上 下
21 / 40

21 第二王子

しおりを挟む

「・・おっほん、、閉めて、、」と教師がドアマンに言い、壁にめり込む王子を放置してドアを閉めた。
「、、続けよう」
と、紹介を続け始めた。
ある意味すげーよなこのことなかれ主義、見ないふり主義の権化!!
やっぱここに通う意味皆無だわwww逆に精神汚染されちゃうww

明日から授業を行います、と、明日以降の連絡事項をまとめた紙を配り、質問を募り、無いので終わった。

まだめり込んだままのアレを無視し、俺達は帰ろうとした。
「ええと、、僕の学友達、どうだい?これからお茶でもしないか?」
(受けなさい)姫
「はい、喜んで!」四郎

俺ら6人は、王子の馬車に乗って第二王子邸に行った。



姫の邸とそっくり!!
「ああ、王女のと一緒だと驚いているのか、、王は、子どもたちに全く同じ規模の邸を与え、それぞれ離れて暮らさせている。母達は後宮にいる。つまり、僕達子供は母親から変な入れ知恵されないように、公平に隔離されているってことだ。勿論母親たちが隔離されているんだけどね。僕達は自由に出来るから。
ただ、使用人達は僕ら子供はどうにもできない、貴族共の影響が強い」

「ちょいと失礼」と、俺は王子の額に俺の額を付ける。
データコピーは一瞬。
え、、と一瞬驚く王子だが、何か理由があるんだろうと思い直した様子。

「・・・・・・」俺
「またかよ、、」といいつつ、俺の反応見て皆俺からコピーしていく。姫もだ。
「「「・・・・・ひでぇ、、」」」「ひどいわね、、」
いや、あんたも一緒だったろ、姫、、

あづま屋があるので、そこで、、と一瞬思ったが、
「いや、馬車の中に戻ろう」俺
皆わかったようで、王子を押し込む。で、ドアを締めてすぐに俺達全員プチ屋敷に転移。王子馬車は放置。

シュン!ぞろぞろぞろ、、
「ただいまー」

「あらおかえりなさい、、て、、」
王子に気が付き跪く母。
「おうおかえ
奥から出てきて王子に気づく父
「ああ、いいから、楽にして。友人の両親としてだけいてください。彼らのほかの友人と全く同じように扱ってください。でないと僕が困ります」王子

「御意。では失礼して、、、」
「「いらっしゃいませ!ようこそ我が家に!」」
父も母も、”俺達が連れてきた友人”だから、と、信用したのだ。
いつの間にか、一人前扱いされている件。うれしいね!

ーー

父と母にデータを移した。

一瞬渋い顔をしたが、
「僕達の見解を述べよう。」父
「まず、王子様、王女様、あなた達の派閥は傀儡ね。第一王子を王にするために、他の継承権者が独自に派閥を作れないように、先に傀儡派閥を作ってしまったのね。」母

「うん。で、お二人に申し訳ないが、先に言って置かなければならないことがある。」父
「私達は、この国はどうでもいいの」母 
「俺達は、どの国でも暮らせるんだ、、どこでも。田舎でも、魔獣の森の中でも。」
「だからこそ、権力に興味はないし、邪魔ならぶっ潰していけばいいの」
「そうやってきたし、な?」
「ええ、あなたはそれが得意だったわね」
「おや?君がそれを望んだかからだろ?クズどもの首を跳ねるのが好きだし、跳ねるのを見るのが好きだったじゃないか!!」
・・・・・・・
「あの、、王子様と王女様が青くなってるんで、、やめたげて、、」次郎
「「あ、、ごめんね!」」


「で、僕が言う」俺(太郎)
「コレを見てくれるかな?」とポケットから試作の搭乗型小型ロボを出す。翼も。
ガコン、とコクピットハッチが開く。
俺が乗る。ハッチを閉じる。
「オールグリーン、アム*いきます!!」
「「「あああ!!俺が言いたかったのにーー!!!」」」

翼を背負って、、
がっこんがっこん、玄関扉を開け、
表に出て、、
皆が外に出てきたのを確認。
四郎がサムズアップ!
俺も返す、
何の予備動作もなく、俺は勢い良く飛び出した、天空高く。
「3000,5000,7500,、、10000,、13000,、成層圏はいりました。・・・25000,、30000、画像送ります」
俺は地上で受ける次郎の作った全周囲画面に、ここの画面をそのまま送る。

次郎、三郎、四郎、父、母、王女、王子の足下遥か下に、地球が広がる。地球かどうかわからんがw
上には真っ暗で、いくつもの星がまたたく宇宙。

「苦しいので戻ります」
シュン!
転移で庭に戻った。
次郎も画面を解いた。

「あー苦しかった、、、空気のボンベないとだめだわ、、」俺
「いや、あそこまで行くとはおもわんかったし、、」
「「「だよな」」」
「おいおい、、ロマンがないぞ?」
「あー、そーだなー、、最初に飛んだら、、行きたいよな」
「まーなー、、」
「うーん、そーだなー、、仕方ないかー」

呆然とする4人(父母、王女、王子)

俺はそんな4人の前に立ち、
「で、武装もあります。多分、これ一基で数千いけるんじゃないかな?どうだろう皆?」
「うーん、機関砲だけでも数千いけるんじゃね?火薬使わんから砲身の傷みは少ないだろうし、、」
「大砲もあるしなぁ、、榴弾だったら結構行けるし、、」
「ただ、魔力量が多い俺達しか使えないけどね」

「あと、これ、、」と、俺はポケットから石を一つ出して放り、「いでよゴーレム」
右手に剣を生やしたゴーレム。
無言でゴーレムを動かし、地面を、、さくり、、、ばかっ、、長さ数十メートル、幅5mくらいに割れた。
「次郎、わるいお願い」俺
次郎がその穴を土魔法で埋め固める。
「解除」で、俺の手に石が戻る。

「このゴーレムが4人で5千はできる。王子様、このゴーレム一基で、この国の最強の王宮騎士団、何人くらい屠れると思いますか?」
「騎士団は300人ほどいるが、、一基でいけるだろう、、彼らも強い魔法は持っていない。ほぼ武芸だけだ。このゴーレムが二基いたら、もう彼らは逃げるしか無いだろう。で、あとで何かの罠とかでどうにかするしか対抗手段はなかろう。」
しおりを挟む

処理中です...