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本当に恐ろしいのは

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 翌日早朝。圭佑がいつものように登校し靴箱へ向かうと、近くの柱に腕を組んで寄りかかる斉川を見つけた。

 何やら向こうの方へと視線を送っている彼女に声をかけた。

 「斉川?」

 「ん?…ああ、おはよう」

 ゆるりとした笑みが返ってきた。

 どした?なんか機嫌いいな。

 「おはよ。こんなとこで何やってんだ?」

 言いながら斉川が見ていた方向を見やると、職員室の前にできた人だかりを教師が解散させている所だった。

 「なんだ?なんかあったのか?」

 「あそこに面白い写真が貼ってあったんだよ」

 「面白い写真?」

 「これと同じ写真」

 斉川は1枚の写真を取り出し、圭佑に見せた。

 そこには、斉川にまとわりついていた例の3人組が酒や煙草を片手に騒ぐ姿が写っていた。

 「お前これ…!って、それじゃあ…」

 斉川があそこに写真貼ったのかよ!

 「ふふ。…あ、あれ見て」

 斉川に促されるままそちらを向くと、写真に写る3人組が生徒指導室へと連れられていくのが見えた。

 「良くて停学、悪くて退学ってとこかなぁ?余罪もいろいろありそうだし。…………やっぱり罪人は罰を受けないとね」

 「え…?」

 斉川は、ふわりと圭佑に微笑みかけた。

 「写真…消してあげたんだってね」

 「!」

 唐突な言葉に、圭佑は目を剥いた。

 「お、お前っ…なんでそれ……!…まさか?!」

 「大丈夫。私は何もされてないよ」

 「じゃあ、なんで知ってんだよ?!」

 「なんかいい加減鬱陶しくなっちゃって、どう排除しようかってやってたら、偶然知っちゃったんだよね」

 「……本当に何もされてないんだな?」

 「されてないって。こうしてちゃんと先輩にも協力を仰いだし」

 言いながら、斉川は手にある写真を示した。

 「協力?」

 「先輩に、あの3人に何かされても大丈夫なようにお守りがほしいって言ったら、これを手に入れてくれたの」

 「…そうなのか」

 「知っちゃった以上あれらに情けはいらないなと思って、目立つとこに貼っちゃった。ふふ」

 「ふっ、そうか」

 ならいいけど。

 圭佑も同じ笑みを返した。

 「…あれで、名前も知らない被害者さんの心が、少しでも晴れてくれると嬉しいんだけど」

 「!…」

 苦さの混じるその笑みに、圭佑も同じ思いを抱いた。

 被害者が口をつぐんでいる以上、彼らが罰を受ける事はなく、なんとも言えないやるせなさを感じていた。

 だからこれで、重い罰が下ればいいと思う。

 「…そうだな」

 3人の姿を見送り、圭佑は斉川と共に教室へ向かって歩き出した。

 ……あ、そういえば俺も訊きたい事があったんだった。

 「ところで斉川」

 「ん?」

 「お前まーた光毅になんかしたろ」

 「えー?ふふ、なんの事?」

 彼女の目の中に楽しさが宿った。

 「やっぱりな。あいつ急にお前避けるようになってるし、理由訊いても答えねーしさ」

 「だってあれも鬱陶しかったんだもん。ちょっとくらい良いでしょ?」

 言いながら、斉川は楽しげに首を傾げてみせる。

 「どーせまたちょっとじゃねーんだろ?今度は何したんだよ?」

 「ふふふっ、内緒ー」

 「なんだよケチ」

 俺にもその楽しさ分けろよ。

 すると突然、教室の扉の少し手前で斉川が立ち止まった。

 「あ?何やってんだ?」

 「お先にどうぞ」

 「は?意味分かんねー、一緒に入りゃいいじゃん」

 「やだよ。そんな事したら私呪われるもん」

 「誰にだよ?」

 「いいから早く行け」

 「なんだよ」

 マジで意味分かんね。

 仕方なく置いて1人で教室へ入る。

 するとすかさず、萌花がパタパタと近付いてきて腕を組んだ。

 「圭くんおはよう!」

 「ああ、おはよ」

 「今日ちょっと来るの遅かったね。なんかあったの?」

 「へ?あーいや、別に。ちょっと斉か──ぐぉわっ?!」

 話していたら、いきなり片足に膝カックンをかまされた。

 誰だよ?!

 やったのは斉川だった。横をすり抜ける意地悪な笑みに、途端に苛立ちが沸き起こる。

 「てめっ…何しやがる!」

 斉川はべーっと舌を出し、意気揚々と離れていった。

 「なっ?!お、お前これやりたくて先に行かせたな?!」

 光毅の次は俺かよっ!!

 「待てこら──」

 追いかけようとするが、腕が固定されて動けなかった。

 「もー!また2人で楽しそうにしてー!」

 「いや、全然楽しくねぇから!!」

 くっそ…!あんな奴もう知らねっ!



 §



 楽しい。楽しい。

 今とっても楽しいよ。

 だから大丈夫。

 今だけ我慢していれば、すぐに壁はできるから。



 …………苦しい思いは、私一人がしていれば十分。



 §



 「………………」

 斉川の…本当の心……。

 強く拒絶するその心の奥には、一体何があるというのだろう?

 彼女が本当に助けを求めているというのなら、なぜ声をあげる事ができないのだろう?

 一日中考えてみても、答えが見つかる事はなく。

 時はすでに放課後。

 部活の練習着に着替えるため、更衣室へと向かう。

 …その途中。

 「……あれ…?」

 窓の外に、見覚えのある後ろ姿を見つけた。

 ……斉川?……どこに行くんだ…?

 向こうは確か、使われていない古い倉庫があるだけだったはず。

 「………………」

 光毅は嫌な予感を覚えた。



 §



 家から持参した小型の懐中電灯で、昨日スマホが落ちていった辺りを照らす。

 「……あった」

 良かった。そんなに奥までいってなかった。

 碧乃は膝をついてぐっと手を伸ばし、隙間に入り込んでいたスマホを取り出した。

 埃を払い、とりあえず画面を確認。

 …通知は特になし。友人からの連絡など来ないこのスマホは、丸一日放置されたところで、何の問題もないのだ。

 したがって、碧乃に何かあったのではと余計な心配をしてくる者もいない。

 これでもう大丈夫。昨日の私を知る人なんて、もう誰も──

 「何やってるんだ?」

 「──っっ!?」

 突然の声に、体がビキッと動きを止めた。

 見られた。見られた。見られた。

 誰に。

 「………………」

 呼吸の仕方を忘れたまま、ゆっくりと後ろを振り返る。

 そこにいたのは……不安と焦りを瞳に宿した、『あいつ』だった。



 §



 来るはずのない倉庫に入っていく彼女。

 考えられない場所から取り出されたスマートフォン。

 間違いない。ここで何かがあった。

 嫌な予感は当たっていた。

 …けど。

 遅かった……?

 いつだ……?俺はまた…救えなかったのか?

 「……あなたこそ、なんでいるの?」

 斉川はこちらを見据えゆっくり立ち上がると、静かに問うた。

 目の前には、拒絶の壁が見える。

 「っ…お、俺は…!向こうから斉川の姿が見えて…気になって…!」

 「見えた……」

 呟いた途端、彼女は朗らかに笑ってみせた。

 「あー、そっか。はは。見られてたんだ」

 「っ…」

 …やめろ。そうやって笑うな。

 「あーあ、またか。今度はうまくいったと思ったのになぁー。なんで私って、いつもいつも最後の詰めが甘いんだろ?」

 『笑顔』を見るたび、心がギリギリと締め付けられていく。

 「斉川…っ、ここで何があった?」

 「さぁ?何だろうねぇ?」

 「ごまかすなっ!…『今度』って言ったな………まさか、また谷崎の時みたいに…っ!」

 自分を襲わせたんじゃ?!

 言い当てた瞬間、彼女から無垢な黒さが溢れ出した。

 「…ははっ。あはははは」

 斉川はうっそりと嗤いかける。

 「やっぱり君はすごいなぁー。なーんでそこ気付いちゃうかなぁ?」

 「っ!」

 目の前に、悪魔がいるようだった。

 「そうだよ?あの3人が邪魔だったから、私の視界から消してあげたんだよ」

 「3人…!そんなっ……1人であいつらと……?!」

 「1人じゃないよ。ちゃんと先輩にも協力してもらった。と言っても、私が何してたかなんて、あの人は全然知らないけどね。ふふ」

 「!…」

 なんで……なんでまた…そうやって……っ!

 光毅の中に、苦しみと怒りがどろりと沸き出てきた。

 「どうして……っ…助けを求めないんだ?!なんで自分が傷付く事ばっかするんだよ?!」

 「そんなの…傷付けたいからに決まってるでしょ?」

 「…は…?」

 なんだって……?



 §



 私はおかしい人間。ううん、人間にすらなれない『できそこない』なんだよ。

 だから早く離れていって。

 私の前から早く消えて。

 私があなたを傷付ける前に。

 碧乃の笑みが、深さを増す。

 「人間なんか大っ嫌い。人間がいるこの世界も大っ嫌い。…でも、その人間にすらなれない私はもっと嫌い。だから傷が付いてると安心するの。『できそこない』に相応しい姿になれた、ってね」

 小坂の瞳が驚きで見開かれる。

 「そんなっ……!違う……絶対に違うっ!斉川は『できそこない』なんかじゃない!!だって、いつも真面目に頑張ってて、皆にすごく優しくて──」

 「それは『私』じゃない」

 綺麗な言葉が苦しくて、碧乃は小坂の声を遮った。

 「皆がそう望むから。望む人しかいないから」

 『笑顔』に綻びができ、悲しみが滲む。

 「この目が気付いて、困っている事に手を差し伸べたら、途端にその人は私を『頼れる人間』だと勘違いする」

 「…………」

 「それを裏切ると、今度はその人から良くないものが見えてしまう。だからそれを見たくなくて、触れたくなくて、その人の望むまま…『真面目で頼りになる優等生』を演じ続けた」

 静かに話を聞く彼の瞳に自分と同じ心を感じ、今までずっとずっと抑えていたものが、溢れ出した。

 「頑張って、頑張って頑張って、自分を殺すくらい必死になって演じたのに…………誰も…褒めてくれなかった。『頑張ったね』って、言ってくれなかった……。その人達にとっては、それが『当たり前』だったの」

 「…………」

 「むしろ逆に、彼らの望みから少しでも外れると、『どうしたの?』『もっと頑張って』『ちゃんとやれ』って……苦しい事ばかり要求してきた」

 言葉で言われなくても、彼らの目が、纏う空気が、私にそう伝えてきた。……『頑張ったね』と口で言いながら。

 「だから、関わる事が苦しくなって、一緒にいる事が辛くなって……いつの間にか…私はこの世界が嫌いになって……そして、私は──」

 そこまで言って、碧乃はハッと言葉を止めた。

 危うく、言ってしまうところだった。知られてしまうところだった。

 もうこれ以上は……っ。

 慌てて拒絶の壁を張る。

 「もう分かったでしょ?こんな目を持って生まれた私は、この世界で暮らす人間でいる事ができない『できそこない』なんだよ」

 早く離れて。

 離れて。お願い。

 「だから私に傷が付くのは、当然──」

 「全然分かんねぇよっ!!」

 「っ!?」

 小坂は突然、怒りを露わにした。

 「斉川のどこが『できそこない』なんだよ!?悪いのは何にも分からないそいつらだろっ!斉川は全然悪くない!」

 「…っ、そんなはずない!!だって、だって私は…っ!」

 その先の言葉が言えず、彼を打ち負かす事ができない。

 「斉川は悪くない!!だからもう、自分を傷付けるなんて馬鹿な事はするなっ!!」

 小坂が一歩、碧乃に近付く。

 やだ。来るな。

 近付くなっ。

 「うるさいっっ!自分が自分をどうしようと勝手でしょ?!あんたには関係ない!!」

 「関係ない訳ないだろ!!俺が壁を壊したのがいけないんだよな?だったら今度は俺がそいつらを──」

 「やめて!!そんな事したってもう遅いのっ!私は…っ、私には……っ」

 言えない。でも、言ってしまう。

 離れてよ!私はあなたを傷付けたくないっ!

 「いいからもう放っておいて!」

 醜い姿を見られたくない…っ!

 でも……もう……。

 「いやだっ!」

 疲弊する心が……力を失う。

 「今ここで放っておいたら、また自分を傷付けるんだろ?!」

 抑えてた思いが……流れ、溢れる。

 「こんな事続けてたら、いつか絶対壊れるぞ!俺はそんなの──」

 「…いいよ。壊れたって」

 「……え…?」





 どうして。

 なんで離れていかないの。

 傷付けたく、なかったのに。

 知られたく、なかったのに。

 あなたが全部悪いんだよ?

 ちゃんと離れてくれないから。

 もう知らない。

 もう、疲れたよ。

 そんなに見たいなら見せてあげる。

 全部全部、何もかも。

 壁の中に隠したものを。

 苦しんだって、知らないから。

 傷ついたって、もう知らないから。





 †††





 ずるり、ずるりと…………悪魔が姿を現した。





 †††





 闇に溶けた瞳が、彼を写す。

 「むしろ壊してしまいたいよ……こんなもの

 「っ!」

 驚きに見開かれた目を射抜き、悪魔は嗤う。

 「そうだよ。壊せばいいんだよ。そうすれば何も感じなくなって、楽になる事ができるもんね」

 「さ、斉川……何言って…」

 悪魔がゆるりと首を傾げる。

 「私がどうして『できそこない』なのか、教えてあげる」

 「え…」

 「私には……ある願いがある」

 悪魔がニタリと嗤いかけた。

 「『死にたい』という、願いが」

 「っ!!?」





 †††





 悪魔の名は……“自殺願望”。





 †††





 悪魔が私に囁く言葉は…………



  “もし、今ここで──命を絶つ事ができたなら”





 §



 見てしまった、悪魔の姿を。

 聞いてしまった、悪魔の名を。

 そんな………っ……そんなにも、追いつめられていたなんて。

 「この世界の何もかもが嫌になって、私はここにいたくないと思うようになって……そうしたらいつの間にか、『死にたい』って思うようになっちゃった」

 歪んだ嗤いがそこに浮かぶ。

 「あーあ。ちゃんと隠していたのになぁー。君が壁を壊すから」

 「っ…!」

 だめだ……っ……だめだ!

 「また願うようになっちゃったじゃん。ふふ」

 「やっ、やめろっ!そんな事しちゃだめだっっ!!」

 「うるさいなぁ。もう放っておきなよ、こんな『できそこない』。どうせ近いうちに死ぬんだから」

 「死ぬなんて言うなっ!!」

 やめろ……っ。

 「君のせいで隠せなくなったからなぁー。どうやって死のうかなぁ?」

 「やめろってっ!!」

 どうすれば……っ。

 俺のせいで…斉川が……っ!

 「お願いだ斉川っ……死ぬなんて馬鹿な事、もうやめてくれ!」

 「…いやだ」

 「!」

 「苦しみしか与えない。…要らないんだよ…心も体もなにもかも

 「!?……っ」

 その目に宿るは本気の願い。彼女は本当に、死のうとしている。





 イヤだ。イヤだっ。

 そんな事絶対させない。

 やっと、やっと見つけたのに。

 いなくなるなんて許さない。

 死ぬなんて考え、消してやる。

 止めないと。止めないと。

 早く。早く。

 でも止まらない。

 どうすれば。どうすれば。どうすれば。

 どうすればどうすればどうすればどうすればどうすればどうすれば…っ───





 すり減る心が…………ふつりと切れた。





 ……お前が止まってくれないなら…………俺がお前を止めてやるよ。



 §



 小坂の顔から、感情が消えた。

 「…だったら全部………俺にちょうだい?」

 「…は?」

 何……言ってるの…?

 彼の言葉の意味が分からず、碧乃の中に戸惑いが生じる。

 全部全部教えたのに。醜い姿を見せたのに。

 どうして逃げていかないの……?

 「要らないんだろ?……なにもかも」

 感情を失った瞳が、鋭く碧乃を貫いた。

 そのままずりっと、一歩踏み出す。

 「っ!?」

 ビクリと反応し、碧乃は反射的に一歩身を引いた。

 分からない。彼の心が分からない。

 怖い。怖い。

 私はその感情を知らない。

 目の前に、姿の分からぬ化け物がいるようだった。

 「だったら全部、俺にくれよ」

 言いながら、一歩、また一歩と、碧乃に近付く。

 「っ…」

 いやだ。来るな。

 距離を縮められる恐ろしさに、碧乃も一歩、一歩と後ずさる。

 「もらってやるよ……なにもかも」

 「…っ、ぅ…」

 やだ。やめて。やめて。

 無意識に首を振ってみせるも、彼の心には届かない。

 手にある物を取り落とす音も、彼の耳には聞こえない。

 「全部俺のものになっちゃえば……斉川は何もできないだろ?」

 やだ。やだ。お願い来ないでっ。

 「死ぬだなんて馬鹿な事……考える事すらできなくなる」

 「っ…」

 近付き。

 後ずさり。

 そして。

 「──っ…あっ…?!」

 置いてあった机にぶつかり、碧乃は逃げ場を失った。

 と同時に、彼の腕が碧乃を越え、その机に両手をついた。

 机と自分の間に囲い込み、完全に逃げ道を塞ぐ。

 「やっ……」

 触れる程の距離で、虚ろな瞳が碧乃を見下ろす。

 やだ。やだ。やだ。やだ。

 やめて。やめて。

 じわり、じわりと、虚ろな瞳が碧乃に近付く。

 「だから…俺に……」

 じわり、じわりと、心を捕らえる。

 「なにも、かも……」

 じわり、じわりと、体を縛る。



 動けない。

 逃げられない。

 私はこの化け物に…………喰われる。



 じわり、じわりと、化け物の口が、碧乃の唇に近付く。



 いやだ。いやだ。

 いやだいやだいやだっ。

 喰われるなんて、私が消えるなんて、絶対にいやだっっ!



 「──っ、わ分かったっ!」

 突然張り上げた声に、化け物はピタリと動きを止めた。

 碧乃はぎゅっと目を瞑り、思うままに声を発する。

 「あっ、あなたに従うっ……あなたのものになる…っ!…………だからっ……だから、今は…っ……今だけは…………お願い…………それ以上、近付かないで……っ…!」

 目も開けられず、震える体も止められず、ただただ化け物が去るのを願う。

 「っ…………」

 ハッと息を呑む音が聞こえ、彼の気配が離れていくのを感じた。

 ただ待ち。

 ただ願い。

 気配が完全に消えたところで、碧乃はゆっくりと目を開けた。

 化け物の姿は、もうなかった。

 体から全ての力が抜け、碧乃はずるりとその場に崩れ落ちた。
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