26 / 65
25 おわかれ
しおりを挟む
使ってないタオルや、嵩張って持っていけなかったと思う母の化粧品(悪いと思ったけど、勝手に部屋に入った)やオイル、封を切っていないシャンプーや石鹸なども詰め込んだ。
「むげん、べんり!」
エクサリーの樽は黄色の巾着袋に入れ直し、雑貨類は青い巾着袋に入れた。
こうして準備すること2日。スタンピードから5日。ゴーレム達の伝達範囲は分からないけど、製作者が同じだから、どんなに遠くても出来ると思うと、ディアが言った。
念の為に屋敷から門番のハルトに伝達をしてもらい確認した。そのついでに、被害状況も聞いたけど、それほど破損したゴーレムはいないとの事だった。
ぼくの巾着袋に、いつの間にか宝石と魔鉱石が入っていたので、後で治しに行こうと思った。
シエン達が邸の門前に集まっている。
レイに頼んで、ゴーレム作成の魔法陣を描いてもらい、魔法陣の上にシエンが乗る。
ゼータ達以外にも、向こうに行くメンバーが増えた為、シエンの大きさを変えるのだ。
「このくらい、かな?」
と、一回り位大きくなったシエン。
そして、ゼータ、ラムダ、オメガに加え、アンとゼロ、ナナとシックも向こうに行くことになった。
まず、何でゼータ達をあちらへ向かわせるかと言うと、早い話、人手を増やすためだ。
こう言ってはなんだけど、ゴーレム達は疲れ知らずだ。しかもぼくの作ったゴーレムは、空気中の魔素を自動で取り入れるから、作成者であるぼくが崩さない限り無限で動ける。
スタンピードで動き回っている多くの人が、少しでも休めるように、ゼータ達を送るのだ。
本当はケンタウロスゴーレムも量産しようと思ったけど、新しい名前なんてすぐには思いつかなかったのでやめた。
今いるケンタウロスゴーレムをと思ったけど、思ったよりも遊撃隊達が倒しているので、フル稼働で割けないと言われた。
なので、苦肉の策でシエンを大きくしようとなった。
ゼータ達にも速度耐性を付け、野菜や果物の苗も黄色巾着袋に入れ、ゼータ達はシエンに乗り込んだ。
「みんな、とおしゃまたちを、おねがいね。なんかあったら、れいか、でぃあに、でんたつして」
「ハイ。アルジモ、オカラダヲタイセツニ。イッテキマス」
代表してゼロがそう言うと、シエンはゆっくりと走り出した。町の門を出たらトップスピードで走るように言ってある。
「ばいば~い」
ぼくが手を振ると、ゼータ達も手を振り返した。シエンも背を向けたまま手を振った。
シエン達の姿が見えなくなるまで見送ると
「アルジ。モウナイテイインデスヨ。サミシイデスネ」
「うっ、うっ、うわ~~、ああ~ああ~。ひっく。うあ~あ~」
ぼくは大声で泣いた。短い間だったけど、毎日顔を合わせていたゴーレム達が居なくなるのだ。しかも、自分で生み出したゴーレムだ。
今生の別れと言うわけではないけど、どうしても寂しさは拭えなかった。
気が済むまで泣いて、泣いて、そして泣き疲れていつの間にか眠っていた。
ぼくが寝ている間、ちょっとした騒ぎがあったけど、それを知るのはもうちょっと後のこと
「むげん、べんり!」
エクサリーの樽は黄色の巾着袋に入れ直し、雑貨類は青い巾着袋に入れた。
こうして準備すること2日。スタンピードから5日。ゴーレム達の伝達範囲は分からないけど、製作者が同じだから、どんなに遠くても出来ると思うと、ディアが言った。
念の為に屋敷から門番のハルトに伝達をしてもらい確認した。そのついでに、被害状況も聞いたけど、それほど破損したゴーレムはいないとの事だった。
ぼくの巾着袋に、いつの間にか宝石と魔鉱石が入っていたので、後で治しに行こうと思った。
シエン達が邸の門前に集まっている。
レイに頼んで、ゴーレム作成の魔法陣を描いてもらい、魔法陣の上にシエンが乗る。
ゼータ達以外にも、向こうに行くメンバーが増えた為、シエンの大きさを変えるのだ。
「このくらい、かな?」
と、一回り位大きくなったシエン。
そして、ゼータ、ラムダ、オメガに加え、アンとゼロ、ナナとシックも向こうに行くことになった。
まず、何でゼータ達をあちらへ向かわせるかと言うと、早い話、人手を増やすためだ。
こう言ってはなんだけど、ゴーレム達は疲れ知らずだ。しかもぼくの作ったゴーレムは、空気中の魔素を自動で取り入れるから、作成者であるぼくが崩さない限り無限で動ける。
スタンピードで動き回っている多くの人が、少しでも休めるように、ゼータ達を送るのだ。
本当はケンタウロスゴーレムも量産しようと思ったけど、新しい名前なんてすぐには思いつかなかったのでやめた。
今いるケンタウロスゴーレムをと思ったけど、思ったよりも遊撃隊達が倒しているので、フル稼働で割けないと言われた。
なので、苦肉の策でシエンを大きくしようとなった。
ゼータ達にも速度耐性を付け、野菜や果物の苗も黄色巾着袋に入れ、ゼータ達はシエンに乗り込んだ。
「みんな、とおしゃまたちを、おねがいね。なんかあったら、れいか、でぃあに、でんたつして」
「ハイ。アルジモ、オカラダヲタイセツニ。イッテキマス」
代表してゼロがそう言うと、シエンはゆっくりと走り出した。町の門を出たらトップスピードで走るように言ってある。
「ばいば~い」
ぼくが手を振ると、ゼータ達も手を振り返した。シエンも背を向けたまま手を振った。
シエン達の姿が見えなくなるまで見送ると
「アルジ。モウナイテイインデスヨ。サミシイデスネ」
「うっ、うっ、うわ~~、ああ~ああ~。ひっく。うあ~あ~」
ぼくは大声で泣いた。短い間だったけど、毎日顔を合わせていたゴーレム達が居なくなるのだ。しかも、自分で生み出したゴーレムだ。
今生の別れと言うわけではないけど、どうしても寂しさは拭えなかった。
気が済むまで泣いて、泣いて、そして泣き疲れていつの間にか眠っていた。
ぼくが寝ている間、ちょっとした騒ぎがあったけど、それを知るのはもうちょっと後のこと
1,016
あなたにおすすめの小説
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
無自覚人たらしマシュマロ令嬢、王宮で崇拝される ――見た目はぽっちゃり、中身は只者じゃない !
恋せよ恋
ファンタジー
富豪にして美食家、オラニエ侯爵家の長女ステファニー。
もっちり体型から「マシュマロ令嬢」と陰口を叩かれる彼女だが、
本人は今日もご機嫌に美味しいものを食べている。
――ただし、この令嬢、人のオーラが色で見える。
その力をひけらかすこともなく、ただ「気になるから」と忠告した結果、
不正商会が摘発され、運気が上がり、気づけば周囲には信奉者が増えていく。
十五歳で王妃に乞われ、王宮へ『なんでも顧問』として迎えられたステファニー。
美食を愛し、人を疑わず、誰にでも礼を尽くすその姿勢は、
いつの間にか貴族たちの心を掴み、王子たちまで惹きつけていく。
これは、
見た目はぽっちゃり、されど中身は只者ではないマシュマロ令嬢が、
無自覚のまま王宮を掌握していく、もっちり系・人たらし王宮譚。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 エール📣いいね❤️励みになります!
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
【完結済】悪役令嬢の妹様
紫
ファンタジー
星守 真珠深(ほしもり ますみ)は社畜お局様街道をひた走る日本人女性。
そんな彼女が現在嵌っているのが『マジカルナイト・ミラクルドリーム』というベタな乙女ゲームに悪役令嬢として登場するアイシア・フォン・ラステリノーア公爵令嬢。
ぶっちゃけて言うと、ヒロイン、攻略対象共にどちらかと言えば嫌悪感しかない。しかし、何とかアイシアの断罪回避ルートはないものかと、探しに探してとうとう全ルート開き終えたのだが、全ては無駄な努力に終わってしまった。
やり場のない気持ちを抱え、気分転換にコンビニに行こうとしたら、気づけば悪楽令嬢アイシアの妹として転生していた。
―――アイシアお姉様は私が守る!
最推し悪役令嬢、アイシアお姉様の断罪回避転生ライフを今ここに開始する!
※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>
既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる