休日にやることが決まらない

休日にやることが決まらない

今日は日曜日！しかも祝日だ！
昨日までの今週の学校が終わって自由の身だ！
と午前中はいいのだ。しかし問題は午後。つまり、お昼ご飯を食べた後の午後の時間である。
午前中の大半は寝ていればいい。しかし、休日の午後は目がぱっちり覚めている。これは時間の使い方が困るのだ。宿題…は嫌だな。何か面白い事ないかなー？
「あ」
そうだ。久しぶりに散歩でもするか。最近ずっと家の中だし。運動不足解消にもちょうど良いだろうしね。
そうと決まれば準備しないと。さて、まずは何を着ていこうか……。すると、日頃制服しか着て外に出ないせいで、今度は私服選びが面倒だ。前のやつはサイズが合わないし…ん？そういえば母さんからもらった洋服があったような……あった！これならいけるかも！ よしっ。これで行こう！後は財布に携帯を持ってっと。それじゃレッツゴー！！
しかし、どこへ行けばいいのだろう。普段外には出ないからどこに何があるのかわからないぞ！？ とりあえず近くの公園に行く事にした。そこにはベンチもあるし、木陰になっているから涼しいだろうと思ったからだ。
そして、私はいつもより少し早い時間に家を出た。理由は簡単。少しでも長く歩いていたいからである。せっかくの休みなのだからゆっくり歩きたいものだよね。それに早く出たおかげで、まだ時間はある。
それから15分程歩くと目的の場所に着いた。そこは思っていた通り涼しくとても過ごしやすい場所だった。ここはどこかと言うと、私の住んでいるマンションの裏手にある小さな山のようなところだ。その山には階段があり、そこを登ると展望台のように広くなっている場所がある。そこから街を見渡せる絶景スポットである。この前ネットニュースで取り上げられていたのを見たことがある。
「やぁ、ここに来たの久しぶりだねぇ、」
誰かと思えば近所の面白いおじさんだ。名前は知らないけどよく会う人だから覚えた。確か私が小学生の時に会った事があるはずだ。
「こんにちは。こんなところでどうされたんですか？」
「いや～ね、ちょっと散歩してたらここに来てみたくなったんだよ～」
「そうなんですか……」
まさかこの後おじさんがとてつもなくつまらない親父ギャグを言い出すとは私には予想できなかった。「それで君はどうしてここに来たんだい？」
「えっ？あ、はい……実はですね、散歩していたらここを見つけたので寄ってみようと思いまして」
「ほぉ～そうかい。それは良かったよ！」「はい、ありがとうございます」
その後おじさんと世間話をしているうちに時間が過ぎていった。すると、おじさんが突然こんな事を言ってきた。
「オヤジギャグ対決しないかい？」…………はい？今なんて言った？オヤジギャグ対決だって？そんな事するわけがないじゃないか。何故私がしなくてはいけないのか意味がわからん。
「ごめんなさい、遠慮します」「なんでだい！？君も暇を持て余してたんじゃないのかい？」
「いえ、別にそういう訳では……」「じゃあいいだろ？」
「ですから、理由がありませんのでやりません」「頼むよー！！」……結局押し切られてしまった。まぁ、たまにはこういうのもいいかもしれないな。
こうして私は、何故か急に始まったオヤジギャグ対決をする事になった。
「ルールを説明するよ。まず僕が先に言って相手がそれを笑った時点で勝負ありだよ。あと、2人とも言うのは無しね。以上！」……なんか思ったよりも簡単な気がするが気のせいだろうか。まぁ、やってみればわかることか。よしっ、行くぞ！
「いくよー。コホンッ。布団が吹っ飛んだ」……なんだ、ただの普通の言葉じゃないか。何をそんなに期待していたというのか。
「フフン♪」ドヤァ 何！？今の鼻歌！？凄く変だったんだけど！？
「ぶふぅwwww」
「はい、僕の勝ちだね」ニヤリ しまった……。思わず吹き出してしまった……。悔しいな……。だが、次こそは負けないぞ！！
「じゃあ次は私から行きますね」
「おう、かかってきな！」……..。
よしっ、言うぞ……。
「眼鏡に目がねぇ！」……あれ？意外と恥ずかしい……。これ結構キツイかも……。
「ブフォッwwww」
「はい、私の勝ちですね」
「ちくしょおおおおお！！！」
その後も色々やったのだが、全て私の圧勝だった。やはり、私は強いようだ……。
「もう降参だ……完敗だよ……」
「いえ、こちらこそ勉強になりました。ありがとうございます」
「そっか……それなら良かったよ……」
そして、私は帰り際にこう言われた。
「また一緒にやろうぜ！」
って待てよ、もう夕方じゃないか！時間無駄にした…