ダンジョンからの招待状

16 続く日常

目が覚めると、自分の家に居た。
だけど、ダンジョンの事は覚えている。慌てて日付を確認すると、4月20日だった。

「思ったより時間が進んでないんだな。はぁ、うん？あれ？」

月日があまり経っていないことに、安堵のため息が出た時、いつもと違うことに気付いた。

いつからか分からないけど、寝ても寝ても体のダルさが取れなく、しかも日が立つにつれ、体が重くなってきていた。

今はもう、体のダルさと重さに慣れていて、なんとも思わなく立っていたけど、今はとても体が軽く、ダルさもなくなっていた。

「そういえば、ダンジョンマスターがなんか言ってたな？なんだったけ？」

思いだそうとしても、そこの部分だけなぜか思いだせなかった。何でもいいやと気持ちを切り替え、今まで体がついていけなくて断念していた依頼を受けるために、冒険者ギルドに走っていった。











とあるダンジョンに招待された他の転生者達は皆、行方が分からなくなり、転生者と共にいた者達は一部記憶を無くした状態で見つかっていた。

「ねぇ、皆。今度はどんなダンジョンにして、どんな人達を招こうか？うん？創造神の願いじゃなかったのかって？そんなわけないじゃん！あんなの口からの出任せだよ！」

ある一人の青年は、完全攻略した事とダンジョンマスターの気まぐれでその命が救われまた、原因不明の体の不調が治った。

そして、今度はどんな人達の元にダンジョンからの招待状が届くのかは、マスター次第だ。


　　　　　　　　　完