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歳の差(ロイ視点)
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クロウはリラと俺の歳の差についてどう思うか聞いてきたが、どう思うかってどういうことだ?
「別に、これと言ってなんとも……いや、見た目がアレだから夫婦には見られないことが多いが、そもそもリラはあまり他人と関わり合わないし特に問題はないと思ってる」
腕を組んで一通り考えつつ返事をすると、クロウは渋い顔をしてこちらを見る。
「他人から見た様子ではなく、ロイがどう思うかを聞いているんですが」
俺がどう思うか、か。てか、クロウはなんでそんなことを気にするんだろう。
「よくわからないな。むしろクロウはどうなんだ?クロウとルルも確か歳の差はかなりある方だろ」
そう尋ねると、クロウはビクッと肩を震わせる。ははぁん、なるほどな。なんとなく察しがついてきたぞ。
「俺は……ルルと歳が離れていることがもどかしいです。俺の方が随分と年下だし、ルルを守りたいと思っていてもルルは俺を、なんて言うか、子供扱いまでは行かないけどやっぱり年下だからとそういう扱いをするんです。俺はそれがなんだか嫌で……。でもそんなこと言うのも余計子供っぽいなって。俺が年下のせいでルルは家の人からもあまりよく思われていないようで、それもなんだか悔しくて」
しかめ面で苦しそうに言うクロウは、よっぽどルルのことが好きでたまらないんだろう。
「なるほどね、クロウはルルとの歳の差に苦しんでいるわけか」
「……ロイはリラへまるで子供のように接していますが、やはりリラのことは妻としてではなく子供のように思っているんでしょうか」
クロウの問いに俺はふとリラのことを思い浮かべた。リラへは確かに子供と対峙するように接しているかもしれない。だが、だからと言って子供だと思っているわけでは決してない。保護欲か庇護欲かはまだわからないが、リラのことはとても大切に思っている。
まだハグ止まりだが、決してそう遠くない未来にキスや体の交わりも行うことになるだろう。それはつまり女性として考えていることに違いはない。何よりリラは俺の妻だ、それが始まりはたとえ契約結婚だったとしても、俺にとってはかけがえのない大切なパートナーだ。
「いや、リラのことはちゃんと妻だと思っているよ。確かに子供のように接しているが、それはリラの生い立ちにも関係してる。俺はどういう形であれリラのことは大切に思っているんだ。前に、ユーズ団長に言われたことがある」
『聖女も騎士も様々な人間がいるようにそのペアの進み方はそれぞれだ。どこにも正解なんてない。お前達はお前達のやり方、進み方で進んで行けばいい。何より、そこに愛があるのなら何も問題ないだろう』
「俺とリラの歳の差がどうであれ、そこに愛があるなら問題はないと思っている。クロウとルルの間にも愛があるのなら問題ないだろう。クロウとルルには二人なりのやり方、進み方があるんだろう」
ユーズ団長の受け売りだが、きっとクロウにはこの言葉が効くだろう。
「愛……」
胸元をぎゅっと掴んでクロウは静かにつぶやく。
「きっとルルだってクロウのことはちゃんと男だと思ってるだろうよ。二人はもう3年も一緒にいるんだろ?キスだってそれ以上のことだってやってるんだろ?それをルルに拒まれたことがあったか?」
そう尋ねるとクロウは何かを思い出したようでほんの少し顔を赤らめ、首を横に振る。
「クロウはもっと自信もっていいと思うぞ。クロウは十分に強いし何よりルルのことをこんなにも愛しているじゃないか。それ以上何が必要なんだよ。心配ならちゃんとルルと話し合え。俺はリラとちゃんと話し合って歩み寄ってるつもりだぞ」
片方だけじゃない、双方が歩み寄ることで誤解も減るし相手への理解も深まる。夫婦ってのはそうやって長く連れ添っていくもんなんだろうし、それが円満の秘訣なんだろう、きっと。
俺の話を聞いて、クロウは少し安堵したようだ。それに加えてさらに男前になったようにも思える。愛する人を思う男はこんなにも頼もしい顔になるんだな。俺もリラのためにそうなれているんだろうか。
「二人のところに戻ろうぜ。ルルがリラにお菓子を作ろうって言ってたからな、そろそろできたんじゃないか」
「別に、これと言ってなんとも……いや、見た目がアレだから夫婦には見られないことが多いが、そもそもリラはあまり他人と関わり合わないし特に問題はないと思ってる」
腕を組んで一通り考えつつ返事をすると、クロウは渋い顔をしてこちらを見る。
「他人から見た様子ではなく、ロイがどう思うかを聞いているんですが」
俺がどう思うか、か。てか、クロウはなんでそんなことを気にするんだろう。
「よくわからないな。むしろクロウはどうなんだ?クロウとルルも確か歳の差はかなりある方だろ」
そう尋ねると、クロウはビクッと肩を震わせる。ははぁん、なるほどな。なんとなく察しがついてきたぞ。
「俺は……ルルと歳が離れていることがもどかしいです。俺の方が随分と年下だし、ルルを守りたいと思っていてもルルは俺を、なんて言うか、子供扱いまでは行かないけどやっぱり年下だからとそういう扱いをするんです。俺はそれがなんだか嫌で……。でもそんなこと言うのも余計子供っぽいなって。俺が年下のせいでルルは家の人からもあまりよく思われていないようで、それもなんだか悔しくて」
しかめ面で苦しそうに言うクロウは、よっぽどルルのことが好きでたまらないんだろう。
「なるほどね、クロウはルルとの歳の差に苦しんでいるわけか」
「……ロイはリラへまるで子供のように接していますが、やはりリラのことは妻としてではなく子供のように思っているんでしょうか」
クロウの問いに俺はふとリラのことを思い浮かべた。リラへは確かに子供と対峙するように接しているかもしれない。だが、だからと言って子供だと思っているわけでは決してない。保護欲か庇護欲かはまだわからないが、リラのことはとても大切に思っている。
まだハグ止まりだが、決してそう遠くない未来にキスや体の交わりも行うことになるだろう。それはつまり女性として考えていることに違いはない。何よりリラは俺の妻だ、それが始まりはたとえ契約結婚だったとしても、俺にとってはかけがえのない大切なパートナーだ。
「いや、リラのことはちゃんと妻だと思っているよ。確かに子供のように接しているが、それはリラの生い立ちにも関係してる。俺はどういう形であれリラのことは大切に思っているんだ。前に、ユーズ団長に言われたことがある」
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「俺とリラの歳の差がどうであれ、そこに愛があるなら問題はないと思っている。クロウとルルの間にも愛があるのなら問題ないだろう。クロウとルルには二人なりのやり方、進み方があるんだろう」
ユーズ団長の受け売りだが、きっとクロウにはこの言葉が効くだろう。
「愛……」
胸元をぎゅっと掴んでクロウは静かにつぶやく。
「きっとルルだってクロウのことはちゃんと男だと思ってるだろうよ。二人はもう3年も一緒にいるんだろ?キスだってそれ以上のことだってやってるんだろ?それをルルに拒まれたことがあったか?」
そう尋ねるとクロウは何かを思い出したようでほんの少し顔を赤らめ、首を横に振る。
「クロウはもっと自信もっていいと思うぞ。クロウは十分に強いし何よりルルのことをこんなにも愛しているじゃないか。それ以上何が必要なんだよ。心配ならちゃんとルルと話し合え。俺はリラとちゃんと話し合って歩み寄ってるつもりだぞ」
片方だけじゃない、双方が歩み寄ることで誤解も減るし相手への理解も深まる。夫婦ってのはそうやって長く連れ添っていくもんなんだろうし、それが円満の秘訣なんだろう、きっと。
俺の話を聞いて、クロウは少し安堵したようだ。それに加えてさらに男前になったようにも思える。愛する人を思う男はこんなにも頼もしい顔になるんだな。俺もリラのためにそうなれているんだろうか。
「二人のところに戻ろうぜ。ルルがリラにお菓子を作ろうって言ってたからな、そろそろできたんじゃないか」
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