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04.初めての回収です
05.小屋を作ります。
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今、"ココ"の街の大工の棟梁の工房に来ている。
大工の棟梁に俺の書いた簡単な図面を見せて小屋を作ってもらうように交渉中なのだ。
この小屋の特徴はズバリ"プレハブ"だ。
魔獣狩りに出かけた先でプレハブ小屋を組み立て、そこを拠点にしようと考えた。
魔獣狩りでは、荒野で野宿は基本なのだ。
俺みたいに弱いやつは、野宿じゃ魔獣に襲われて死ぬのが関の山だからだ。
で、アイテムバックも手に入れたので、なるべく簡素で安くて軽くて4人くらいが寝ることができる小屋が希望だ。
なぜ4人なのか、小屋が小さいと犬小屋だし、大きすぎると移動時の組み立てにかかる手間が大変だからだ。
テントも考えたが、テントじゃ魔獣に襲われたら即終了だ。
最初、大工の棟梁にコンセプトを説明して図面を見せたら嫌な顔をされた。
大工の技量を全く求めない家なんざ、大工のする仕事じゃないそうだ。
しかし、俺は棟梁にこの"プレハブ"がいかに優れたものなのか力説した。
・資材を規格化して部品数を極限まで減らす。
・資材の制作は工房で行う。
・資材を現場に運んで誰でも組み立てられるようにする。
・現場での加工は必要最低限にする。
・耐久性は妥協する。
・簡単に修理できるようにする。
・価格を安くして誰でも買えるようにする。
これができれば、庶民でも家を建てられるし、戦争や災害時に緊急で複数の家が必要になっても直ぐに建てることができると。
こんな家ができると大工の仕事がなくなると棟梁が吠えていた。
今まで通りの家を建てたいやつは、そこそこ金を持っているやつだから安い"プレハブ"の家には住まないと説明した。
棟梁は、考え込んで工房の奥に引っ込んだ。
少ししたら棟梁の女将さんと2人で出てきた。
「あんたが"プレハブ"とかいう家を作ってくれって言った人かい。」
棟梁よりたくましい女将さんが俺の顔を睨み付けた。
女将さんに棟梁に説明したことをもう一度説明した。
「ちょっと待ってな。」
女将さんは、棟梁を連れてどこかえ行ってしまった。
工房の前で待っていると棟梁と女将さんが帰ってきた。
「待たせてすまないね。建築ギルドのお偉いさんに会ってきたんだよ。」
「でね、あんたの"プレハブ"とかいう家の事を話したんだ。」
女将さんは、俺を正面から見つめて真顔で言った。
「その"プレハブ"の権利を売ってくれないかい。」
「えっ。権利ですか。」
「そうだよ。手付金として金貨100枚。さらに家を建てるたびに利益の1割を支払うということでどうだい。」
「本当にそれでいいんですか。」
俺は、小屋が欲しかっただけだが、思いもよらないビジネスに発展した。
女将さん曰く、こんなチャンスは一生に一度あるかないかという話だ。男はいざという時の度胸がない。こういう時は女の感が物を言うらしい。
女将さんは、建築ギルドのお偉いさんに顔が効くようで、そのお偉いさんに"プレハブ"の凄さを力説して資金協力の話を取り付けたそうだ。
女将さん最強です。
「あんたが言っていた小屋は、練習用に建てるから金はいらいよ。」
もう、女将さんに惚れそうです。
俺は、ポケットから何枚かの図面を取り出した。小屋の図面を書いた時に、つい興奮して普通の家の図面や施工図も書いたのだ。
図面を書いた紙を女将さんに渡したところ目を見開いて驚かれた。
「あんた大工なのかい。いや、大工でもこんな図面は書かないよ。」
「冒険者にしておくのは勿体ないね。いっそのこと建築ギルドの本部で働かないかい。」
女将さん押しが半端ないです。
俺は、建築ギルドの件を丁重に断り工房を後にした。
大工の棟梁に俺の書いた簡単な図面を見せて小屋を作ってもらうように交渉中なのだ。
この小屋の特徴はズバリ"プレハブ"だ。
魔獣狩りに出かけた先でプレハブ小屋を組み立て、そこを拠点にしようと考えた。
魔獣狩りでは、荒野で野宿は基本なのだ。
俺みたいに弱いやつは、野宿じゃ魔獣に襲われて死ぬのが関の山だからだ。
で、アイテムバックも手に入れたので、なるべく簡素で安くて軽くて4人くらいが寝ることができる小屋が希望だ。
なぜ4人なのか、小屋が小さいと犬小屋だし、大きすぎると移動時の組み立てにかかる手間が大変だからだ。
テントも考えたが、テントじゃ魔獣に襲われたら即終了だ。
最初、大工の棟梁にコンセプトを説明して図面を見せたら嫌な顔をされた。
大工の技量を全く求めない家なんざ、大工のする仕事じゃないそうだ。
しかし、俺は棟梁にこの"プレハブ"がいかに優れたものなのか力説した。
・資材を規格化して部品数を極限まで減らす。
・資材の制作は工房で行う。
・資材を現場に運んで誰でも組み立てられるようにする。
・現場での加工は必要最低限にする。
・耐久性は妥協する。
・簡単に修理できるようにする。
・価格を安くして誰でも買えるようにする。
これができれば、庶民でも家を建てられるし、戦争や災害時に緊急で複数の家が必要になっても直ぐに建てることができると。
こんな家ができると大工の仕事がなくなると棟梁が吠えていた。
今まで通りの家を建てたいやつは、そこそこ金を持っているやつだから安い"プレハブ"の家には住まないと説明した。
棟梁は、考え込んで工房の奥に引っ込んだ。
少ししたら棟梁の女将さんと2人で出てきた。
「あんたが"プレハブ"とかいう家を作ってくれって言った人かい。」
棟梁よりたくましい女将さんが俺の顔を睨み付けた。
女将さんに棟梁に説明したことをもう一度説明した。
「ちょっと待ってな。」
女将さんは、棟梁を連れてどこかえ行ってしまった。
工房の前で待っていると棟梁と女将さんが帰ってきた。
「待たせてすまないね。建築ギルドのお偉いさんに会ってきたんだよ。」
「でね、あんたの"プレハブ"とかいう家の事を話したんだ。」
女将さんは、俺を正面から見つめて真顔で言った。
「その"プレハブ"の権利を売ってくれないかい。」
「えっ。権利ですか。」
「そうだよ。手付金として金貨100枚。さらに家を建てるたびに利益の1割を支払うということでどうだい。」
「本当にそれでいいんですか。」
俺は、小屋が欲しかっただけだが、思いもよらないビジネスに発展した。
女将さん曰く、こんなチャンスは一生に一度あるかないかという話だ。男はいざという時の度胸がない。こういう時は女の感が物を言うらしい。
女将さんは、建築ギルドのお偉いさんに顔が効くようで、そのお偉いさんに"プレハブ"の凄さを力説して資金協力の話を取り付けたそうだ。
女将さん最強です。
「あんたが言っていた小屋は、練習用に建てるから金はいらいよ。」
もう、女将さんに惚れそうです。
俺は、ポケットから何枚かの図面を取り出した。小屋の図面を書いた時に、つい興奮して普通の家の図面や施工図も書いたのだ。
図面を書いた紙を女将さんに渡したところ目を見開いて驚かれた。
「あんた大工なのかい。いや、大工でもこんな図面は書かないよ。」
「冒険者にしておくのは勿体ないね。いっそのこと建築ギルドの本部で働かないかい。」
女将さん押しが半端ないです。
俺は、建築ギルドの件を丁重に断り工房を後にした。
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