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家族になった人族のポムと魔族のポム
07.新しいお仕事は食材運び
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ぼくとポムさんで村の護衛を行って1ヶ月が経った。
あれからゴブリンも襲ってこないし、他の魔獣も襲ってこなかった。
村長さんの家で金貨3枚を貰って契約終了となった。
村の護衛といってもゴブリンも襲ってこなくて暇だったので、村の病人やケガ人に回復魔法による治療を行った。
もちろんタダで。
そうしたらポムさんにすごく怒られてしまいました。
仕事は対価を貰ってするもの。
教会の神官だって治療費をお布施という形で貰うの。
誰もタダで治療はしないの。
もう絶対にやってはダメと、何度も言われました。
ごめんなさい。
ある日、村の牧場に"ココ"の街からお客さんが来た。
村で作っているソーセージ、ハム、ベーコン、チーズ、バター、牛乳、野菜などを買い付けたいらしい。
牧場のおじさんがぼくを呼んで、そのお客さんに紹介してくれた。
「ポムくんだね。こんど"ココ"の街でお店を開くんだ。今日は、そこで使う食材の買い付けに来たんだけどそれを運ぶ仕事を引き受けて欲しいんだ。」
「ポムさんという女の子は魔法がすごくうまいそうだね。ポムさんは、ポムくんの護衛ということで2人でこの仕事を引き受けて欲しいんだ。お願いできるかな。」
ぼくは直ぐにこの仕事を受けた。
仕事は、2日に1度"ココ"の街まで買い付けた食材を届けに行く。
食材が多いのでアイテムバックとかいう魔法アイテムを貸してもらえるらしい。それに食材を入れて運ぶんだ。
アイテムバックは、入れた食材の鮮度がそのままになるから、馬車で運ぶよりも食材が痛まないんだって。
"ココ"の街まで歩くと3時間ほどかかるので、往復でも半日の仕事だ。
1回運ぶだけで銀貨1枚と破格の仕事なんだ。
ポムさんの村の護衛の仕事に比べたら釣り合わないけど、ぼくが稼げるいちばんの仕事になった。
お客さんに僕とポムさんで挨拶をした。
すると、お客さんの男の人の隣りにいた女の人が男の人の耳元で何かを話していた。
目線はポムさんを見ていた。
すごく怖い目でポムさんを見ていた。
「そうだ、忘れるところだった。」
「ポムくんとポムさんは、村長さんのところで身分証を発行してもらってきてね。」
「"ココ"の街に入るには、身分証が必要だからね。無くても入れるけど、毎回入街税が取られるから勿体無いからね。」
お客さんに食材を届けるのは、明日の朝からだ。
ぼくにもやっと仕事らしい仕事ができる。
嬉しい。頑張ろう。
■榊視点
"ココ"の街の近くにある村の牧場で、"ココ"の街で今度オープンさせる店の食材の買い付けと食材の運搬についての契約を交わした。
食材の運搬は、ポムくんとポムさんと言う子供に頼んだ。
ポムくんは両親がいないので、生活できる仕事を紹介してあげたいと牧場主から懇願されてしまった結果だ。
こちらからは、アイテムバックを貸し出した。
アイテムバックに入れた食材は鮮度が落ちないので馬車で運ぶよりよいのだ。
牧場主からポムくんとポムさんを紹介された時だった。
「主様。ポムさんという女の子ですが"魔族"です。それも魔法力が普通の魔族と比べても桁違いです。」
「お許しがあれば、この場で殺してしまおうと思いますがよろしいでしょうか。」
クリスさん。いきなり過激な発言をしています。
「いや、今はいい。まだ子供だし大丈夫だよ。」
「いえ、ポムさんという女の子は体は小さいですが16歳です。それに腰に下げている短剣ですが、魔族軍が装備している短剣と同じです。つまり彼女は魔族軍の兵士の可能性があります。」
「そうか。それでも今は泳がせておきたい。殺るのはいつでもできるから。」
「招致しました。」
「それと、ポムさんのスキルは奪っちゃダメだからね。」
「…え。ダメですか。」
「ああ。ダメ。絶対に。」
「…分かりました。…つなんない。」
クリスが最後に何か言ったようだけど無視する。
ふたりのポムにうちのお店の食材の運搬を頼んだ。
食材の運搬途中で魔獣に襲われてもポムさんという女の子の魔法でどうにかなるだろうけど、問題は、素行の悪い冒険者だ。
俺も何度も襲われたしな。
魔獣より冒険者の方がやっかいだなんて皮肉なもんだな。
あれからゴブリンも襲ってこないし、他の魔獣も襲ってこなかった。
村長さんの家で金貨3枚を貰って契約終了となった。
村の護衛といってもゴブリンも襲ってこなくて暇だったので、村の病人やケガ人に回復魔法による治療を行った。
もちろんタダで。
そうしたらポムさんにすごく怒られてしまいました。
仕事は対価を貰ってするもの。
教会の神官だって治療費をお布施という形で貰うの。
誰もタダで治療はしないの。
もう絶対にやってはダメと、何度も言われました。
ごめんなさい。
ある日、村の牧場に"ココ"の街からお客さんが来た。
村で作っているソーセージ、ハム、ベーコン、チーズ、バター、牛乳、野菜などを買い付けたいらしい。
牧場のおじさんがぼくを呼んで、そのお客さんに紹介してくれた。
「ポムくんだね。こんど"ココ"の街でお店を開くんだ。今日は、そこで使う食材の買い付けに来たんだけどそれを運ぶ仕事を引き受けて欲しいんだ。」
「ポムさんという女の子は魔法がすごくうまいそうだね。ポムさんは、ポムくんの護衛ということで2人でこの仕事を引き受けて欲しいんだ。お願いできるかな。」
ぼくは直ぐにこの仕事を受けた。
仕事は、2日に1度"ココ"の街まで買い付けた食材を届けに行く。
食材が多いのでアイテムバックとかいう魔法アイテムを貸してもらえるらしい。それに食材を入れて運ぶんだ。
アイテムバックは、入れた食材の鮮度がそのままになるから、馬車で運ぶよりも食材が痛まないんだって。
"ココ"の街まで歩くと3時間ほどかかるので、往復でも半日の仕事だ。
1回運ぶだけで銀貨1枚と破格の仕事なんだ。
ポムさんの村の護衛の仕事に比べたら釣り合わないけど、ぼくが稼げるいちばんの仕事になった。
お客さんに僕とポムさんで挨拶をした。
すると、お客さんの男の人の隣りにいた女の人が男の人の耳元で何かを話していた。
目線はポムさんを見ていた。
すごく怖い目でポムさんを見ていた。
「そうだ、忘れるところだった。」
「ポムくんとポムさんは、村長さんのところで身分証を発行してもらってきてね。」
「"ココ"の街に入るには、身分証が必要だからね。無くても入れるけど、毎回入街税が取られるから勿体無いからね。」
お客さんに食材を届けるのは、明日の朝からだ。
ぼくにもやっと仕事らしい仕事ができる。
嬉しい。頑張ろう。
■榊視点
"ココ"の街の近くにある村の牧場で、"ココ"の街で今度オープンさせる店の食材の買い付けと食材の運搬についての契約を交わした。
食材の運搬は、ポムくんとポムさんと言う子供に頼んだ。
ポムくんは両親がいないので、生活できる仕事を紹介してあげたいと牧場主から懇願されてしまった結果だ。
こちらからは、アイテムバックを貸し出した。
アイテムバックに入れた食材は鮮度が落ちないので馬車で運ぶよりよいのだ。
牧場主からポムくんとポムさんを紹介された時だった。
「主様。ポムさんという女の子ですが"魔族"です。それも魔法力が普通の魔族と比べても桁違いです。」
「お許しがあれば、この場で殺してしまおうと思いますがよろしいでしょうか。」
クリスさん。いきなり過激な発言をしています。
「いや、今はいい。まだ子供だし大丈夫だよ。」
「いえ、ポムさんという女の子は体は小さいですが16歳です。それに腰に下げている短剣ですが、魔族軍が装備している短剣と同じです。つまり彼女は魔族軍の兵士の可能性があります。」
「そうか。それでも今は泳がせておきたい。殺るのはいつでもできるから。」
「招致しました。」
「それと、ポムさんのスキルは奪っちゃダメだからね。」
「…え。ダメですか。」
「ああ。ダメ。絶対に。」
「…分かりました。…つなんない。」
クリスが最後に何か言ったようだけど無視する。
ふたりのポムにうちのお店の食材の運搬を頼んだ。
食材の運搬途中で魔獣に襲われてもポムさんという女の子の魔法でどうにかなるだろうけど、問題は、素行の悪い冒険者だ。
俺も何度も襲われたしな。
魔獣より冒険者の方がやっかいだなんて皮肉なもんだな。
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