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二度目のメッセージ

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モニターに写ったのは病室のベットで横たわり痩せこけていたが娘の姿だった。


「もしもーし。きこえますか?
10年前にメッセージを送った星野愛です。覚えてる?
このメッセージなんだか届いてると思うんだよね。

実は私もうすぐ死ぬんです。

死ぬのは怖いけどそれよりも家族のことが心配なんだよね。

昔にもメッセージをおくったの覚えてる?

一緒に写っていたのがお兄ちゃん。
お兄ちゃんはね、優しいくて面白くて頭よくて運動もできてとっても格好いいんだよ。

妹じゃなきゃ彼女になれるのにって何度も思ってた。
いつも私の味方でいてくれて宇宙の事を話すお兄ちゃんの目はいつもキラキラ輝いていたなぁ。

でも私が病気になってからはなんだか難しい本を沢山読むようになったってお母さんが言ってたなぁ。

そうそうお母さんって言えばね。

昔クリスマスにクリームシチューを一緒に作ったんだけどお母さんってば砂糖をどばっていれちゃってスッゴい甘いシチューになったことがあってね。

お兄ちゃんとお父さんが美味しい美味しいって眉毛をピクピクさせながら食べてたんだよね。

あれ不味かったんだと思うなぁ。
でも二人とも優しいから不味くても美味しいって食べてくれたんだよね。

懐かしいなぁ。


最後にもしこのメッセージが届いてるなら地球に来て私の代わりに家族事を見守ってほしいの。

このメッセージといっしょに私の闘病生活で使っていた記憶デバイスをおくります。

特にお父さんとお兄ちゃんをよろしくね。
お父さんとお兄ちゃんは私がいないとだめなんだから。

じゃあ、ばいばい。」

「データは以上みたいです。
申し訳ございません突然の事でバックアップできませんでした。所長?」

父の目にはうっすらと涙が滲んでいた。
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