56 / 80
ひな祭り2
しおりを挟む
「ミヅキ~これなんかもらったんだ…よかったら人形作りに使えないかと思って…」
ベイカーの手には綺麗な石が握られていた。
「わぁ!綺麗な石、もらっていいの?」
「ああ、もらいもんだから大丈夫だ」
「誰にもらったの?」
「あっ?魔物だ真っ二つに切ったら胃から出てきた!」
「そ、そうなんだ…」
ミヅキは石をそっと隣に置くと
「ありがとうね」
苦笑いでお礼をいった。
「ミヅキさん…これをよろしかったら使いませんか?」
セバスさんが綺麗な布を持ってミヅキの元にきた…
「えっ?布?どうしたんですか?」
「ミヅキさんの人形にぴったりなんじゃないかと思って…」
「えー!ありがとうございます!使いますね!」
ミヅキが嬉しそうに受け取る。
「ミヅキーなんかいる物あるか?取ってきてやるぞ」
アランがミヅキに話しかけてくるとミヅキは黙って怪訝な顔をしてアランを見つめた。
「なんだ?その顔は?」
アランがミヅキが変な顔をしている事に顔を顰めると
「アラン隊長…何企んでるの?」
「はっ?別に企んでないわ!」
「嘘!アラン隊長が見返りも無しに何か手伝うなんて…」
ミヅキがアラン隊長をじっと見つめる。
「なんだよ…せっかくの好意をそんな風に受け止めやがって…」
アラン隊長が少し拗ねる…
「ごめんごめん!じゃあアラン隊長海に行って海鮮取ってきて欲しいなぁ~」
ミヅキが笑って謝ると
「海鮮?」
「うん!ひな祭りにちらし寿司作ろうと思ってて、あとハマグリみたいな貝があったら凄く嬉しいんだけど…」
「ちらし寿司!分かった!直ぐに行ってこよう!」
アランはくるっと向きを帰ると海の方に向かって走り出した!
凄い速さで走り去って行ったアラン隊長に
「ふふ…一人脱落だな」
物陰からベイカーとセバスが笑って様子を伺っていた。
ひな祭り当日…
テーブルの上には豪華なちらし寿司とハマグリのお吸い物が並んでいた。
「これがちらし寿司か!豪華で綺麗だな!」
みんながちらし寿司を眺めると
「綺麗で食べるのもったいないですね」
イチカ達女の子が綺麗なちらし寿司に手を出せずにいるとその隣では…
「うまっ!寿司とは違って色んな味が楽しめるな!」
アラン隊長がちらし寿司をかき込んでいた…。
「アランさん…もう少し見て楽しんで下さいよ」
ちらし寿司を作るのを手伝ったイチカ達もガックリしていると…
「ご飯も素晴らしくて美味しいですが…ひな人形と言うのは出来たのですか?」
セバスがミヅキに聞くと
「うん!本当はもっと早く作って飾るんだけど…色々とこってたらギリギリになっちゃった…」
ミヅキが笑いながらひな人形を出す!
ベイカーやセバス、リュカ達が息を飲んで人形を見つめる。
「ほら!お雛様とお内裏様、下はランとハルとカレンの三人官女。その下はシンク、プルシア、ムー、レムの五人囃子。次は右大臣がベイカーさん、左大臣がセバスさん!仕丁がデボットさんレアルさんギースさん!」
ミヅキがみんなの顔を描いた人形を見せた。
「お内裏様は…」
ベイカーがミヅキのお雛様の隣を見ると…
「シルバ?」
一番上の親王にはミヅキとシルバの人形が飾られていた…
「シルバさんですか…それは敵わないなぁ」
セバスが笑うと
「ベイカーさんとセバスさんは右大臣と左大臣だよ!これはみんなを護るナイトなんだから」
ミヅキが人形の意味を説明していると
「ミヅキ様…私は居ないんですね…」
人形になってないイチカ達が寂しそうにすると
「イチカ達はこっちだよ…」
ミヅキはもう一組のひな人形を出す、そこにはお雛様がイチカで隣にはポルクスのお内裏様がいた。
「やっぱりイチカの隣はポルクスさんだからね!三人官女はニカとミカとシカ。リュカとテオ、リク達が五人囃子。ゴウとテリーさんが右大臣と左大臣、ミト達が仕丁だよ」
「わぁ!僕らもいるの!?」
ミト達が嬉しそうに自分の人形を見ると
「私がミヅキ様と一緒のお雛様だなんて…」
イチカが頬を染めて人形を見ている。
「これはイチカに上げるから毎年ひな祭りに飾ってね」
ミヅキがイチカとポルクスさんをみて笑うと
「ありがとうございます!」
「よかったな」
イチカは嬉しそうにポルクスさんと見つめ合った。
「いいなぁイチカ姉こんな素敵なのもらって!」
ライラ達が羨ましそうに見ていると
「ライラ達がお嫁に行く時にも作ってあげるからね」
ミヅキが言うと
「本当ですか!やった!なら急いで旦那様見つけないと!」
「別にひな人形の為にお嫁に行かなくたっていいんだからね」
ミヅキが騒がしくなったみんなに苦笑する。
「さぁみんなでちらし寿司食べよう!アラン隊長に全部食べられちゃうよ!」
ミヅキが今だ食べ続けているアラン隊長を指さす。
「アラン隊長!食べ過ぎですよ!」
「全部食べないでー!」
みんなが慌ててアラン隊長を止めようとする。
「あれ…そういえば…アランがいませんね」
セバスがミヅキが作ったひな人形を見ると
「ミヅキ忘れたな…」
ベイカーとセバスは笑いながらアランの元へと向かった。
ベイカーの手には綺麗な石が握られていた。
「わぁ!綺麗な石、もらっていいの?」
「ああ、もらいもんだから大丈夫だ」
「誰にもらったの?」
「あっ?魔物だ真っ二つに切ったら胃から出てきた!」
「そ、そうなんだ…」
ミヅキは石をそっと隣に置くと
「ありがとうね」
苦笑いでお礼をいった。
「ミヅキさん…これをよろしかったら使いませんか?」
セバスさんが綺麗な布を持ってミヅキの元にきた…
「えっ?布?どうしたんですか?」
「ミヅキさんの人形にぴったりなんじゃないかと思って…」
「えー!ありがとうございます!使いますね!」
ミヅキが嬉しそうに受け取る。
「ミヅキーなんかいる物あるか?取ってきてやるぞ」
アランがミヅキに話しかけてくるとミヅキは黙って怪訝な顔をしてアランを見つめた。
「なんだ?その顔は?」
アランがミヅキが変な顔をしている事に顔を顰めると
「アラン隊長…何企んでるの?」
「はっ?別に企んでないわ!」
「嘘!アラン隊長が見返りも無しに何か手伝うなんて…」
ミヅキがアラン隊長をじっと見つめる。
「なんだよ…せっかくの好意をそんな風に受け止めやがって…」
アラン隊長が少し拗ねる…
「ごめんごめん!じゃあアラン隊長海に行って海鮮取ってきて欲しいなぁ~」
ミヅキが笑って謝ると
「海鮮?」
「うん!ひな祭りにちらし寿司作ろうと思ってて、あとハマグリみたいな貝があったら凄く嬉しいんだけど…」
「ちらし寿司!分かった!直ぐに行ってこよう!」
アランはくるっと向きを帰ると海の方に向かって走り出した!
凄い速さで走り去って行ったアラン隊長に
「ふふ…一人脱落だな」
物陰からベイカーとセバスが笑って様子を伺っていた。
ひな祭り当日…
テーブルの上には豪華なちらし寿司とハマグリのお吸い物が並んでいた。
「これがちらし寿司か!豪華で綺麗だな!」
みんながちらし寿司を眺めると
「綺麗で食べるのもったいないですね」
イチカ達女の子が綺麗なちらし寿司に手を出せずにいるとその隣では…
「うまっ!寿司とは違って色んな味が楽しめるな!」
アラン隊長がちらし寿司をかき込んでいた…。
「アランさん…もう少し見て楽しんで下さいよ」
ちらし寿司を作るのを手伝ったイチカ達もガックリしていると…
「ご飯も素晴らしくて美味しいですが…ひな人形と言うのは出来たのですか?」
セバスがミヅキに聞くと
「うん!本当はもっと早く作って飾るんだけど…色々とこってたらギリギリになっちゃった…」
ミヅキが笑いながらひな人形を出す!
ベイカーやセバス、リュカ達が息を飲んで人形を見つめる。
「ほら!お雛様とお内裏様、下はランとハルとカレンの三人官女。その下はシンク、プルシア、ムー、レムの五人囃子。次は右大臣がベイカーさん、左大臣がセバスさん!仕丁がデボットさんレアルさんギースさん!」
ミヅキがみんなの顔を描いた人形を見せた。
「お内裏様は…」
ベイカーがミヅキのお雛様の隣を見ると…
「シルバ?」
一番上の親王にはミヅキとシルバの人形が飾られていた…
「シルバさんですか…それは敵わないなぁ」
セバスが笑うと
「ベイカーさんとセバスさんは右大臣と左大臣だよ!これはみんなを護るナイトなんだから」
ミヅキが人形の意味を説明していると
「ミヅキ様…私は居ないんですね…」
人形になってないイチカ達が寂しそうにすると
「イチカ達はこっちだよ…」
ミヅキはもう一組のひな人形を出す、そこにはお雛様がイチカで隣にはポルクスのお内裏様がいた。
「やっぱりイチカの隣はポルクスさんだからね!三人官女はニカとミカとシカ。リュカとテオ、リク達が五人囃子。ゴウとテリーさんが右大臣と左大臣、ミト達が仕丁だよ」
「わぁ!僕らもいるの!?」
ミト達が嬉しそうに自分の人形を見ると
「私がミヅキ様と一緒のお雛様だなんて…」
イチカが頬を染めて人形を見ている。
「これはイチカに上げるから毎年ひな祭りに飾ってね」
ミヅキがイチカとポルクスさんをみて笑うと
「ありがとうございます!」
「よかったな」
イチカは嬉しそうにポルクスさんと見つめ合った。
「いいなぁイチカ姉こんな素敵なのもらって!」
ライラ達が羨ましそうに見ていると
「ライラ達がお嫁に行く時にも作ってあげるからね」
ミヅキが言うと
「本当ですか!やった!なら急いで旦那様見つけないと!」
「別にひな人形の為にお嫁に行かなくたっていいんだからね」
ミヅキが騒がしくなったみんなに苦笑する。
「さぁみんなでちらし寿司食べよう!アラン隊長に全部食べられちゃうよ!」
ミヅキが今だ食べ続けているアラン隊長を指さす。
「アラン隊長!食べ過ぎですよ!」
「全部食べないでー!」
みんなが慌ててアラン隊長を止めようとする。
「あれ…そういえば…アランがいませんね」
セバスがミヅキが作ったひな人形を見ると
「ミヅキ忘れたな…」
ベイカーとセバスは笑いながらアランの元へと向かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,002
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる