(完結)相談女とお幸せに!(なれるものならの話ですけども。)

ちゃむふー

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11.クロードの来訪理由(ミレイユ)

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「私にお話出来る事があるかわかりませんが、私が知っている事で宜しければお話しますわ。」


(とは言ったものの…。もし、私の元婚約者ガスパルがリリアン様と仲良くしている事をお怒りでここに来たのならばどうしましょう…。)

思わず緊張で手をギュッと握ってしまう。

クロード様は、改めて座り直し、私をしっかり見つめて話始める。

「まずは、仮にも私の婚約者であるリリアンが原因でミレイユ嬢の婚約が破談となった事を謝らせて欲しい。申し訳なかった…。」


………そのような心配は杞憂だったようだ。


「そんなっ、謝らないでください。クロード様は何も悪くありませんわ。ガスパル様との婚約解消はリリアン様が1つの原因であったかもしれませんが、引き金に過ぎません。それに、私、婚約解消できて嬉しいのです!今とても心が晴れ晴れしていますの!」


クロード様の罪悪感を少しでも減らそうとして、一気に捲し立ててしまう。

(あ…。流石に言い過ぎてしまった…。はしたなかったですわ…。)

そう思いクロード様をチラッと見ると、クロード様の肩が震えている。

(え…?怒らせてしまった…?)

そう思った時、


「あははっ…ははっ!あぁ可笑しい。いや、笑ってしまいすまない。そのまさかそんな返しが来ると思っていなくて…。」


「えっと…。」

(は、恥ずかしい…。)

「学園で見るミレイユ嬢は、とても美しくて…いつも凛としていて近寄り難いイメージがあったんだけど、勘違いだったようだ。」


「ありがとう…ございます…?」

(褒められているのか、貶されているのか分からないわ…。確かに、私はきつめの顔をしているし、仲の良い友人と言えばエミール様しかいないし、よく1人でいたから近寄り難かったかもしれないですね…。)


「在学中、もっとミレイユ嬢に声を掛けておけば良かったかな。っと…。話が逸れてしまった。リリアンが私の婚約者である事は、ミレイユ嬢もご存知だよね?」

「はい。」

タバリア侯爵が何者かに襲われた事は貴族界で大きな話題となったが、
その事件が原因で身分違いの子爵家のリリアンと、侯爵家のクロード様が婚約を結んだ時は、さらに大きな話題となった。

「私の父が2年前、夜会の帰りに何者かに襲われ、たまたま居合わせたダーソン子爵が私の父を助けたんだ。父は肩に切り傷を負ってまで自分を助けてくれたダーソン子爵に感謝して、私とリリアンの婚約を約束した。」


「風の噂でお聞きしました。侯爵様、その節は大変でございましたね…。」


「父は、良く言えば情に熱いのだが、悪く言えば騙されやすい。騙されても大声で笑い飛ばすような人なんだ…。」


「騙され……??」


「私は、父を襲ったのはダーソン子爵の手の者では無いかと疑っている。」


「えっ……!?」


タバリア侯爵を襲った者がダーソン子爵の手の者だった…?


「という事は、自作…自演…?」


「まだ確証は無い。はっきりとした証拠が無いのだ。だから、その証拠を掴むために私は色々動いている。学園にも、信頼できる者を送り込んでいる。」


「なぜ…私にそのお話を…?」


「なぜだろう…。ミレイユ嬢と、ハーブス伯爵なら信頼できると確信しているからだ。」


真っ直ぐ見つめられ、クロード様の瞳から目が離せない。


「ミレイユ嬢。面倒事に巻き込んでしまった事を許して欲しい。そして、どうか真実を明らかにする為協力してくれないだろうか。」

私はすぐに返事ができなかった。

貴族の中には大きな派閥が3つある。
第一王子派、第ニ王子派、中立派だ。

我がハーブス伯爵家は中立派だ。
対してクロード様のタバリア侯爵家は第一王子派…。

クロード様の力になりたい気持ちもあるが、貴族の派閥の争いにもなりかねない。私の一存で
安易に返事をして良いものなのか…。

そう悩んでいると、


「ミレイユ。クロード様にご協力差し上げるのだ。」


父がそう言うのであれば…。


「分かりました。私に出来る事ならば。…そして、私は何をお手伝いしたら良いのでしょうか。」


「何かを特別にして貰う事は無いんだ。ダーソン子爵の悪事を暴くその時が来たら、ただあった事を証言して欲しい。」


「分かりましたわ。」



その後リリアンの学園の様子なども話したが、ほとんどは他愛も無い話をしてその日は別れる事になった。


クロード様が帰ってから、色々と考える。



(リリアン様はなぜあんなに素敵な人が婚約者であるのに他の男性と親しくしたがるのかしら…。本当にストーカーに困っている…??何かに依存していないとダメなのかしら…?それに、ダーソン子爵が本当にタバリア侯爵を襲った張本人なら……なぜそこまでして娘を侯爵家に嫁がせたかった…?その上そこまでしてリリアン様はクロード様の婚約者になれたのになぜ大人しくしていないの……??)


「あぁ……。謎が深まるばかりですわ…。」


その日は試験がやっと終わったと思った所なのに、考え事をして中々眠れないのだった…。









次回クロード視点です。
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