神よ、勝手すぎないか?

菻莅❝りんり❞

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18 やっと犯人逮捕です

ここまでが、アルフレッドとアルジャーノンの過去の回収です。苦手な方には、申し訳ありませんでした。

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「父様、先に謝ります。前にスキルの制御がまだうまく出来ていなかった時に、父様を鑑定してしまいました。そして、お祖父様。父様の幼児の頃の誘拐未遂の黒幕もまだ捕まってはいないのではないですか?」

父様は驚いたように僕を見て、許そうと言ってくれた。お祖父様と叔父様は悔しそうに

「ああ、実行犯はその場で捕えたが、制約魔法をかけられているのか口を割らなかったんじゃ」

「制約魔法は、かけた本人しか解くことが出来ない。無理矢理解こうとすると、相手が死んでしまうからね」

そんなお祖父様達に僕は

「これは僕の憶測ですが、父様の時の黒幕もあの男だと思います。今だって、父様を気持ち悪い目でニヤニヤ見てるし、僕の事を“奴とは多少容姿が違うが”と言っていました。つまり、僕は父様の代わりだった、、んだと、、」

あれー?なんか部屋の温度、一気に下がったね?そして父様、ちょっと肩、痛いかな?父様の手をそっと外して、少しずつ後ろに下がり、カスミさんとキャロさんの後ろに隠れた。

「ねぇ僕、なんか余計なこと言ったかな?」

二人の服を掴み、聞くと、

「いいえ、そんなことありません。むしろ良いことを仰いました。そうですか、代わりですか。ふざけてますね」

僕はキャロさんからも離れ、カスミさんにすがり付いた。皆、恐いよ?ちょっと落ち着こうよ?

「ほぅう、ワシの孫だけじゃなくフレッドまで。あやつは、ワシが臣籍に下ったとしても、王家の血を引いている事を忘れてるのかのぅ?その息子と孫に手を出すとは、どうしてくれようか」

「色々、黒い噂があったが、公爵と言うことで見逃されていたみたいだが、ここいらでヌーボ(狸似た魔物)には退出して貰いましょうかね」

「そうですね、再三陛下が後進に譲るよう言っても聞かなく、あまつさえ、時期公爵家族を公爵夫人含めて領地に追いやる始末。しかも、公爵としての仕事は時期公爵に丸投げ。強制引退して貰いましょう」

お祖父様、叔父様、宰相の順で話し、最後に陛下が、

「騎士よ、トンチカ公爵を拘束せよ。そして、王都の邸及び、別邸の捜索をせよ。コンラッド、領地にいる時期公爵、その家族、公爵夫人に王都に戻るよう書簡を出せ。トンチカ公爵よ、覚悟せよ?今まで煮え湯を飲まされてきたが、ここいらで終わりにしよう」

本来は、カスミさんの処遇の話し合いだったのだが、最後は僕達家族の過去のしこりが完全になくなり、どことなくスッキリして王城を後にした。
今日は王都の公爵邸に泊まり、翌日伯爵領地の邸に戻った。そして、カスミさんの処遇と、父様と僕の誘拐犯の黒幕の事も話した。
カスミさんの処遇については、良かったと喜んでくれたが、黒幕の話しには、憤ってた。ちぃ兄様なんて、すぐに殴り込みに行きそうになり、止めるのに苦労した。本来のストッパー役の姉様や兄様も一緒になって行こうとするものだから余計だった。

それからは、時々ちぃ兄様が思い出したように暴走しそうになるのをなだめなから、数日が過ぎた時、お祖父様が一通の手紙を持って訪れた。

「陛下からトンチカ元公爵の事で報告が来た。要約すると、別邸に見目の良い幼い男女が大勢いたらしい。裏庭にも、大量の骨と遺体が埋められていたとの事だ。陛下もこれにはショックを受けていたよ。助けられなかったと」

いったん言葉を切るとお茶を飲み、一息つくと

「そして、アルに済まなかったと。フレッドの時にあやつも容疑には浮かんでいたのに、証拠がないと見逃したせいで、アルが被害を受けた。ワシからも謝る。済まんかった」

「顔をあげてください。悪いのはトンチンカン公爵です。陛下も、お祖父様達も誰も悪くありません。しかし、囚われていた子供達が心配ですね」

「アルジャーノン様。トンチンカンではなく、トンチカです。そして公爵ではなく、元、公爵です」

「家名はわざとですよ」

違うけど。トンチンカンみたいだなと思って聞いてたから、つい口に出してしまった。
キャロさんの本当ですか?見たいな視線は無視しよう、うん。
保護した子供達はやはり、心身共に疲弊して保護した先で命を絶つものや、完全に心が壊れて生き人形ようになってしまうものもいた。
この痛ましい事件に世間のトンチカ公爵への風当たりは強いものになり、爵位も伯爵まで降爵され、王都の邸と別邸は取り上げられた。しかし、領民は今のトンチカ伯爵の努力を知っているので、領地取り上げだけはしたないよう嘆願書を上奏したらしい。
こうして、トンチカ元公爵は捕縛され、事件は終結した。

色々周りは騒がしくも過ぎていき、三年が過ぎた。カスミさんは、何もせずに邸に居るのは落ち着かないと言うので、伯爵領に家を借り冒険者として収入を得ても暮らすと言ってきたが、カスミさんを信頼していても、目の届く範囲に居て貰わなくてはならず、邸に留まるように説得していた。しかし、カスミさんすれば他人の家に、しかも豪邸に居候じゃ、落ち着かないだろう。そこで

「裏の敷地にこじんまりとした家を建てれば良いんじゃない?そこをカスミさんに貸すでもあげるでもて住んでもらえばいいよ」

と、提案したら、それはいいと提案が通り家が建った。領内にある冒険者ギルドに行き登録をして、騎士の人達について国境の森で採集や討伐をして冒険者として活動している。
時々、僕もキャロさんを引き連れ、カスミさんの活動にお邪魔していた。ある時、僕とカスミさんが薬草を採集して、騎士の人達とキャロさんが回りを警戒しているとき、僕のマップにオレンジの印が2つこちらに向かってきていた。オレンジの印を、見ていると〔警戒されている〕と出た。

「皆さん、僕の前の道から二つ、何かが来ます。あっちも気づいてるのか警戒してます」

僕の言葉に騎士達も警戒態勢になった。そして現れたのは、ひどい怪我をした子供の魔物だった。

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