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12章(続き)
742.
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「ふふ、お前の言い分はわかった。じゃあ逆らうって事だな」
「当たり前でしょ!みんなで戦えばあなたの事なんて……怖くないんだから、今謝れば許してあげなくもないよ!」
ふん!と鼻息荒く言うとアナテマの様子が変わった。
「僕が謝る?カスのお前に?ありえない…」
ブツブツと呟きながら周りの空気が重くなっていくのを感じた。
「やはりちゃんとわからせないといけないみたいだな…」
アナテマの顔から笑顔が消えた。
そして地面に手のひらを向けると何か引っ張りあげる仕草をする。
アナテマが上へ上へと引っ張ると地面から人が現れた…
トップン!とまるで水の中から出てくるように力が抜けているのかダランとしている。
なんか見た事あるような、じっと目をこらしてその人を見た。
「レオンハルト!?」
金髪の長い髪に瞳を閉じているがそれはレオンハルトだった。
「レオンに何したの!」
「別に、まだ何もしてないよ。今はまだね」
アナテマは意味深に笑うとさらに腕を動かす、するとまた地面から人が次々に現れた。
「カイル!アクア!ピースにアルフレッド、バイオレッドまで…」
各国の王子に王女、それにカイルまで…
皆眠らされているのか声をかけても目を開かない。
「レオン!起きて!カイル!アクア!」
「無駄だよ、こいつらは深く深く眠ってる。言ったよね僕の言うことを聞かないとお前の大切な者がどうなるか分からないって…」
アナテマはレオンハルトの首を掴んで上に持ち上げた。
「お前のせいで各国の王子と王女が死ぬ事になったらどうなるかな?お前を助けるために自分の大事な息子や娘が死ぬ事になるんだ…」
「や、やめて!」
私の友達が…やっと出来た本当の友達なのに…
「動くな、動けはこいつの首を折るよ」
レオンハルトの首を掴む手に力を込める。
「ま、待って!わかったから…やめて…」
私はガクッと膝を着いた。
「いいね、やっと下を向いた」
アナテマはゾクゾクと震えて歓喜する。
「じゃあ今からあの部屋に戻す、あの従魔達を説得して僕の元にこい。まぁ従魔は連れてきてもいいぞ。どうせ何も出来ないからね」
「……」
「どうした?分かったら返事をしろ」
「わかった…」
「よし、まぁこの国の人間達には適当に言い訳でもして別れてこい。いいな朝日が登るまでに来なければ…こいつら全員お前の代わりに死ぬ事になる」
「わかった!絶対行くから何もしないで、もしみんなを傷つけたら…許さない」
「へー、どう許さないのかな?」
アナテマはそれも見てみたいとケラケラと笑う。
「まぁどっちでもいいけどね、覚悟が決まったらグズに声をかけな」
ムーを冷めた目で見つめる。
「ムーに?」
ムーはアナテマに睨まれて震えるとそばに来ようとして立ち止まった、それが心の距離のように感じる。
「そいつが僕の所まで連れてきてくれるからな、他に何かあるか?」
私は力なく首を振った。
「ふふ、じゃあ元の空間に戻すよ。また後で会おう」
アナテマはみんなを連れていったまま姿を消してしまった。
私は気がつくとシルバ達と同じベッドで寝ていた…体は冷えきりブルブルと震える。
駄目だ、泣いてる暇なんてない。
急いで準備しないと…
【シルバ達、起きてくれる。話があるの…】
私はみんなに声をかけた。
◆
【ミヅキ…本当にいいのか?】
机に向かって手紙を書く私にシルバ達はずっと寄り添ってくれていた。
【うん、コレでいいんだよ。あの子にみんなを関わらせたくない…私のせいでみんなが傷つくのはやっぱりやだもん】
シルバに向かってニコッと笑う。
【シルバ達もごめんね。無理に付き合わなくてもいいんだよ】
【俺達はミヅキの従魔だ、ミヅキがどんな所に行っても付いてくぞ】
【僕だって!】
【私も同じだ】
【ぼくもいくよ!】
【微力ながら私も行きます】
【………】
ムーはひとり部屋の隅で小さくなっていた。
私はムーの事をみんなに言えずにいた。
ムーからは後悔や葛藤、そんな気持ちが伝わってくる。
きっとムーも今自分の中で何かと戦っているのかもしれない。
【みんなありがとう、みんながいてくれるから私は私でいられるよ】
みんなの頭を力なく撫でた。
【ミヅキ…】
シルバがペロッと顔を舐める。
いつもならやめてと文句を言うのだが、今はありがたい。
先程から涙が止まらなかった、拭っても拭っても流れ落ちる。
みんなに手紙を残しているのにそれが濡れて何度も書き直していた。
そんな思いをして書き終えた手紙を机に並べるが、涙で濡れてしまっていた。
これじゃダメだよね…
私は風魔法で涙を飛ばして乾燥させる。
ピシッと伸びた手紙がなんだか自分と正反対で物悲しがった。
そっと手紙を触って皆の事を思い謝った。
黙っていく私を許さなくてもいい、みんな元気でいてください。
くるっと振り返ってシルバ達に笑顔を見せる。
【ごめんね、みんなに挨拶も出来なくて…シルバだってベイカーさん達に別れの挨拶したかったよね】
【俺はいい、それよりもミヅキだろ】
【私は…大丈夫…だって…】
喋りながらせっかく引っ込めた涙がまた溢れた…上手く喋れずに嗚咽が漏れる。
【行こう…】
これ以上ここにいると決心が鈍りそうだった。
顔を見なくてよかったかもしれない、絶対にそしたら泣いて心配をかけた。
「みんな…さよなら」
私はそう言って扉に向かって頭を下げた。
そしてムーを呼ぶ。
【ムー、アナテマの所に連れてって…】
ムーはオドオドと迷っている。
どうするのが正しいのかわからなくなっていた。
【いいんだよ、ムーあいつのところに行こう。私は大丈夫、だってシルバ達がいるもん…ムーもね】
ムーはしょんぼりとしながら大きく体を広げた。
私達は広がったムーの体に包まれる……そして部屋から姿を消した。
ムーはシュッと体を元の大きさに戻すとじっと机に置いてあるミヅキの手紙を見つめた。
そしてポチャン…と影にその身を落とした。
◆
「ミヅキ?」
隣の部屋で寝てたベイカーはふっと目が覚めた。
起き上がるとまだ朝日の登る前の夜明け前だった。
隣を見るとセバスさんにギルマスが椅子に腰掛けたまま目を閉じている。
今夜は起きていようと言ったのにいつの間にか寝てしまっていた。
こんな事初めてだった…
「ミヅキ!」
ベイカーは嫌な予感に部屋を飛び出す。
そして隣に眠るミヅキの部屋へと向かった。
「当たり前でしょ!みんなで戦えばあなたの事なんて……怖くないんだから、今謝れば許してあげなくもないよ!」
ふん!と鼻息荒く言うとアナテマの様子が変わった。
「僕が謝る?カスのお前に?ありえない…」
ブツブツと呟きながら周りの空気が重くなっていくのを感じた。
「やはりちゃんとわからせないといけないみたいだな…」
アナテマの顔から笑顔が消えた。
そして地面に手のひらを向けると何か引っ張りあげる仕草をする。
アナテマが上へ上へと引っ張ると地面から人が現れた…
トップン!とまるで水の中から出てくるように力が抜けているのかダランとしている。
なんか見た事あるような、じっと目をこらしてその人を見た。
「レオンハルト!?」
金髪の長い髪に瞳を閉じているがそれはレオンハルトだった。
「レオンに何したの!」
「別に、まだ何もしてないよ。今はまだね」
アナテマは意味深に笑うとさらに腕を動かす、するとまた地面から人が次々に現れた。
「カイル!アクア!ピースにアルフレッド、バイオレッドまで…」
各国の王子に王女、それにカイルまで…
皆眠らされているのか声をかけても目を開かない。
「レオン!起きて!カイル!アクア!」
「無駄だよ、こいつらは深く深く眠ってる。言ったよね僕の言うことを聞かないとお前の大切な者がどうなるか分からないって…」
アナテマはレオンハルトの首を掴んで上に持ち上げた。
「お前のせいで各国の王子と王女が死ぬ事になったらどうなるかな?お前を助けるために自分の大事な息子や娘が死ぬ事になるんだ…」
「や、やめて!」
私の友達が…やっと出来た本当の友達なのに…
「動くな、動けはこいつの首を折るよ」
レオンハルトの首を掴む手に力を込める。
「ま、待って!わかったから…やめて…」
私はガクッと膝を着いた。
「いいね、やっと下を向いた」
アナテマはゾクゾクと震えて歓喜する。
「じゃあ今からあの部屋に戻す、あの従魔達を説得して僕の元にこい。まぁ従魔は連れてきてもいいぞ。どうせ何も出来ないからね」
「……」
「どうした?分かったら返事をしろ」
「わかった…」
「よし、まぁこの国の人間達には適当に言い訳でもして別れてこい。いいな朝日が登るまでに来なければ…こいつら全員お前の代わりに死ぬ事になる」
「わかった!絶対行くから何もしないで、もしみんなを傷つけたら…許さない」
「へー、どう許さないのかな?」
アナテマはそれも見てみたいとケラケラと笑う。
「まぁどっちでもいいけどね、覚悟が決まったらグズに声をかけな」
ムーを冷めた目で見つめる。
「ムーに?」
ムーはアナテマに睨まれて震えるとそばに来ようとして立ち止まった、それが心の距離のように感じる。
「そいつが僕の所まで連れてきてくれるからな、他に何かあるか?」
私は力なく首を振った。
「ふふ、じゃあ元の空間に戻すよ。また後で会おう」
アナテマはみんなを連れていったまま姿を消してしまった。
私は気がつくとシルバ達と同じベッドで寝ていた…体は冷えきりブルブルと震える。
駄目だ、泣いてる暇なんてない。
急いで準備しないと…
【シルバ達、起きてくれる。話があるの…】
私はみんなに声をかけた。
◆
【ミヅキ…本当にいいのか?】
机に向かって手紙を書く私にシルバ達はずっと寄り添ってくれていた。
【うん、コレでいいんだよ。あの子にみんなを関わらせたくない…私のせいでみんなが傷つくのはやっぱりやだもん】
シルバに向かってニコッと笑う。
【シルバ達もごめんね。無理に付き合わなくてもいいんだよ】
【俺達はミヅキの従魔だ、ミヅキがどんな所に行っても付いてくぞ】
【僕だって!】
【私も同じだ】
【ぼくもいくよ!】
【微力ながら私も行きます】
【………】
ムーはひとり部屋の隅で小さくなっていた。
私はムーの事をみんなに言えずにいた。
ムーからは後悔や葛藤、そんな気持ちが伝わってくる。
きっとムーも今自分の中で何かと戦っているのかもしれない。
【みんなありがとう、みんながいてくれるから私は私でいられるよ】
みんなの頭を力なく撫でた。
【ミヅキ…】
シルバがペロッと顔を舐める。
いつもならやめてと文句を言うのだが、今はありがたい。
先程から涙が止まらなかった、拭っても拭っても流れ落ちる。
みんなに手紙を残しているのにそれが濡れて何度も書き直していた。
そんな思いをして書き終えた手紙を机に並べるが、涙で濡れてしまっていた。
これじゃダメだよね…
私は風魔法で涙を飛ばして乾燥させる。
ピシッと伸びた手紙がなんだか自分と正反対で物悲しがった。
そっと手紙を触って皆の事を思い謝った。
黙っていく私を許さなくてもいい、みんな元気でいてください。
くるっと振り返ってシルバ達に笑顔を見せる。
【ごめんね、みんなに挨拶も出来なくて…シルバだってベイカーさん達に別れの挨拶したかったよね】
【俺はいい、それよりもミヅキだろ】
【私は…大丈夫…だって…】
喋りながらせっかく引っ込めた涙がまた溢れた…上手く喋れずに嗚咽が漏れる。
【行こう…】
これ以上ここにいると決心が鈍りそうだった。
顔を見なくてよかったかもしれない、絶対にそしたら泣いて心配をかけた。
「みんな…さよなら」
私はそう言って扉に向かって頭を下げた。
そしてムーを呼ぶ。
【ムー、アナテマの所に連れてって…】
ムーはオドオドと迷っている。
どうするのが正しいのかわからなくなっていた。
【いいんだよ、ムーあいつのところに行こう。私は大丈夫、だってシルバ達がいるもん…ムーもね】
ムーはしょんぼりとしながら大きく体を広げた。
私達は広がったムーの体に包まれる……そして部屋から姿を消した。
ムーはシュッと体を元の大きさに戻すとじっと机に置いてあるミヅキの手紙を見つめた。
そしてポチャン…と影にその身を落とした。
◆
「ミヅキ?」
隣の部屋で寝てたベイカーはふっと目が覚めた。
起き上がるとまだ朝日の登る前の夜明け前だった。
隣を見るとセバスさんにギルマスが椅子に腰掛けたまま目を閉じている。
今夜は起きていようと言ったのにいつの間にか寝てしまっていた。
こんな事初めてだった…
「ミヅキ!」
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