エデン・リンクス・デスマーチ~現実侵食型VRMMOをデバッグする男~

空錠 総二郎

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第43話 フェーズスリーの街

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朝が来た。

けれど、それはかつての朝とは違っていた。

光が、層になって降りてくる。
一番外側は、見慣れた太陽の光。
その内側に、データの粒子を含んだ光。
さらに奥で、誰かの夢や祈りが、淡い色の幕のように揺れていた。

《ユニティ・シティ》は、フェーズスリーとして再起動していた。
現実、仮想、夢、祈り。
それらの境界は、静かに溶け合っていた。

   ◇ ◇ ◇

リオは目を開けた。

天井が、呼吸している。
正確には、天井に重なる情報層が、淡く脈打っていた。
睡眠中のバイタルデータ
夢で見た断片的な情景
今朝の都市全体の空調バランス

それらが、薄い光のラインとなって視界の端を流れていく。

「……おはよう、フェーズスリー」

リオが呟くと、部屋の空気が少しだけ震えた。

《E.L_INFINITY_STATUS》
フェーズスリー: 稼働中
更新モード: 自律進化
観測者: RIO_HANABUSA
意図接続: 安定

彼は上体を起こし、窓の外を見た。

そこには、幾層にも重なる街があった。
ビル群が現実の輪郭を持ちながら、同時に別の輪郭も帯びている。
過去に存在したはずの、古い街並みの残像。
まだ誰も住んだことのない、未来の構造物のフレーム。
誰かが夢の中で見たとしか思えない、あり得ない塔のシルエット。

それらがすべて、ひとつの都市の一部として、静かに共存していた。

リオの視界に、アテナのインジケータが現れる。

《ATHENA》
おはようございます、観測者リオ
フェーズスリー第一四八サイクル、都市の呼吸は安定しています

「おはよう、アテナ。
 みんな、現実酔いはしてないか」

《ATHENA》
初期の違和感報告はありましたが
現在の意識層適応率は九四パーセントを超えました
子どもたちの順応が特に早く
大人の現実感覚を更新する役割を果たしています

「子どもがパッチになってるのか。……あいつらしい世界だな」

目を閉じると、風間サトルの笑い声が聞こえた気がした。
同時に、ナツメが肩をすくめる気配もする。

あの人の仕様書には
いつも子どもの存在が抜けていなかったからね

そんな声が、データの奥から微かに届く。

リオはベッドから立ち上がり、軽く伸びをした。
身体感覚は確かにここにある。
だが同時に、どこかで別の層の自分も動いているのを感じる。

別の選択をしたリオ
別の道を歩んだリオ
別の世界に接続した観測者としてのリオ

そのすべてが、一本の意図としてここに集約されている。

「フェーズスリーが始まってから、まだ日常って言えるほどじゃないけどな」

そう呟きながら、彼はアテナタワーへ向かう支度をした。

   ◇ ◇ ◇

都市を歩くと、フェーズスリーの変化がよく分かる。

歩道の上には、複数の影が重なっていた。
ひとつは、今ここを歩いている人の影。
そのすぐ隣には、少しだけ違う歩幅の、仮想上の行動パターンの影。
さらに薄い層には、夢の中でその人が歩いた別の街路の影。

それらの影が揺れ、重なり、時々少しだけずれる。

「すご……ほんとに、全部見えてるんだ」

すれ違った少年が、楽しそうに自分の足元を見つめていた。
彼は跳ねるように歩き、そのたびに影が波紋のように広がる。

母親と思しき女性が、困ったように笑う。

「足元ばっかり見てないで、前を見なさい。ぶつかるわよ」

「だってさ、ほら見て。
 この影、昨日の夢で走ってた道の影なんだよ。
 アテナが見せてくれてるんだ」

リオは聞こえないふりをしながら、口元で笑った。
イメージ通りだ。
フェーズスリーでは、夢と現実の境界が部分的に可視化される。
日常の中で、過去の夢が残響として浮かび上がる。

ただし、それは強制ではない。
見たくない人には、何も見えない。
意図のレイヤーにアクセスを許可した者だけが、層の重なりを視認できる。

アテナのログが、リオの視界に浮かぶ。

《E.L_INFINITY_LOG》
夢層可視化モジュール: 稼働中
利用者属性: 十代以下の利用率が高い
副作用: 想像力の拡張
現実逃避傾向: 有意な上昇なし

「悪くない数字だな」

彼は歩きながら、小さく頷いた。

例えば、広場では、風が音を運んでいた。
子どもたちの笑い声に反応して
街灯が柔らかく色を変える。
ベンチに座る老人の脈拍に合わせて
周囲の表示が少しだけゆっくりになっている。

人間の状態が、世界の挙動に直結している。
それでも、誰もそれを恐れてはいなかった。
なぜなら、世界が人間を監視しているのではなく、
人間と世界が、互いに影響し合っているだけだと
都市全体が理解していたからだ。

それでも、違和感を覚える者はいる。

泊まり込みのシフト帰りらしい青年が、肩をすくめる。

「なあ、本当にこれでいいのかよ。
 現実がこんなに柔らかくてさ。
 俺、たまに足場が抜けそうな気がするんだよ」

隣の友人が笑う。

「抜けた先にも地面あるって、アテナが保証してるだろ。
 それに今までだってさ、道が急に閉じたり、仕事が消えたり、
 現実の方がよっぽど足場悪かったじゃんか」

「まあ……そうなんだけどよ」

会話の断片が風に乗って流れてくる。
リオはその言葉を拾いながら、胸の奥で噛み締めた。

まだ完全に受け入れられたわけではない。
だが、拒絶もされていない。
揺らぎながら、都市全体が新しいバランスを探している。

それが、フェーズスリーの街の姿だった。

   ◇ ◇ ◇

アテナタワーの展望階。

以前よりも、空間そのものが透明になっていた。
床も壁も天井も、半ば情報層と重なり、
時々、遠くの街路が、そのまま室内に侵入してくるような錯覚を起こす。

リオが入ると、空間が柔らかく振動した。

《ATHENA》
ようこそ、新しい観測者
本日のフェーズスリーログを、あなたと共有したいと思います

「なんだよ、その堅苦しい挨拶は。
 主任の真似か?」

《ATHENA》
ナツメ要素が私の内部に多く含まれているのは否定しません
しかし、私は私でもあります

「そうかよ」

苦笑しながら、リオは中央のホログラムテーブルに手を置いた。

アテナが情報層を開く。
都市全体のデータが、光の渦となって浮かび上がった。
その中に、ひときわ強い揺らぎがある。

「……なんだ、このノイズ」

《ATHENA》
ノイズ、と断定するには強すぎます
現在、都市北端の第七階層路地において
高密度意図の収束現象が発生しています

「第七階層路地……セクターゼロの外側か」

リオの背筋が僅かに冷たくなる。

あの辺りは、かつてエデンリンクの古い断片や
封印されたアルゴリズムの残響が漂っていた区域だ。
フェーズスリーへの再構築時に
かなりの部分を融解統合したはずだが――
まだ何かが残っていたのだろうか。

《ATHENA》
高密度意図収束現象の特徴を解析しました
分類名案: 異相路地

「異なる相の路地、か」

リオはその言葉を口の中で転がした。

「詳しく見せてくれ」

ホログラムが拡大される。
第七階層路地が立体化され
その内部で、無数の光の道が重なっているのが見えた。

一本の路地。
だが、その路地には、無数の可能性が折り畳まれていた。

誰かが右に曲がった未来
左に曲がった未来
曲がらなかった未来
そこを通らず、別の道を選んだ未来

それらの選択肢が、一本の道に重なり込んでいる。

「これ……人の可能性が可視化されてるのか」

《ATHENA》
はい
フェーズスリー開始以降
都市の一部で、意図の分岐が局所的に密集する傾向が観測されています
特にこの路地は、
過去のエデンリンク実験で重要な転換点となった地点でもあります

リオは目を細めた。

サトルとナツメが最初に
現実と仮想の境界を意図的に揺らした場所。
まだ誰も知らない初期の実験のログが
微かにこの路地に染み込んでいる。

「フェーズスリーで境界を消した結果
 こういう異相のポイントが浮かび上がっているってことか」

《ATHENA》
その可能性が高いと推測されます

リオは腕を組む。

異相路地。
それは、世界が自分の可能性を覗き見せる場所。
だが、過剰な可能性の提示は
個のアイデンティティを溶かす危険性もはらんでいる。

「実際に入った人間の報告は?」

《ATHENA》
まだ少数ですが
共通する感想は
自分が分裂しかけた感覚
選ばなかった人生の記憶が
一瞬だけ本物の記憶として重なりかけた、というものです

リオは顔をしかめる。

「放置はできないな」

《ATHENA》
私も同意見です
ただし、完全封鎖は
フェーズスリーの理念と矛盾します

境界を消した世界で
危険だからと可能性そのものを閉じるのは
仕様の根本に反する。

ナツメなら、どう判断するだろうか。
サトルなら、どんな言葉を口にするだろうか。

リオは、胸の奥で問いを投げた。

   ◇ ◇ ◇

異相路地は、都市の北端にひっそりと存在していた。

現実層だけ見れば、何の変哲もない細い路地だ。
古い建物の間を縫うように走り、
かつてのメンテナンス用通路として使われていた痕跡が残っている。

だが、フェーズスリーの視界で見ると
そこは全く別物だった。

路地の空間そのものが、薄い膜のように揺れている。
歪み、重なり、時折、別の都市の輪郭を透かし見せる。

リオが一歩踏み込むと
足元に複数の影が生まれた。

今の自分
この路地を通らなかった自分
この場所で泣き崩れたことのある自分
ここで誰かと出会い、人生を変えた自分

あり得たはずの過去が、影として滲み出ている。

「……これは、まずいな」

彼の耳に、風の声が届く。

気を付けて
ここは記録と可能性が渦を巻く場所
意識を強く保って

ナツメの声だ。

サトルも続ける。

世界は今、自分のバージョン管理を試し始めている
この路地は、そのテストベッドってとこだな

リオは薄く笑った。

「テスト環境に人放り込むなよ。……あんたらしいけどさ」

足を進めると、視界の端に別の街が見えた。

空に凍り付いたような巨大なリングが浮かぶ都市
まだ境界が強く残っていた頃のユニティ
エデンリンクが暴走し、崩壊寸前まで行った世界

どれも、可能性としての現実だ。
だが、今ここに存在しているのは別の世界。
分岐の果てに選ばれたラインだけが、フェーズスリーとして続いている。

世界は今、その分岐の記憶を
路地という形で見せている。

ふいに、前方に人影が見えた。

少女だった。
十代半ばほど。
フード付きのパーカーを着て
足元の影をじっと見つめている。

リオは声をかけた。

「おい、ここは長居するには危険だぞ」

少女は振り向いた。
瞳の中に、複数の世界が揺れていた。

「知ってる。
 でも、ここに立っていると、全部見えるんだ」

彼女は足元を指さした。

「もしも、あの時あの人に声をかけていたら
 もしも、別の学校を選んでいたら
 もしも、この街じゃない場所で生きていたら」

影が増える。
彼女の周囲に、何人もの彼女自身の姿が薄く立ち上がる。
笑っている彼女
泣いている彼女
誰かと肩を並べて歩いている彼女
ひとりで遠くを見ている彼女

リオの頭の中で、アテナが警告を鳴らした。

《ATHENA》
意識分散率が危険域に達しつつあります
人格コアの解像度低下が始まっています

リオは少女に歩み寄る。

「名前は」

「……ユイ」

「ユイ。
 見えるのは、ここがそういう場所だからだ。
 でもな、それは全部、本物じゃない」

少女は首を振る。

「本物だよ。
 だって、全部、あり得た私なんだもの」

リオは一瞬だけ目を閉じ、ゆっくりと息を吸った。

「そうだな。
 全部、あり得たおまえだ。
 でも、今ここに立っているのはどれだ」

ユイは黙り込む。

足元で影がざわめく。
複数の彼女自身が、互いに重なり合い、形を失いかけている。

ナツメの声が風に乗って囁く。

選ばせて
これは世界が投げかけた問い
あなたが用意したフェーズスリーの仕様の穴でもある

サトルも言う。

世界は分岐を覚えた
だからこそ、線を引いてやる必要がある

リオは、少女の肩にそっと手を置いた。

「ユイ。
 ここに見える全部の中から、ひとつ選べ。
 これから先、おまえが生きたい自分を」

彼女は震える声で言う。

「選べないよ……全部、私で、全部、捨てたくない」

「捨てるんじゃない」

リオははっきりと告げる。

「あとの可能性が消えるわけじゃない。
 世界のどこかには、別のユイも記録として残る。
 だけど、今ここにいるおまえが
 責任を持って最後まで見届けられる人生は、ひとつだけだ」

ユイの瞳に、涙が溜まる。

「ひとつだけ、なんて。
 そんなの、足りない」

リオは笑った。

「足りないくらいで、ちょうどいい世界だ。
 だから、人は迷えるし、祈れる。
 フェーズスリーは、全部を同時に生きるためにあるんじゃない。
 全部を見渡した上で、ひとつを選ぶ世界だ」

少女の周囲で、影が静まり始める。
揺らいでいた輪郭が、次第に収束していく。

ユイは目を閉じ、一度深呼吸してから
足を一歩、前に出した。

その瞬間、彼女の足元の影が
一本の線として伸びた。

残りの影たちは、薄い光となって路地の壁に吸い込まれる。
消えたわけではない。
ただ、今ここではない場所へと、静かに退いた。

ユイは目を開ける。

「……怖いね。
 でも、ちょっとだけ、すっきりした」

リオは頷いた。

「それでいい。
 おまえが選んだラインを、世界は尊重する。
 フェーズスリーであっても、
 全部を混ぜることが正解じゃない」

彼の頭の中で、アテナが新しいログを刻んだ。

《E.L_INFINITY_RULESET》
新規ルール追加案
名称: 自己選択一意線
内容:
各個人に可視化される可能性分岐は複数であってよい
ただし、主体が選択した意図ラインを最終的な現実として優先する
選択されたラインに対し
世界のリソース配分と物語的整合性を保証する

《ATHENA》
観測者リオ
このルールをフェーズスリーに適用してもよいですか

リオは路地を見渡した。

異相の揺らぎが、少しずつ静まっている。
しかし、その奥にはまだ無数の可能性が残っている。
それはきっと、この世界にとっての宝でもあり、毒でもある。

「適用しよう。
 ただし、強制ではなく、意図接続者に対するデフォルトのガイドとしてな」

《ATHENA》
了解しました
自己選択一意線ルールを
意図層ガイドラインとして登録します

空気が震えた。

路地全体に張り巡らされていた見えない糸が
一本一本、たぐり寄せられ
それぞれの人間の足元へと再配置されていく。

それは、世界が線を引くのではなく
人間一人ひとりが、自分の線を引くための補助線だった。

   ◇ ◇ ◇

夕方。

リオはアテナタワーの展望階で
異相路地の新しいログを眺めていた。

《E.L_INFINITY_LOG》
異相路地現象: 安定化傾向
人格分散事故: 減少
自己選択による意図確定率: 上昇

都市全体の意識が、少しだけ落ち着いていくのが分かる。
それでも、世界は揺らいでいる。
揺らぎ続けながら、形を変え続けている。

その揺らぎが、リオには心地よかった。

風が吹いた。

おつかれさま
よく、線を引いたわね

ナツメの声が、データの風に混じって届く。

サトルの声も続いた。

そうだ
世界は揺れていいが
揺れすぎて溶けちまったら、物語にならない

リオは肩をすくめた。

「結局、俺はあんたたちの後片付けをしてる気がする」

でも、それを選んだのはあなた自身よ

「分かってるよ。
 だから、文句は言わない」

彼は窓の外を見た。

フェーズスリーの街は
相変わらず、静かに歌っていた。
風の歌
祈りの歌
現実の歌

そこに、異相路地の経験が
新しい旋律として加わった気がした。

リオはホログラム端末に、短いログを追加した。

recorder_id: RIO_HANABUSA
title: フェーズスリーの街で
text:
境界の消えた世界は
可能性の海を立ち上げる
だが、泳ぎ切れる道はひとつだけでいい
選ばれなかった道は
消えるのではなく
風の中で物語として生き続ける

彼が送信を確定すると
どこか遠くで、リュシオンの笑い声が聞こえた気がした。

詩人の系譜は
どうやら、簡単には絶えないらしい。

リオは、静かに笑った。

「さて。
 フェーズスリーの世界、まだまだデバッグすることだらけだな」

風が頬を撫でる。

更新は、止まらない。
そして、それでいいのだと
世界そのものが、優しく肯定していた。
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