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216.尋問
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「巫山戯るな…何を甘ったれた事を…」
カイルが男の胸ぐらを掴むと…
「カイル…」
ロイがまぁまぁと腕を掴んで止めさせる。
「お前はなんも聞いてないのか?」
ロイは穏やかに男に話しかけると、男は少し落ち着いて息を吐くと
「ああ、しかも俺はその…そこの男達を引き付ける様に言われただけだ…何処に連れていくかも何も聞いてない」
男の言葉にロイはしっかりと頷くと
「それでもなにか感じた事とか思った事はなかったか?リーダーの何気ない一言とか?」
「リーダーの?」
男は少し考えると…
「そういや、この仕事が終わったら王都を出るって言ってたな…」
「そうか?何処に行くかは言ってたか?」
「仕事場を隣国に変えると…」
「隣国…」
その言葉にロイとカイルは顔を合わせる。
男はそんな二人の様子に…
「それがどうした?リーダーにさっさと聞けばいいじゃないか!リーダーなら獣をさらった場所も知ってるはずだ!俺はこれだけ話したんだ…もう大丈夫だよな?」
男は伺うようにロイに話しかけるとロイはにっこりと笑う。
「リーダーは死んだよ」
「はっ?」
男はロイの言葉に唖然とする。
「お、お前らが殺したのか!!お、俺も殺される!!」
怯えるようにガタガタと震え出すと
「失礼な、私達はそんな事はしてない」
ロイが心外だと顔を歪めると
「お前らに依頼をした奴らが口封じで殺したんだよ」
「え…」
「いやぁ、無惨な遺体だったよ…全身何かで叩かれた痕があり、喋れないように舌を抜かれ腕と足の爪が剥がされ鼻と耳が削り取られてた」
ロイが料理でも説明するように淡々と言うと
「そして目をくり抜かれて、首を斬られて死んだんだ」
カイルが吐き捨てるように言う。
「君…不味くない?このまま釈放されたら絶対に何か話したと思われるぞ?」
「な、えっ?だって何も知らない…」
「それでも向こうには関係ないよな?疑う要素があるなら殺すでしょ?」
「ああ、俺なら殺る」
カイルが頷くと…
「ま、待って!助けて!」
縋るようにロイとカイルを見つめると
「それが嫌ならもっとよく思い出せ…そしたらここの牢屋にぶち込んでやる。それなら死ぬ事はないぞ。まぁ一生陽の目を見る事はないけどね」
ロイが笑うと
「あ…ああ、…うぅ…そ、それで、お願いします…」
男は泣きならが牢に入る事を懇願した…
ロイ達は一人一人残党共を尋問していくが、やはり皆下っ端だった為重要な内容は聞かされて居なかった…
「しかし隣国の言葉が気になりますね、ここに来てまた隣国です。斥候が今だ見つかっていないのも何か関係があるように思います」
カイルとロイ、スチュアートとクリスが頷く。
「斥候を見つければローズも見つかるかもしれない…」
「あとはあのクソ野郎が何か知ってるはずだがきっと今は動かないだろう…あいつの兵士達の動向に注意しよう」
「わかった、俺はこのまま兵士達と斥候の探索に向かう、ロイは…部屋に戻ってくれ」
カイルが声をかけると
「ローズが捕まってるかもしれないのに俺に部屋で大人しく待ってろと?」
ロイがカイルを睨むと
「お前は王子なんだ、今は何処に賊が隠れているかもわからない。だから部屋で大人しくしててくれ」
「そうです、ロイ様今は辛抱を…あなたは守られるべき人なのですから」
「ロイ王子!王子の分まで…とはいきませんが僕も姉さんを見つける為に尽力致します!これで王子に何かあっては姉さんも悲しみますから…どうかここは…」
クリスにまで言われてロイはグッと言いたいことを飲み込むと…
「わかった…」
大人しく頷いた。
「じゃあ俺は戻ってる。カイルは兵士達とだな、スチュアートは?」
「クリス様とボストン大臣の方を探って見ます」
「わかった…じゃあ皆頑張れよ」
「は、はい」
カイルが頷くとロイは大人しく部屋へと向かった…
その後ろ姿を首を傾げ見つめていた。
カイルが男の胸ぐらを掴むと…
「カイル…」
ロイがまぁまぁと腕を掴んで止めさせる。
「お前はなんも聞いてないのか?」
ロイは穏やかに男に話しかけると、男は少し落ち着いて息を吐くと
「ああ、しかも俺はその…そこの男達を引き付ける様に言われただけだ…何処に連れていくかも何も聞いてない」
男の言葉にロイはしっかりと頷くと
「それでもなにか感じた事とか思った事はなかったか?リーダーの何気ない一言とか?」
「リーダーの?」
男は少し考えると…
「そういや、この仕事が終わったら王都を出るって言ってたな…」
「そうか?何処に行くかは言ってたか?」
「仕事場を隣国に変えると…」
「隣国…」
その言葉にロイとカイルは顔を合わせる。
男はそんな二人の様子に…
「それがどうした?リーダーにさっさと聞けばいいじゃないか!リーダーなら獣をさらった場所も知ってるはずだ!俺はこれだけ話したんだ…もう大丈夫だよな?」
男は伺うようにロイに話しかけるとロイはにっこりと笑う。
「リーダーは死んだよ」
「はっ?」
男はロイの言葉に唖然とする。
「お、お前らが殺したのか!!お、俺も殺される!!」
怯えるようにガタガタと震え出すと
「失礼な、私達はそんな事はしてない」
ロイが心外だと顔を歪めると
「お前らに依頼をした奴らが口封じで殺したんだよ」
「え…」
「いやぁ、無惨な遺体だったよ…全身何かで叩かれた痕があり、喋れないように舌を抜かれ腕と足の爪が剥がされ鼻と耳が削り取られてた」
ロイが料理でも説明するように淡々と言うと
「そして目をくり抜かれて、首を斬られて死んだんだ」
カイルが吐き捨てるように言う。
「君…不味くない?このまま釈放されたら絶対に何か話したと思われるぞ?」
「な、えっ?だって何も知らない…」
「それでも向こうには関係ないよな?疑う要素があるなら殺すでしょ?」
「ああ、俺なら殺る」
カイルが頷くと…
「ま、待って!助けて!」
縋るようにロイとカイルを見つめると
「それが嫌ならもっとよく思い出せ…そしたらここの牢屋にぶち込んでやる。それなら死ぬ事はないぞ。まぁ一生陽の目を見る事はないけどね」
ロイが笑うと
「あ…ああ、…うぅ…そ、それで、お願いします…」
男は泣きならが牢に入る事を懇願した…
ロイ達は一人一人残党共を尋問していくが、やはり皆下っ端だった為重要な内容は聞かされて居なかった…
「しかし隣国の言葉が気になりますね、ここに来てまた隣国です。斥候が今だ見つかっていないのも何か関係があるように思います」
カイルとロイ、スチュアートとクリスが頷く。
「斥候を見つければローズも見つかるかもしれない…」
「あとはあのクソ野郎が何か知ってるはずだがきっと今は動かないだろう…あいつの兵士達の動向に注意しよう」
「わかった、俺はこのまま兵士達と斥候の探索に向かう、ロイは…部屋に戻ってくれ」
カイルが声をかけると
「ローズが捕まってるかもしれないのに俺に部屋で大人しく待ってろと?」
ロイがカイルを睨むと
「お前は王子なんだ、今は何処に賊が隠れているかもわからない。だから部屋で大人しくしててくれ」
「そうです、ロイ様今は辛抱を…あなたは守られるべき人なのですから」
「ロイ王子!王子の分まで…とはいきませんが僕も姉さんを見つける為に尽力致します!これで王子に何かあっては姉さんも悲しみますから…どうかここは…」
クリスにまで言われてロイはグッと言いたいことを飲み込むと…
「わかった…」
大人しく頷いた。
「じゃあ俺は戻ってる。カイルは兵士達とだな、スチュアートは?」
「クリス様とボストン大臣の方を探って見ます」
「わかった…じゃあ皆頑張れよ」
「は、はい」
カイルが頷くとロイは大人しく部屋へと向かった…
その後ろ姿を首を傾げ見つめていた。
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