2 / 4
一章 誕生
妊娠
しおりを挟む
それから徐々に噂が広がり、驚異の晴れ人とモモを呼ぶようになっていった。これは、いつもモモの周りが晴れていたからという単純な理由だった。どんどん有名になっていくうちに、それが仕事につながるようになったりと生活はより充実していった。
4月になり、お腹が大きくなっていることに気づいた。長年夢見ていたことがもしかしたら叶ったんじゃないかと思いながら、昼になる前にモモは医者に診てもらうため出かけた。行きに病院に行くことに気づいた人々は「大丈夫なのかしら驚異の晴れ人さん。どこか悪いのかしら。」と有名人である驚異の晴れ人に気づき心配する者もいた。
「すみません。もしかして驚異の晴れ人さんですか」
と病院の待合室で見知らぬ少年がそわそわしながら話しかけてきた。
「はい。そうですがファンの方ですか」
「そうなんです。お会いできて本当に嬉しいです。よかったらサインもらえませんか」
最近ファンが増えてきて、こういう事がが多くなっている。
ーーまさか病院でも話しかけられるなんて。
そう思ったが素直にサインをしてあげた。
「本当に。本当にありがとうございます。皆に自慢します」
そういうと少年はお辞儀をして帰っていった。
ーーいつもは嘘ぽいけどこの子は本当に私を好きみたい。
自然と笑顔になっていた。
「モモさん。モモさんは、おられませんか」
看護師が呼びに来た。
「はい。私です」
そう言って、看護師に案内されて診察室に入っていた。
--子供がいるといいんだけど。
検査は脈を診るだけなのだが、キョウで一番と名高い医者であったためか簡単に終わった。
「心の準備はいいですか」
「はい。大丈夫です」
と少し緊張しながらも言った。
「結果を言いますと、妊娠です」
「本当ですか!?」
ーーやった!本当に嬉しい!帰ったらトキに報告しなくちゃ。
どちらも妊娠したことがなかったため、その喜びは一塩であった。その後、医者にさんざん勉強していた注意点を聞かされ、少しうっとうしく思ったがしっかりと聞いた。そして、モモはお腹を大事にしながら帰っていた。
家についてから数時間後トキが帰ってきた。
「トキ、おかえり!今日はいいことがあったの。なんだと思う?」
とモモは勿体ぶりながら言った。
「うーん。わかないから、多分で答えるね。多分、春の祭典に出れるとか?」
「それは確かに嬉しいことだけどちーがーう。」
いつもは当たっていないとすぐ機嫌が悪くなるが今日は違った。
「じゃあ、なに?」
「じゃあ、言うね。妊娠しました!!」
少し言葉をためながら言った。また満面の笑みだった。
「そうなの!?」
驚きのあまり、トキは信じられなかった。
「うん。本当よ。だって、ちゃんと病院で見て診てもらったから」
「妊娠したのは本当に嬉しいんだけど、出来れば一緒に行きたかった」
少し悲しそうに言った。それはトキがどこか置いてけぼりにされた気がしたからであった。
「ごめんなさい。どうしても早く知りたかったの」
「今度から一緒にいこう」
モモが落ち込んでしまったことに気づき、トキは明るくいった。
「わかったわ」
目を見つめて、固く心に決めて言った。
約束通りモモは、二人で病院に通い始め経過順調であった。モモの妊娠は有名人であったためか瞬く間に広まっていた。そのおかげかすぐに猫の好きのタケが妊娠おめでとうパーティーを開催した。また、猫好きのタケの友達の同じく妊娠したイチゴとその配偶者ワカと出会い友達になった。
猫好きのタケはずっと不妊についての相談に乗ってくれた友人の1人でクロスターン出身の竜人である。身長は2メートル70センチくらいのオスで、黒い髪で髭を生やしている。また先先代が巨人である人間の家に婿養子として入っており、武器屋を夫婦で営んでいる。
イチゴとタケは龍蛇人で黒い髪を持ち身長はそれぞれ240くらいである。2人とも平凡な顔立ちで、2人で野菜を売っている。また、この夫婦は後に生まれるクモの親である。
それから数か月後、まだ名前がない子はどんどんと大きくなっていった。お腹を蹴るようになり、時には痛いと感じるほどであった。これはトキが居ればの話だが、そういう時はトキ自慢の歌で赤ん坊を落ち着かせた。
このころになるとモモは流石に仕事に出られなくなっていた。勿論、トキの収入はまぁまぁな額であるし、モモは人気になってからある程度稼いでいるので経済的には大丈夫である。だが、モモはどこか寂しさを感じていた。そういう時には決まって名前を考えていたものだ。だが、その子の名前は生まれるまで決まらなかった。
4月になり、お腹が大きくなっていることに気づいた。長年夢見ていたことがもしかしたら叶ったんじゃないかと思いながら、昼になる前にモモは医者に診てもらうため出かけた。行きに病院に行くことに気づいた人々は「大丈夫なのかしら驚異の晴れ人さん。どこか悪いのかしら。」と有名人である驚異の晴れ人に気づき心配する者もいた。
「すみません。もしかして驚異の晴れ人さんですか」
と病院の待合室で見知らぬ少年がそわそわしながら話しかけてきた。
「はい。そうですがファンの方ですか」
「そうなんです。お会いできて本当に嬉しいです。よかったらサインもらえませんか」
最近ファンが増えてきて、こういう事がが多くなっている。
ーーまさか病院でも話しかけられるなんて。
そう思ったが素直にサインをしてあげた。
「本当に。本当にありがとうございます。皆に自慢します」
そういうと少年はお辞儀をして帰っていった。
ーーいつもは嘘ぽいけどこの子は本当に私を好きみたい。
自然と笑顔になっていた。
「モモさん。モモさんは、おられませんか」
看護師が呼びに来た。
「はい。私です」
そう言って、看護師に案内されて診察室に入っていた。
--子供がいるといいんだけど。
検査は脈を診るだけなのだが、キョウで一番と名高い医者であったためか簡単に終わった。
「心の準備はいいですか」
「はい。大丈夫です」
と少し緊張しながらも言った。
「結果を言いますと、妊娠です」
「本当ですか!?」
ーーやった!本当に嬉しい!帰ったらトキに報告しなくちゃ。
どちらも妊娠したことがなかったため、その喜びは一塩であった。その後、医者にさんざん勉強していた注意点を聞かされ、少しうっとうしく思ったがしっかりと聞いた。そして、モモはお腹を大事にしながら帰っていた。
家についてから数時間後トキが帰ってきた。
「トキ、おかえり!今日はいいことがあったの。なんだと思う?」
とモモは勿体ぶりながら言った。
「うーん。わかないから、多分で答えるね。多分、春の祭典に出れるとか?」
「それは確かに嬉しいことだけどちーがーう。」
いつもは当たっていないとすぐ機嫌が悪くなるが今日は違った。
「じゃあ、なに?」
「じゃあ、言うね。妊娠しました!!」
少し言葉をためながら言った。また満面の笑みだった。
「そうなの!?」
驚きのあまり、トキは信じられなかった。
「うん。本当よ。だって、ちゃんと病院で見て診てもらったから」
「妊娠したのは本当に嬉しいんだけど、出来れば一緒に行きたかった」
少し悲しそうに言った。それはトキがどこか置いてけぼりにされた気がしたからであった。
「ごめんなさい。どうしても早く知りたかったの」
「今度から一緒にいこう」
モモが落ち込んでしまったことに気づき、トキは明るくいった。
「わかったわ」
目を見つめて、固く心に決めて言った。
約束通りモモは、二人で病院に通い始め経過順調であった。モモの妊娠は有名人であったためか瞬く間に広まっていた。そのおかげかすぐに猫の好きのタケが妊娠おめでとうパーティーを開催した。また、猫好きのタケの友達の同じく妊娠したイチゴとその配偶者ワカと出会い友達になった。
猫好きのタケはずっと不妊についての相談に乗ってくれた友人の1人でクロスターン出身の竜人である。身長は2メートル70センチくらいのオスで、黒い髪で髭を生やしている。また先先代が巨人である人間の家に婿養子として入っており、武器屋を夫婦で営んでいる。
イチゴとタケは龍蛇人で黒い髪を持ち身長はそれぞれ240くらいである。2人とも平凡な顔立ちで、2人で野菜を売っている。また、この夫婦は後に生まれるクモの親である。
それから数か月後、まだ名前がない子はどんどんと大きくなっていった。お腹を蹴るようになり、時には痛いと感じるほどであった。これはトキが居ればの話だが、そういう時はトキ自慢の歌で赤ん坊を落ち着かせた。
このころになるとモモは流石に仕事に出られなくなっていた。勿論、トキの収入はまぁまぁな額であるし、モモは人気になってからある程度稼いでいるので経済的には大丈夫である。だが、モモはどこか寂しさを感じていた。そういう時には決まって名前を考えていたものだ。だが、その子の名前は生まれるまで決まらなかった。
0
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
真実の愛ならこれくらいできますわよね?
かぜかおる
ファンタジー
フレデリクなら最後は正しい判断をすると信じていたの
でもそれは裏切られてしまったわ・・・
夜会でフレデリク第一王子は男爵令嬢サラとの真実の愛を見つけたとそう言ってわたくしとの婚約解消を宣言したの。
ねえ、真実の愛で結ばれたお二人、覚悟があるというのなら、これくらいできますわよね?
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
何故、わたくしだけが貴方の事を特別視していると思われるのですか?
ラララキヲ
ファンタジー
王家主催の夜会で婚約者以外の令嬢をエスコートした侯爵令息は、突然自分の婚約者である伯爵令嬢に婚約破棄を宣言した。
それを受けて婚約者の伯爵令嬢は自分の婚約者に聞き返す。
「返事……ですか?わたくしは何を言えばいいのでしょうか?」
侯爵令息の胸に抱かれる子爵令嬢も一緒になって婚約破棄を告げられた令嬢を責め立てる。しかし伯爵令嬢は首を傾げて問返す。
「何故わたくしが嫉妬すると思われるのですか?」
※この世界の貴族は『完全なピラミッド型』だと思って下さい……
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる