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幼少期編
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俺の名前はミシェル。目が覚めて周りの人達が何やら話かけてくれるが全くわからない。でも何度も俺のことを呼びかけるようにミシェルミシェルと言っていたので恐らく名前だろう。ちなみに、俺の相方はクロヴィスだ。なんか相方の方が名前が男らしくないか...?
(クロヴィスかわいい..)
隣でスヤスヤと眠る相方の寝顔を見つめる。前世では一人っ子だったから兄弟にとても憧れていた。クロヴィスは黒色の髪の毛に青みを帯びた黒目をしている。色味は日本人寄りだがぱっちりとした二重にスジの通った鼻筋、ふくふくとしたほっぺた、ぽってりとした唇などなど..顔立ちが西洋風でとても美形だ。
母親の胎内に居た頃からだが、どうやら俺は相方が相当大好きらしい。よく泣きよく寝るクロヴィスは元気いっぱいの赤ん坊で俺はそんなクロヴィスにいっつもひっついている。クロヴィスの顔中にチュッチュっと唇を寄せ擦り寄る。特にクロヴィスの指が好きで握ったり口で吸ったりと離したくない。赤ん坊だからなのか精神的にも体力的にも赤ん坊にひっぱられている。最初はかなり恥ずかしかったが慣れてしまった。
(...ゆびがないっ..!どこ!)
「あぁ!やぁああ!あぁあ!!やぁ!」
クロヴィスの指が無くて大泣きしていた。びーびー泣いていると母親が俺を抱き上げてあやしてくれた。温かいぬくもりに落ち着いてきたころクロヴィスが乳母に母乳を貰っている姿が目に入った。するとめちゃくちゃホッとしまた眠りに落ちる。
「ミシェルはクロヴィスが大好きなのねぇ。クロヴィスはお兄ちゃんだからミシェルを守ってあげるのよ」
クロヴィスは自分が離れたことで泣き出してしまったミシェルを気にしていた。母乳を飲みながら時たまミシェルの方に目線をやり確認をしていた。母親がなにか言っているがよく分からない。でもなんとなくすぐにミシェルの側に行かないといけないと感じていた。
(だいじ。だいじ。ちかくにいかないと。)
ミシェルとクロヴィスが同じベビーベッドに寝かされると寝ているミシェルがクロヴィスの指を探しだし口に含む。
2人とも深い眠りに落ちたころ静かにドアが開けられた。父親のジェロムだ。ジェロムは妻のマリーナを抱き寄せる。
「2人は眠ったのかい?」
「えぇ。先程。ミシェルがクロヴィスが離れると泣き出してしまうんです。それにミシェルはいつも泣き疲れて寝てしまうのでミルクを飲まないんです..起きてる時も少ししか飲まないし..」
マリーナは不安そうにジェロムに打ち明ける。
マリーナとジェロムにとって子育ては2度目だが双子は初めてである。戸惑うことが多く乳母も交えて話し合うことが最近では増えた。
(クロヴィスかわいい..)
隣でスヤスヤと眠る相方の寝顔を見つめる。前世では一人っ子だったから兄弟にとても憧れていた。クロヴィスは黒色の髪の毛に青みを帯びた黒目をしている。色味は日本人寄りだがぱっちりとした二重にスジの通った鼻筋、ふくふくとしたほっぺた、ぽってりとした唇などなど..顔立ちが西洋風でとても美形だ。
母親の胎内に居た頃からだが、どうやら俺は相方が相当大好きらしい。よく泣きよく寝るクロヴィスは元気いっぱいの赤ん坊で俺はそんなクロヴィスにいっつもひっついている。クロヴィスの顔中にチュッチュっと唇を寄せ擦り寄る。特にクロヴィスの指が好きで握ったり口で吸ったりと離したくない。赤ん坊だからなのか精神的にも体力的にも赤ん坊にひっぱられている。最初はかなり恥ずかしかったが慣れてしまった。
(...ゆびがないっ..!どこ!)
「あぁ!やぁああ!あぁあ!!やぁ!」
クロヴィスの指が無くて大泣きしていた。びーびー泣いていると母親が俺を抱き上げてあやしてくれた。温かいぬくもりに落ち着いてきたころクロヴィスが乳母に母乳を貰っている姿が目に入った。するとめちゃくちゃホッとしまた眠りに落ちる。
「ミシェルはクロヴィスが大好きなのねぇ。クロヴィスはお兄ちゃんだからミシェルを守ってあげるのよ」
クロヴィスは自分が離れたことで泣き出してしまったミシェルを気にしていた。母乳を飲みながら時たまミシェルの方に目線をやり確認をしていた。母親がなにか言っているがよく分からない。でもなんとなくすぐにミシェルの側に行かないといけないと感じていた。
(だいじ。だいじ。ちかくにいかないと。)
ミシェルとクロヴィスが同じベビーベッドに寝かされると寝ているミシェルがクロヴィスの指を探しだし口に含む。
2人とも深い眠りに落ちたころ静かにドアが開けられた。父親のジェロムだ。ジェロムは妻のマリーナを抱き寄せる。
「2人は眠ったのかい?」
「えぇ。先程。ミシェルがクロヴィスが離れると泣き出してしまうんです。それにミシェルはいつも泣き疲れて寝てしまうのでミルクを飲まないんです..起きてる時も少ししか飲まないし..」
マリーナは不安そうにジェロムに打ち明ける。
マリーナとジェロムにとって子育ては2度目だが双子は初めてである。戸惑うことが多く乳母も交えて話し合うことが最近では増えた。
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