朝起きたら夢の世界

ぐぎゅうううううう

能力者に会って数ヶ月また経ったら能力者のことがわかってきた。
能力者が夢に登場するようになったのだ。
能力者、曰いわく夢を操作しているらしい。
でも、どうしても信じることができなかった。

能力者に相談するためまたまた会うことになった。
背筋に悪寒が走る。
この人は、会うたび会うたび、俺に異様な好意を向けてくる。 
本人曰く、俺の顔が、元彼に似ているらしい。なんという無駄な奇跡か。

「お座り」
「はいっ」

ぐぎゅううううううう。
そこでふいに、ものすごい音が響き渡った。
一瞬、どこぞの声優への叫びかと思ったが、どうやらさんの腹の虫だったらしい。
「お腹と背中がうらがえりそう」
なんとエグい例えだ。
「そんなにお腹空いてたんですか・・・あ、そうだ。今日は、相談のお礼に奢おごりますよ」
ふと思いついた俺は、携帯を手に取った。あった。
「記念に写真一枚どうですか？」
「撮ります撮りますっ！」
満面の笑みを浮かべる彼女。

後日、特殊探偵に一枚の写真をだして調べてもらった。意外な真実が待ち受けていた。