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14章
624.宝箱
「あっ…」
ミヅキの呟きにロブさんがそっと伺う…
「い、今の【あっ】はどんな意味の【あっ】なんだ?」
「えっと…ちょっと切りすぎちゃったの【あっ】かな」
ミヅキがごめんねとウインクしてロブさんの顔を覗き込む。
「あ、ああ…ど、どうなっとる?」
ロブさんは震える手で後ろの髪を触る。
「な、なんかここにあったはずの毛が…」
サーッと顔色を悪くすると
「だ、大丈夫です!このくらい修正可能ですよ!」
コジローさんが慌ててナイフで後ろ髪を整える。
「ミヅキ、ここからは俺が変わってもいいか?」
「う、うん…コジローさんお願いします…ロブさんごめんね」
ショックを受けているロブさんに謝ると
「だ、大丈夫だ元はなかった髪だからな」
ロブさんは引き攣りながら笑ってミヅキの頭を撫でた…
「出来ました」
コジローはどうにか修正してナイフをしまう。
「おお!いい感じじゃ!」
ロブさんは水面に映る自分の姿を見て満足そうに笑う。
「それはよかった」
コジローさんがほっと胸を撫で下ろすと
「ミヅキが途中までいい感じに切ってくれたおかげだな」
しゅんとしてるミヅキに笑いかけると
「そうなのか?ミヅキありがとうな!もう少し上手くなったらまた切ってくれ」
ロブさんがお願いすると
「おー、じいさんいい感じになったじゃねぇか」
アランさんが様子を見に来た。
「ああ、ミヅキに切ってもらった」
ロブさんが髪を触って笑うと
「へー!うまいもんじゃないか、ミヅキ今度俺のも頼むわ」
アランさんが頼むと…コジローさんが何か言おうとする。
「あっ…それは…」
するとロブさんがコジローの手を掴んで止めた。
コジローはロブさんの顔を見ると無言で首を振っている。
何も言うなと言う表情にコジローは苦笑して頷いた。
アランはミヅキに今度髪を切ってもらう約束をして満足そうにしている。
ミヅキもまた切れると嬉しそうにしていた。
それを見てロブさんがニヤリと笑った。
髪を切ってさっぱりとするとみんなはダンジョンへと足を踏み入れたのだ…
そうして絶好調のロブさんの先導で多少のトラブルもありながら地下五階へと辿り着いた。
「よし、ここで今夜は休むからなとりあえずこの階の階段を探すぞ」
ロブさんが歩き出すと…
「ロブさんって何回もここに来てるんだよね?なんで階段の位置がわからないの?」
ミヅキがシルバの上で魔力を結晶化しながら聞くと
「一度上の階に戻るとダンジョンの仕様も変わるんじゃ」
「えー!それどんな仕組み?」
ミヅキが驚くと
「知らん、ダンジョンとはそういうものとしか言えん」
「すごいね…じゃあ何度でも楽しめるんだね!」
「楽しむ…もんでは無いがな…」
ロブさんが答えると
「この仕組みって何かに使えそう!どうせならその仕組みわかるといいなぁ…」
ミヅキはもう一つ結晶を作ると…
【ミヅキ、結晶って何個作ってる?もうそろそろやめた方がいいんじゃないか?】
シルバが次々に作るミヅキを心配して声をかけると
【あっ、夢中で考えてたら…えっと…1、2~3、4…5!5個も出来た!あれ?でも疲れて無いなぁ…】
ミヅキは自分の手のひらを見つめると
【沢山作ってスキルが上がったのかもしれないな…それに魔力も一度底まで使うと上昇値が上がるからな…】
プルシアがミヅキの頭に自分の頭をくっつけると
【確かに無理はしてないようだ】
プルシアが診断する。
【ほらね!無理してないよ】
ミヅキがシルバを安心させるように撫でると
【でもここからエリクサーを作るんだろ?その分の魔力消費もあるからな注意するんだぞ】
【はーい!シルバせんせー】
ミヅキが手を上げると
【先生…】
シルバが振り返ると
【だってシルバ先生みたい】
ミヅキが笑うと
【先生か…】
シルバは満更でも無さそうに尻尾を振っていた。
ミヅキ達がのんびりと歩く前ではベイカーやアランが次々に現れる魔物の相手をしていた。
「うわ!今度は今度は巨大ゴーレムかよ…おい!レム!仲間に退くように言ってくれないか?」
ベイカーがレムに頼むと…
「仲間ではありませんので無理です」
サラッと否定される。
「同じゴーレムだぜ?」
アランも聞くと
「主人が違えば全くの別物です。私は雄一郎とミヅキのゴーレム。この世に私の仲間はここにいるシルバさん達だけです」
レムが完全に否定すると
「そ、そうか…そりゃ悪かったな。じゃあ思いっきり殺ってもレムは傷付かねぇんだな!」
ベイカーが執拗く確認すると
「じゃあ遠慮なく!」
一体のゴーレムに向かっていく。
「なら俺はこっちを…ロバート!お前は向こうを頼む!」
アランが声をかけると
「わかった!」
ロバートはゴーレムに向かって拳でその体を破壊した!
「ロバートさん、あれって拳だよね…なんか痛そう…」
ミヅキはロバートの戦い方にブルっと震えるが、ロバートは慣れた様子でゴーレムを倒している。
ベイカーとアランも問題なくゴーレムを倒すと…
「ん…」
ミヅキは壁に違和感を感じた。
【どうした?】
シルバがミヅキの様子に声をかけると
【なんか今、みんながゴーレム倒したら壁になんか反応があった気がする…】
ミヅキはベイカーさんを呼ぶと
「そこの壁紙壊せる?」
壁を指さすと
「何かあるのか?」
ベイカーは疑問に思いながらも言われた通りに壁を破壊すると…
「あっ!」
ベイカーが何かを発見する。
「なんだ?おっ!宝箱じゃねぇか!」
アランが覗き込んで壊れた壁を見るとそこには壁の中に隠された宝箱が置いてあった。
「ミヅキよくわかったな!」
ベイカーが褒めると
「なんか感じたんだよね…なんでだろ?」
ミヅキが首を傾げる。
「他にも壁に何かあるんじゃねぇか!?ロバートちょっとそっちの壁壊して見ろよ」
アランさんが他の壁を壊すとロバートも言われた通りに違う壁を破壊する。
すると…
「あった!」
アランが宝箱を見つけた!
「ちょっと小さいなぁ」
アランが宝箱を持って戻って来ると、ロバートは何も無かったと帰ってきた。
ミヅキはアランの持つ宝箱を見つめると…
「アランさん…その宝箱嫌な感じするよ」
ミヅキが顔を顰めた。
「嫌な感じ?どういう事だ?」
アランが聞くと
「開けたくない…って思う」
「それだけか?」
うんとミヅキが頷くと
「そっか、ならやめとこう」
アランはポイッとせっかく拾った宝箱を捨てた。
「いいの?」
ミヅキが申し訳なさそうにすると
「ああ、ミヅキがそこまで言うならきっと良くないもんがはいってるんだろ。安心しろお前にそんな顔させてまで宝なんざ欲しくねぇから」
アランさんがミヅキの頭をガシガシと撫でると
「でもあっちのはいいんだろ?」
ミヅキが最初に見つけた宝箱を指さす。
「うん!あれは嫌な感じしないよ」
ミヅキが頷くとじゃあ早速とアランが宝箱に手をかけた。
ギッギーと音を立てて箱が開くと、中からは宝石類とお金…それにいくつかの武器が入っていた。
「すげぇな…これで金持ちになれるぞ」
ベイカーさんが驚いていると
「これは見つけたミヅキのもんだろ」
ロブさんがミヅキに渡すと
「えっ!いや!みんなで見つけたんだから山分けしようよ!独り占めとかよくないよ!そういうので仲間割れとかする事になるからね!」
ミヅキが言うと
「しかし大きすぎて持ってけんな…」
どうしようかと迷っていると
「じゃあとりあえず私が預かって奥からここでたら分けようね」
ミヅキが収納にしまおうとするとひとつの武器に目がいった。
ミヅキはそれを掴むと…
「この武器ロバートさんにピッタリかも!」
ミヅキは笑顔でその武器をロバートに手渡した。
ミヅキの呟きにロブさんがそっと伺う…
「い、今の【あっ】はどんな意味の【あっ】なんだ?」
「えっと…ちょっと切りすぎちゃったの【あっ】かな」
ミヅキがごめんねとウインクしてロブさんの顔を覗き込む。
「あ、ああ…ど、どうなっとる?」
ロブさんは震える手で後ろの髪を触る。
「な、なんかここにあったはずの毛が…」
サーッと顔色を悪くすると
「だ、大丈夫です!このくらい修正可能ですよ!」
コジローさんが慌ててナイフで後ろ髪を整える。
「ミヅキ、ここからは俺が変わってもいいか?」
「う、うん…コジローさんお願いします…ロブさんごめんね」
ショックを受けているロブさんに謝ると
「だ、大丈夫だ元はなかった髪だからな」
ロブさんは引き攣りながら笑ってミヅキの頭を撫でた…
「出来ました」
コジローはどうにか修正してナイフをしまう。
「おお!いい感じじゃ!」
ロブさんは水面に映る自分の姿を見て満足そうに笑う。
「それはよかった」
コジローさんがほっと胸を撫で下ろすと
「ミヅキが途中までいい感じに切ってくれたおかげだな」
しゅんとしてるミヅキに笑いかけると
「そうなのか?ミヅキありがとうな!もう少し上手くなったらまた切ってくれ」
ロブさんがお願いすると
「おー、じいさんいい感じになったじゃねぇか」
アランさんが様子を見に来た。
「ああ、ミヅキに切ってもらった」
ロブさんが髪を触って笑うと
「へー!うまいもんじゃないか、ミヅキ今度俺のも頼むわ」
アランさんが頼むと…コジローさんが何か言おうとする。
「あっ…それは…」
するとロブさんがコジローの手を掴んで止めた。
コジローはロブさんの顔を見ると無言で首を振っている。
何も言うなと言う表情にコジローは苦笑して頷いた。
アランはミヅキに今度髪を切ってもらう約束をして満足そうにしている。
ミヅキもまた切れると嬉しそうにしていた。
それを見てロブさんがニヤリと笑った。
髪を切ってさっぱりとするとみんなはダンジョンへと足を踏み入れたのだ…
そうして絶好調のロブさんの先導で多少のトラブルもありながら地下五階へと辿り着いた。
「よし、ここで今夜は休むからなとりあえずこの階の階段を探すぞ」
ロブさんが歩き出すと…
「ロブさんって何回もここに来てるんだよね?なんで階段の位置がわからないの?」
ミヅキがシルバの上で魔力を結晶化しながら聞くと
「一度上の階に戻るとダンジョンの仕様も変わるんじゃ」
「えー!それどんな仕組み?」
ミヅキが驚くと
「知らん、ダンジョンとはそういうものとしか言えん」
「すごいね…じゃあ何度でも楽しめるんだね!」
「楽しむ…もんでは無いがな…」
ロブさんが答えると
「この仕組みって何かに使えそう!どうせならその仕組みわかるといいなぁ…」
ミヅキはもう一つ結晶を作ると…
【ミヅキ、結晶って何個作ってる?もうそろそろやめた方がいいんじゃないか?】
シルバが次々に作るミヅキを心配して声をかけると
【あっ、夢中で考えてたら…えっと…1、2~3、4…5!5個も出来た!あれ?でも疲れて無いなぁ…】
ミヅキは自分の手のひらを見つめると
【沢山作ってスキルが上がったのかもしれないな…それに魔力も一度底まで使うと上昇値が上がるからな…】
プルシアがミヅキの頭に自分の頭をくっつけると
【確かに無理はしてないようだ】
プルシアが診断する。
【ほらね!無理してないよ】
ミヅキがシルバを安心させるように撫でると
【でもここからエリクサーを作るんだろ?その分の魔力消費もあるからな注意するんだぞ】
【はーい!シルバせんせー】
ミヅキが手を上げると
【先生…】
シルバが振り返ると
【だってシルバ先生みたい】
ミヅキが笑うと
【先生か…】
シルバは満更でも無さそうに尻尾を振っていた。
ミヅキ達がのんびりと歩く前ではベイカーやアランが次々に現れる魔物の相手をしていた。
「うわ!今度は今度は巨大ゴーレムかよ…おい!レム!仲間に退くように言ってくれないか?」
ベイカーがレムに頼むと…
「仲間ではありませんので無理です」
サラッと否定される。
「同じゴーレムだぜ?」
アランも聞くと
「主人が違えば全くの別物です。私は雄一郎とミヅキのゴーレム。この世に私の仲間はここにいるシルバさん達だけです」
レムが完全に否定すると
「そ、そうか…そりゃ悪かったな。じゃあ思いっきり殺ってもレムは傷付かねぇんだな!」
ベイカーが執拗く確認すると
「じゃあ遠慮なく!」
一体のゴーレムに向かっていく。
「なら俺はこっちを…ロバート!お前は向こうを頼む!」
アランが声をかけると
「わかった!」
ロバートはゴーレムに向かって拳でその体を破壊した!
「ロバートさん、あれって拳だよね…なんか痛そう…」
ミヅキはロバートの戦い方にブルっと震えるが、ロバートは慣れた様子でゴーレムを倒している。
ベイカーとアランも問題なくゴーレムを倒すと…
「ん…」
ミヅキは壁に違和感を感じた。
【どうした?】
シルバがミヅキの様子に声をかけると
【なんか今、みんながゴーレム倒したら壁になんか反応があった気がする…】
ミヅキはベイカーさんを呼ぶと
「そこの壁紙壊せる?」
壁を指さすと
「何かあるのか?」
ベイカーは疑問に思いながらも言われた通りに壁を破壊すると…
「あっ!」
ベイカーが何かを発見する。
「なんだ?おっ!宝箱じゃねぇか!」
アランが覗き込んで壊れた壁を見るとそこには壁の中に隠された宝箱が置いてあった。
「ミヅキよくわかったな!」
ベイカーが褒めると
「なんか感じたんだよね…なんでだろ?」
ミヅキが首を傾げる。
「他にも壁に何かあるんじゃねぇか!?ロバートちょっとそっちの壁壊して見ろよ」
アランさんが他の壁を壊すとロバートも言われた通りに違う壁を破壊する。
すると…
「あった!」
アランが宝箱を見つけた!
「ちょっと小さいなぁ」
アランが宝箱を持って戻って来ると、ロバートは何も無かったと帰ってきた。
ミヅキはアランの持つ宝箱を見つめると…
「アランさん…その宝箱嫌な感じするよ」
ミヅキが顔を顰めた。
「嫌な感じ?どういう事だ?」
アランが聞くと
「開けたくない…って思う」
「それだけか?」
うんとミヅキが頷くと
「そっか、ならやめとこう」
アランはポイッとせっかく拾った宝箱を捨てた。
「いいの?」
ミヅキが申し訳なさそうにすると
「ああ、ミヅキがそこまで言うならきっと良くないもんがはいってるんだろ。安心しろお前にそんな顔させてまで宝なんざ欲しくねぇから」
アランさんがミヅキの頭をガシガシと撫でると
「でもあっちのはいいんだろ?」
ミヅキが最初に見つけた宝箱を指さす。
「うん!あれは嫌な感じしないよ」
ミヅキが頷くとじゃあ早速とアランが宝箱に手をかけた。
ギッギーと音を立てて箱が開くと、中からは宝石類とお金…それにいくつかの武器が入っていた。
「すげぇな…これで金持ちになれるぞ」
ベイカーさんが驚いていると
「これは見つけたミヅキのもんだろ」
ロブさんがミヅキに渡すと
「えっ!いや!みんなで見つけたんだから山分けしようよ!独り占めとかよくないよ!そういうので仲間割れとかする事になるからね!」
ミヅキが言うと
「しかし大きすぎて持ってけんな…」
どうしようかと迷っていると
「じゃあとりあえず私が預かって奥からここでたら分けようね」
ミヅキが収納にしまおうとするとひとつの武器に目がいった。
ミヅキはそれを掴むと…
「この武器ロバートさんにピッタリかも!」
ミヅキは笑顔でその武器をロバートに手渡した。
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