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14章
683.罰
「いやぁ!よかった!よかった!やっぱり嘘は良くないよな!」
アランさんがせっかく丸く収まりそうになっているところで明るい声をあげた。
「このバカ…」
じいちゃんがはぁと呆れて後ろでボソッと呟いている。
「俺は今回なーんにも関係ないからなセバス!怒るならこのじじいとベイカーとコジローだ!あとまぁミヅキもすこーし怒ってもいいんじゃないか?」
アランさんが笑ってセバスさんの肩を組んだ。
「ほぉ、今回あなたは何もしてないと…」
「まぁな!俺は巻き込まれて連れてかれただけだしミヅキがなんか怪しげな薬を作ってるのにも関わってないし、ミヅキが攫われて記憶無くなってる時も肉食って寝てたし手紙のすり替えの時もプルシアの足にいたからなんも知らんぞ!」
スラスラと余計な事まで全部答えた。
「色々と言いたいですが先ずはその記憶喪失ですが…今は普通に見えます…本当に大丈夫なんですよね?」
セバスさんが心配そうに頭を優しく撫でる、なんか暖かいものが流れ込んで来るのを感じた。
「うん…大丈夫です!みんなの事ちゃんと思い出しました。シンクが見た時は頭を怪我して倒れてたって言ってたからその衝撃で一時記憶が飛んだんじゃないかって…」
「そのミヅキさんをさらった輩はそれなりの罰を与えたんでしょうね!?」
セバスさんがじいちゃんとベイカーさんを見つめた。
「いや、それがあの問題の黒い魔石が関わっててな。倒れていたミヅキのそばには灰とそれが落ちてた…って事は多分…そういう事だろう」
黒い魔石の末路を知っているセバスさんはそれならと納得する。
「そうですか…本当にミヅキさん、気をつけて下さい」
セバスさんの眉を下げた心配そうな顔に罪悪感がわくが一応自分でも気をつけてるんだけどなぁ…
「すみません…ギルドの中だったし…シルバ達と喧嘩しちゃってたのもあって一人になっちゃいました。魔法が使えるからとタカをくくっていたけど、魔法が封じられちゃうと私って本当にダメダメだね…」
自分の不甲斐なさにしょぼんと肩を落とす。
「まだ子供なのですからそれでいいのです。ミヅキさんはもっともっと大人を頼りなさい…まぁ周りに頼りになるような大人がいないのはどうしようもありませんが…」
チラッとアランさん達を見た。
責めるセバスさんにじいちゃんが少しムッとする。
「だがな!言わせてもらうがセバスはあの場にいなくてよかったぞ、ミヅキの記憶喪失……ありゃ本当にきつかったわい」
「そうだな…トラウマになりそうだ」
ベイカーさんが思い出したのか顔を歪めた。
コジローさんも同意するように何度も首を動かし頷いていると
「大袈裟すぎではありませんか?」
セバスさんがベイカーさんを笑うので少し悪戯心が疼き出す。
つんつんとセバスさんの服を引っ張ると…
「はじめまして…お兄さんはギルドの人ですか?お名前は…?」
まぁセバスさんなら引っかからないかと内心笑いながら冗談で記憶を無くしたふりをする。
ビシッ!!
するとセバスさんが目を見開き固まってしまった…何か言おうと口を開くか言葉が出てこないようだ。
「セバスさん?」
どうしたのかと声をかけると
「うっ!」
胸を押さえて顔を背けられた。
「これは確かに想像以上にきついものがあります…嘘だとわかっていても次が無いとも言いきれないだけに…」
「だろ!?」
「わかったか!」
ベイカーさんとじいちゃんがセバスさんの反応にそれ見た事かと怒った!
「俺達はこれを直に受けたんだぞ!しかも本当に忘れられて…」
「そうじゃ!だから仕事…もう少し手伝ってくれんか?」
じいちゃんが頼むとセバスさんに手を合わせる。
「それは嫌です、私はギルマスが不在の間休み無しで仕事をしましたので今日からお休みを取らせていただきます」
「「えー!」」
じいちゃんと私が同時に叫んだ!
「なんでじゃあ~!何時までだ!何時まで休む気なんだ!」
「やった~!セバスさん休みなら一緒に狩りに行きたい!」
じいちゃんと対照的に私は顔をほころばせた!
「狩りですか…ミヅキさんと一緒なら楽しそうですね、お供致します。ではギルマス一週間お休みをいただきますのでそのつもりで」
「一週間…だと…」
「私の代わりにアランを置いておきますから」
「俺!?なんでだよ!」
「それとも私と森に行きますか?」
セバスさんがアランさんに笑いかけると
「手伝います…」
アランさんがセバスさんから視線を逸らして仕方なく頷いた。
「今回はベイカーさんとコジローさんも反省していただきます」
「え!?俺もかよ」
「はい」
ベイカーさんは嫌そうに顔をゆがめて眉をひそめると、コジローさんは仕方ないと納得するように頷いた。
「別に一緒に来ていただいても構いませんよ…ただ向こうで何するかわかりませんが。帰りに人数が減っていないといいですね」
「あっ……ギルマスの手伝いをさせて頂きます」
ベイカーさんは真顔になると敬礼をした。
「よろしい、ギルマスもこれだけ人員がいれば大丈夫ですよね」
「だ、大丈夫だが…通常勤務もあるんだぞ…溜まった分と考えると…こりゃ数日は徹夜になりそうだ」
「何!?徹夜!?お、おい飯は食べていいんだよな」
アランさんが心配そうに聞くと
「別に構いませんがその分仕事が終わるのが遅くなりますよ」
「それにアランさん達はお肉禁止だよ!」
「馬鹿ミヅキ!余計な事言うな!」
アランさんがシーと口を塞ぐ仕草をするがあの事私はまだ許してない!
フンっと顔を逸らした。
「ああ、先程言ってた肉を食べて寝ていた…という事ですかね?」
「そうです!獣人さん達にあげる分をアランさんとベイカーさんとシルバで食べちゃったんです!だから三人はしばらくお肉禁止なんです」
「ほぉ…よその国でそんな恥さらしな事をなさったんですか…」
セバスさんがアランさんとベイカーさんを睨みつける。
「じ、じじい!ベイカー!早いとこ仕事に取り掛かろうぜ!」
「そ!そうじゃな!」
「そうしよう!コジローも行くぞ!」
アランさん達はこれ以上怒られる前に慌ててセバスさんの前から逃げる事にした。
みんなが部屋を出ていくとセバスさんと二人っきりになる。
「では、食材集めに行きながらアランの言っていた、怪しげな薬の話を聞かせてくださいね」
ア、アランさんのバカ~
私は頬をひきつらせて精一杯愛想笑いをした。
アランさんがせっかく丸く収まりそうになっているところで明るい声をあげた。
「このバカ…」
じいちゃんがはぁと呆れて後ろでボソッと呟いている。
「俺は今回なーんにも関係ないからなセバス!怒るならこのじじいとベイカーとコジローだ!あとまぁミヅキもすこーし怒ってもいいんじゃないか?」
アランさんが笑ってセバスさんの肩を組んだ。
「ほぉ、今回あなたは何もしてないと…」
「まぁな!俺は巻き込まれて連れてかれただけだしミヅキがなんか怪しげな薬を作ってるのにも関わってないし、ミヅキが攫われて記憶無くなってる時も肉食って寝てたし手紙のすり替えの時もプルシアの足にいたからなんも知らんぞ!」
スラスラと余計な事まで全部答えた。
「色々と言いたいですが先ずはその記憶喪失ですが…今は普通に見えます…本当に大丈夫なんですよね?」
セバスさんが心配そうに頭を優しく撫でる、なんか暖かいものが流れ込んで来るのを感じた。
「うん…大丈夫です!みんなの事ちゃんと思い出しました。シンクが見た時は頭を怪我して倒れてたって言ってたからその衝撃で一時記憶が飛んだんじゃないかって…」
「そのミヅキさんをさらった輩はそれなりの罰を与えたんでしょうね!?」
セバスさんがじいちゃんとベイカーさんを見つめた。
「いや、それがあの問題の黒い魔石が関わっててな。倒れていたミヅキのそばには灰とそれが落ちてた…って事は多分…そういう事だろう」
黒い魔石の末路を知っているセバスさんはそれならと納得する。
「そうですか…本当にミヅキさん、気をつけて下さい」
セバスさんの眉を下げた心配そうな顔に罪悪感がわくが一応自分でも気をつけてるんだけどなぁ…
「すみません…ギルドの中だったし…シルバ達と喧嘩しちゃってたのもあって一人になっちゃいました。魔法が使えるからとタカをくくっていたけど、魔法が封じられちゃうと私って本当にダメダメだね…」
自分の不甲斐なさにしょぼんと肩を落とす。
「まだ子供なのですからそれでいいのです。ミヅキさんはもっともっと大人を頼りなさい…まぁ周りに頼りになるような大人がいないのはどうしようもありませんが…」
チラッとアランさん達を見た。
責めるセバスさんにじいちゃんが少しムッとする。
「だがな!言わせてもらうがセバスはあの場にいなくてよかったぞ、ミヅキの記憶喪失……ありゃ本当にきつかったわい」
「そうだな…トラウマになりそうだ」
ベイカーさんが思い出したのか顔を歪めた。
コジローさんも同意するように何度も首を動かし頷いていると
「大袈裟すぎではありませんか?」
セバスさんがベイカーさんを笑うので少し悪戯心が疼き出す。
つんつんとセバスさんの服を引っ張ると…
「はじめまして…お兄さんはギルドの人ですか?お名前は…?」
まぁセバスさんなら引っかからないかと内心笑いながら冗談で記憶を無くしたふりをする。
ビシッ!!
するとセバスさんが目を見開き固まってしまった…何か言おうと口を開くか言葉が出てこないようだ。
「セバスさん?」
どうしたのかと声をかけると
「うっ!」
胸を押さえて顔を背けられた。
「これは確かに想像以上にきついものがあります…嘘だとわかっていても次が無いとも言いきれないだけに…」
「だろ!?」
「わかったか!」
ベイカーさんとじいちゃんがセバスさんの反応にそれ見た事かと怒った!
「俺達はこれを直に受けたんだぞ!しかも本当に忘れられて…」
「そうじゃ!だから仕事…もう少し手伝ってくれんか?」
じいちゃんが頼むとセバスさんに手を合わせる。
「それは嫌です、私はギルマスが不在の間休み無しで仕事をしましたので今日からお休みを取らせていただきます」
「「えー!」」
じいちゃんと私が同時に叫んだ!
「なんでじゃあ~!何時までだ!何時まで休む気なんだ!」
「やった~!セバスさん休みなら一緒に狩りに行きたい!」
じいちゃんと対照的に私は顔をほころばせた!
「狩りですか…ミヅキさんと一緒なら楽しそうですね、お供致します。ではギルマス一週間お休みをいただきますのでそのつもりで」
「一週間…だと…」
「私の代わりにアランを置いておきますから」
「俺!?なんでだよ!」
「それとも私と森に行きますか?」
セバスさんがアランさんに笑いかけると
「手伝います…」
アランさんがセバスさんから視線を逸らして仕方なく頷いた。
「今回はベイカーさんとコジローさんも反省していただきます」
「え!?俺もかよ」
「はい」
ベイカーさんは嫌そうに顔をゆがめて眉をひそめると、コジローさんは仕方ないと納得するように頷いた。
「別に一緒に来ていただいても構いませんよ…ただ向こうで何するかわかりませんが。帰りに人数が減っていないといいですね」
「あっ……ギルマスの手伝いをさせて頂きます」
ベイカーさんは真顔になると敬礼をした。
「よろしい、ギルマスもこれだけ人員がいれば大丈夫ですよね」
「だ、大丈夫だが…通常勤務もあるんだぞ…溜まった分と考えると…こりゃ数日は徹夜になりそうだ」
「何!?徹夜!?お、おい飯は食べていいんだよな」
アランさんが心配そうに聞くと
「別に構いませんがその分仕事が終わるのが遅くなりますよ」
「それにアランさん達はお肉禁止だよ!」
「馬鹿ミヅキ!余計な事言うな!」
アランさんがシーと口を塞ぐ仕草をするがあの事私はまだ許してない!
フンっと顔を逸らした。
「ああ、先程言ってた肉を食べて寝ていた…という事ですかね?」
「そうです!獣人さん達にあげる分をアランさんとベイカーさんとシルバで食べちゃったんです!だから三人はしばらくお肉禁止なんです」
「ほぉ…よその国でそんな恥さらしな事をなさったんですか…」
セバスさんがアランさんとベイカーさんを睨みつける。
「じ、じじい!ベイカー!早いとこ仕事に取り掛かろうぜ!」
「そ!そうじゃな!」
「そうしよう!コジローも行くぞ!」
アランさん達はこれ以上怒られる前に慌ててセバスさんの前から逃げる事にした。
みんなが部屋を出ていくとセバスさんと二人っきりになる。
「では、食材集めに行きながらアランの言っていた、怪しげな薬の話を聞かせてくださいね」
ア、アランさんのバカ~
私は頬をひきつらせて精一杯愛想笑いをした。
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