34 / 55
29 新しい薬草を作ろう
しおりを挟む
俺は急ぎ街を出て、アケルの近くにある森に来た。
少し奥の方まで行き、念のためにラグにここまでの道を塞いでもらった。
「ヨミ、ここで何するの?」
ラグの言葉に俺は
「あの病に効く薬草をラグ達に作ってもらおうと思ってな。寒さにも暑さにも負けない、根っこさえあれば何度でも生える雑草見ないな薬草を」
「「「・・・・・」」」」
俺の言葉にラグ達は顔を見合せ、憐れみの目で見てきた。
「ヨミ。いくらある程度できると言っても、新種の薬草を生み出すことは出来かねるわよ」
「・・・そ、そんなことは、わかっている、よ。えっと、だからその、、そう、この本来なら見向きもされない雑草を薬草に変質させる、、事は、できる?」
俺の中でのある程度の範囲は広かったらしい。知ったかぶってキョドりながら、目についたなんでもない雑草を指して聞いてみた。
ラグ達の目が冷たいです。揃ってため息を吐き、ジェムが
「それくらいなら大丈夫」
と言ってくれたのでほっとした。
「でも、どこにでもある雑草だから少し色をつけて他と区別しないといけないなの」
確かに、もともとあったこの雑草を全部変えるのは自然の摂理を壊すことになる、、のか?雑草って薬にも毒にもならない厄介者だよな?
俺の考えがなんとなく伝わったのか
「雑草だろうと私達にとっては命あるものよ。特に、植物の魔法を得意とするラグにとっては無駄な植物はないのよ?」
神の領域、広くね?雑草まで見守るの?
俺は指し示した雑草を見ながら、呆気にとられた。
俺が呆気にとられている間、ラグ達は地面に降り雑草を取り囲んだ。
「で、具体的にどんな効能をつけるの?」
ラグに改めて聞かれて、俺は考えた。
(これだけで病が治る薬になるのはなしだよな。この流行り病の特徴は、高熱に咳、鼻水、鼻づまりに関節痛。ほぼインフルエンザだな。既存の薬草と混ぜて使えるものにするとして、、免疫力アップとか薬草本来の効能がアップするとかの補助的な効果がいいかもな)
「他の薬草の効能アップや人の持つ免疫力をアップさせたりする補助的な効果って出来る?」
「?よくわからないけど、ヨミが理解していればそれを反映できるよ」
ラグは首をかしげてからそう言った。
「ということで、ヨミも手伝いなさい」
レティの言葉にジェムが俺の所へ飛んできて、俺の服をちっさな足でつかみ引っ張った。
「待て待て待て。いくら小さくてもそんな鋭い爪で掴まれたら服が破れる!」
俺は焦ってジェムを掴み、肩に置くとラグ達の側に行った。
「で?何すればいいんだ?」
俺がラグの隣に立つと、ジェムは俺の肩から反対側のラグの隣に移動した。
「この雑草に触れて、付けたいものだけを思い浮かべて。いい?余計な事は考えないでね」
と、ラグ
「ワタシ達の事もあるから、深層心理でも余計なことは考えちゃダメよ?」
と、レティ
「ぼくのカッコいい姿をこのようにしましたしね」
と、ジェム
「私は今の姿、結構好きなの」
と、ルル
(ウグッ。好き勝手言いやがって。っか深層心理までコントロール出来るかよ)
ラグ達からの辛辣な言葉に心を抉られながら、言われた通りに雑草に触れた。
俺が触れたのを確認すると、ラグ達もそっと雑草に触れた。
(薬草の効能アップ、免疫力アップ。薬草の効能アップ、免疫力アップ・・・)
シャクだけどラグ達から言われたように、余計なことを考えないように心の中で唱えながら目の前の変化を見ていた。
ラグ達が触れたと同時に雑草が光に包まれ、なんか光がぐにゃぐにゃしだした。
大丈夫か?と思いそうになり慌ててその思考を捨てた。何が影響するか分からないからだ。
そして、光が弱まって徐々に消えていった。
「もう、手を離して大丈夫だよ」
ラグの言葉に手を離し、雑草を改めて見てみたけど、他と違う所が見当たらなかった。
失敗かと思い鑑定してみると、ちゃんと薬草に変化していたし、効能もちゃんと付いていた。
「他と区別するための目印はどうしたんだ?」
そう言うと、呆れた顔をしたレティに
「深層心理でも余計なことは考えちゃダメよって言ったでしょ?」
と言われ、とんだ濡れ衣に
「ちゃんと余計な事を考えないようにしたよ!」
と抗議したけど、ラグが無言で薬草になった雑草の葉っぱを一枚、裏返した。
「あ」
確かに、ルルが何か色をつけないとと言った時、こんな感じかな?と思ったさ。思ったけど、それは雑草に触れる前だし、触れたあとはその事は忘れていたよ!
そう、見た感じは何にも変わってないけど、葉っぱを裏返せばそこだけ色が変わっていた。
俺が思い浮かべたときは、無意識に葉っぱの裏は赤を思い浮かべていたけど、実際は虹色になっていた。
「はぁ、なの。本当は葉っぱの形を少し変えて、色を他より濃くするだけにするつもりだったなの。私達より、まだまだヨミの方が影響力が強いから、私達が考えたものよりヨミの考えたものに引っ張られたなの。だから、ラグやレティが注意したなの」
ルルは呆れながらも説明してくれたけど、俺は声を大にして言いたい!
俺は無実だ!
俺はぐぬぬと呻きながらも、この言葉を飲み込んだ。口で勝てる気がしなかったからだ。
「と、兎に角これを大陸全土に生えるように出来るか?」
「出来るよ」
ラグが言うとまた雑草、、じゃなかった薬草を取り囲むと、薬草から光が伸びて大陸全土に散らばった。
「これで半日もすれば生えるよ」
ラグの言葉に俺は薬草を摘む。雑草から変化したこの薬草は“サップリン草”。
その他の薬草も摘んで、また急いでセドリックさんの邸に戻った。
「お待たせしました。医師や作業場の準備は出来てますか?」
俺が帰ってきた時、セドリックさんやクリスさん他の使用人達も安堵の表情をして
「ああ、言われたと通りに。こっちだ」
そして案内された場所には、数名の白衣を着た人と、この邸の使用人数名が居た。
そして、机の上には薬を作る道具らしきものも準備されていた。
俺は、それらの道具がある場所に定番の薬草から並べていき
「あとはこれを」
と言って、変質させた薬草を置いた。
いっけんなんの変哲もない雑草に全員が首を傾げ、眉を潜めた。
「ヨミ、こんな雑草で何を?」
若干怒りを滲ませた声でセドリックさんが聞いてきた。
周りの人達も少し苛立った様子で俺を見ていた。
そんな周りの様子に、俺はあえて笑顔で
「これはただの雑草ではないのです」
と言い、葉っぱを裏返した。
裏返った葉っぱを見た全員が息を飲んだ。
「ヨミ、これはなんだ?」
「これは”サップリン草”と言う薬草で、他の薬草の効能をアップさせたり、人の持つ免疫力をアップさせたりする事出来るものです」
医師達が、サップリン草を手に取り隅々まで見てから
「こんな薬草は初めて見た。いや、見た目はただの雑草だから見落としていた?」
「それに他の薬草や人の免疫力をアップさせる効能って言うのも初めて聞くな」
とサップリン草に興味津々だ。
このままではらちが明かなくなると思い
「今は一刻も早く薬を作る事が先決です。医師の皆様、そして使用人さん達で薬の調合をお願いします。セドリックさん、騎士達を少しお貸しください。薬草集めにも人手が必要なので」
俺の言葉に、医師達と使用人達は調合を初め、セドリックさんもクリスさんに指示をして騎士達に連絡をしに行った。
セドリックさんに、騎士達に街の門の前で待つように伝言を頼み、俺はギルドへ行き、走り書きした手紙をマスターへ渡すよう職員に頼み、門へ急いだ。
少し奥の方まで行き、念のためにラグにここまでの道を塞いでもらった。
「ヨミ、ここで何するの?」
ラグの言葉に俺は
「あの病に効く薬草をラグ達に作ってもらおうと思ってな。寒さにも暑さにも負けない、根っこさえあれば何度でも生える雑草見ないな薬草を」
「「「・・・・・」」」」
俺の言葉にラグ達は顔を見合せ、憐れみの目で見てきた。
「ヨミ。いくらある程度できると言っても、新種の薬草を生み出すことは出来かねるわよ」
「・・・そ、そんなことは、わかっている、よ。えっと、だからその、、そう、この本来なら見向きもされない雑草を薬草に変質させる、、事は、できる?」
俺の中でのある程度の範囲は広かったらしい。知ったかぶってキョドりながら、目についたなんでもない雑草を指して聞いてみた。
ラグ達の目が冷たいです。揃ってため息を吐き、ジェムが
「それくらいなら大丈夫」
と言ってくれたのでほっとした。
「でも、どこにでもある雑草だから少し色をつけて他と区別しないといけないなの」
確かに、もともとあったこの雑草を全部変えるのは自然の摂理を壊すことになる、、のか?雑草って薬にも毒にもならない厄介者だよな?
俺の考えがなんとなく伝わったのか
「雑草だろうと私達にとっては命あるものよ。特に、植物の魔法を得意とするラグにとっては無駄な植物はないのよ?」
神の領域、広くね?雑草まで見守るの?
俺は指し示した雑草を見ながら、呆気にとられた。
俺が呆気にとられている間、ラグ達は地面に降り雑草を取り囲んだ。
「で、具体的にどんな効能をつけるの?」
ラグに改めて聞かれて、俺は考えた。
(これだけで病が治る薬になるのはなしだよな。この流行り病の特徴は、高熱に咳、鼻水、鼻づまりに関節痛。ほぼインフルエンザだな。既存の薬草と混ぜて使えるものにするとして、、免疫力アップとか薬草本来の効能がアップするとかの補助的な効果がいいかもな)
「他の薬草の効能アップや人の持つ免疫力をアップさせたりする補助的な効果って出来る?」
「?よくわからないけど、ヨミが理解していればそれを反映できるよ」
ラグは首をかしげてからそう言った。
「ということで、ヨミも手伝いなさい」
レティの言葉にジェムが俺の所へ飛んできて、俺の服をちっさな足でつかみ引っ張った。
「待て待て待て。いくら小さくてもそんな鋭い爪で掴まれたら服が破れる!」
俺は焦ってジェムを掴み、肩に置くとラグ達の側に行った。
「で?何すればいいんだ?」
俺がラグの隣に立つと、ジェムは俺の肩から反対側のラグの隣に移動した。
「この雑草に触れて、付けたいものだけを思い浮かべて。いい?余計な事は考えないでね」
と、ラグ
「ワタシ達の事もあるから、深層心理でも余計なことは考えちゃダメよ?」
と、レティ
「ぼくのカッコいい姿をこのようにしましたしね」
と、ジェム
「私は今の姿、結構好きなの」
と、ルル
(ウグッ。好き勝手言いやがって。っか深層心理までコントロール出来るかよ)
ラグ達からの辛辣な言葉に心を抉られながら、言われた通りに雑草に触れた。
俺が触れたのを確認すると、ラグ達もそっと雑草に触れた。
(薬草の効能アップ、免疫力アップ。薬草の効能アップ、免疫力アップ・・・)
シャクだけどラグ達から言われたように、余計なことを考えないように心の中で唱えながら目の前の変化を見ていた。
ラグ達が触れたと同時に雑草が光に包まれ、なんか光がぐにゃぐにゃしだした。
大丈夫か?と思いそうになり慌ててその思考を捨てた。何が影響するか分からないからだ。
そして、光が弱まって徐々に消えていった。
「もう、手を離して大丈夫だよ」
ラグの言葉に手を離し、雑草を改めて見てみたけど、他と違う所が見当たらなかった。
失敗かと思い鑑定してみると、ちゃんと薬草に変化していたし、効能もちゃんと付いていた。
「他と区別するための目印はどうしたんだ?」
そう言うと、呆れた顔をしたレティに
「深層心理でも余計なことは考えちゃダメよって言ったでしょ?」
と言われ、とんだ濡れ衣に
「ちゃんと余計な事を考えないようにしたよ!」
と抗議したけど、ラグが無言で薬草になった雑草の葉っぱを一枚、裏返した。
「あ」
確かに、ルルが何か色をつけないとと言った時、こんな感じかな?と思ったさ。思ったけど、それは雑草に触れる前だし、触れたあとはその事は忘れていたよ!
そう、見た感じは何にも変わってないけど、葉っぱを裏返せばそこだけ色が変わっていた。
俺が思い浮かべたときは、無意識に葉っぱの裏は赤を思い浮かべていたけど、実際は虹色になっていた。
「はぁ、なの。本当は葉っぱの形を少し変えて、色を他より濃くするだけにするつもりだったなの。私達より、まだまだヨミの方が影響力が強いから、私達が考えたものよりヨミの考えたものに引っ張られたなの。だから、ラグやレティが注意したなの」
ルルは呆れながらも説明してくれたけど、俺は声を大にして言いたい!
俺は無実だ!
俺はぐぬぬと呻きながらも、この言葉を飲み込んだ。口で勝てる気がしなかったからだ。
「と、兎に角これを大陸全土に生えるように出来るか?」
「出来るよ」
ラグが言うとまた雑草、、じゃなかった薬草を取り囲むと、薬草から光が伸びて大陸全土に散らばった。
「これで半日もすれば生えるよ」
ラグの言葉に俺は薬草を摘む。雑草から変化したこの薬草は“サップリン草”。
その他の薬草も摘んで、また急いでセドリックさんの邸に戻った。
「お待たせしました。医師や作業場の準備は出来てますか?」
俺が帰ってきた時、セドリックさんやクリスさん他の使用人達も安堵の表情をして
「ああ、言われたと通りに。こっちだ」
そして案内された場所には、数名の白衣を着た人と、この邸の使用人数名が居た。
そして、机の上には薬を作る道具らしきものも準備されていた。
俺は、それらの道具がある場所に定番の薬草から並べていき
「あとはこれを」
と言って、変質させた薬草を置いた。
いっけんなんの変哲もない雑草に全員が首を傾げ、眉を潜めた。
「ヨミ、こんな雑草で何を?」
若干怒りを滲ませた声でセドリックさんが聞いてきた。
周りの人達も少し苛立った様子で俺を見ていた。
そんな周りの様子に、俺はあえて笑顔で
「これはただの雑草ではないのです」
と言い、葉っぱを裏返した。
裏返った葉っぱを見た全員が息を飲んだ。
「ヨミ、これはなんだ?」
「これは”サップリン草”と言う薬草で、他の薬草の効能をアップさせたり、人の持つ免疫力をアップさせたりする事出来るものです」
医師達が、サップリン草を手に取り隅々まで見てから
「こんな薬草は初めて見た。いや、見た目はただの雑草だから見落としていた?」
「それに他の薬草や人の免疫力をアップさせる効能って言うのも初めて聞くな」
とサップリン草に興味津々だ。
このままではらちが明かなくなると思い
「今は一刻も早く薬を作る事が先決です。医師の皆様、そして使用人さん達で薬の調合をお願いします。セドリックさん、騎士達を少しお貸しください。薬草集めにも人手が必要なので」
俺の言葉に、医師達と使用人達は調合を初め、セドリックさんもクリスさんに指示をして騎士達に連絡をしに行った。
セドリックさんに、騎士達に街の門の前で待つように伝言を頼み、俺はギルドへ行き、走り書きした手紙をマスターへ渡すよう職員に頼み、門へ急いだ。
47
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる