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46 北の廃教会の立て直し−1
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さて、朝からどっと疲れたけど、今日という日は始まったばかり。
すでに疲れ果てた体を引きずり、顔を洗うために廊下へラグ達と向かった。
(引率の先生になった気分だ)
幼い姿のラグ達を見て俺はそう思った。
この協会は旅人とかを泊めていたのか、泊まった部屋は普通の部屋より簡素な作りで、廊下には、幼い子供用の低い水飲み場と大人用の高い水飲み場があった。
最初に、俺がお手本として顔を洗い、歯を磨いた。
そして、同じようにやってとラグ達を促した。
ここでも個性は現れた。ラグとネオは服も床もビチャビチャにして、ジェム達はラグとネオから少し距離をとって丁寧に顔を洗っていた。
俺は、タオルと替えの着替えを手にラグとネオの後ろに立った。
「ジェム達は終わったら一旦部屋に行っててくれ。ほら、ラグ、ネオこっち来い。ったく、こんなに濡らして」
ラグとネオの服を脱がして二人を拭くと、新しい服を渡した。
「これに着替えて」
二人が着替えている間に、俺は床を拭いた。
そして、二人を連れてジェム達のいる部屋に戻った。
「待たせた。ここじゃ狭いし、どこか食堂みたいな所を探して、そこで朝食にするか」
俺がそう言うと
「だったら私が案内します。ここはルルリカが最初に居た廃教会なので」
と、ベティが名乗り出た。
俺達は、ベティの案内の元食堂へ向かい、収納にある食べ物を出して食べた。
食べたと言うか、ラグ達は食べ散らかしていた。
「・・・まぁ、そうなるか?」
手づかみで食べるパンなどは、散らかさず食べている。動物の時は手づかみでよく食べていたからか?
だけど、スプーンやホークは持ち方から間違っていた。
ジェムとベティは、使いにくそうにしながらも持ちは正しく持っている。
(人化なんてまだまだ先の事だと、先送りしていた弊害か。アルフとルルリカ様はどうやって教えたんだろう?)
そう思いながら、食べ進めた。いちいちテーブルを拭いていては、俺が食べ終わらないと、気になりながらも、ひたすら食べ進めた。
追々、人としてのマナーなどは教えようと思い、今日は後片付けは俺はした。
「食べ物のストックも心持たなくなってきたけど、ここには何時まで居るんだ?」
俺の精神が急に不安定になったことから、休息の名目でここに居るのだが、俺の精神はもう普通になった。
俺の質問に、ラグ達は何やら相談しだした。
そして、代表してベティが
「まずはこの廃教会をよみがえらせましょう!」
と言って、俺の手を引いていった。そして俺の周りをラグ達が囲んで歩き出した。
ベティに連れられて来たのは、廃教会の裏だった。
かなり広い裏庭、、それが第一印象だった。
多分、廃教会の敷地全体に、ベティの神域が展開されているのだろう。俺の膝下くらいの雪が積もっている所と、雪のゆの字もない所と真っ二つになっていた。
「ネオ、ここの裏庭の土を全部柔らかく耕して」
「わかった」
俺が、不自然な境界線に目を奪われていると、ベティがネオに指示を出した。
ネオも了承すると、手を地面に付けた。
すると、ドン!と、地下が爆発したかのような大きは音と共に、土が舞い上がり、裏庭全体と俺達の上に土が降り注いだ。
俺達の無言の視線を一身に受けたネオは
「わりぃ、思ったより硬かった。でも、かなり柔らかい土にはなったぞ」
と、目を反らして言った。
俺達は、ジェムの風魔法を使いながら、降り注がれた土を払った。
「ちょっとアクシデントがありましたが、次はラグ。あなたにお願いします。ここに作物の種を蒔いて貰えますか?」
「うん、いいよ」
ベティのこの言葉で、ここを畑にしようとしているのがわかった。
ラグが皆より一歩前に出ると、手を上に上げた。
すると、上から裏庭に、キラキラと光が降ってきた。
「この地でも育つ種を蒔いたよ」
あのキラキラは種なのか。降っていた光は、今は裏庭をキラキラにしていた。
「なぁ、ラグ?このキラキラは消えないのか?」
俺の言葉にラグは目を反らし、ネオの隣にスススと移動した。
誰もが残念な目で二人を見ていた。
「ヨミ、裏庭全体に水を撒いてくれますか?くれぐれもやり過ぎには注意してくださいね」
ベティの言葉に、そういえば水は居なかったなと思うと同時に、俺をあの二人と一緒にしないでくれとも思った。
「水よ」
俺は、霧雨をイメージしながら水魔法を使った。
そして、イメージ通りの霧雨が降り、適度な所で魔法を止めた。
「さすがヨミですね、完ぺきです。これで明日の朝には収穫が出来るでしょう」
ベティの嫌味が、ラグとネオにとどめを刺した。
神の力で種植えをしたから一日で育つそうだ。
そして次に向かった所は、、、廃教会横にある、倉庫だった。
すでに疲れ果てた体を引きずり、顔を洗うために廊下へラグ達と向かった。
(引率の先生になった気分だ)
幼い姿のラグ達を見て俺はそう思った。
この協会は旅人とかを泊めていたのか、泊まった部屋は普通の部屋より簡素な作りで、廊下には、幼い子供用の低い水飲み場と大人用の高い水飲み場があった。
最初に、俺がお手本として顔を洗い、歯を磨いた。
そして、同じようにやってとラグ達を促した。
ここでも個性は現れた。ラグとネオは服も床もビチャビチャにして、ジェム達はラグとネオから少し距離をとって丁寧に顔を洗っていた。
俺は、タオルと替えの着替えを手にラグとネオの後ろに立った。
「ジェム達は終わったら一旦部屋に行っててくれ。ほら、ラグ、ネオこっち来い。ったく、こんなに濡らして」
ラグとネオの服を脱がして二人を拭くと、新しい服を渡した。
「これに着替えて」
二人が着替えている間に、俺は床を拭いた。
そして、二人を連れてジェム達のいる部屋に戻った。
「待たせた。ここじゃ狭いし、どこか食堂みたいな所を探して、そこで朝食にするか」
俺がそう言うと
「だったら私が案内します。ここはルルリカが最初に居た廃教会なので」
と、ベティが名乗り出た。
俺達は、ベティの案内の元食堂へ向かい、収納にある食べ物を出して食べた。
食べたと言うか、ラグ達は食べ散らかしていた。
「・・・まぁ、そうなるか?」
手づかみで食べるパンなどは、散らかさず食べている。動物の時は手づかみでよく食べていたからか?
だけど、スプーンやホークは持ち方から間違っていた。
ジェムとベティは、使いにくそうにしながらも持ちは正しく持っている。
(人化なんてまだまだ先の事だと、先送りしていた弊害か。アルフとルルリカ様はどうやって教えたんだろう?)
そう思いながら、食べ進めた。いちいちテーブルを拭いていては、俺が食べ終わらないと、気になりながらも、ひたすら食べ進めた。
追々、人としてのマナーなどは教えようと思い、今日は後片付けは俺はした。
「食べ物のストックも心持たなくなってきたけど、ここには何時まで居るんだ?」
俺の精神が急に不安定になったことから、休息の名目でここに居るのだが、俺の精神はもう普通になった。
俺の質問に、ラグ達は何やら相談しだした。
そして、代表してベティが
「まずはこの廃教会をよみがえらせましょう!」
と言って、俺の手を引いていった。そして俺の周りをラグ達が囲んで歩き出した。
ベティに連れられて来たのは、廃教会の裏だった。
かなり広い裏庭、、それが第一印象だった。
多分、廃教会の敷地全体に、ベティの神域が展開されているのだろう。俺の膝下くらいの雪が積もっている所と、雪のゆの字もない所と真っ二つになっていた。
「ネオ、ここの裏庭の土を全部柔らかく耕して」
「わかった」
俺が、不自然な境界線に目を奪われていると、ベティがネオに指示を出した。
ネオも了承すると、手を地面に付けた。
すると、ドン!と、地下が爆発したかのような大きは音と共に、土が舞い上がり、裏庭全体と俺達の上に土が降り注いだ。
俺達の無言の視線を一身に受けたネオは
「わりぃ、思ったより硬かった。でも、かなり柔らかい土にはなったぞ」
と、目を反らして言った。
俺達は、ジェムの風魔法を使いながら、降り注がれた土を払った。
「ちょっとアクシデントがありましたが、次はラグ。あなたにお願いします。ここに作物の種を蒔いて貰えますか?」
「うん、いいよ」
ベティのこの言葉で、ここを畑にしようとしているのがわかった。
ラグが皆より一歩前に出ると、手を上に上げた。
すると、上から裏庭に、キラキラと光が降ってきた。
「この地でも育つ種を蒔いたよ」
あのキラキラは種なのか。降っていた光は、今は裏庭をキラキラにしていた。
「なぁ、ラグ?このキラキラは消えないのか?」
俺の言葉にラグは目を反らし、ネオの隣にスススと移動した。
誰もが残念な目で二人を見ていた。
「ヨミ、裏庭全体に水を撒いてくれますか?くれぐれもやり過ぎには注意してくださいね」
ベティの言葉に、そういえば水は居なかったなと思うと同時に、俺をあの二人と一緒にしないでくれとも思った。
「水よ」
俺は、霧雨をイメージしながら水魔法を使った。
そして、イメージ通りの霧雨が降り、適度な所で魔法を止めた。
「さすがヨミですね、完ぺきです。これで明日の朝には収穫が出来るでしょう」
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