一人、辺境の地に置いていかれたので、迎えが来るまで生き延びたいと思います

菻莅❝りんり❞

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12 ようせいはトンデモチートもち

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しかし、門番ゴーレムが居る所以外、辺境の領地全てを覆うドーム型の壁で守るのはいいけど

「たいよう、かくれんぼ?」

町の中は真っ暗だった。でも仮に、光を入れる為に隙間を作ると、魔物や魔獣がそこから入って来るかもしれない。

襲ってくる魔物の方がゴーレムより断然多い。
いくらゴーレムが強くても、全てを抑え込めるとは思ってない。
その為のオリハルコンでアダマンタイトの壁なのだから。

そして、真っ暗で思い出した。

「どうしよう!よるのたいさく、かんがえてない!」

いくらなんでも、魔道具は作れない!
それにまだ、ゴーレム製作も終わってない!

「どうしよう、やることがいっぱい」

何から手を付ければいいか分からなくなり、目に涙が溜まってきた。
そんなぼくの周りを心配そうに妖精のキラキラ飛んできた。

「アルジ、アカリハヨウセイガ、ヨウイスルカラト、イッテマス」

隣に立っていたディアが、しゃがんでぼくの目線に合わせてから言った。

ぼくは、目に溜まった涙を拭き

「ようせいしゃん!ありが、と!いっぱいいっぱいの、おてつだい、ほんとうに、ありがとう!」

と妖精のキラキラに向かって頭を下げた。

「でぃあ、れい!ようせいしゃん!あと、ちょっと、がんばろうね!」

まぁ、本番はスタンピードが始まってからなんだけど、何事にも準備が肝心だからね!

邸までの道のりは、妖精のキラキラがいつも以上にキラキラと輝いて、道を照らしていた。

ぼくは早速、ゴーレム作りの続きをしようと思っていたけど、ディアに抱っこされたぼくは、ぼくの思惑とは違い、訓練所ではなく自室へと連れた。

「でぃあ?」

ぼくはディアを見た。

「キョウハモウ、オシマイデス。アルジノカラダハ、ゲンカイデス。オフロニハイッテ、ゴハンヲタベテ、ユックリネムッテクダサイ。マダアト2カ、アリマス」

ディアの言葉に、何か言い返そうとしたけど、言葉が出てこなかった。

「・・・わかった。でぃあのいうとおりにする」

ぼくはそのまま、ディアにお風呂に入れられ、うつらうつらしながらもご飯を食べて、いる途中で記憶が途切れた。

気づけば自室のベッドの上で、朝になっていた。

「・・・まぶしちぃ。・・・なんで?」

ドーム型の壁で、太陽の光は差さなかったはずでは?

「オハヨウございマス、アルジ」

「おはよ、でぃあ。なんで、あかるいの?」

挨拶もそこそこに疑問を投げかけた。

「ヨウセイタチガ、テンジョウブブンノカベヲ、トウメイニシタカラデス。ソザイハ、ソノママノヨウデス」

この世界の妖精は、トンデモチート持ちなんだね。もう何でもありじゃん、、、

「・・・そうなんだ。わかった、ありがと」

その後は、ディアに身支度を手伝ってもらい、抱っこで休憩所へ行き、朝食を食べ、訓練所へ行った。

「ゆうげきたいやゆみたいが、とうばつしたまじゅうのおにくを、むだにしてはいけない!」

その為の運搬用ゴーレムだ。

まずは、使用人ゴーレムを数体作る。

「でぃあ。ちょ、しょ、こから、まじゅうのかいたい、ほうほうが、のっているほんを、もってきて」

ぼくはディアにそう頼んだけど、

「デンタツシマシタ。レイガモッテキマス。アルジノソバ、ハナレマセン」

・・・・まぁ、持ってくるなら誰でもいいや。次!

「うんぱん、といったら、うま?」

でも馬だけじゃないよな。荷車も必要だよな。

「うん。おうまさんと、に、ぐ、るまをがったいさせよう」

そして出来上がったゴーレムは、

「これ、なんていったけ?ひとに、うまのからだ、、、、!!けんたうろすだ!」

上半身はゴーレム。下半身は荷車。荷車の車輪の部分には四本脚。
運搬ゴーレム改めて、ケンタウロスゴーレムがここに誕生した。

ぼくがケンタウロスゴーレムを作っている間に、いつの間にかレイが来ていて、解体担当のゴーレムに文字や言葉、知り得る知識を教えたあと、解体の本を熟読するよう指導していた。

ケンタウロスゴーレムを作り終わり、エクサリーで回復中にその光景を見てしまった。

「ゆみたいのつかった、ゆみやのかいしゅうよういんは、べつにつくったほうがいいね」

ということで、追加の使用人ゴーレムを作った。すると、すかさずレイが来て、使用人ゴーレムを連れて行った。

「でぃあはぼくのせんぞくおせわかかりで、れいはしつじちょうに、にんめいだな。まぁ、ごーれむたちげんていの、だけど」

だって、本物の執事長はセバスだからね
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