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第3話 あの恐ろしい悪夢
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次の日、目を覚ますとやはり檻の中だった。
「朝だ、家には帰れるか?」
軍服の男達はあっさり俺と健二を家に帰してくれた。
正直何故捕まえられたのかわからなかった。
しかし軍服が言うには夜はとても危険な奴等が徘徊していて俺のような子供が歩くには危険すぎると言う事だった。
「失礼な話だよな、俺は異世界召喚された勇者だって言うのに」
「まだ言ってるのか海人氏‥もう家に帰る方法を探そうよ」
健二は怖くなったのか一刻も早く家に帰りたそうにしている。、
しかし海人は家に帰る事無く、村を探検していた。
村を歩いているとやはり軍服はいて、村人を見張っている。
彼らは不振な動きをしようものならすぐにでも彼らを処分しそうだ。
「なぁ健二、今日はもう少し、探索の範囲を広げて見ようぜ」
「え、どこに行くの海人氏…」
健二は不安がっているが、海人は村の外へ出て行く。
村の入り口を見張っている軍服は俺の剣を確認すると「気を付けろよ」と言って来た。
「おう任せとけ、異世界の魔王は俺一人で倒してやらぁ!」
すると何故か軍服の男は口をぽかーんと開けて驚いていた。
(もしかして魔王はいないとか、そういう落ち?)
海人は頭を抱えるが、すぐに起き上がった。
「いいや、そんなはずはない、異世界と言えば魔王は定番だろう!
あと天使とか、魔物とか、そうだ、森にスライムとかいないのか?」
海人は村の外の森を探索していく。
「うっ…海人氏…あれ…」
健二が青ざめた顔で指をさすとそこには信じられない存在がいた。
「うー、うー」
それは溶けて腐ったような皮膚で、悪臭を放っている。
ゲームで見るよりも外見が生々しく、臭いにも吐き気を覚える。
そこに居たのはゾンビだった。森の中をゾンビが歩いている。
「うおおおおお!見たか健二!
あれこそが、異世界名物ゾンビ!
なあ戦って見ようぜ!」
しかし健二はしゃがみ、頭を抱えて震えている。
海人は黒い鞘に入った剣を抜いてゾンビに構える。
「うー、ううううう」
こちらを見て、それは手を出しながら歩いてきた。
本来であればこの状況、脅えて逃げるだろう。
しかし、妄想の中に生きる海人は希望に満ちており恐怖など感じてはいなかった。
「覚悟しろゾンビ!」
俺は剣を振り回し、ゾンビを真っ二つに切り裂いた。
「やった、すげぇな俺…」
まさか自分でもここまで上手く行くとは思えず、海人は驚いていた。
ゾンビの体は真っ二つになった後、しばらくピクピク動き、完全に停止した。
―――しかし問題は起こった―――
「ぎゃあああああっ!!」
健二が悲鳴をあげるので、彼の視線の先を見た。
「海人、これ人間だよ!!」
よく目を凝らして見ると、確かにゾンビではなく、人間だった。
「皮膚病とかそういう類の奴か?」
少し顔を近づけると鼻に付く異臭がして、海人は吐きそうになる。
「うっ、うげぇぇぇぇえっ!!!」
思わず海人は吐いてしまった、健二は海人の手を引いてその場から離れた。
二人はゾンビの死体からは、何故か悲しさや虚しさのような感情を感じ取れる気がした。
海人の見る風景は大自然の森なのに、何故だろう、今では得体の知れない恐怖を感じてしまう。
結局この日はその後も森を探索するが、ほかにはゾンビがおらず、宿に帰り、泊まる事にした。
―――夢を見る―――
また、思い出すのも恐ろしいあの悪夢だ…
怖くて怖くて、精神が壊れそうになる…恐ろしいあの夢…
(嫌だ、嫌だ、いやなんだ、
受け入れてたくない…信じたくない…
こんな恐ろしい事があってたまるか!)
崩れ落ちた校舎の瓦礫の上で、クラスメイトの屍を見ながら泣き叫ぶ。
空は赤く、紫色のガスを噴き出す飛行船、それが空に何千、いや何万と浮いている。
それはまるで…この世の終わりのような景色だった。
出来るならば目を瞑って、無かった事にしたい。
俺達は先ほどまでクラスで授業を受け、普通に過ごしていた。
いつも通り友達の健二や輝樹と学校生活を過ごし、その後は家で遊ぶ約束をしていた。
なのに…海人の目の前にはクラスメイトの死体が転がっている。
瓦礫に潰されなかった生徒でも、何人かは口元から泡をぶくぶく吹き出し、白目を剥いて、皮膚が溶けている。
その姿は、まるでゾンビのようだった。
助けに来たガスマスクを付けたおそらく自衛隊の人達に助けられた。
おそらく紫の粉は何らかの細菌兵器の可能性がある。
俺は空気感染から守られるように消毒されて、防具服を着せられ、高機動車に運ばれ、逃げるように走り去った。
その最中に、空から声が聞こえた。
「麻呂の名は「ギーク・ハザード」、
今よりこの地「日本」を麻呂の領土とするでおじゃる!
麻呂に歯向かう愚か者の末路はこの通り!覚悟しておじゃれ!」
飛行船の中からマイクで自己紹介をするテロリスト、彼の口調は、昔の時代劇で聞いた昔の公家のような口調だった。
何やらテレビが電波ジャックされているようで、画面には烏帽子を被り、殿上眉をした白塗りの顔が写っていた。
そして今まさに、この地獄のような景色が映し出されている。
そう、海人の町はテロリストに脅しの道具として世界に配信され、利用されたのだった。
町の中は紫の煙に包まれるだけではなく、爆発事故も起きている。
それを起こしている犯人は、シルクハットを被り、スーツに、マントを着たマジシャンのような格好の男。
彼が指を刺したその先で、ビルが吹き飛ぶほどの大爆発が起こり、ビルが倒れ、瓦礫の山になる。
そしてまた、飛行船の中からマイクで声が響き渡る、それは別の男の声だった。
「隣の市は交渉失敗だ!
ガーネット・スター、行って滅ぼして来い!」
それを聞いた、マジシャン風の男は笑みを浮かべる。
「やれやれ、人使いの荒い将軍ですね…まったく…」
彼は飛行船に頭を下げ、一礼すると、透明になって消えた。
「ひいっ、人間じゃねぇ、化け物だ!」
車の中から見ていた自衛隊員が驚いて声を漏らしてしまう。
そこから数時間、車両は走り続けた。
海人を運ぶ高機動車は、何とか市から脱出出来たようだ。
「朝だ、家には帰れるか?」
軍服の男達はあっさり俺と健二を家に帰してくれた。
正直何故捕まえられたのかわからなかった。
しかし軍服が言うには夜はとても危険な奴等が徘徊していて俺のような子供が歩くには危険すぎると言う事だった。
「失礼な話だよな、俺は異世界召喚された勇者だって言うのに」
「まだ言ってるのか海人氏‥もう家に帰る方法を探そうよ」
健二は怖くなったのか一刻も早く家に帰りたそうにしている。、
しかし海人は家に帰る事無く、村を探検していた。
村を歩いているとやはり軍服はいて、村人を見張っている。
彼らは不振な動きをしようものならすぐにでも彼らを処分しそうだ。
「なぁ健二、今日はもう少し、探索の範囲を広げて見ようぜ」
「え、どこに行くの海人氏…」
健二は不安がっているが、海人は村の外へ出て行く。
村の入り口を見張っている軍服は俺の剣を確認すると「気を付けろよ」と言って来た。
「おう任せとけ、異世界の魔王は俺一人で倒してやらぁ!」
すると何故か軍服の男は口をぽかーんと開けて驚いていた。
(もしかして魔王はいないとか、そういう落ち?)
海人は頭を抱えるが、すぐに起き上がった。
「いいや、そんなはずはない、異世界と言えば魔王は定番だろう!
あと天使とか、魔物とか、そうだ、森にスライムとかいないのか?」
海人は村の外の森を探索していく。
「うっ…海人氏…あれ…」
健二が青ざめた顔で指をさすとそこには信じられない存在がいた。
「うー、うー」
それは溶けて腐ったような皮膚で、悪臭を放っている。
ゲームで見るよりも外見が生々しく、臭いにも吐き気を覚える。
そこに居たのはゾンビだった。森の中をゾンビが歩いている。
「うおおおおお!見たか健二!
あれこそが、異世界名物ゾンビ!
なあ戦って見ようぜ!」
しかし健二はしゃがみ、頭を抱えて震えている。
海人は黒い鞘に入った剣を抜いてゾンビに構える。
「うー、ううううう」
こちらを見て、それは手を出しながら歩いてきた。
本来であればこの状況、脅えて逃げるだろう。
しかし、妄想の中に生きる海人は希望に満ちており恐怖など感じてはいなかった。
「覚悟しろゾンビ!」
俺は剣を振り回し、ゾンビを真っ二つに切り裂いた。
「やった、すげぇな俺…」
まさか自分でもここまで上手く行くとは思えず、海人は驚いていた。
ゾンビの体は真っ二つになった後、しばらくピクピク動き、完全に停止した。
―――しかし問題は起こった―――
「ぎゃあああああっ!!」
健二が悲鳴をあげるので、彼の視線の先を見た。
「海人、これ人間だよ!!」
よく目を凝らして見ると、確かにゾンビではなく、人間だった。
「皮膚病とかそういう類の奴か?」
少し顔を近づけると鼻に付く異臭がして、海人は吐きそうになる。
「うっ、うげぇぇぇぇえっ!!!」
思わず海人は吐いてしまった、健二は海人の手を引いてその場から離れた。
二人はゾンビの死体からは、何故か悲しさや虚しさのような感情を感じ取れる気がした。
海人の見る風景は大自然の森なのに、何故だろう、今では得体の知れない恐怖を感じてしまう。
結局この日はその後も森を探索するが、ほかにはゾンビがおらず、宿に帰り、泊まる事にした。
―――夢を見る―――
また、思い出すのも恐ろしいあの悪夢だ…
怖くて怖くて、精神が壊れそうになる…恐ろしいあの夢…
(嫌だ、嫌だ、いやなんだ、
受け入れてたくない…信じたくない…
こんな恐ろしい事があってたまるか!)
崩れ落ちた校舎の瓦礫の上で、クラスメイトの屍を見ながら泣き叫ぶ。
空は赤く、紫色のガスを噴き出す飛行船、それが空に何千、いや何万と浮いている。
それはまるで…この世の終わりのような景色だった。
出来るならば目を瞑って、無かった事にしたい。
俺達は先ほどまでクラスで授業を受け、普通に過ごしていた。
いつも通り友達の健二や輝樹と学校生活を過ごし、その後は家で遊ぶ約束をしていた。
なのに…海人の目の前にはクラスメイトの死体が転がっている。
瓦礫に潰されなかった生徒でも、何人かは口元から泡をぶくぶく吹き出し、白目を剥いて、皮膚が溶けている。
その姿は、まるでゾンビのようだった。
助けに来たガスマスクを付けたおそらく自衛隊の人達に助けられた。
おそらく紫の粉は何らかの細菌兵器の可能性がある。
俺は空気感染から守られるように消毒されて、防具服を着せられ、高機動車に運ばれ、逃げるように走り去った。
その最中に、空から声が聞こえた。
「麻呂の名は「ギーク・ハザード」、
今よりこの地「日本」を麻呂の領土とするでおじゃる!
麻呂に歯向かう愚か者の末路はこの通り!覚悟しておじゃれ!」
飛行船の中からマイクで自己紹介をするテロリスト、彼の口調は、昔の時代劇で聞いた昔の公家のような口調だった。
何やらテレビが電波ジャックされているようで、画面には烏帽子を被り、殿上眉をした白塗りの顔が写っていた。
そして今まさに、この地獄のような景色が映し出されている。
そう、海人の町はテロリストに脅しの道具として世界に配信され、利用されたのだった。
町の中は紫の煙に包まれるだけではなく、爆発事故も起きている。
それを起こしている犯人は、シルクハットを被り、スーツに、マントを着たマジシャンのような格好の男。
彼が指を刺したその先で、ビルが吹き飛ぶほどの大爆発が起こり、ビルが倒れ、瓦礫の山になる。
そしてまた、飛行船の中からマイクで声が響き渡る、それは別の男の声だった。
「隣の市は交渉失敗だ!
ガーネット・スター、行って滅ぼして来い!」
それを聞いた、マジシャン風の男は笑みを浮かべる。
「やれやれ、人使いの荒い将軍ですね…まったく…」
彼は飛行船に頭を下げ、一礼すると、透明になって消えた。
「ひいっ、人間じゃねぇ、化け物だ!」
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