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06.火龍です
06.回収した武具を鑑定します。
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宿に戻る前に繁華街で買い物をして宿に戻った。
宿の食堂で3人で食事をしていると他のテーブルで酒を飲んでいる冒険者らしき連中の話が聞こえてきた。
「おい、例の火龍討伐。また失敗したらしいぞ。」
「おお、聞いた。王国軍2000人を投入したらしいな。」
「いつも疑問に思うんだが、あの山にいる火龍が近くの村や街を襲ったという話を聞いたことがない。」
「らしいな。冒険者が山に居る火龍を見つけて挑んだのはいいが、命からがら逃げてきたので腹いせにあることないこと言いふらしたらしい。」
「それに便乗した冒険者が、火龍の素材欲しさに挑んでは負けるを繰り返して、とうとう軍隊が討伐に出るはめになったんだよな。」
「何も悪いことしていないのに討伐されるって哀れだよな。」
へえ、火龍か。俺達には縁のない話だし、予定の武具が回収できたから少し観光でもして帰るか。
「クリス、サティ、明日からの予定だけど…"ポロロン"」
左腕に装着している"回収の腕輪"に"女神アルティナ様"からの手紙を受信すると鳴る音だ。
"回収の腕輪"から手紙を抜き取り開いてみる。
「榊さん。武具の回収ごくろうさまです。今回の件で武具の回収にも自信がついたと思います。」
「それでご相談なのですが、バルデ皇国のタリンカに火龍が住みついています。その火龍のところに私ではない女神が創造した武具が存在します。それを榊さんに回収して欲しいのです。」
「本来であれば、火龍を相手にできるレベルに至っていませんが、今回"どらまたの腕輪"を回収できましたので、それを使えば火龍との交渉も容易にできると思います。」
「それと火龍への攻撃は、極力避けてください。その火龍は悪い龍ではないのです。」
「それでは、火龍から武具の回収の件、よろしくお願いいたします。」
"女神アルティナ様"からの手紙を読み終え、その手紙をクリスとサティにも読んでもらった。
サティは、自分が信仰している"女神アルティナ様"からの直筆の手紙を手渡されると、震える手で手紙を受け取り読み始めた。
「ということなんだ。まだ回収した武具のスキルを確認していないが、その手紙にあった"どらまたの腕輪"という武具であることは間違いないと思う。」
「俺の仕事は"女神アルティナ様"が創造した武具の回収だが、他の女神様が創造した武具の回収をしてもいいと思っている。」
俺の考えを率直に言ってみたが、クリスとサティはどう思うだろうか。
「私は、創造神様のご威光に従います。」
クリスからは、彼女らしい模範解答が帰ってきた。
「私も信仰する"女神アルティナ様"のお考えに賛成いたします。」
サティは、信仰する"女神アルティナ様"からの手紙を読み心ここにあらずといった感じだ。
「では、食事が終わったら部屋で回収した武具の確認をする。明日は、火龍がいるという山に行って武具の回収をする。」
3人で頷き、食事の続きを楽しんだ。
3人で部屋に戻り"鑑定"と念じて回収した武具のステータスを確認した。
「どらまたの腕輪(ドラゴンまたたびの腕輪)」
・どらごんさん。いらっしゃい。
HP:0
MP:0
龍には「強制的人化」、竜人には「強制的忠誠」の呪いがかかる。
・どらごんさん。おおきに。
HP:0
MP:0
どらまたの腕輪が発動した呪いを解除する。(隠しコマンド)
説明:ドラゴン種または、竜人種に対して腕輪スキル「どらごんさん。いらっしゃい。」を使用することで龍には「強制的人化」、竜人には「強制的忠誠]の呪いがかかる。龍への強制人化が解けるには100年を要する。ドラゴン種にとって呪いのアイテムである。
この"どらまたの腕輪"で火龍を人化して火龍と交渉しろということか。
人化しても相手は火龍だ。すんなりと話し合いに応じてもらえるとも思えない。
"女神アルティナ様"、なかなか難しい宿題を出してくれたな。
ショートソード「指切姫」(ゆびきりひめ)
・鑑定
HP:1
MP:1
武器を使用中にのみ対象者への鑑定が使用可能になる。
・腕力奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総腕力容量10を奪うことができる。
・腕力奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総腕力容量100を奪うことができる。
・防御奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総防御容量10を奪うことができる。
・防御奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総防御容量100を奪うことができる。
・俊敏奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総俊敏容量10を奪うことができる。
・俊敏奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総俊敏容量100を奪うことができる。
・幸運奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総幸運容量10を奪うことができる。
・幸運奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総幸運容量100を奪うことができる。
・魔力奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総魔力容量10を奪うことができる。
・魔力奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総魔力容量100を奪うことができる。
・人化
HP:100
MP:200
武器が常時人化できる。武具が人化すると自らを武器として使用できる。
説明:この剣を装備すると"装備補正"に記載のある、幸運がぞれぞれ上昇します。各スキルを発動する場合は、スキル名を唱えます。その時、対価としてHP、MPを消費します。腕力/防御/俊敏/幸運/魔力奪取は、相手の腕力/防御/俊敏/幸運/魔力の総量から一定の腕力/防御/俊敏/幸運/魔力を奪いますが、武器装備者の現腕力/防御/俊敏/幸運/魔力が増える訳ではありません。腕力/防御/俊敏/幸運/魔力の総量まで腕力/防御/俊敏/幸運/魔力を増やすには、休憩、睡眠、魔法アイテムによる回復が必要です。人化は、一度人化すれば、以後HP/MPを対価として払う必要はありません、いつでも人化/人化解除を行えます。
もうひとつの武具は"指切姫"だ。
なんか武具の名前がクリスの"技切姫"にそっくりだ。
「"指切姫"は、HP/MP以外の補助ステータス奪取が主なスキルの武具です。私と同時期に創造されたものです。」
日常使いとしては、断然"指切姫"の方が役に立ちそうだ。
これなら俺の能力の低さを底上げしてくれそうだ。帰ったらステータス上げに励むとしよう。
宿の食堂で3人で食事をしていると他のテーブルで酒を飲んでいる冒険者らしき連中の話が聞こえてきた。
「おい、例の火龍討伐。また失敗したらしいぞ。」
「おお、聞いた。王国軍2000人を投入したらしいな。」
「いつも疑問に思うんだが、あの山にいる火龍が近くの村や街を襲ったという話を聞いたことがない。」
「らしいな。冒険者が山に居る火龍を見つけて挑んだのはいいが、命からがら逃げてきたので腹いせにあることないこと言いふらしたらしい。」
「それに便乗した冒険者が、火龍の素材欲しさに挑んでは負けるを繰り返して、とうとう軍隊が討伐に出るはめになったんだよな。」
「何も悪いことしていないのに討伐されるって哀れだよな。」
へえ、火龍か。俺達には縁のない話だし、予定の武具が回収できたから少し観光でもして帰るか。
「クリス、サティ、明日からの予定だけど…"ポロロン"」
左腕に装着している"回収の腕輪"に"女神アルティナ様"からの手紙を受信すると鳴る音だ。
"回収の腕輪"から手紙を抜き取り開いてみる。
「榊さん。武具の回収ごくろうさまです。今回の件で武具の回収にも自信がついたと思います。」
「それでご相談なのですが、バルデ皇国のタリンカに火龍が住みついています。その火龍のところに私ではない女神が創造した武具が存在します。それを榊さんに回収して欲しいのです。」
「本来であれば、火龍を相手にできるレベルに至っていませんが、今回"どらまたの腕輪"を回収できましたので、それを使えば火龍との交渉も容易にできると思います。」
「それと火龍への攻撃は、極力避けてください。その火龍は悪い龍ではないのです。」
「それでは、火龍から武具の回収の件、よろしくお願いいたします。」
"女神アルティナ様"からの手紙を読み終え、その手紙をクリスとサティにも読んでもらった。
サティは、自分が信仰している"女神アルティナ様"からの直筆の手紙を手渡されると、震える手で手紙を受け取り読み始めた。
「ということなんだ。まだ回収した武具のスキルを確認していないが、その手紙にあった"どらまたの腕輪"という武具であることは間違いないと思う。」
「俺の仕事は"女神アルティナ様"が創造した武具の回収だが、他の女神様が創造した武具の回収をしてもいいと思っている。」
俺の考えを率直に言ってみたが、クリスとサティはどう思うだろうか。
「私は、創造神様のご威光に従います。」
クリスからは、彼女らしい模範解答が帰ってきた。
「私も信仰する"女神アルティナ様"のお考えに賛成いたします。」
サティは、信仰する"女神アルティナ様"からの手紙を読み心ここにあらずといった感じだ。
「では、食事が終わったら部屋で回収した武具の確認をする。明日は、火龍がいるという山に行って武具の回収をする。」
3人で頷き、食事の続きを楽しんだ。
3人で部屋に戻り"鑑定"と念じて回収した武具のステータスを確認した。
「どらまたの腕輪(ドラゴンまたたびの腕輪)」
・どらごんさん。いらっしゃい。
HP:0
MP:0
龍には「強制的人化」、竜人には「強制的忠誠」の呪いがかかる。
・どらごんさん。おおきに。
HP:0
MP:0
どらまたの腕輪が発動した呪いを解除する。(隠しコマンド)
説明:ドラゴン種または、竜人種に対して腕輪スキル「どらごんさん。いらっしゃい。」を使用することで龍には「強制的人化」、竜人には「強制的忠誠]の呪いがかかる。龍への強制人化が解けるには100年を要する。ドラゴン種にとって呪いのアイテムである。
この"どらまたの腕輪"で火龍を人化して火龍と交渉しろということか。
人化しても相手は火龍だ。すんなりと話し合いに応じてもらえるとも思えない。
"女神アルティナ様"、なかなか難しい宿題を出してくれたな。
ショートソード「指切姫」(ゆびきりひめ)
・鑑定
HP:1
MP:1
武器を使用中にのみ対象者への鑑定が使用可能になる。
・腕力奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総腕力容量10を奪うことができる。
・腕力奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総腕力容量100を奪うことができる。
・防御奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総防御容量10を奪うことができる。
・防御奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総防御容量100を奪うことができる。
・俊敏奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総俊敏容量10を奪うことができる。
・俊敏奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総俊敏容量100を奪うことができる。
・幸運奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総幸運容量10を奪うことができる。
・幸運奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総幸運容量100を奪うことができる。
・魔力奪取Lv1
HP:10
MP:10
武器を対象者に接触させることで、対象者の総魔力容量10を奪うことができる。
・魔力奪取Lv2
HP:100
MP:100
武器を対象者に接触させることで、対象者の総魔力容量100を奪うことができる。
・人化
HP:100
MP:200
武器が常時人化できる。武具が人化すると自らを武器として使用できる。
説明:この剣を装備すると"装備補正"に記載のある、幸運がぞれぞれ上昇します。各スキルを発動する場合は、スキル名を唱えます。その時、対価としてHP、MPを消費します。腕力/防御/俊敏/幸運/魔力奪取は、相手の腕力/防御/俊敏/幸運/魔力の総量から一定の腕力/防御/俊敏/幸運/魔力を奪いますが、武器装備者の現腕力/防御/俊敏/幸運/魔力が増える訳ではありません。腕力/防御/俊敏/幸運/魔力の総量まで腕力/防御/俊敏/幸運/魔力を増やすには、休憩、睡眠、魔法アイテムによる回復が必要です。人化は、一度人化すれば、以後HP/MPを対価として払う必要はありません、いつでも人化/人化解除を行えます。
もうひとつの武具は"指切姫"だ。
なんか武具の名前がクリスの"技切姫"にそっくりだ。
「"指切姫"は、HP/MP以外の補助ステータス奪取が主なスキルの武具です。私と同時期に創造されたものです。」
日常使いとしては、断然"指切姫"の方が役に立ちそうだ。
これなら俺の能力の低さを底上げしてくれそうだ。帰ったらステータス上げに励むとしよう。
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