ダンジョンからの招待状

菻莅❝りんり❞

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4 第一関門❝迷路❞

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壁の向こうは、何処かの書店のようだった。しかし、中は迷路になっていた。

『Ladies&Gentleman!まぁ、このメンバーには女性は居ないけど

貴方達に挑戦してもらう第一関門は、❝迷路❞。見たままだけどね

だからクリア条件は勿論、ゴールすること。
だけど、ここはダンジョンだということをお忘れなく

時間は無制限で、ゴールの順位も関係ない。どんなに時間がかかっても、一番最後にゴールしようとも、ゴールすればクリア。簡単でしょ?

そして、ここで自己紹介。この迷路の部屋のボスを担当している、ネフィラよ。貴方達の世界の言葉にすれば、女郎蜘蛛ね

さぁ、私のかわいいエサ達。いらしゃい』

ネフィラの言葉が終わると

「女郎蜘蛛ね。だからここには男しか居ないのか」

ザ・冒険者って感じの体格で、赤茶の髪に赤い瞳の男が呟き、迷路に足を踏み出した。

「・・・・」

無言のまま先頭の男に続いたのは、黒髪黒目のなじみ深い色合いを持った少年だった。色合いは懐かしいけど、その容姿はかなり整っていた。

「ふん!食われる前に食ってやるよ!」

少年の後に続いたのは、灰色の髪と灰色の瞳の色気のある男前。そんな色男が言えば、なんか違った意味に聞こえるのは俺の気のせいだろうか。

「迷路の攻略方法など万国共通。なれば、ダンジョンという未知の攻略だけに神経を注げばいいだけだ」

色男の後には、緑の髪に青い瞳の文系の優男が続いた。言葉の内容に、若干フラグが立っているような、、、、健闘を祈っておこう。

「あいつ、大丈夫か?もしかして、こういう転生者モノの話、知らない系か?」

俺と同じように感じたのか、文系の優男の後に続いた、紫の髪に青と赤のオッドアイのイケメンが言った。

2番目の少年とこのイケメンは多分、貴族だろう。しかも高位の。
佇まいや纏う雰囲気に品がある。

「仮定高位貴族が、護衛も無しに来ていいものなのか?」

俺はダンジョンの攻略とかよりも、そっちが気になってしまった。
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