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頭痛いから膝枕して
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「あ~居残りやだよ~」
「面倒くさい…」
僕たちは先週受けた小テストの結果が悲惨過ぎて居残りを喰らっていた。となりにいるのは幼馴染の橘(たちばな)優香(ゆか)だ。僕、久保(くぼ)慶(けい)とともに居残りを喰らった。「お前らなぁ……赤点ギリギリで合格したと思ったらこれかよ」
先生に呆れられながら僕ら二人は問題を解いている。
「だってさー、この問題難しいんだよ!解けるわけないじゃん!」僕は声を張り上げる。優香は僕の方をチラリと見たあと再びプリントへと視線を落とした。
「でも、今回は赤点じゃないだけマシだろう?」
僕はプリントを睨みつける。
確かにその通りだ。いつもより難易度が高かったのか平均点が低かったのかわからないけど、赤点ギリギリの点数だった。
今回のテストで赤点を取れば、夏休みの半分は補習となる。それを考えるだけで憂鬱になる。
そんなことを考えているうちにプリントが終わった。
「終わったー!!」
「いいなぁ~」
「しっかりやるんだぞ!」
「は~い」
優香はまだ終わっていない。しかし、この分なら今日中に終わらせそうだ。
時計を見るとまだ2時前だ。こんな早く終わるとは思わなかった。
「優香は何時までかかる?」
「ん?多分5時半くらいかな」
えっ!?そんなにかかるの?
「うわぁ……お疲れ様」
「え?行かないでよぉ~」「冗談だよ笑」
僕は苦笑いするしかなかった。すると、優香は少し頬を膨らませていた。かわいい。
「じゃあ、もうちょっと僕もいるよ。」
「ありがとう~」
それからしばらく沈黙が続いた。時々、ペンを走らせる音が聞こえるだけだ。ふと気がつくと外は暗くなっていた。優香はまだ終わりそうにない。
「そろそろ?」
僕は声をかける。
「うん、もう少しで終わるから待ってて」
「わかった」
僕は机の上に突っ伏す。
「慶は優しいなぁ~♪」
そっちが可愛すぎるんだよ。昔からよぉ。
「終わらないなぁ~」
優香はやっぱり終わりそうにない…。「手伝おうか?」
「大丈夫。ありがとう」
優香は微笑む。だが、苦笑いにしか見えない。これはあと1時間は必至だな。仕方がない。
「よし!優香!!休憩しよう!!」
「えっ!?」
優香は驚いた顔を見せる。
「ほら、こっちおいで」
優香の手を引き抱き寄せる。そして、頭を撫でる。
「これ許されるの、幼馴染だけだからな!」
「分かってる分かってる。」
「絶対わかってないだろ!」
優香はクスッと笑う。
「慶は私が落ち込んでるとすぐこうしてくれるよね」
「そりゃ、幼馴染だからね」
「私は慶のこと大好きだよ」
「僕もだよ。」
恋愛なのか、友情なのか、全く分からない。けどいいや。僕は優香のことが好きだし、ずっと一緒にいたいし、幸せにしてあげたいなと思う。それだけは確かだ。
「よし、続きやろうか、」
「うん。」
…
「もう疲れた~」
「こ、これは単純に問題量多いな…」
「頭痛い…」
「え~大丈夫?」
「横になる…」
「え?ちょっ⁉」
「膝枕くらいいいじゃん…」
「まあ、いいけどさ」
「やったー!これで寝れる!」
「はいはい。早く終わらせないと先生来るぞ」
「それは困る!」
そういいながらも、彼女は僕の膝に頭を乗せ、手を添える。流石にドキドキする…「ねぇ……慶……好き……」
「お、俺もだよ」
「違う……そういう意味じゃない……でも今はそれでいいや……眠くなってきた……お休み……zzZ」
えぇ……なんですか……この可愛い生き物は。意味深だし。
っておい!課題終わんないじゃん!高校生にもなってこれはやばいって!その後、なんとかして課題を終わらせることができた。優香が起きてから先生が来るまで30分ほど時間があったので、先生が来る前に教室を抜け出して自販機で飲み物を買ってきた。優香にはコーヒーを渡した。
「優香、はい」「ありがと」
僕は自分の分の紅茶を飲みながら優香の方を見る。
「美味しい?」
「うん、おいしい!」
「よかった」
「慶はコーヒー飲まないの?」
「俺はいいよ。」
「一口だけちょうだい!」
「まじ?」「うん、ダメ……?」
上目遣いでこちらを見てくる。反則だろう。そんなことをされて断れる男がいるだろうか。いやいない。
「はいどうぞ」
「ありがとう!」
「どういたしまして」
まだ先生は来ていない。
一方…
「青春してるなぁ…」
廊下に立って会話を聞いてニコニコしている先生がいるのであった。
「面倒くさい…」
僕たちは先週受けた小テストの結果が悲惨過ぎて居残りを喰らっていた。となりにいるのは幼馴染の橘(たちばな)優香(ゆか)だ。僕、久保(くぼ)慶(けい)とともに居残りを喰らった。「お前らなぁ……赤点ギリギリで合格したと思ったらこれかよ」
先生に呆れられながら僕ら二人は問題を解いている。
「だってさー、この問題難しいんだよ!解けるわけないじゃん!」僕は声を張り上げる。優香は僕の方をチラリと見たあと再びプリントへと視線を落とした。
「でも、今回は赤点じゃないだけマシだろう?」
僕はプリントを睨みつける。
確かにその通りだ。いつもより難易度が高かったのか平均点が低かったのかわからないけど、赤点ギリギリの点数だった。
今回のテストで赤点を取れば、夏休みの半分は補習となる。それを考えるだけで憂鬱になる。
そんなことを考えているうちにプリントが終わった。
「終わったー!!」
「いいなぁ~」
「しっかりやるんだぞ!」
「は~い」
優香はまだ終わっていない。しかし、この分なら今日中に終わらせそうだ。
時計を見るとまだ2時前だ。こんな早く終わるとは思わなかった。
「優香は何時までかかる?」
「ん?多分5時半くらいかな」
えっ!?そんなにかかるの?
「うわぁ……お疲れ様」
「え?行かないでよぉ~」「冗談だよ笑」
僕は苦笑いするしかなかった。すると、優香は少し頬を膨らませていた。かわいい。
「じゃあ、もうちょっと僕もいるよ。」
「ありがとう~」
それからしばらく沈黙が続いた。時々、ペンを走らせる音が聞こえるだけだ。ふと気がつくと外は暗くなっていた。優香はまだ終わりそうにない。
「そろそろ?」
僕は声をかける。
「うん、もう少しで終わるから待ってて」
「わかった」
僕は机の上に突っ伏す。
「慶は優しいなぁ~♪」
そっちが可愛すぎるんだよ。昔からよぉ。
「終わらないなぁ~」
優香はやっぱり終わりそうにない…。「手伝おうか?」
「大丈夫。ありがとう」
優香は微笑む。だが、苦笑いにしか見えない。これはあと1時間は必至だな。仕方がない。
「よし!優香!!休憩しよう!!」
「えっ!?」
優香は驚いた顔を見せる。
「ほら、こっちおいで」
優香の手を引き抱き寄せる。そして、頭を撫でる。
「これ許されるの、幼馴染だけだからな!」
「分かってる分かってる。」
「絶対わかってないだろ!」
優香はクスッと笑う。
「慶は私が落ち込んでるとすぐこうしてくれるよね」
「そりゃ、幼馴染だからね」
「私は慶のこと大好きだよ」
「僕もだよ。」
恋愛なのか、友情なのか、全く分からない。けどいいや。僕は優香のことが好きだし、ずっと一緒にいたいし、幸せにしてあげたいなと思う。それだけは確かだ。
「よし、続きやろうか、」
「うん。」
…
「もう疲れた~」
「こ、これは単純に問題量多いな…」
「頭痛い…」
「え~大丈夫?」
「横になる…」
「え?ちょっ⁉」
「膝枕くらいいいじゃん…」
「まあ、いいけどさ」
「やったー!これで寝れる!」
「はいはい。早く終わらせないと先生来るぞ」
「それは困る!」
そういいながらも、彼女は僕の膝に頭を乗せ、手を添える。流石にドキドキする…「ねぇ……慶……好き……」
「お、俺もだよ」
「違う……そういう意味じゃない……でも今はそれでいいや……眠くなってきた……お休み……zzZ」
えぇ……なんですか……この可愛い生き物は。意味深だし。
っておい!課題終わんないじゃん!高校生にもなってこれはやばいって!その後、なんとかして課題を終わらせることができた。優香が起きてから先生が来るまで30分ほど時間があったので、先生が来る前に教室を抜け出して自販機で飲み物を買ってきた。優香にはコーヒーを渡した。
「優香、はい」「ありがと」
僕は自分の分の紅茶を飲みながら優香の方を見る。
「美味しい?」
「うん、おいしい!」
「よかった」
「慶はコーヒー飲まないの?」
「俺はいいよ。」
「一口だけちょうだい!」
「まじ?」「うん、ダメ……?」
上目遣いでこちらを見てくる。反則だろう。そんなことをされて断れる男がいるだろうか。いやいない。
「はいどうぞ」
「ありがとう!」
「どういたしまして」
まだ先生は来ていない。
一方…
「青春してるなぁ…」
廊下に立って会話を聞いてニコニコしている先生がいるのであった。
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