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同期以上恋人未満
第4話
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「ちな、あれみてみろよ!好きだろ?」
涼真の指をさした先には、かわいらしいハートのクッキーが乗ったホットチョコレートの写真だった。
うわー可愛い!
いつも会社では、年齢も高いことからあまりはしゃぐことなく、クールにしているが本当の私は可愛いものが大好きだ。
さすがというか、長い付き合いの涼真にはバレてしまっているようで少し恥ずかしくなるが、今更隠しても仕方ないだろうと、開き直る。
「うん、可愛いし、甘いのも好き」
素直に言うと、涼真は私の手を取ると走り出した。
「じゃあ急ぐぞ!でも昼飯にはならないな……」
そんな事を涼真は言っているが、私は今まで冷たかった手が涼真の熱に包まれ、顔まで赤くなりそうだった。
これは同期の範囲内?
それともちょっとだけ同期以上?
そんな事を思いながら、私は涼真の後姿を見つめた。
たくさんの人が並ぶ列の最後尾に私達も並び、涼真はメニューを見上げた。
ワゴン車のような外のお店には、女の子同士や、カップルが多くみられ、可愛らしいスカートの女の子が多くいて、私はやっぱりスカート履けばよかったかなと思いつつ、キョロキョロしていた。
そして、やっぱりと言っていいほど、女の子たちは涼真に視線を向けている。
『めちゃくちゃかっこよくない?』
『芸能人?』
そんな声すら聞こえて、一緒にいる私はいたたまれなくなる。
そして、ジッと自分の服を見つめた。
可愛げのないモノトーンの自分。
デートではないからと、選んだ服だったが、今日ぐらい楽しめばよかったと、心の中で小さくため息をつく。
「ちな。俺これ食べたい」
そんな女の子の視線など慣れているのだろう、涼真は無邪気に食べたいものを選んでいた。
「うん」
いつも通り返事したつもりだったが、涼真はジッと私を見た。
「どうした?」
「え?何が?」
いきなり聞かれた言葉に、私はきょとんとした顔を向けた。
「なんかまた泣きそうな顔してる」
少し悲し気に言った涼真に、私はブンブン首を振った。
「そんなことないよ!お腹すきすぎたかな」
無理やり笑顔を作って、涼真をみた。
「ふーん」
少しだけその答えに不服そうな涼真だったが、私の肩に手を回して何故か耳元でささやいた。
「ちなは何にする?」
そんなどうでもいい事なのに……どうして?
『やっぱり彼女じゃない!』
『それでもいいよ!かっこいもん』
所どころから聞こえる声に、涼真は私の気持ちをどうとったかわからなかったが、周りの女の子に見せるためにそれをしたことが分かり、私は胸がギュッとなる。
本当の彼女じゃないのに……。
それでもやはり、同期より少しだけ近くにいる……そう思いたい。
涼真の指をさした先には、かわいらしいハートのクッキーが乗ったホットチョコレートの写真だった。
うわー可愛い!
いつも会社では、年齢も高いことからあまりはしゃぐことなく、クールにしているが本当の私は可愛いものが大好きだ。
さすがというか、長い付き合いの涼真にはバレてしまっているようで少し恥ずかしくなるが、今更隠しても仕方ないだろうと、開き直る。
「うん、可愛いし、甘いのも好き」
素直に言うと、涼真は私の手を取ると走り出した。
「じゃあ急ぐぞ!でも昼飯にはならないな……」
そんな事を涼真は言っているが、私は今まで冷たかった手が涼真の熱に包まれ、顔まで赤くなりそうだった。
これは同期の範囲内?
それともちょっとだけ同期以上?
そんな事を思いながら、私は涼真の後姿を見つめた。
たくさんの人が並ぶ列の最後尾に私達も並び、涼真はメニューを見上げた。
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そして、やっぱりと言っていいほど、女の子たちは涼真に視線を向けている。
『めちゃくちゃかっこよくない?』
『芸能人?』
そんな声すら聞こえて、一緒にいる私はいたたまれなくなる。
そして、ジッと自分の服を見つめた。
可愛げのないモノトーンの自分。
デートではないからと、選んだ服だったが、今日ぐらい楽しめばよかったと、心の中で小さくため息をつく。
「ちな。俺これ食べたい」
そんな女の子の視線など慣れているのだろう、涼真は無邪気に食べたいものを選んでいた。
「うん」
いつも通り返事したつもりだったが、涼真はジッと私を見た。
「どうした?」
「え?何が?」
いきなり聞かれた言葉に、私はきょとんとした顔を向けた。
「なんかまた泣きそうな顔してる」
少し悲し気に言った涼真に、私はブンブン首を振った。
「そんなことないよ!お腹すきすぎたかな」
無理やり笑顔を作って、涼真をみた。
「ふーん」
少しだけその答えに不服そうな涼真だったが、私の肩に手を回して何故か耳元でささやいた。
「ちなは何にする?」
そんなどうでもいい事なのに……どうして?
『やっぱり彼女じゃない!』
『それでもいいよ!かっこいもん』
所どころから聞こえる声に、涼真は私の気持ちをどうとったかわからなかったが、周りの女の子に見せるためにそれをしたことが分かり、私は胸がギュッとなる。
本当の彼女じゃないのに……。
それでもやはり、同期より少しだけ近くにいる……そう思いたい。
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