4 / 6
幼少期編
3
しおりを挟む
(... ンン?はぁ、眠たい)
近くで動く気配にゆっくりと目をあける。..!クロヴィスが俺を見てる~!!めっちゃ見てる!(笑)パチパチ瞬きしながら俺を見つめているクロヴィスが可愛いから身体をもっと近づけてほっぺにキスをする。
「あぁ~!キャキャッ!!」
(うれしそう~!!)
ニパニパしながら笑うクロヴィスにつられて笑う俺に幸せを感じていると、ミルクを飲ませに母親と乳母がやってきた。
クロヴィスは"ミルク"の言葉にすぐさま嬉しそうに反応したけど、俺は気分がズーンと下がる。大人としての知性がいくら母親か乳母とはいえ女性の胸に吸い付くことを拒んでしまう。いやいやといつまでも飲まないでグズっていたらいつのまにか俺の分は哺乳瓶になっていてちょっと、いや、かなりホッとした。拒んでてもお腹はすいてるから..
「2人とも沢山飲んで大きくなるのよ」
よく俺たちに話しかけてくる父親や母親のおかげで、最近は言葉が少しずつ分かるようになってきた。すると、驚くことに短く言葉を発したり又は何も言わないまま前世ではありえない非科学的な現象が起こったのだ。前まではクロヴィスばかり気にしてたことで周りはあまり見えていなかったのだ。乳母が哺乳類に手を上から近づけてミルクを温めたり、母親がメロディーを歌うと小さな妖精みたいな生き物を部屋中で歌いながらクルクル回っていたり、父親が部屋に耳の生えた人間(部活らしい)を連れて来たり..気がついたら前世ではありえないことだらけな現象ばかり起きていて毎日吃驚して興奮していた。ここは地球ではないことにうすうす気がついていた。それを案外簡単に受け入れられている自分に逆に驚きもした。
そんなことを考えていたら乳母の母乳を飲み終えたクロヴィスがベビーベッドに寝かされた。俺は母親に哺乳類からミルクを貰っている。俺も戻ろうと手足をばたつかせても何故だか戻してくれない。いつもこんなやりとりをしている。母親は恐らくもっと飲んでもらいたいのかもしれないが、味がね...美味しくなくて早く離乳食になるのを心から待ち望んでいる。
やっと、ベビーベッドへ戻る事ができるころにはお腹が満たされたクロヴィスがグースカと寝てしまっている。つまらない..最近は俺たちも起きる時間が少しずつ伸びてきてクロヴィスと話したり(理解はできない)遊んだり(手足バタつかせる)していたのに。そしてつい先日にはクロヴィスは見事に寝返りを成功させていたのだ。なんとなく動く手でパチパチしながら「あー!あぁあーぁ!あーううぅ!(すげー!すげーよ!流石兄貴!)」と褒めていたら、クロヴィスが得意げな顔でウヒャウヒャしていた。クロヴィスが今寝ているから練習をしようと全身に力を込める。
(ねがえりってなんでこんなにむずかしいの?!..きついよ~!!)
..クロヴィスってすげー
..................
「あらあら、ミシェルはもっと沢山ミルクを飲んで大きくならないとねぇ」
近くで動く気配にゆっくりと目をあける。..!クロヴィスが俺を見てる~!!めっちゃ見てる!(笑)パチパチ瞬きしながら俺を見つめているクロヴィスが可愛いから身体をもっと近づけてほっぺにキスをする。
「あぁ~!キャキャッ!!」
(うれしそう~!!)
ニパニパしながら笑うクロヴィスにつられて笑う俺に幸せを感じていると、ミルクを飲ませに母親と乳母がやってきた。
クロヴィスは"ミルク"の言葉にすぐさま嬉しそうに反応したけど、俺は気分がズーンと下がる。大人としての知性がいくら母親か乳母とはいえ女性の胸に吸い付くことを拒んでしまう。いやいやといつまでも飲まないでグズっていたらいつのまにか俺の分は哺乳瓶になっていてちょっと、いや、かなりホッとした。拒んでてもお腹はすいてるから..
「2人とも沢山飲んで大きくなるのよ」
よく俺たちに話しかけてくる父親や母親のおかげで、最近は言葉が少しずつ分かるようになってきた。すると、驚くことに短く言葉を発したり又は何も言わないまま前世ではありえない非科学的な現象が起こったのだ。前まではクロヴィスばかり気にしてたことで周りはあまり見えていなかったのだ。乳母が哺乳類に手を上から近づけてミルクを温めたり、母親がメロディーを歌うと小さな妖精みたいな生き物を部屋中で歌いながらクルクル回っていたり、父親が部屋に耳の生えた人間(部活らしい)を連れて来たり..気がついたら前世ではありえないことだらけな現象ばかり起きていて毎日吃驚して興奮していた。ここは地球ではないことにうすうす気がついていた。それを案外簡単に受け入れられている自分に逆に驚きもした。
そんなことを考えていたら乳母の母乳を飲み終えたクロヴィスがベビーベッドに寝かされた。俺は母親に哺乳類からミルクを貰っている。俺も戻ろうと手足をばたつかせても何故だか戻してくれない。いつもこんなやりとりをしている。母親は恐らくもっと飲んでもらいたいのかもしれないが、味がね...美味しくなくて早く離乳食になるのを心から待ち望んでいる。
やっと、ベビーベッドへ戻る事ができるころにはお腹が満たされたクロヴィスがグースカと寝てしまっている。つまらない..最近は俺たちも起きる時間が少しずつ伸びてきてクロヴィスと話したり(理解はできない)遊んだり(手足バタつかせる)していたのに。そしてつい先日にはクロヴィスは見事に寝返りを成功させていたのだ。なんとなく動く手でパチパチしながら「あー!あぁあーぁ!あーううぅ!(すげー!すげーよ!流石兄貴!)」と褒めていたら、クロヴィスが得意げな顔でウヒャウヒャしていた。クロヴィスが今寝ているから練習をしようと全身に力を込める。
(ねがえりってなんでこんなにむずかしいの?!..きついよ~!!)
..クロヴィスってすげー
..................
「あらあら、ミシェルはもっと沢山ミルクを飲んで大きくならないとねぇ」
1
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
聞いてた話と何か違う!
きのこのこのこ
BL
春、新しい出会いに胸が高鳴る中、千紘はすべてを思い出した。俺様生徒会長、腹黒副会長、チャラ男会計にワンコな書記、庶務は双子の愉快な生徒会メンバーと送るドキドキな日常――前世で大人気だったBLゲームを。そしてそのゲームの舞台こそ、千紘が今日入学した名門鷹耀学院であった。
生徒会メンバーは変態ばかり!?ゲームには登場しない人気グループ!?
聞いてた話と何か違うんですけど!
※主人公総受けで過激な描写もありますが、固定カプで着地します。
他のサイトにも投稿しています。
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
ミリしら作品の悪役令息に転生した。BL作品なんて聞いてない!
宵のうさぎ
BL
転生したけど、オタク御用達の青い店でポスターか店頭販促動画か何かで見たことがあるだけのミリしら作品の世界だった。
記憶が確かならば、ポスターの立ち位置からしてたぶん自分は悪役キャラっぽい。
内容は全然知らないけど、死んだりするのも嫌なので目立たないように生きていたのに、パーティーでなぜか断罪が始まった。
え、ここBL作品の世界なの!?
もしかしたら続けるかも
続いたら、原作受け(スパダリ/ソフトヤンデレ)×原作悪役(主人公)です
BL習作なのであたたかい目で見てください
転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる