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363.世間ではバレンタイン
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「すみません…」
ハルジオンは肩を落として力なく謝った。
「こんな事して、僕の事煽ってるの?止まれなくなるんだけど…」
「ん?…え?」
ハルジオンはクリスの言葉を聞いて頭をあげた。
「クリス様、私の傷痕…見えてます?」
ハルジオンは思っていた反応と違うクリス様に思わず確認した。
「見えてる…でもそんなの気にならないくらいハルジオンの綺麗な肌に触れたい…」
クリスはそっとハルジオンの傷痕をなぞった。
「ひゃぁ!」
ハルジオンは擽ったさに上半身が跳ねた。
「こんな事したんだから責任…取ってくれるよね?」
クリスはそっとハルジオンの背中に近づいてそのスベスベの肌にペロッと舐めるようなキスをすると…
ドンドンドン!
勢いよく扉を叩く音と共に…
「ハルジオン!!クリス!!大丈夫!?」
ローズの心配する声が響いた…
「ロ、ローズ様?」
「クッ…」
クリスは苦しそうな声を出すとハルジオンにそっと上着を羽織らせる。
するとタイミングよくローズが飛び込んで来た。
「ハルジオン!大丈夫なの!?」
ローズはベッドで真っ赤になりながら震えるハルジオンを見て駆け寄るとその体を抱きしめた!
「こんなに震えて…怖かったね…もう大丈夫よ」
「ローズ様…えっと…ありがとうございます」
ハルジオンは心配するローズ様の様子になんだがおかしくなって肩の力が抜けクスッと笑った。
「えっと…クリスいるよね?俺も入っていいかな?」
衝立の向こうからカイル様の声もする。
「待ってください、姉さん。ハルジオンのそばに居てあげてくれる?あとハルジオンの服直してあげて…」
クリスはローズに声をかけると乱れたハルジオンの服を見つめた。
もちろんだとローズが力強く頷いてくれる。
クリスは頼もしい姉に苦笑するとハルジオンの頬をそっと触ってからベッドから離れた。
そしてカイル様の方に行くと…
「なんかすまなかったな、止めたんだが…」
カイル様が申し訳なさそうにローズ達がいる場所を見つめる。
「いえ…なんかようやくカイル様達の気持ちがわかりました」
カイルはなんだが男の様な顔つきになったクリスの肩を嬉しそうに叩くと
「そうか、よかったな。これからはいつもこうなるぞ!」
ニヤッと笑い共に部屋を出て行った。
外に出ると廊下にはロイ王子とキャシー様が心配そうに立っていた。
「クリス、彼女は大丈夫なのか?あの商人の親子がハルジオンを殺そうとしたと聞いたが…」
「ハルジオンさんは平気ですか?」
二人の心配する姿にクリスは頭を下げた。
「あの親子は町の人達が捕まえてくれました、どうもあの連携した感じは他で何かしてないかと調べているところです。ハルジオンはとりあえず大きな怪我もありませんが…キャシー様今姉さんと居ますのでよかったら一緒に居てあげて貰えますか?」
「ええ!もちろんです!」
キャシー様は頷くと部屋へと小走りにかけて行った。
「ハルジオンの事は女性達に任せよう」
「そうだな、俺達はその馬鹿な親子のところに向かうか」
カイル様とロイ王子が同情するようにクリスを見る。
「そうですね…」
クリスは笑いながら頷いた。
ハルジオンは肩を落として力なく謝った。
「こんな事して、僕の事煽ってるの?止まれなくなるんだけど…」
「ん?…え?」
ハルジオンはクリスの言葉を聞いて頭をあげた。
「クリス様、私の傷痕…見えてます?」
ハルジオンは思っていた反応と違うクリス様に思わず確認した。
「見えてる…でもそんなの気にならないくらいハルジオンの綺麗な肌に触れたい…」
クリスはそっとハルジオンの傷痕をなぞった。
「ひゃぁ!」
ハルジオンは擽ったさに上半身が跳ねた。
「こんな事したんだから責任…取ってくれるよね?」
クリスはそっとハルジオンの背中に近づいてそのスベスベの肌にペロッと舐めるようなキスをすると…
ドンドンドン!
勢いよく扉を叩く音と共に…
「ハルジオン!!クリス!!大丈夫!?」
ローズの心配する声が響いた…
「ロ、ローズ様?」
「クッ…」
クリスは苦しそうな声を出すとハルジオンにそっと上着を羽織らせる。
するとタイミングよくローズが飛び込んで来た。
「ハルジオン!大丈夫なの!?」
ローズはベッドで真っ赤になりながら震えるハルジオンを見て駆け寄るとその体を抱きしめた!
「こんなに震えて…怖かったね…もう大丈夫よ」
「ローズ様…えっと…ありがとうございます」
ハルジオンは心配するローズ様の様子になんだがおかしくなって肩の力が抜けクスッと笑った。
「えっと…クリスいるよね?俺も入っていいかな?」
衝立の向こうからカイル様の声もする。
「待ってください、姉さん。ハルジオンのそばに居てあげてくれる?あとハルジオンの服直してあげて…」
クリスはローズに声をかけると乱れたハルジオンの服を見つめた。
もちろんだとローズが力強く頷いてくれる。
クリスは頼もしい姉に苦笑するとハルジオンの頬をそっと触ってからベッドから離れた。
そしてカイル様の方に行くと…
「なんかすまなかったな、止めたんだが…」
カイル様が申し訳なさそうにローズ達がいる場所を見つめる。
「いえ…なんかようやくカイル様達の気持ちがわかりました」
カイルはなんだが男の様な顔つきになったクリスの肩を嬉しそうに叩くと
「そうか、よかったな。これからはいつもこうなるぞ!」
ニヤッと笑い共に部屋を出て行った。
外に出ると廊下にはロイ王子とキャシー様が心配そうに立っていた。
「クリス、彼女は大丈夫なのか?あの商人の親子がハルジオンを殺そうとしたと聞いたが…」
「ハルジオンさんは平気ですか?」
二人の心配する姿にクリスは頭を下げた。
「あの親子は町の人達が捕まえてくれました、どうもあの連携した感じは他で何かしてないかと調べているところです。ハルジオンはとりあえず大きな怪我もありませんが…キャシー様今姉さんと居ますのでよかったら一緒に居てあげて貰えますか?」
「ええ!もちろんです!」
キャシー様は頷くと部屋へと小走りにかけて行った。
「ハルジオンの事は女性達に任せよう」
「そうだな、俺達はその馬鹿な親子のところに向かうか」
カイル様とロイ王子が同情するようにクリスを見る。
「そうですね…」
クリスは笑いながら頷いた。
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