おっさんになる直前にやっと俺達に日が当たった。これからは俺たちの時代だ

きんさん

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第1章 ダンジョン編

京都ゲート

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俺たちは家に戻ってドロップ品の出荷作業をしている。

葉山は魔石ケースを作って持ち込んでいる。

「階層の低い魔石は無いのですか?」

葉山から派遣された職員が質問をしてくる。

「レベルの低い石は、クラフトで使ったからないよ。全部30層以上だよ」

段ボールに入れてある魔石を一つ一つ確認しては、ケースにきれいに並べていく。

魔石の出荷だけでも二日はかかりそうだ。

「藤田。明日俺と楓は面接があるんだよ。任せていいか?」

「クランのメンバーですね。任せていってください。」

「ギルド側も手数料入るから必死なんだよ」

「ギルドも貧乏でしたからね」

「企業から10%も手数料取ってるみたいだよ。藤田たちの移籍料は一人1000万円だってさ」

「それなら。香澄ちゃんにもボーナスでるかな?」

「香澄ちゃんって、あのギルドの窓口のお姉さんの事か?」

「そうそう、ギルドに入って一度もボーナスが出てないって、ぼやいてた。」

「ギルドの収入って闘技会くらいしかないもんな」

「いつも丸山さんは、負け役でしたね」

「負け役って言うより悪役だろ。シナリオ通りにやらないと金くれなかったからな」

「今年もやるのかな」

「やらねーだろ。悪役がいないしな。本気出していいなら出ても行けどな」

「世間様がひっくり返りそうだな」

「下位の装備いつから作れそうだ?」

「葉山の工房使えるから、明日からでも作れるぞ」

「準備だけはしておいてくれ」

「了解」

京都ゲートを潜るとダンジョンの0層に入る。

0層には、ギルド会館、装備の販売所、工房、闘技場、ダンジョン1層の入り口がある。

以前はあいつらがスポンサーから借り受けている工房を使っていたが、藤田達は葉山の設備が整って広い工房が使えるらしい。

葉山側は現在、ゲートの近くに大型の工場を建築中だ。工事は始まったばかりで防音壁ができたくらいである。

その中に十文字クランの寮も建築してくれるようだ。その隣には葉山の社員寮も作っている。

十文字クランの寮の設計図を見せてもらったが、100人くらいは余裕で暮らせそうな寮である。

クランの人数を増やせという無言の圧力である。

ギルド側も人数を増やすことに乗る気で早速メンバーの面接会が開かれる。

俺が出した条件は、レベル30以上の赤魔導士で過去に問題を起こしていない者だった。

はっきり言って双剣士は余っている。赤魔導士は極端に人数か少ない。

赤魔導士と双剣士でペアを作るには赤魔導士の確保が優先だ。

それでも20名の赤魔導士を集めたようだ。

面接はギルド内の会議室で行われて、実技試験のために闘技場も使えるようになっている。

赤魔導士は、京都ゲートからだけでなく全国から集められたようだ。

俺と楓はレベル59である。レベルと入れる階層はほぼ同じである。

俺と楓は59だが、現在は51層までしかおりていない。

理由はあいつらがついてこれないからだ。

階層ボスに二人である程度ダメージを与えて攻撃パターンがわかってから撮影が始まる。

最初にクリアした人間が俺と楓では都合が悪いらしい。

一応、最初にクリアすると石碑が立ち俺と楓の名前が出てくるが、世間体には俺と楓は荷物運びになっている。

日本で最下層まで進めているのが俺たちのクランだった。

世界的に見ても上位のようだ。先週アメリカのテキサス州ゲートが50層に入ったと情報が入った。

全世界で200近いゲートがあるが、どこのゲートも似たような階層である。

日本には1か所で京都ゲート(福知山)である。
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