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下−231 初心者講習の教訓
しおりを挟むそれから数日は翔太達の姿が見えず、訓練も休ませてくださいとメフィに連絡が来た。
なのでイサムが代役で行った。
久々もいいとこなので、加減がわからずかなり回復した。20人くらいしかいないのに2000回くらい蘇生したんじゃないかな?たった一日で。
夕方、訓練生達を風呂と飯に送り込んで食堂に戻って隅で飯を貰うイサム。
「主様、今日の訓練生、初心者だったの知っていました?」メフィ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・先に言えよ、、なんか、おかしいな?とは思ったんだ、、」
「思ったのに?」
「俺が担当というか、銀翼とか銀猿が担当するなんて3回目に決まってるじゃないか!」
・・・・・
「教官立ちどころか、ベテラン冒険者の有力どころがこぞって用事ができましてね、、今日と明日。なので急遽銀翼達に回ってきてたんですよ」
へ?なんだそれ?集団食中毒?いっせーのせ、で全員で腐った卵飲んだのか?
「いやですね、集団お見合いですよ。逝かれた宗教とかじゃないですよ?桜姫主催だし」
・・・・・なんか、へんな方向に進んでいるよな?あいつら、最近、、、
「いえ、自分達の幸せを少しでも分かち合いたいってんじゃないですかね?」
「あーあーあー、、あの2人ならそういう考え持つよな、うん、よーーくわかるわ、、」
なんか、褒めている感じではないな?と感じたメフィ。
「まぁ、それはそーと、訓練、どーするんですか?」
「続行」
・・・・
「せっかく3回目レベルで始めちゃって、どうにかこうにかついて来始めたんだ、奴等の努力がもったいないだろ?」
努力???壊れて、それから構築し直して、今ココ、でしょう?と思うメフィ。
「まぁ、何にせよ、怪物を作らないでくださいね?」
「怪物?」
「タカシとかタカシとかタカシさんみたいなの」
「いや、ありゃ天然モノだぞ?」
「後天性要素大杉です」
・・・・・・・・・
ということで、翌日。運動場。
あ、その前に
ーー
「クシュン!」
「タカシセンセー、風邪ですか?」
珍しく職員室にいるC子。いつもは研究室にいるのに。
恐竜のように遅延して噂に反応したタカシのくしゃみだということを理解しているのはイサムとメフィくらいだろう。
「いや、ドラゴンの鱗粉が、、いつもこのドラゴンの鱗粉の季節になるとこうなんだよ、、クシュン!」
と、わざとらしく最後にくしゃみした。
「いや、ここにドラいねーし、、しかもドラゴンの鱗粉の季節とか訊いたことねーわ、というか、季節性無いから。どっからそーゆーたわけた妄想ひねり出すのか脳みそ見てみたいわ」
狩りに、、、借りにも師匠なタカシに、まぁ正しいことを言うことはとても良いんだけど、、言い方。
だが相手してもらって喜ぶタカシ。そこは普遍かな?
「ドラゴンは高いところを飛ぶんで、季節なると鱗粉は全世界に撒き散らされるんだよ」
タカシ、全くC子の話を聞かない。いつもの事だが。
コーユーのは、全く同じなA子とつがいにさせたら面白いんじゃあないかな?
と思って想像してみるC子。
・・・・・・・・・・・・あれ?
全然面白くないのだ。お互い好き勝手なことして、しかもパートナーのこと気にしないんで。
意外とダメなもんだな?
んじゃ、、根が真面目なB子とかがいいのか?
ちょっと想像してみた。
うん、結構笑える、、そっちで押すかな?
と、少しばかり黒い笑みを浮かべるC子。
そうだな、お前じゃなきゃ誰でもいいよ、とC子の心を遠くの国から読み取っていたイサムはそう思うのであった。
タカシがC子の靴に全く反応しなかったのは幸いだろう。(花火大会の時)
ーー
一方中央王国魔物の森の宿の訓練用運動場。
「さて、今日も元気だな?」
訓練生達は見るからに元気そうだ。
勿論イサムが内蔵回復、睡眠ばっちり魔法をかけていたからだ。
昨晩、彼等が初心者と初めて聞いたので、昨日は基礎を終えてたので(普通初心者に基礎体力付けるには数日かける)、今日は捌きを教えることにした。ベテラン入りたての冒険者の助っ人数人を呼んでいた。
せっかくだから、と、手伝ってくれている冒険者の子達にも伸びてもらいたいなー、という親心?は、彼等のアダとなるのか、、、
昼前には昨日の蘇生の1割程度しか使わなかった。が、普通捌きの練習時に蘇生使うことなど無いんだけど、、どこがどーなったら、、、
なんか、補助員というより、慣れた訓練生が10人ほど増えただけになった感じである。
(やべ、ほどほどにしておけ、ってメフィに釘刺されたよな、、)と思い出すイサム。
皆を飯食えるように内蔵を回復活性化し、食ったあとは短時間でぐっすり眠れる魔法を掛けて昼飯休憩にする。
昼。食堂。
イサムの昼セットを持ってきたメギー。
「メフィさんが、あれれぇ、、なんかおかしいですねぇ?とか言っていましたよ?」
やべぇ、、自分で言わないでメギーを使うところが、結構怒こってるんかな?
「おう、、午後は、それなりにするから、、、」
「はい、伝えておきます」
午後、普段より30分(当社比。時計無いので)ほど多めに寝かせてから始める。
レベルは二回目くらいに抑えておく。
流石にその程度だと蘇生魔法が出る幕はなかった午後の訓練。
スムーズに行ったので、早めに終え、風呂、飯、睡眠をしっかり取れと言って解散。
晩飯には言っていないのに酒を付けてくれたメフィ。
「でも、普通、初心者訓練時、二度目レベルの訓練をして半日で蘇生ゼロってありえないですからね?」メフィ
まぁ、、そうだよな、、、今日は投げまで終えちゃったもんなぁ、、いつもだったら蘇生魔法使用は人数×3くらいはいくよな?
「初日と今日の午前の訓練で、そこまでになっちゃったんでしょうねぇ、、若いっていいですねぇ伸びが凄いものですね」メフィ
若さなの?
まぁ、、生物界で最も長く生きているのが言うんだから、そうなんかもしれない、、かな?
しかも、奴等風呂の中で練習しているし、ぶらぶらさせながら。
その後メシ食ったあと、夜間照明ある訓練場に出て遅くまでやっていた。
許容範囲ぎりぎりになったらイサムが行って強制終了させて寝させた。
そんなこんなで7日も経てば、、
「あれ?3回目の分、粗方おわってら、、。」
いつの間にか?
ふつー、、冒険者相手の訓練は初回1-2週間、2度めは3週間ほど、3度め、2週間ほど。
防衛隊員になるとかなり厳しくなり倍程度の日数以上。
が、掛かる日数なんだけど、、、
いくら数えても7日。
「おかしい・・・」
(いや、主様、あんたのやり方がおかしいんです。現世異界みたいなもんでしたよ?)
なんじゃそりゃ?
(こっちこそなんじゃもんじゃですよ!!)
7日目の訓練終了間近に訓練場の隅で、皆の魔剣での実戦さながらの打ち合いを見ていたときだった。
彼等は、
回復魔法も、死亡直後なら蘇生できるくらいになった。
こっちの羽付き巨大赤トカゲ(赤龍)程度なら単独で魔剣で、飛んでるのを狩れるくらいになっていた。
それを跳ね返すバリア瞬時に張ることができるようになっていた。
勿論防衛隊で3度め終えた後だと、も少し凄い。だが、今回は初心者講習が間違ってこうなってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
「ま、いいか、、」イサム
(よくねーよ)メフィ、他、何気に遠目で見ていた多数の教官達。
この教訓はその後よく活かされ、「無理はいかんよ無理は!」となったという。
どこが教訓になったのかはわからない。
ちなみに、この訓練を受けた新人20人は「ニュータイプ」とよばれる暴れん坊冒険者になっていく。
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