123 / 169
18.火龍の神殿
03.卵。
しおりを挟む
ベティは、朝から火龍神殿に来ていた。
神殿は広いが3人の神官が掃除を行っているので塵ひとつない。
「おれが火龍神殿の主?になったことで廃墟みたいだった神殿もなぜか昔の姿に戻ってしまったのだ。」
「この神殿自体に何かの魔法がかかっているようだが、おれには難しいことは分からん。」
「3人の神官達が余りにも可愛そうなので勢いで神殿で火龍の"あるばいと"なるものを始めたが暇だ。すごく暇なのだ。」
当然だが神殿にはこの200年間、火龍がいなかったので誰も来ない。
礼拝堂の祭壇の前にいてもすることはない。
「暇だ。暇じゃ。暇なのじゃ。」
「クレア、デルナ、ステラは、よく働くな。でも誰も来ないぞ。」
クレア、デルナ、ステラは、3人の神官の名前だ。
3人とも身寄りがなくて前任の神官に育ててもらったらしい。
なので、この神殿以外に行くところがないと嘆いていた。
「散歩に行ってくる。」
とてつもなく暇なので、神官達に断って神殿の周りを歩いてみた。
神殿の外に出ると…神殿以外何もない。
火龍の神殿は、山の中腹にあるので階段が延々と続いている。その階段も所々壊れたり道が荒れていた。
その階段の先の麓に小さな村が見える。
この神殿は、あの村人達から生活の糧を得ているのか。
後で挨拶にでも行くか。
神殿の裏手に回ってみた。
すると神殿の裏山のあちこちから湯気が立ち上っていた。
風魔法"フライ"で湯気が立ち上っている場所に来てみると熱いお湯が沸きだしていた。
榊殿がよく温泉はきもちがいいと言っていたがこれがそうなのか。
湯気が出ている湯に指を入れてみたが熱くて火傷した。
うう。榊殿の嘘つき。熱くて火傷したではないか。
しかも卵の腐ったような臭いがするぞ、こんなもののどこがよいのかさっぱり分からん。
後で榊殿に文句を言ってやろう。
風魔法"フライ"でさらに山の上へと飛んで行く。
遥か彼方の山の山頂付近に飛龍が数多く飛んでいた。
「ここは、やつらの縄張りか。あとでからかいに行ってみるか。」
ベティの戦闘力からすると飛龍ごときでは全く相手にならないので遊び相手に丁度よい。
神殿がある山からいくつかの山を越えたところで絶壁にぽっかりと開いた洞窟を見つけた。
試しに洞窟に入ってみると洞窟の中はかなり広く、龍が入ることもできるほどだ。
ただ、洞窟内に魔獣がいる気配はなかった。
「特に何もないか。面白そうなものでもありそうな感じがしたんだが。」
ひとりごとを言いながら洞窟の奥に入っていく。
すると、なぜか懐かしい雰囲気のする巣があった。
「おお。懐かしいぞ。人化する前はこういった巣で寝ておったな。」
ただ、巣には埃がたまっていて、かなりの年月の間使われていないようだった。
「今じゃ榊殿のところでフカフカのベットで寝ているからの。もう以前のようにここで寝ろと言われても勘弁なのだ。」
そう言いながら巣の中を覗いてみると、何やら丸い物がふたつ並んでいた。
「おっ、卵か。しかも何か懐かしい感じがするがこの卵は生きておるかの。」
ベティは、試しにふたつの卵に触れてみた。
すると、なにやら胸の中からある衝動が沸き起こった。こやつらを守ってやらねばと。
ふたつの卵はまだ生きていた。
ただ、埃を被ってかなりの時が立っていたようだ。
ベティは、アイテムバックから布を取り出して卵を布でつつむと"覇者の槍"にくくりつけて神殿に持ち帰った。
「クレア、デルナ、ステラ帰った。山で卵を見つけたぞ。」
神官達がベティが持ち帰った卵を興味深げに見ていた。
「これは何の卵ですか。まさか飛龍の卵じゃないですよね。」
神官達は、遠くの山に住む飛龍を知っているので、飛龍の卵だと思ったようだ。
「飛龍ではない。おそらく龍の卵だ。何龍かは分からぬがの。しかもこの卵は生きておる。」
「なので、これから卵料理を作るぞ。」
ベティが満面の笑みで皆に宣言した。
「えっ。食べるんですか。龍の卵ですよ。食べないでください。」
神官達は、卵を食べようと言い出したベティに卵を食べないよう抗議した。
「うそじゃ。食べる訳がなかろう。同族かもしれんのだぞ。そんなことする訳がなかろう。」
神官達は安堵した。でもベティと知り合ってまだ何日も立っていないので、ベティの性格がいまいち分からなかった。
礼拝堂の祭壇の前にふたつの卵を毛布でくるんで、壺に温かい湯を入れて卵の側に置いた。
「この卵が産まれるも死ぬもこやつらの生きる力しだいだからな。」
「後は湯をこまめに変えて温かくしておけば、こやつらが勝手にするであろう。」
あまりにもあっけらかんとしているベティに神官達は苦笑いをしていた。
もっと親身になって卵の世話をすると思っていたからだ。
「いい、ベティさんに卵の世話は任せられないわ。」
「私達3人でなんとかしましょう。もし龍が孵ったらこの神殿始まって以来の出来事よ。」
「そうです。こまめに壺の湯を取り換えて、温かくすればきっと早く孵るはずです。」
神官達は、ベティに任せてられないと、卵の世話をする順番を決め始めた。
この神殿で龍の卵が孵ったという記録は残っていなかった。
もし、この神殿で龍の卵が孵ったらこの神殿創設以来の出来事になる。
龍の卵が無事に孵るように神官達は、力拳を握って"頑張るぞ"と叫んでいた。
神殿は広いが3人の神官が掃除を行っているので塵ひとつない。
「おれが火龍神殿の主?になったことで廃墟みたいだった神殿もなぜか昔の姿に戻ってしまったのだ。」
「この神殿自体に何かの魔法がかかっているようだが、おれには難しいことは分からん。」
「3人の神官達が余りにも可愛そうなので勢いで神殿で火龍の"あるばいと"なるものを始めたが暇だ。すごく暇なのだ。」
当然だが神殿にはこの200年間、火龍がいなかったので誰も来ない。
礼拝堂の祭壇の前にいてもすることはない。
「暇だ。暇じゃ。暇なのじゃ。」
「クレア、デルナ、ステラは、よく働くな。でも誰も来ないぞ。」
クレア、デルナ、ステラは、3人の神官の名前だ。
3人とも身寄りがなくて前任の神官に育ててもらったらしい。
なので、この神殿以外に行くところがないと嘆いていた。
「散歩に行ってくる。」
とてつもなく暇なので、神官達に断って神殿の周りを歩いてみた。
神殿の外に出ると…神殿以外何もない。
火龍の神殿は、山の中腹にあるので階段が延々と続いている。その階段も所々壊れたり道が荒れていた。
その階段の先の麓に小さな村が見える。
この神殿は、あの村人達から生活の糧を得ているのか。
後で挨拶にでも行くか。
神殿の裏手に回ってみた。
すると神殿の裏山のあちこちから湯気が立ち上っていた。
風魔法"フライ"で湯気が立ち上っている場所に来てみると熱いお湯が沸きだしていた。
榊殿がよく温泉はきもちがいいと言っていたがこれがそうなのか。
湯気が出ている湯に指を入れてみたが熱くて火傷した。
うう。榊殿の嘘つき。熱くて火傷したではないか。
しかも卵の腐ったような臭いがするぞ、こんなもののどこがよいのかさっぱり分からん。
後で榊殿に文句を言ってやろう。
風魔法"フライ"でさらに山の上へと飛んで行く。
遥か彼方の山の山頂付近に飛龍が数多く飛んでいた。
「ここは、やつらの縄張りか。あとでからかいに行ってみるか。」
ベティの戦闘力からすると飛龍ごときでは全く相手にならないので遊び相手に丁度よい。
神殿がある山からいくつかの山を越えたところで絶壁にぽっかりと開いた洞窟を見つけた。
試しに洞窟に入ってみると洞窟の中はかなり広く、龍が入ることもできるほどだ。
ただ、洞窟内に魔獣がいる気配はなかった。
「特に何もないか。面白そうなものでもありそうな感じがしたんだが。」
ひとりごとを言いながら洞窟の奥に入っていく。
すると、なぜか懐かしい雰囲気のする巣があった。
「おお。懐かしいぞ。人化する前はこういった巣で寝ておったな。」
ただ、巣には埃がたまっていて、かなりの年月の間使われていないようだった。
「今じゃ榊殿のところでフカフカのベットで寝ているからの。もう以前のようにここで寝ろと言われても勘弁なのだ。」
そう言いながら巣の中を覗いてみると、何やら丸い物がふたつ並んでいた。
「おっ、卵か。しかも何か懐かしい感じがするがこの卵は生きておるかの。」
ベティは、試しにふたつの卵に触れてみた。
すると、なにやら胸の中からある衝動が沸き起こった。こやつらを守ってやらねばと。
ふたつの卵はまだ生きていた。
ただ、埃を被ってかなりの時が立っていたようだ。
ベティは、アイテムバックから布を取り出して卵を布でつつむと"覇者の槍"にくくりつけて神殿に持ち帰った。
「クレア、デルナ、ステラ帰った。山で卵を見つけたぞ。」
神官達がベティが持ち帰った卵を興味深げに見ていた。
「これは何の卵ですか。まさか飛龍の卵じゃないですよね。」
神官達は、遠くの山に住む飛龍を知っているので、飛龍の卵だと思ったようだ。
「飛龍ではない。おそらく龍の卵だ。何龍かは分からぬがの。しかもこの卵は生きておる。」
「なので、これから卵料理を作るぞ。」
ベティが満面の笑みで皆に宣言した。
「えっ。食べるんですか。龍の卵ですよ。食べないでください。」
神官達は、卵を食べようと言い出したベティに卵を食べないよう抗議した。
「うそじゃ。食べる訳がなかろう。同族かもしれんのだぞ。そんなことする訳がなかろう。」
神官達は安堵した。でもベティと知り合ってまだ何日も立っていないので、ベティの性格がいまいち分からなかった。
礼拝堂の祭壇の前にふたつの卵を毛布でくるんで、壺に温かい湯を入れて卵の側に置いた。
「この卵が産まれるも死ぬもこやつらの生きる力しだいだからな。」
「後は湯をこまめに変えて温かくしておけば、こやつらが勝手にするであろう。」
あまりにもあっけらかんとしているベティに神官達は苦笑いをしていた。
もっと親身になって卵の世話をすると思っていたからだ。
「いい、ベティさんに卵の世話は任せられないわ。」
「私達3人でなんとかしましょう。もし龍が孵ったらこの神殿始まって以来の出来事よ。」
「そうです。こまめに壺の湯を取り換えて、温かくすればきっと早く孵るはずです。」
神官達は、ベティに任せてられないと、卵の世話をする順番を決め始めた。
この神殿で龍の卵が孵ったという記録は残っていなかった。
もし、この神殿で龍の卵が孵ったらこの神殿創設以来の出来事になる。
龍の卵が無事に孵るように神官達は、力拳を握って"頑張るぞ"と叫んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる