IRIS

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脱出

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その頃二人はあと少しで出口という所まできていた。

「ねぇ、なんで?なんであんなに嫌ってたのになんで助けにきてくれたの?」

「アルバムを見てて思い出しんだ。」

過去の思い出がよみがえる。
昔の僕だ。
小さい僕と妹の愛が父さんにビデオを撮ってもらっていた。

「あーあー聞こえますかー。」

「ますかー。」

「こちらは地球。星野ヒロです。」
「愛です。」

「宇宙人さん。見えてますか?・・・」」

「僕は宇宙がとっても大好きです。」

「愛もー。愛は、愛はお兄ちゃん大好き。」

二人は仲良くくっついていて満面の笑顔だ。

「もしこのメッセージが届いてれば家にきてください。僕の弟にしてあげる。」

「ずるーい。お兄ちゃんだけー愛は妹がほしいの~。」

「心配するな。弟でも妹でも愛と一緒にお兄ちゃんが守ってあげるから。」


昔の想い出だ。宇宙へ飛ばして忘れていた思い出だ。

「お兄ちゃん?何を思い出したの?」
宇宙人が不思議そうに顔を覗き込んだ。


「だからお兄ちゃんじゃないって言ったろ。
それにお前も愛じゃない。
だけど、

お前も僕の大切な妹だ。
だから守る!
だからお前も愛の代わりになんてなるな。

たとえ記憶や顔が同じでもお前はお前で愛とは違う存在なんだから。」


「うん。」
背中をぎゅっと捕まれる感じがして心が暖かくなった気がした。

あとは正面の警備をとっぱするだけだ。
ここからが正念場だ。

僕は覚悟を決めて正面突破しようとしたその時。

ガーッ

館内放送から父さんの声が流れてきた。

「全職員につぐ。少年を通してやれ。責任は私がとる。
繰り返す。少年を通してやれ。」


「父さん?。」

マイクの前で話す父に研究員が話しかける。
「貴重な被験体なのによろしいのですか?」


「いい。今はこれでな。どうせ居場所はわかる
当分はこれで様子を見てみよう。」
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