八階の住人

叡琉

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浮遊感

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 今日はとても天気がいい。久しぶりに洗濯をして、掃除もして気分転換でもしよう。
 なんて、気分にはとてもなれなかった。
 あの日、小鳥遊君に送られて帰ってきたあと、余計な一言を言ってしまった。あれから三日になるが、ロクは俺の家には来ていない。
 こんな、簡単に終わるんだと理解した。

 仕事は驚くほど順調で、あの日のことが嘘だったかのようにいつもの日常が、戻ってきた。
 家に帰れば、洗濯をして、食事を作り方食べ片付ける。今までと同じ。
 これでいい。いつか終わるなら、このまま終わればいい。
「仁科さん、大丈夫ですか?」
 休憩室で座っていると、小鳥遊君が話しかけてきた。
「小鳥遊君、大丈夫って何が?」
「座りはじめてから、全然動いてないので気になって…」
 飲もうと思って買った缶コーヒーを開けてすらいなかった。
「身体調子はどうです?」
「もう、すっかり。そうだお礼になにか…」
「気にしないでください。それに、まだ注意はしててくださいね」
 誰のことかはわかった。ただ、気にするだけ無駄な気がした。
 小鳥遊君もそうだが、最近よく人に話しかけられるようになった。
「仁科君、前より話しやすくなったって、皆言ってたよ」
 俺と小鳥遊君の間に木原さんが、割ってはいる。
「話しやすいって何がですか?」
 俺がなにか変わったとでもいうんだろうか。
「空気が柔らかくなった。その上色気が増したって」
「色気って…」
 訳のわからないこと言われてるんだなと。人の目は気にしないほうだが、変な噂には気を付けなければいけない。
「ほんと、技術課なのもったいないもん。営業課なら顔だけで契約とれるって」
 この人のこういうところは、ちょっと賛同しかねる。
「冗談言っててくださいよ。俺、行きますね」
 これ以上いたら、何を言われるかわからないので、逃げるように自分のデスクに戻る。
「仁科、30階の会議室のプロジェクター調整してきてくれ」
 課長に言われて、調整用のPCだけ持ってエレベーターに乗る。
 30階のフロアは、会議室だけがある。会議がなければ人はほとんどいない。今の時間も使用している部屋はない。
 一部屋一部屋回って、調整しながら移動する。最後の部屋に入ると、突然電気が消える。
「…」
「だーれだ?」
 後ろから目隠しをされる。この人の香水のかおりは好きじゃない。
「やめてください」
「首細いねぇ、女の子みたいだ」
 後ろから、首に手をかけられると緊張する。
「東田さん、仕事中ですよ。いいかげんにしてくださいね」
 冗談でもかわすように、出来るだけ刺激しないように心掛ける。こういう人は本気で嫌がれば嫌がるほど、勝手に盛り上がってしまうから。
「相変わらず、つれないねぇ。僕は本気で君のこと手にいれたいと思ってるのに」
 何を言ってるんだ。この人は女性に対して節操がないという話で、何度か修羅場を会社で起こしてるけど、いつもいなくなるのは女性のほうで、余程の後ろ楯と対処に優れた頭のいい人がついてるんじゃないかと言われてる。
 だから、関わりたくない。
「冗談言ってないで、仕事戻ってくださいね」
 すぐにでも離れたかったのに、左手首を後ろ手に掴まれて、そのまま壁に押し付けられる。
「逃げないでよ。悲しいなぁ」
「逃げて…ないですよ」
「君の血、すごくいい匂いがするんだよ」
 血?何のことだかわからない。
 そのとき、ドアがノックされる。ようやく手が外れて解放される。
「仁科~課長が早く戻って…」
 ドアを開けたのは同じ技術課の『更科朝日』だった。
「更科君、君タイミング悪いよ」
  へらへらしながら部屋を出ていくが、手を離す瞬間の舌打ちは明らかに悪意を感じた。
「東田さんほどじゃないっすよ」
 なんだろう。微妙な空気が…更科は明るくて人当たりのいい人物で、今年の初めに技術課に転属してきた。俺と同じ年だが、彼は中途で入社したと本人から聞いた。普段は笑顔を絶やさないのに、なんだろう、東田さんを見る目はいつもの更科らしくない。
「顔、これでちょっと冷やせよ」
 渡されたのは保冷剤。壁に押し付けられたとき、頬に軽く擦り跡ができたらしい。
「ありがとう、わざわざ悪いね」
「お前、気を付けろって言われただろ?」
 言われたのは、小鳥遊君にだ。
「うん、まぁ」
「はぁ…まったく。なんかあったのか? 」
 何か、呆れられてる気がする。
「何が?」
「こっちが聞いてんだ。質問で返すなよ。いまのお前、無防備すぎるよ」
 無防備って…。そんなつもりはないしいつも通りのはずなのに、他人の距離感がおかしいと思ってる。
「更科、俺変かな?」
「そういうことは直接聞くのな。だったらはっきり言うけど、変ではない。けど、様子はおかしい。なんか、気がかりでもあるのか?」
 こんなこと、人にいうことじゃない。それに、この状態は自分で招いたことだから、巻き込むのは違う。
「大丈夫…」
「ほら、危ないって」
 ふらついて、左腕を掴まれてた。
「いっ…」
「ごめん!そんな強く掴んでないと…」
「違うって。ありがと。でも大丈夫だから。そうだ課長がどうって…」
「総務課のマシンにエラー出て、受注出来ないから人数かけて対応するって。だから課長が仁科呼んで来てって言われたんだよ」
「わかった。すぐ行くから」
 気にしてばかりもいられない。とにかく、言われたことだけでもこなさないと。
 荷物を持って、総務課のある24階まで降りる。仕事をしながら、あの時もし更科が来てくれなかったならどうなっていたかと考えて、背筋が冷たくなった。

 予定の仕事を終え、帰り支度をして会社を出る。左腕が重い。無理な力をかけられたせいもあるけれど、気にしたくないけど平気ではないからなんだか息苦しい。

 電車を降りて駅から歩く。ぼーっとしていた。何気なくコーヒーショップに入り、ついたてのある席に座り一息つく。
 後から入ってきたのは学生のグループ。
「ねぇ、最近早く帰るって言わなくなったよね?なんで?」
 女の子の問いかけに答えるのは聞き覚えのある声。
「別に意味ないけど」
「そのおかげで、飯一緒に食えんだからいいだろ?」
「でも、なんかロクなに食べてても美味しそうじゃないじゃん」
「んなことないって」
 ちゃんと食事はしてるみたいで、すこし安心する。
「年上の嫁は?」
「なにそれ?ロク誰かと付き合ってたの?」
「飯、世話してくれる人…だけだったのかなぁ」
 呟くように言う。
「家政婦?」
「違う。オレはずっと本気でそれを言葉にしてきたつもりだったけど、伝わらなかった」
「じゃーフラれたんだ!アタシにもチャンスあるかも?」
 女の子の声が嬉々として、耳が痛くなる。
「ハナ、やめなよ。ロクへこんでるのに」
「なんでー!ミウもロクのことすきでしょー?」
 ついたて一枚なのに、とても遠い世界だと感じた。
「ミウ、オレのこと家に泊めてくれる?」
 ちらりと見えた女の子の顔。とても可愛らしい印象で、長い髪と小さな顔細い身体。
「いいよ」
 彼に言われれば、断る女の子のほうがいないだろう。
「なーに二人で盛り上がってんだよ!この後は遊び行くって言ったろ」
「わかってるって。ミウ冗談だから気にしないでね」
 濁したけど、彼女のほうはきっと本気でロクのことが好きなんだろう。
 ロクにとって俺は『飯の世話してくれるひと』その程度の認識でいい。
 勘違いさせるような行動をしてしまった、俺が悪いのだから。いろいろ迷惑をかけてしまったけれど、彼にも日常が戻ってきたのならそれは喜ぶべきことで、もうこれ以上関わらないことが最良であると。
 彼らが店を出るまで、俺はその場を動くことはなかった。
 気が付かないということが、全ての答えだと俺が思ったのだから。
「これで、いいんだよ」
 自分に言い聞かせる。納得すれば、もし会っても普通でいられる。
 夕暮れの街を歩きながら、今まで一度も感じたことのない目眩のせいで身体が動かなくなる。
「…っ…」
 こんなところで倒れるわけには…。
「大丈夫で…君は…」
 声をかけられてるのに、声が2重に聞こえる。こんなところで…。

 甘い香り。ここは…。
 重いまぶたを開けると、落ち着いた色調の壁紙とキングサイズのベッドにシルクの寝具。
「ここは…」
 窓辺に立つと、眼下にはイルミネーションのような夜景が広がっている。豪華な調度品や、着せられたローブで、ここが高級ホテルの一室であることは理解した。それに、右腕に絆創膏はおそらく、点滴のあとだろう。
 でも、誰がここに連れて来たのかがわからない。部屋のなかには人の気配はない。
 また、突然意識が途切れた。最後に声をかけてくれた人は、俺を知っているようだったが、顔を見る余裕すらなかった。でも、とても背が高かったような…。
「あれ?起きてるね」
 部屋に現れたのは、俺とそれほどかわらない身長の男性で、物腰の柔らかい印象だが面識はない。
「あの…失礼ですが…」
「私は『御影掟』彼に頼まれて、君の手当てをさせてもらったよ」
 この人が言う、彼とは誰のことなのか。
「ありがとう…ございます。でも…」
「まだ、礼を言うのは早いね。君の身体、どうしてそんなに衰弱してるのに、無理してるのかな?ここ何日かきちんと食事してる?」
 食事…してるつもりだった。でも、ロクが来なくなって、余った料理を捨てた日から、なんだか記憶が曖昧で…。
「食べてます。ちゃんと」
「嘘はだめだよ。私は医者だからね」
「嘘なんて…」
 あぁ、またひどい目眩がする。
「雅明!ちょっと来て」
 が…めいって…。

 話し声がする。
「…だから、ちゃんとベッドに寝かせてって」
「いいだろ、こんなにいい姿見られるなんて思ってもみなかったんだからな」
 低いのによく通る声、魅力的で女性ならすぐにでも落ちるんじゃ…って、俺いまどうなってる?
「ほら、やっぱり綺麗だ」
 覗き込まれたのは深い緑色の瞳。
「…ぁ…」
 この人は、以前、エレベーターで会ったことがある。ロクの父親ので名前はたしか…『堺雅明』さん。整った顔に色気を感じる視線や口元、初めて間近で見た気がする。そんな人に膝枕されてる。起き上がろうとすると、やんわりと止められる。
「動かない。突然のことで驚いてるだろうけど、ちゃんと説明するから」
  説明してくれるんだ…。でも、どこから何を説明してくれるんだろう。
「あの…」
 ひどい声だ。昔から、体調が悪くなるとすぐ、声に出てしまう。
「君と話がしたくてね、知り合いにアポイントを頼んだんだが、あの一件以来アレに邪魔されてなかなか困ったよ」
 この人の言うアレはおそらくロクのことだろう。あの一件は俺が刺された時のことか。
「…ぁ…」
「無理に話さないでいいよ。ちょっと、雅明顔近い。診せてね」
 彼の顔をぐっと離して、顔、首と確かめるように触れられる。
「どうだ?」
「さっきよりはまぁ…でもひどい状況なのは変わらないから早くベッドに戻して」
 軽々と抱き上げられ、顔が近付く。まるで彫像のように計算されたような美しい顔立ち。ロクにはまだ、あどけなさのようなものがあるけれど、この人は完璧に完成されたような空気を纏っている。
「…自分で歩けますから…」
「いいから、抱かせて」
 この人が言うと、別の意味に聞こえそう。なんか俺に無いもの全部持ってるっていう感じ。
 落ち着いた雰囲気も、自信に溢れた立ち居振舞いも…。大体、色気っていうのはこういう人のための言葉だと思う。
 とにかく、ベッドに戻されると、御影さんが薬を用意してくれる。
「今日のところは休んで。すこし強い薬だから気分が悪くなったら教えて」
 急激に目蓋が重くなる。意識が沈んでいく…。

 話し声で、目が覚める。隣の部屋からの声は苛立ったような感情を含んでいた。
「…オレのため?ふざけんな!あんたがいつオレのこと気にしたことあったかよ。いつも自分のことばっかじゃねぇか」
 この声…。
「声が大きい。休んでる人がいるのがわからないのか?」
「またそうやって子供扱いかよ。あんたのそういう態度はもううんざりだよ」
「お前が子供なのは事実の上だろう。自分の行動に責任がとれないのがそれを表しているとは思わないのか?」
「オレの行動の責任ってなんだよ。オレはただ触れたいって思っただけだ」
「その考え方が間違いだと言っている。お前も判っているだろう?彼は『特別』だと」
 …誰のことを言っているのかわからなかった。少なくとも、俺のことではないはず。俺は平凡な人間だから。
「『特別』だったら一人でいなきゃいけないのかよ。あんなに優しくて、綺麗な人に淋しい思いはさせたくない」
「お前が関わることで、彼の日常が乱されてるとは思わないのか?迷惑だと」
 ロクは最初にすごく気にしていた。そのときはっきり言ったはずだ。
『迷惑なら家には入れない』
 だから、俺は…。
 いや、違う。ロクが迷惑をかけてるんじゃない。俺が、彼の生活の妨げになってるんだ。それなら、このままここにいるのはよくない。ロクにも、父親である彼にもいらない手間をかけさせているのだから。
 なるべく音を立てないように、着替え何も持たずに外に出る。世話してくれた人に何の礼もなく出てくるのは心苦しいけれど、これ以上彼らの生活の、日常の中に関わってはいけない。
 俺は誰とも関わるべきではなかったんだと、改めて自覚する。
 エレベーターで一階まで降りて、歩き出す。深夜のロビーはとても静かで、人とすれ違うこともなかった。こんな高級ホテル、自分じゃ絶対来ない。視線は感じるけど、とにかく外に出る。腕が…重い。頭がちゃんと動いてない感じで…歩いてるけど、何処に…?
 しばらく歩いて、歓楽街の裏道にある公園に出た。詳しい場所までは定かじゃないけど、とりあえずベンチに座り、息を吐く。
「煙草…ないか…」
 上着のポケットにはライターだけ。家の鍵も、携帯も財布も全部置いてきた。
 一度座ってしまうと、立ち上がれる気がしなかった。身体が…。急激に温度を失っていく感覚。これはさすがにまずい。崩れるように横になる。もう、指一本動く気がしなかった。
 でも、なんでこんな時にロクの手のこと思い出すんだろうな。

「…いいから、温度もっとあげて」
 微かに感じる振動は、車?それに毛布にくるまれて膝枕で横向きに寝かされている。
「わかってる」
「あと、あんまり揺らさないで」
 声…ロクと、小鳥遊君?なんで…。
「どこに向かう?」
「とりあえずオレんち。朝日に部屋暖めといてって」
 朝日…小鳥遊君と更科は知り合いなのはなんとなくだけど、ロクと更科、なんか…。
「彼は?」
「身体冷えきってるから、あんまり状態よくないかも。一応、掟さんには言ってあるからあとで様子見に来るって」
「なんで、すぐ気が付かなかった?」
「アイツが普段はほったらかしなのに、急に今までのことほじくりかえしてきて、説教っぽいこと言われて、オレも馬鹿みたいに言い返してたら頭に血がのぼって…」
 運転席で小鳥遊君が笑う。
「お前にしては上出来だな」
「んだよ、それ」
「それだけ、本気ってことだろ?」
 肩に添えられた手から、ロクの温度が伝わる。本気って何だろう…。目蓋が重い…。

 ふわふわと揺れている。とても温かくて、優しい香りがする。
「よい…しょっと」
 ベッド…だろうが、家のじゃない。
「これ、タオルってなんでこんな芋虫みたいになってんの?」
「わかんない。でも無理に外すと体温下がりそうだから、いいよこのままで」
 「息しずらくないのかねぇ」
 毛布をめくられるかもと身構えると、
「朝日、触んな」
「なんで?」
「わかんないの?身体緊張してる」
「なんだよ、起きてるなら…」
「ちょっとあっちいってて」
 見てないけど、ロクは更科を部屋から出してベッドの端に座る。
「オレね、綾人に言われたこと考えた。『お前の日常に戻って』ってどういう意味なのかなって」
 俺が言った。言わなくてもいい余計な一言。いつかは離れていくはずなのだからあえて言葉にする必要はなかった。でも、あの時のロクの顔が置いていかれた子供のように見えたから、余計なことを言ったと思った。
「でね、オレの日常って何だろうって。とりあえず前みたいに友達と遊んだり、飯食ったりしたんだ。でもなんか足んないの。理由はすぐわかった」
 理由…足りないことに理由なんてない。だって常に満たされることなんてあり得ないのだから。少なくとも、俺はそう思う。
「綾人は大人だから、すぐ体裁とか気になっちゃうのは仕方ないけど、オレはまだガキだからはっきり言うね。オレは綾人が好き」
 この好きという言葉は…。
「…気のせいだよ」
「起きて言うこと、それ?」
 ロクの背中が、背中に触れる。
「ここは?」
「オレの部屋。笑也に送ってもらって朝日にも手伝ってもらって…」
「世話になった…けど、行く…」
 無理矢理身体を起こすが、揺れる。やんわりと抱き止められる。
「だめ。無理矢理身体動かすと痛めるから、大人しくしてて」
「…離し…」
「いやだ。オレずっと我慢してたんだよ?ずっと会いたかった。コーヒーショップですごく近くにいるのに声もかけられなくて…すごく具合悪そうなのに今声かけたら絶対困ると思ったから、他人…のふりなんてしたくなかったのに」
 俺のために、気がつかないふりを…。
「…ごめん…」
「謝って欲しいんじゃない。綾人が言った通りオレ考えたよ。だから綾人もオレのことオレだけのこと、考えて」
 嫌いな人間には触れられることなんか考えたくもない。こうして抱きしめられていることに抵抗がないことがずっと不思議だった。
「嫌…じゃない…」
「うん…」
「…ない…」
「わかった。あとで聞くからね」
 ロクはとても優しい。包容力もこの温かさも俺にはないものだとわかる。ベッドに寝かされ、布団をかけてくれる。
 どうしてそこまで、はっきりと言えるのか。好きなんて一時的な感情で、後悔しないのか。
 あぁ、そうか。俺が捨てられるのが怖かったのか。言い訳をして、ロクの気持ちに答えるわけでも、拒絶するわけでもなく甘えていたのは俺のほうか。
「ロク…ごめん」
「ん?なんで?」
「関わるべきじゃなかった…俺が…」
 両手で顔を包まれる。
「綾人は何も悪くないから。今は休んで」
 悪くないと…思いたくて、どんどん自分がわからなくなる。
「泣かないで」
  泣いてる…?親指で拭われて、自分が泣いていることに気付く。
 なんで、こんなに胸が苦しいのか、こんな状態でわかるわけなんてなかった。
 俺が誰より、俺を理解できない…。


 









 




 


 


    
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