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7話
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神殿での初めての奇跡から数日後、エリスは再び広間に呼ばれた。
朝日が差し込む広間の奥には、普段なら畏怖の対象でしかない国王と王太子が立っていた。
国王は年輪を刻んだ顔に厳格な表情を浮かべているが、目の奥には真剣さが宿っていた。
「エリス嬢……この度は我が国の不手際により、貴女を苦しめたこと、心よりお詫び申し上げます」
国王の声は重く、広間の静寂を震わせる。
エリスは少し緊張しながらも、深く頭を下げた。
「……ありがとうございます。私はもう、怨みはありません」
王太子レオンハルトが一歩前に進み出る。
「エリス嬢、どうか今後は神殿と私たちの庇護を信じてください。我々は、あなたの力と心を信頼しています」
その声には、ただの言葉以上の重みがあった。
「……はい、わかりました」
エリスはしっかりと頷き、胸に温かさが広がるのを感じた。
これまで孤独と嘲笑に耐えてきた日々、婚約破棄されたあの夜の痛み――それらが少しずつ和らいでいくようだった。
国王はさらに言葉を続けた。
「アラン公爵、そしてその取り巻きたちの行いは、この国の誇りを汚すものであった。我々は、貴女が安心して力を使えるよう、全力で守る」
エリスの耳に、これまで誰もかけてくれなかった温かい言葉が届く。
「国王陛下……王太子殿下……本当に……ありがとうございます」
その声には、心からの感謝が滲んでいた。
すると王太子が微笑みを浮かべ、少し冗談めかして言った。
「もちろん、特別な存在である貴女ですからね。国の未来も、あなたにかかっていると言っても過言ではありません」
エリスは思わず顔を赤らめる。照れくさい気持ちと、誇らしい気持ちが入り混じった。
広間の扉の外から、補佐のマルクや神殿の聖女たちがそっと覗いていた。
皆の瞳には、尊敬と安心が光っている。
「やっと、認められたんだ……」
エリスは心の中で静かに呟く。
その日の夜、神殿の庭で月明かりを浴びながら、エリスは改めて自分の役目を思った。
「私の力は、誰かを傷つけるためではなく、守るためにある……」
月明かりに照らされた花々は、まるでその決意を祝福しているかのように揺れていた。
窓の外では遠くで夜鳥が鳴き、静かな夜の空気が広がる。
エリスは深呼吸をし、初めて自分の未来に少しの希望を感じた。
――この国を、そして周りの人たちを守るために、私にできることを精一杯やろう。
その決意は、まだ小さくても確かな光となり、胸の奥で静かに燃え続けていた。
朝日が差し込む広間の奥には、普段なら畏怖の対象でしかない国王と王太子が立っていた。
国王は年輪を刻んだ顔に厳格な表情を浮かべているが、目の奥には真剣さが宿っていた。
「エリス嬢……この度は我が国の不手際により、貴女を苦しめたこと、心よりお詫び申し上げます」
国王の声は重く、広間の静寂を震わせる。
エリスは少し緊張しながらも、深く頭を下げた。
「……ありがとうございます。私はもう、怨みはありません」
王太子レオンハルトが一歩前に進み出る。
「エリス嬢、どうか今後は神殿と私たちの庇護を信じてください。我々は、あなたの力と心を信頼しています」
その声には、ただの言葉以上の重みがあった。
「……はい、わかりました」
エリスはしっかりと頷き、胸に温かさが広がるのを感じた。
これまで孤独と嘲笑に耐えてきた日々、婚約破棄されたあの夜の痛み――それらが少しずつ和らいでいくようだった。
国王はさらに言葉を続けた。
「アラン公爵、そしてその取り巻きたちの行いは、この国の誇りを汚すものであった。我々は、貴女が安心して力を使えるよう、全力で守る」
エリスの耳に、これまで誰もかけてくれなかった温かい言葉が届く。
「国王陛下……王太子殿下……本当に……ありがとうございます」
その声には、心からの感謝が滲んでいた。
すると王太子が微笑みを浮かべ、少し冗談めかして言った。
「もちろん、特別な存在である貴女ですからね。国の未来も、あなたにかかっていると言っても過言ではありません」
エリスは思わず顔を赤らめる。照れくさい気持ちと、誇らしい気持ちが入り混じった。
広間の扉の外から、補佐のマルクや神殿の聖女たちがそっと覗いていた。
皆の瞳には、尊敬と安心が光っている。
「やっと、認められたんだ……」
エリスは心の中で静かに呟く。
その日の夜、神殿の庭で月明かりを浴びながら、エリスは改めて自分の役目を思った。
「私の力は、誰かを傷つけるためではなく、守るためにある……」
月明かりに照らされた花々は、まるでその決意を祝福しているかのように揺れていた。
窓の外では遠くで夜鳥が鳴き、静かな夜の空気が広がる。
エリスは深呼吸をし、初めて自分の未来に少しの希望を感じた。
――この国を、そして周りの人たちを守るために、私にできることを精一杯やろう。
その決意は、まだ小さくても確かな光となり、胸の奥で静かに燃え続けていた。
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