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出会い編
いつかワインで乾杯しよう
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さて。
葡萄の料理とはいうが、調理器具はどうしよう。 ……と言うと、クロヴィスはリーゼロッテの手を引いて、森の奥、チューリップが咲き誇る花畑を通り過ぎて、奥の生垣をくぐり抜けた、侯爵家の屋敷より小さい家ーーこれも十分大きいがーーにつれてきてくれた。
はぁーと口を開けて驚くリーゼロッテに、クロヴィスははにかんで言った。
「もともと、犬小屋だったんだけど、場所を変える時に僕にくれたんだ」
「家を!?」
どう見たって、この屋敷は大きい。孤児院だった教会なんか、少なくとも横に3つは並ぶだろう。
金持ちの金銭感覚がよくわからない。秘密基地みたいな感覚でたかそうな家具を運び込んだクロヴィス……というか、侯爵夫妻の金銭感覚もおかしいと思う。
「ほら、リズ。こっちだよ。葡萄も届いてると思う」
「う、うん」
長くて広い廊下にはこれまた精緻な模様の書かれた絨毯が敷かれている。これをお犬様が使ってたというのか、すごい。
というのが口に出ていたのか、クロヴィスが無邪気に言う。
「ううん、犬小屋を移築する前に全部張り替えたし、キッチンだって全部作り直したよ」
「これがぶるじょわ……」
「ぶる……?」
「下町の言葉よ」
あわててごまかしたが、やっぱり金銭感覚が狂っている。さすがお貴族様である、と言う気持ちが抜けなかった。
ん?キッチン?も?作り直した?
冗談だと思いたかったが、冗談ではなく事実だった。
ピカピカのタイルが敷き詰められたキッチンは、なるほど使いやすそうで、食器は陶磁器、カトラリーは銀と、もう盗んでくれと言わんばかりに高価なものばかり。
鍋やフライパンは使われた痕跡もなく、かろうじて水桶のそばにぽんと置かれた小さな銀食器だけに使用感が残っていた。
「軽食が作れるように、定期的に食材は運ばれてくるんだ。誰も食べなければ、使用人が回収する」
「ヴィー、あなた、葡萄しか食べてないでしょ」
「なんでわかったの!?」
「わからいでか。だいたい、こんなお金かかってそうなもの、盗まれたらどうするのよ」
「大丈夫だよ、ここにくる人はいないから」
なんで、と振り返ったリーゼロッテの視線を、クロヴィスの人差し指が誘導する。
木枠で囲われた窓の外。チューリップの花畑や、池のほとりに群生する水仙が見える。
「どう言うこと?たしかに綺麗なお花だけど」
「うん、リズならそういうかもって、ちょっと思った」
犬に毒になるものは、誰も近寄らないんだ。とクロヴィスは寂しそうに言った。
「じゃあ、泥棒よけ?」
「ううん、好きだから植えてる。世話したがる人はいないけど……」
「じゃあ、ヴィーが世話してるのね、すごいじゃない!ちょっとした職になるわよ、これ……」
前世、小学校で、1人だけ芽の出なかったチューリップを抱えて帰宅した夏休みを思い出す。
そんなリーゼロッテからしてみれば、これは快挙だ。手に職レベルだ。
そう思って言っただけなのだが、クロヴィスはまたあのきょとん顔だ。
「ヴィー、どうしたの?」
「う、ううん。えっと、へへ。リズでよかったって思って」
そういうや、クロヴィスはリーゼロッテの頰にちゅっと音を立ててキスをした。
ひょえっ!と変な声で叫んだリーゼロッテに、いたずらっ子のような笑みでふふ、と返したクロヴィスは、好きだよ、リズ、とリーゼロッテを甘い目で見つめた。
どうしてか、急に恥ずかしくなって、リーゼロッテは逃げるように、キッチンの勝手口に置かれた箱に駆け寄った。
「ヴィー!包丁と、あと、紅茶の茶葉はある?ティーポットも」
「あるよ、リズ。何を作るの?」
「ふふ、ヴィーが飲んだことのない紅茶を入れてあげるわ」
「紅茶?葡萄料理じゃなくて?」
「ふふん、見てなさい。なにも食事になるものだけが料理じゃないのよ」
リーゼロッテは、言いながらかまどに火をつけた。マッチがある世界でよかった、と思う。
クロヴィスがそわそわしているから、薪をくべて、火を大きくして、お湯を沸かして、と指示を出す。
楽しそうに動くクロヴィスの手際は、リーゼロッテがやるよりずっとよかった。悔しい。
リーゼロッテは、まな板の上に、葡萄の房を乗せて、一粒ずつにもいでいく。大きめのティーポットに収まるくらいの量を確保した後、軽く洗って、葡萄の粒に、包丁で十字の切れ込みを入れた。
「リズ、それはなにをしてるの?」
「花を作ってるの」
そう言いながら、リーゼロッテは10粒強の葡萄に全て切れ込みを入れ終えた。
その頃になるともうお湯が沸いていたので、高そうな茶葉をこぼさないようにティーポットに入れる。これで少し蒸らすのだが、せっかくいい紅茶っぽいし、濃いめに入れよう。
「ヴィー、ガラスの……大きなグラスはある?」
「グラス……これでいいかな」
なぜかクロヴィスがワイングラスを取り出した。なぜある。
まあ、まあ、それはそれとして、透明ならなんでもいいかと思い直してリーゼロッテはワイングラスに葡萄を半分ずつぼとぼと入れた。
そして、濃いめに入れた紅茶を注ぎ込む。
ーーと。
「す、すごい、すごいすごい!リズ、花だ!」
クロヴィスが歓声をあげる。切れ込みを入れた葡萄の皮が、熱い紅茶で捲れて花びらのようになっている。上手く行ってよかった、とリーゼロッテは残りの紅茶をもう1つのグラスに注いだ。こちらもふわりと花が咲いて。クロヴィスは大喜びだ。
「見た?これが葡萄の紅茶よ。ちょっと待ってから飲むと、葡萄の味がするわ」
「へえ……」
前世の記憶がふんわり蘇る。たしかフルーツティーの講座で学んだこと、だった気がする。手当たり次第に資格を取っていてよかった。
覚えていることは少ないけれど、クロヴィスのこの笑顔が見られたならそれだけで花丸気分だ。
クロヴィスが、ワイングラスに手を伸ばす。
まだ熱いよ、と言う前に、一口含んで熱っ!と舌を出した。
「ヴィー、早すぎ……」
「おいしい……紅茶なのに、葡萄の味がする」
「まあ、そう、ね」
目をキラキラさせたクロヴィスの目から、ぽとっと何か落ちる。
リーゼロッテは、クロヴィスの自覚していない落涙を見ないふりをして、自分もグラスで紅茶を飲んだ。まあまあ美味しくできていた。
男の涙に言及したら、ダメな女まっしぐらだ。
「ねえ、ヴィー。このグラスね、ワインっていう、葡萄のお酒を飲むためのものなんだよ。知ってた?」
「よく知ってるね、リズ」
「うん、まあ。だからね」
リーゼロッテは、自分のもつワイングラスを掲げるように持ち上げてみせた。
「大人になったら、一緒にワインを飲もうよ」
「大人に、なったら」
クロヴィスが、自分のワイングラスを見下ろす。
「うん。今は紅茶だけど。でも、大人になったら一緒に乾杯しよう」
「……ーー約束する」
リーゼロッテの言葉に、クロヴィスは、静かに答えた。何か、決めたような顔をして、リーゼロッテに向き直る。
「約束する。大人になったら、一緒にワインを飲もう。だから……」
「うん、乾杯」
クロヴィスが面食らったように目を瞬く。そうやって、目を細めて苦笑したから、リーゼロッテも笑った。
この幸せが続くと、疑いもしなかった。
何もしないで、幸せを享受するだけのリーゼロッテは、クロヴィスの未来を知っていた。
けれど、それが変わったはずだとなんの根拠もなく信じてーー。
「だから」と言った、クロヴィスのその後の言葉を聞かないでいたことを、後悔することになるのは、このずっと先の話だ。
ーーリズ、笑って。
そう言って、リーゼロッテを突き放した、クロヴィスの、笑顔を、見るのは。
葡萄の料理とはいうが、調理器具はどうしよう。 ……と言うと、クロヴィスはリーゼロッテの手を引いて、森の奥、チューリップが咲き誇る花畑を通り過ぎて、奥の生垣をくぐり抜けた、侯爵家の屋敷より小さい家ーーこれも十分大きいがーーにつれてきてくれた。
はぁーと口を開けて驚くリーゼロッテに、クロヴィスははにかんで言った。
「もともと、犬小屋だったんだけど、場所を変える時に僕にくれたんだ」
「家を!?」
どう見たって、この屋敷は大きい。孤児院だった教会なんか、少なくとも横に3つは並ぶだろう。
金持ちの金銭感覚がよくわからない。秘密基地みたいな感覚でたかそうな家具を運び込んだクロヴィス……というか、侯爵夫妻の金銭感覚もおかしいと思う。
「ほら、リズ。こっちだよ。葡萄も届いてると思う」
「う、うん」
長くて広い廊下にはこれまた精緻な模様の書かれた絨毯が敷かれている。これをお犬様が使ってたというのか、すごい。
というのが口に出ていたのか、クロヴィスが無邪気に言う。
「ううん、犬小屋を移築する前に全部張り替えたし、キッチンだって全部作り直したよ」
「これがぶるじょわ……」
「ぶる……?」
「下町の言葉よ」
あわててごまかしたが、やっぱり金銭感覚が狂っている。さすがお貴族様である、と言う気持ちが抜けなかった。
ん?キッチン?も?作り直した?
冗談だと思いたかったが、冗談ではなく事実だった。
ピカピカのタイルが敷き詰められたキッチンは、なるほど使いやすそうで、食器は陶磁器、カトラリーは銀と、もう盗んでくれと言わんばかりに高価なものばかり。
鍋やフライパンは使われた痕跡もなく、かろうじて水桶のそばにぽんと置かれた小さな銀食器だけに使用感が残っていた。
「軽食が作れるように、定期的に食材は運ばれてくるんだ。誰も食べなければ、使用人が回収する」
「ヴィー、あなた、葡萄しか食べてないでしょ」
「なんでわかったの!?」
「わからいでか。だいたい、こんなお金かかってそうなもの、盗まれたらどうするのよ」
「大丈夫だよ、ここにくる人はいないから」
なんで、と振り返ったリーゼロッテの視線を、クロヴィスの人差し指が誘導する。
木枠で囲われた窓の外。チューリップの花畑や、池のほとりに群生する水仙が見える。
「どう言うこと?たしかに綺麗なお花だけど」
「うん、リズならそういうかもって、ちょっと思った」
犬に毒になるものは、誰も近寄らないんだ。とクロヴィスは寂しそうに言った。
「じゃあ、泥棒よけ?」
「ううん、好きだから植えてる。世話したがる人はいないけど……」
「じゃあ、ヴィーが世話してるのね、すごいじゃない!ちょっとした職になるわよ、これ……」
前世、小学校で、1人だけ芽の出なかったチューリップを抱えて帰宅した夏休みを思い出す。
そんなリーゼロッテからしてみれば、これは快挙だ。手に職レベルだ。
そう思って言っただけなのだが、クロヴィスはまたあのきょとん顔だ。
「ヴィー、どうしたの?」
「う、ううん。えっと、へへ。リズでよかったって思って」
そういうや、クロヴィスはリーゼロッテの頰にちゅっと音を立ててキスをした。
ひょえっ!と変な声で叫んだリーゼロッテに、いたずらっ子のような笑みでふふ、と返したクロヴィスは、好きだよ、リズ、とリーゼロッテを甘い目で見つめた。
どうしてか、急に恥ずかしくなって、リーゼロッテは逃げるように、キッチンの勝手口に置かれた箱に駆け寄った。
「ヴィー!包丁と、あと、紅茶の茶葉はある?ティーポットも」
「あるよ、リズ。何を作るの?」
「ふふ、ヴィーが飲んだことのない紅茶を入れてあげるわ」
「紅茶?葡萄料理じゃなくて?」
「ふふん、見てなさい。なにも食事になるものだけが料理じゃないのよ」
リーゼロッテは、言いながらかまどに火をつけた。マッチがある世界でよかった、と思う。
クロヴィスがそわそわしているから、薪をくべて、火を大きくして、お湯を沸かして、と指示を出す。
楽しそうに動くクロヴィスの手際は、リーゼロッテがやるよりずっとよかった。悔しい。
リーゼロッテは、まな板の上に、葡萄の房を乗せて、一粒ずつにもいでいく。大きめのティーポットに収まるくらいの量を確保した後、軽く洗って、葡萄の粒に、包丁で十字の切れ込みを入れた。
「リズ、それはなにをしてるの?」
「花を作ってるの」
そう言いながら、リーゼロッテは10粒強の葡萄に全て切れ込みを入れ終えた。
その頃になるともうお湯が沸いていたので、高そうな茶葉をこぼさないようにティーポットに入れる。これで少し蒸らすのだが、せっかくいい紅茶っぽいし、濃いめに入れよう。
「ヴィー、ガラスの……大きなグラスはある?」
「グラス……これでいいかな」
なぜかクロヴィスがワイングラスを取り出した。なぜある。
まあ、まあ、それはそれとして、透明ならなんでもいいかと思い直してリーゼロッテはワイングラスに葡萄を半分ずつぼとぼと入れた。
そして、濃いめに入れた紅茶を注ぎ込む。
ーーと。
「す、すごい、すごいすごい!リズ、花だ!」
クロヴィスが歓声をあげる。切れ込みを入れた葡萄の皮が、熱い紅茶で捲れて花びらのようになっている。上手く行ってよかった、とリーゼロッテは残りの紅茶をもう1つのグラスに注いだ。こちらもふわりと花が咲いて。クロヴィスは大喜びだ。
「見た?これが葡萄の紅茶よ。ちょっと待ってから飲むと、葡萄の味がするわ」
「へえ……」
前世の記憶がふんわり蘇る。たしかフルーツティーの講座で学んだこと、だった気がする。手当たり次第に資格を取っていてよかった。
覚えていることは少ないけれど、クロヴィスのこの笑顔が見られたならそれだけで花丸気分だ。
クロヴィスが、ワイングラスに手を伸ばす。
まだ熱いよ、と言う前に、一口含んで熱っ!と舌を出した。
「ヴィー、早すぎ……」
「おいしい……紅茶なのに、葡萄の味がする」
「まあ、そう、ね」
目をキラキラさせたクロヴィスの目から、ぽとっと何か落ちる。
リーゼロッテは、クロヴィスの自覚していない落涙を見ないふりをして、自分もグラスで紅茶を飲んだ。まあまあ美味しくできていた。
男の涙に言及したら、ダメな女まっしぐらだ。
「ねえ、ヴィー。このグラスね、ワインっていう、葡萄のお酒を飲むためのものなんだよ。知ってた?」
「よく知ってるね、リズ」
「うん、まあ。だからね」
リーゼロッテは、自分のもつワイングラスを掲げるように持ち上げてみせた。
「大人になったら、一緒にワインを飲もうよ」
「大人に、なったら」
クロヴィスが、自分のワイングラスを見下ろす。
「うん。今は紅茶だけど。でも、大人になったら一緒に乾杯しよう」
「……ーー約束する」
リーゼロッテの言葉に、クロヴィスは、静かに答えた。何か、決めたような顔をして、リーゼロッテに向き直る。
「約束する。大人になったら、一緒にワインを飲もう。だから……」
「うん、乾杯」
クロヴィスが面食らったように目を瞬く。そうやって、目を細めて苦笑したから、リーゼロッテも笑った。
この幸せが続くと、疑いもしなかった。
何もしないで、幸せを享受するだけのリーゼロッテは、クロヴィスの未来を知っていた。
けれど、それが変わったはずだとなんの根拠もなく信じてーー。
「だから」と言った、クロヴィスのその後の言葉を聞かないでいたことを、後悔することになるのは、このずっと先の話だ。
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