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18.火龍の神殿
25.諜報部
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レディが阿行と吽行のゴーレムを作り、神殿前に配置した。
森の砦の入り口に配置したゴーレムと同じやつだ。
ベティを廃村に誘い出した"龍殺しの一族"とかいう連中にどれほど効果があるか分かないが龍を狩ろうとする連中だから相当強いのだろう。
とりあえずゴーレムは足止め用程度に考えて、アレスが召喚した本物の阿行と吽行に"龍殺しの一族"を削ってもらおう。
サティには、"覇者の弓"で遠距離からの支援をしてもらうが、こちらも相手の強さが分からないので距離をとって対応してもらうつもりだ。
クリスとガーネの2人には、龍殺しの一族が神殿内に入ってきた時に対応してもらうようお願いした。
今回の闘いには、もうひとり参加する。
クリスとサティがわざと誘拐されて城の牢に入れられた時、クリスとサティを拷問しようとして逆に菱縄張りという高等テクニックで弄ばれたあのダークエルフのローゼリーナさん、通称ローザさんだ。
今は、俺のレストランでフリルとレースが盛られたメイド服を来てウエイトレスをやっている。最近は、ウエイトレスの仕事もだいぶ板についてきた。
元々は、王の護衛役だったので剣に関しては文句なしだ。
レストランで毎日ウエイトレスをやっているから剣の腕が落ちたかと思っていたが、毎朝、毎夜、剣の修行はかかさしていなかった。俺みたいな名ばかりの冒険者とは違った。
ローザさんには、水神様の神殿から回収した剣を渡した。魔剣ですよ旦那。
"こんなこともあろうか"と女神様へ返さずに残しておいた。あっ、ダメな奴って思わないで。
今回、ベティは闘わせない。龍殺しの剣がベティの体にかすりでもしたら、ベティは死ぬ可能性があるからだ。
相変わらず俺は、指示は出すが戦闘向きじゃないので何もできない。悲しい。
神殿の前に突然現れたゴーレムというか石造に信徒や観光客は興味深々で、みなゴーレムにペタペタと触っては感触を確かめていた。
一般人は、ゴーレムなど見た事などないので、ただの巨大な石造としか思っていないのが端から見ていて面白かった。
神殿前の広場で、ゴーレムを見て珍しがっている人達を見て楽しんでいると声を掛けられた。
「あなたは、龍神様が所属している冒険者チームの榊さんでよろしかったですか。」
見た感じは普通のおじさんといった風貌の人だった。
俺の近くで付かず離れず護衛役に徹するクリスに手で合図をした。特に問題がありそうな人ではなそうだ。
「私は、エルネス王国の諜報部の者です。まあ、いきなりこんな事を言っても信じてもらえないですよね。」
「龍殺しの一族の件と言えばお分かりになりますかね。その件でお話があるんですが、人が多いこの場所で話しましょうか。」
「こんなに人が多い場所で大切な話をしているとは、誰も思ってませんから。」
ほう、俺が警戒していないこの場所を選んであえて話をして来るとは本物なのか。
俺と諜報部の者と言った男は、神殿の壁に寄りかかりながら世間話をするように話始めた。
「実は、わがエルネス王国には、これといった産業も特産品もないただの農業国なので、いつも貧乏なんです。」
「兵士を雇う金もなくて予定の半分しか雇えない状況です。騎士もいるにはいるのですが名ばかりで兵士より少し強いくらいです。とても他国と事を構えるなど到底無理な状況です。」
「でも、ベティ様が神殿に来られてから税収が増え、街の経済も少しずつ潤ってきました。」
「エルネス王国が上向くきっかけを作ってくれたのはベティ様です。私達は、ベティ様を失いたくないのです。」
俺は、男のする話を黙って聞いていた。
「もうすぐここに"龍殺しの一族"がやってきます。いや、少し語弊がありますね。既に神殿の周囲に"龍殺しの一族"の先発隊が配置について機会を伺っています。」
俺は、はっとして神殿の周りを見回そうとしたが男に止められた。
「暗殺が専門のような連中です。探査の魔法では殆ど分かりません。もしかしたらこの神殿前の広場の中にもいるかも知れません。」
「こちらで調べた限りでは、ここに向かった"龍殺しの一族"の数は12人。以前、廃村にベティ様を呼び出した連中とは技量が違うと思ってください。」
「全員、龍殺しの剣を装備しています。」
男は話をするのを止め、ため息を付いた後また話を続けた。
「この情報を掴むために部下が3人殺されました。部下の仇を取ってくださいとは言いません。ですがベティ様だけは守っていただけませんか。」
「あっ、龍殺しの剣の話が出たので伝えておきます。この神殿に来た勇者ですが、彼のスキル"神器複製"により"勇者の剣"100振り、"龍殺しの剣"100振りが用意されたそうです。」
俺は、いきなり出てきた話に気が動転してしまった。
「ちょっと待ってください。神器が200振りってどう考えてもおかしいでしょう。」
「ええ。私もそう思います。話が本当ならトロンヘイム王国は、戦争でもするのかと考えるのが普通です。そこまで龍殺しのために準備をするなんて正気の沙汰とは思えません。」
俺が異世界に来て回収した武具なんて十数個がいいとこだ。それがいきなり200もの神器だなんて…まさか俺達が回収するのか。そんな無理難題は勘弁して欲しい。
俺は、あまりの話の異常さについて行けず思わず黙り込んでしまった。
少しの沈黙の後、諜報部の男は俺について話始めた。
「遅ればせながら、榊さんの素性も少々調べさせてもらいました。」
「魔族国と3度も戦って数十万の敵を倒されていますね。魔王も2人も倒されたとか。」
「その話を部下から聞かされた時は、お伽噺かと思って笑ってしまいました。ですが魔族国に2度も襲われたセイランド王国が存続していることが、話の真相を物語っていると確信しました。」
「榊さんのチームの方々の強さも尋常ではないようですから、わが国の兵士や騎士をここに派遣したところで、榊さん達の足手まといにしかならないと思っています。なので、闘いの後の事後処理だけでもこちらで面倒を見させていただきます。」
「それと"龍殺しの一族"を派遣したのは、トロンヘイム王国です。」
「トロンヘイム王国の真の目的は、ベティ様の殺害ではありません。"龍殺しの剣"が本当に龍に対して有効なのかを試すためにベティ様を狙ったにすぎません。」
「トロンヘイム国の真の目的は、セール王国の水神様の殺害です。既に龍殺しの一族の先行部隊がセール王国の水神様の神殿近くに潜んでいることも掴みました。」
「もし、セール王国の水神様が殺されることにでもなれば、最悪、セール王国とトロンヘイム王国は戦争になるかもしれません。そうなればわが国も高見の見物という訳にもいかなくなります。」
「そうならないためにも、榊殿のお力をお貸りしたいのです。こちらも手駒が無いので藁をも掴む思いでお話した次第です。」
「長々と話して申訳ありませんが、ご助力いただける事を願ってやみません。」
そうか、今まで起きていた事は、全て水神様を狙っての行動だったのか。あの頭の足りない勇者は、単なる当て馬だったということか。哀れな勇者だな。
「分かりました。ベティは俺のチームの一員です。どんな事があっても守ります。」
「でも、まさか水神様を殺そうとする連中がいるとは思いませんでした。貴重な情報をありがとうございます。」
俺は、貴重な話をしてくれた情報部員の男の顔を見ようと顔を男の方へと向けたが、そこには既に男の姿はなかった。
そうか、ベティだけじゃなく水神様まで狙うか。水神様のお腹の中には俺の子がいるんだよな。
トロンヘイム王国か。厄介な事になったな。とりあえず事が全て終わったらどうするか考えるか。
まずはベティ、次に水神様だな。チームを2つに分けて対抗できるほど生易しい連中じゃないだろう。水神様の方は間に合えばいいが。
俺は、ため息をひとつついた。
そして俺の近くで事の成り行きを見守っていたクリスと共に神殿内へと向かった。
森の砦の入り口に配置したゴーレムと同じやつだ。
ベティを廃村に誘い出した"龍殺しの一族"とかいう連中にどれほど効果があるか分かないが龍を狩ろうとする連中だから相当強いのだろう。
とりあえずゴーレムは足止め用程度に考えて、アレスが召喚した本物の阿行と吽行に"龍殺しの一族"を削ってもらおう。
サティには、"覇者の弓"で遠距離からの支援をしてもらうが、こちらも相手の強さが分からないので距離をとって対応してもらうつもりだ。
クリスとガーネの2人には、龍殺しの一族が神殿内に入ってきた時に対応してもらうようお願いした。
今回の闘いには、もうひとり参加する。
クリスとサティがわざと誘拐されて城の牢に入れられた時、クリスとサティを拷問しようとして逆に菱縄張りという高等テクニックで弄ばれたあのダークエルフのローゼリーナさん、通称ローザさんだ。
今は、俺のレストランでフリルとレースが盛られたメイド服を来てウエイトレスをやっている。最近は、ウエイトレスの仕事もだいぶ板についてきた。
元々は、王の護衛役だったので剣に関しては文句なしだ。
レストランで毎日ウエイトレスをやっているから剣の腕が落ちたかと思っていたが、毎朝、毎夜、剣の修行はかかさしていなかった。俺みたいな名ばかりの冒険者とは違った。
ローザさんには、水神様の神殿から回収した剣を渡した。魔剣ですよ旦那。
"こんなこともあろうか"と女神様へ返さずに残しておいた。あっ、ダメな奴って思わないで。
今回、ベティは闘わせない。龍殺しの剣がベティの体にかすりでもしたら、ベティは死ぬ可能性があるからだ。
相変わらず俺は、指示は出すが戦闘向きじゃないので何もできない。悲しい。
神殿の前に突然現れたゴーレムというか石造に信徒や観光客は興味深々で、みなゴーレムにペタペタと触っては感触を確かめていた。
一般人は、ゴーレムなど見た事などないので、ただの巨大な石造としか思っていないのが端から見ていて面白かった。
神殿前の広場で、ゴーレムを見て珍しがっている人達を見て楽しんでいると声を掛けられた。
「あなたは、龍神様が所属している冒険者チームの榊さんでよろしかったですか。」
見た感じは普通のおじさんといった風貌の人だった。
俺の近くで付かず離れず護衛役に徹するクリスに手で合図をした。特に問題がありそうな人ではなそうだ。
「私は、エルネス王国の諜報部の者です。まあ、いきなりこんな事を言っても信じてもらえないですよね。」
「龍殺しの一族の件と言えばお分かりになりますかね。その件でお話があるんですが、人が多いこの場所で話しましょうか。」
「こんなに人が多い場所で大切な話をしているとは、誰も思ってませんから。」
ほう、俺が警戒していないこの場所を選んであえて話をして来るとは本物なのか。
俺と諜報部の者と言った男は、神殿の壁に寄りかかりながら世間話をするように話始めた。
「実は、わがエルネス王国には、これといった産業も特産品もないただの農業国なので、いつも貧乏なんです。」
「兵士を雇う金もなくて予定の半分しか雇えない状況です。騎士もいるにはいるのですが名ばかりで兵士より少し強いくらいです。とても他国と事を構えるなど到底無理な状況です。」
「でも、ベティ様が神殿に来られてから税収が増え、街の経済も少しずつ潤ってきました。」
「エルネス王国が上向くきっかけを作ってくれたのはベティ様です。私達は、ベティ様を失いたくないのです。」
俺は、男のする話を黙って聞いていた。
「もうすぐここに"龍殺しの一族"がやってきます。いや、少し語弊がありますね。既に神殿の周囲に"龍殺しの一族"の先発隊が配置について機会を伺っています。」
俺は、はっとして神殿の周りを見回そうとしたが男に止められた。
「暗殺が専門のような連中です。探査の魔法では殆ど分かりません。もしかしたらこの神殿前の広場の中にもいるかも知れません。」
「こちらで調べた限りでは、ここに向かった"龍殺しの一族"の数は12人。以前、廃村にベティ様を呼び出した連中とは技量が違うと思ってください。」
「全員、龍殺しの剣を装備しています。」
男は話をするのを止め、ため息を付いた後また話を続けた。
「この情報を掴むために部下が3人殺されました。部下の仇を取ってくださいとは言いません。ですがベティ様だけは守っていただけませんか。」
「あっ、龍殺しの剣の話が出たので伝えておきます。この神殿に来た勇者ですが、彼のスキル"神器複製"により"勇者の剣"100振り、"龍殺しの剣"100振りが用意されたそうです。」
俺は、いきなり出てきた話に気が動転してしまった。
「ちょっと待ってください。神器が200振りってどう考えてもおかしいでしょう。」
「ええ。私もそう思います。話が本当ならトロンヘイム王国は、戦争でもするのかと考えるのが普通です。そこまで龍殺しのために準備をするなんて正気の沙汰とは思えません。」
俺が異世界に来て回収した武具なんて十数個がいいとこだ。それがいきなり200もの神器だなんて…まさか俺達が回収するのか。そんな無理難題は勘弁して欲しい。
俺は、あまりの話の異常さについて行けず思わず黙り込んでしまった。
少しの沈黙の後、諜報部の男は俺について話始めた。
「遅ればせながら、榊さんの素性も少々調べさせてもらいました。」
「魔族国と3度も戦って数十万の敵を倒されていますね。魔王も2人も倒されたとか。」
「その話を部下から聞かされた時は、お伽噺かと思って笑ってしまいました。ですが魔族国に2度も襲われたセイランド王国が存続していることが、話の真相を物語っていると確信しました。」
「榊さんのチームの方々の強さも尋常ではないようですから、わが国の兵士や騎士をここに派遣したところで、榊さん達の足手まといにしかならないと思っています。なので、闘いの後の事後処理だけでもこちらで面倒を見させていただきます。」
「それと"龍殺しの一族"を派遣したのは、トロンヘイム王国です。」
「トロンヘイム王国の真の目的は、ベティ様の殺害ではありません。"龍殺しの剣"が本当に龍に対して有効なのかを試すためにベティ様を狙ったにすぎません。」
「トロンヘイム国の真の目的は、セール王国の水神様の殺害です。既に龍殺しの一族の先行部隊がセール王国の水神様の神殿近くに潜んでいることも掴みました。」
「もし、セール王国の水神様が殺されることにでもなれば、最悪、セール王国とトロンヘイム王国は戦争になるかもしれません。そうなればわが国も高見の見物という訳にもいかなくなります。」
「そうならないためにも、榊殿のお力をお貸りしたいのです。こちらも手駒が無いので藁をも掴む思いでお話した次第です。」
「長々と話して申訳ありませんが、ご助力いただける事を願ってやみません。」
そうか、今まで起きていた事は、全て水神様を狙っての行動だったのか。あの頭の足りない勇者は、単なる当て馬だったということか。哀れな勇者だな。
「分かりました。ベティは俺のチームの一員です。どんな事があっても守ります。」
「でも、まさか水神様を殺そうとする連中がいるとは思いませんでした。貴重な情報をありがとうございます。」
俺は、貴重な話をしてくれた情報部員の男の顔を見ようと顔を男の方へと向けたが、そこには既に男の姿はなかった。
そうか、ベティだけじゃなく水神様まで狙うか。水神様のお腹の中には俺の子がいるんだよな。
トロンヘイム王国か。厄介な事になったな。とりあえず事が全て終わったらどうするか考えるか。
まずはベティ、次に水神様だな。チームを2つに分けて対抗できるほど生易しい連中じゃないだろう。水神様の方は間に合えばいいが。
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※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
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