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聖女,爆誕
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突然パァーっと眩い光に包まれたかと思うと異世界風な街にきてしまった。
異世界転生というやつなのか、いや、そもそも死んでないので異世界に迷いこんでしまったのかそこら辺はよくわからない。
萌は周りを見渡してみると今度は額を床に押しつけて拝み続けている神官風のおじいちゃん、涙を出しているゴツい騎士団長風なおじいちゃん、にこやかな笑みを浮かべているいかにも国王風なおじいちゃん、ただのよぼよぼなおじいちゃんがいた。
「聖女様はワシたちの唯一の希望じゃ!ありがたし。ワシはこの国の最高神官のエリックじゃ。こっちは騎士団長のコリー、こちらは国王のヘンリー、そこにいるのが酒場の飲みで仲良くなったキャメロンじゃ。」
「アタシ、魔法少女やってた普通の女子高校生の大道寺萌って言います♡趣味はお料理でちょっぴり鈍感なトコロが玉に瑕だ…ゾ?って、見事におじいちゃんだけじゃねーーーか!普通異世界にきたらイケメンの王子にイケメンの騎士団長、イケメンの神官がおもてなししてくれんじゃないのか、あぁん!?あたしゃなんのために苦労かけてでも今まで魔法少女やってきたんだよ!?そうだよ!これもあれもモテるためだよ!!!!それだけのためにまんまと魔法少女契約しちゃったんだよ!結局魔法少女も名ばかりで全然敵現れないから敵の清掃じゃなくて会社の会議室の清掃やってるだけだったし、世界平和じゃなくて職場平和のためにお局の佐藤さんと先輩の結城さんの板挟みだったし!職場の雰囲気最悪だったからお茶汲みでもして場の雰囲気和ませようとしたところ辺り一体が光ったからもしかしてって思ってたらこれかよ!」
はぁはぁと息が上がりながら萌はバンっとお茶汲みに使うはずであった布巾を床に叩きつけた。
おじいちゃんたちは皆一様に驚きコソコソと端に集まって何かを話していた。
5分後じっくり話し合った後、どうやら結論が出たらしくふんぞりかえって貧乏ゆすりをしていた萌の前に国王のヘンリーが代表して話し始めた。
「落ち着きなされ、聖女様。聖女様はつまり婿を探しておるのじゃな。そういうことならワシらにまかせるがよろし。ワシら皆んな丁度聖女様ぐらいの孫がいるんでな、魔王を討伐してさえくれれば好きな孫を選んで婿に迎えればいいんじゃ!」
国王ヘンリーはささっと胸ポケットから絵姿を数枚出して萌に見せた。
そこには王子様系、ツンデレ系、ショタ系、真面目メガネ系、腹黒系などいろんな種類のイケメンが描かれていた。
「どれどれ……ほほーん。いいじゃないの。どれも見目麗しい殿方なこと!萌の相手に不遜はないわね!」
「そうじゃろ。かなりのハンサムボーイじゃろ。だから魔王をやっつけさえしてくれれば全員萌ちゃんのものじゃ。」
「お爺さま、先程は大変失礼をしてしまい申し訳ありませんでした。この大道寺萌、誠心誠意聖女をやらせていただきたいと思います!!!あ、親しみを込めて萌ちゃんって呼んでもいいですよ♡」
お互いの思惑が合致した2人は硬く握手し合った。
そうして大道寺萌は疲れ果てた社会の歯車清掃員(一応魔法少女)から将来の花婿付き聖女になることになったのである。
異世界転生というやつなのか、いや、そもそも死んでないので異世界に迷いこんでしまったのかそこら辺はよくわからない。
萌は周りを見渡してみると今度は額を床に押しつけて拝み続けている神官風のおじいちゃん、涙を出しているゴツい騎士団長風なおじいちゃん、にこやかな笑みを浮かべているいかにも国王風なおじいちゃん、ただのよぼよぼなおじいちゃんがいた。
「聖女様はワシたちの唯一の希望じゃ!ありがたし。ワシはこの国の最高神官のエリックじゃ。こっちは騎士団長のコリー、こちらは国王のヘンリー、そこにいるのが酒場の飲みで仲良くなったキャメロンじゃ。」
「アタシ、魔法少女やってた普通の女子高校生の大道寺萌って言います♡趣味はお料理でちょっぴり鈍感なトコロが玉に瑕だ…ゾ?って、見事におじいちゃんだけじゃねーーーか!普通異世界にきたらイケメンの王子にイケメンの騎士団長、イケメンの神官がおもてなししてくれんじゃないのか、あぁん!?あたしゃなんのために苦労かけてでも今まで魔法少女やってきたんだよ!?そうだよ!これもあれもモテるためだよ!!!!それだけのためにまんまと魔法少女契約しちゃったんだよ!結局魔法少女も名ばかりで全然敵現れないから敵の清掃じゃなくて会社の会議室の清掃やってるだけだったし、世界平和じゃなくて職場平和のためにお局の佐藤さんと先輩の結城さんの板挟みだったし!職場の雰囲気最悪だったからお茶汲みでもして場の雰囲気和ませようとしたところ辺り一体が光ったからもしかしてって思ってたらこれかよ!」
はぁはぁと息が上がりながら萌はバンっとお茶汲みに使うはずであった布巾を床に叩きつけた。
おじいちゃんたちは皆一様に驚きコソコソと端に集まって何かを話していた。
5分後じっくり話し合った後、どうやら結論が出たらしくふんぞりかえって貧乏ゆすりをしていた萌の前に国王のヘンリーが代表して話し始めた。
「落ち着きなされ、聖女様。聖女様はつまり婿を探しておるのじゃな。そういうことならワシらにまかせるがよろし。ワシら皆んな丁度聖女様ぐらいの孫がいるんでな、魔王を討伐してさえくれれば好きな孫を選んで婿に迎えればいいんじゃ!」
国王ヘンリーはささっと胸ポケットから絵姿を数枚出して萌に見せた。
そこには王子様系、ツンデレ系、ショタ系、真面目メガネ系、腹黒系などいろんな種類のイケメンが描かれていた。
「どれどれ……ほほーん。いいじゃないの。どれも見目麗しい殿方なこと!萌の相手に不遜はないわね!」
「そうじゃろ。かなりのハンサムボーイじゃろ。だから魔王をやっつけさえしてくれれば全員萌ちゃんのものじゃ。」
「お爺さま、先程は大変失礼をしてしまい申し訳ありませんでした。この大道寺萌、誠心誠意聖女をやらせていただきたいと思います!!!あ、親しみを込めて萌ちゃんって呼んでもいいですよ♡」
お互いの思惑が合致した2人は硬く握手し合った。
そうして大道寺萌は疲れ果てた社会の歯車清掃員(一応魔法少女)から将来の花婿付き聖女になることになったのである。
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