむ、しょうがない…一斉に燃やすか】
プルシアがパタパタと前に出ると…
【えっ?プルシア何する気?】
【全部咆哮で燃やす。ミヅキあいつらに退くように言ってくれ】
プルシアはスーッと息を吸い込むと
【まずい…下がるぞ!】
シルバが叫ぶと後ろに引く。
【ま、待って!ベイカーさんアランさん!コジローさん!プルシアが咆哮するよ!一旦引いて!】
ミヅキが叫ぶが
「わかかりました」
何故がコジローさんだけが後ろに引く。
【あれ?】
【ミヅキ、僕達の念話で話してるよ。だからシルバの声がコジローにしか聞こえないんじゃない?】
「あっ!」
「グオォォォー」
プルシアの咆哮が魔物達目掛けて放たれた。
「「えっ?」」
ベイカーとアランは一瞬固まると
「やべぇ!」
「逃げろ!コジロー大丈夫か!」
二人が間一髪飛び退くと
「はい、大丈夫です」
コジローは悠々とミヅキ達の横で待っていた。
「殺るならやるって言ってくれよ」
「巻き添えで死ぬところだぜ」
ベイカーさん達が文句を言うと
「ごめね、私が言ったんだけど二人とも聞こえなかったみたい」
ミヅキがごめんなさいと手を合わせて二人に謝ると
「俺はちゃんと聞こえましたよ」
コジローがニコッと笑うと
「じゃあ俺達が夢中になって聴き逃したのか?」
アランが首を捻っていると
「俺がミヅキの声を聞き逃すはずないんだけどなぁ…」
ベイカーは納得が行かずに耳の掃除をしていた。
【ごめんねプルシア、せっかく言ってくれたのに】
ミヅキが敵を殲滅して戻ってきたプルシアに手を伸ばすと、プルシアはミヅキの腕の中に着地する。
【問題ない、皆無事出し避けたんだからいいだろ。それよりも大丈夫か?くしゃみをしていだか寒いのか?】
【俺の上にいるんだ寒いわけないはずだが…】
シルバも少し心配そうに見ると
【全然大丈夫だよ!ちょっとムズムズしただけ、なんか誰かが噂でもしてるのかな?】
ミヅキが鼻を擦る。
「おおい!この先に階段があるぞ」
すると先の様子を見に行っていたロブさんが遠くから声をかけてきた。
「あっ!はーい!」
ミヅキが答えてゾロゾロとそちらに向かう。
「よし順調だな、このまま行けば今日中には地下五階まで行けそうだな」
「そうだな、なるべく魔物は無視して行くぞ。さっきみたいな時はしょうが無いが」
ロブさんが笑うと
「ごめんなさい…」
ミヅキがしゅんとすると
「いいんだいいんだ。くしゃみなんてのはしょうがない!そのくらい何時でもしていいぞ。処理は若いあいつらがするからな!まぁ若返った俺がやってやってもいいがな!」
ロブさんがガハハ!と豪快に笑う。
「全くよぉ、見慣れねぇなその頭…」
アランがじっとロブの頭を見つめると
「そんな羨ましそうに見るなよ!また抜けたらどうするんだ」
ロブさんがニヤニヤと笑う。
「しかしミヅキの発毛剤は凄い効果だな…」
「いや…発毛剤じゃないんだけどね…」
ミヅキが否定する。
だって本当はエリクサーのつもりだったから…
「本当にミヅキありがとな!残りの薬も俺が買い取るから安心しろ!」
「何が安心だ!お前が欲しいだけだろうが!」
ディムロスじいちゃんが怒ると
「お前だって一本貰ったんだろ?」
「ま、まぁ…いざって時の予備の為だ…まだまだわしには必要ないがな!」
「まぁもう俺にも必要ないがな!」
そう言ってロブさんが自分の髪をかきあげた。
実はロブさんの頭は一晩寝て起きるとフサフサに毛が生え、毛根が甦っていた。
「あ、ああ…ありゃなんだ…」
朝起きてみんなが驚いてロブさんの頭を見つめる。
そこには長髪になったロブさんが寝ていたからだ…
「こっわ!誰だこれ!」
アランさんが大声で叫ぶと
「んーうるさいなぁ…もう朝か…」
ロブさんがアランさんの声で起き上がった…
「なんだ?なんか視界を遮っとる…しかも頭が暖かいぞ…」
ロブさんが頭を触ると…
「はっ!」
驚いて飛び上がった!!
「わ、わしの髪が!だ、誰か水は無いか!」
ミヅキが水を用意しようとするのをベイカーさんが慌てて止めて変わりに出してやると…ロブさんが水面を見つめる。
その様子をミヅキ達は固唾を呑んで見守っていると…
「こ、こりゃ…」
震える声で髪を触った…
「ロ、ロブさん?大丈夫…なんか急激に生えちゃったね…」
ミヅキが伺うように声をかけて肩に手を置くと…ガシッ!
ロブさんがミヅキの手を掴んだ!
「ミヅキ!ありがとう!わしの髪が甦ったぞ!」
目に涙を浮かべる…
そ、そんなに辛かったんだ…
ミヅキはあはは…と笑うと
「よ、よかったね…でも長くて少し怖いから切って整えた方がいいよ」
ミヅキが頭を見ると
「切る!?」
ロブさんの顔が強ばった!
「この髪を切るのか?また生えて来なくなるかもしれないのに?」
「そんなこたぁねぇだろ、そん時はまたその薬つければいいだろ?」
「しかし…」
ロブさんが渋っていると
「きっとロブさんは髪が短い方が似合うよ…それに薬ならまた作るから」
ミヅキはコソッとロブさんの耳に囁いた。
「ほ、本当か?」
ロブさんがミヅキを伺うと、コクコクと笑顔で頷く。
「じゃあ…切ろうかのぉ」
ロブさんは髪を愛おしげに触った…
ミヅキはロブさんを椅子に座らせると…
「じゃあ誰に切ってもらう?」
ズラっとロブさんの前に並んだ。
ミヅキ、ベイカー、アラン、コジロー、ディムロス、ロバート…ロブは一人一人じっくりと見ると…
「お前に頼むわ」
ロブさんはコジローを指さした。
「俺ですか?」
コジローが驚いて自分を指さすと
「お前が一番真面目そうで安心できる」
うんと頷くと
「えー!私だって切ってみたかったなぁ~」
ミヅキが言うと
「じゃあ変わろうか?」
コジローが優しくミヅキに微笑みかけると
「馬鹿!なんでおぬしが決めるんだ!」
ロブさんが慌てて立ち上がる!
「大丈夫!お客さん素敵な髪型にしますよ~」
ミヅキは神木のナイフを持ってニコリと笑った。
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