一人、辺境の地に置いていかれたので、迎えが来るまで生き延びたいと思います

菻莅❝りんり❞

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25 おわかれ

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使ってないタオルや、嵩張って持っていけなかったと思う母の化粧品(悪いと思ったけど、勝手に部屋に入った)やオイル、封を切っていないシャンプーや石鹸なども詰め込んだ。

「むげん、べんり!」

エクサリーの樽は黄色の巾着袋に入れ直し、雑貨類は青い巾着袋に入れた。

こうして準備すること2日。スタンピードから5日。ゴーレム達の伝達範囲は分からないけど、製作者が同じだから、どんなに遠くても出来ると思うと、ディアが言った。

念の為に屋敷から門番のハルトに伝達をしてもらい確認した。そのついでに、被害状況も聞いたけど、それほど破損したゴーレムはいないとの事だった。

ぼくの巾着袋に、いつの間にか宝石と魔鉱石が入っていたので、後で治しに行こうと思った。

シエン達が邸の門前に集まっている。

レイに頼んで、ゴーレム作成の魔法陣を描いてもらい、魔法陣の上にシエンが乗る。

ゼータ達以外にも、向こうに行くメンバーが増えた為、シエンの大きさを変えるのだ。

「このくらい、かな?」

と、一回り位大きくなったシエン。

そして、ゼータ、ラムダ、オメガに加え、アンとゼロ、ナナとシックも向こうに行くことになった。

まず、何でゼータ達をあちらへ向かわせるかと言うと、早い話、人手を増やすためだ。

こう言ってはなんだけど、ゴーレム達は疲れ知らずだ。しかもぼくの作ったゴーレムは、空気中の魔素を自動で取り入れるから、作成者であるぼくが崩さない限り無限で動ける。

スタンピードで動き回っている多くの人が、少しでも休めるように、ゼータ達を送るのだ。

本当はケンタウロスゴーレムも量産しようと思ったけど、新しい名前なんてすぐには思いつかなかったのでやめた。

今いるケンタウロスゴーレムをと思ったけど、思ったよりも遊撃隊達が倒しているので、フル稼働で割けないと言われた。
なので、苦肉の策でシエンを大きくしようとなった。

ゼータ達にも速度耐性を付け、野菜や果物の苗も黄色巾着袋に入れ、ゼータ達はシエンに乗り込んだ。

「みんな、とおしゃまたちを、おねがいね。なんかあったら、れいか、でぃあに、でんたつして」

「ハイ。アルジモ、オカラダヲタイセツニ。イッテキマス」

代表してゼロがそう言うと、シエンはゆっくりと走り出した。町の門を出たらトップスピードで走るように言ってある。

「ばいば~い」

ぼくが手を振ると、ゼータ達も手を振り返した。シエンも背を向けたまま手を振った。

シエン達の姿が見えなくなるまで見送ると

「アルジ。モウナイテイインデスヨ。サミシイデスネ」

「うっ、うっ、うわ~~、ああ~ああ~。ひっく。うあ~あ~」

ぼくは大声で泣いた。短い間だったけど、毎日顔を合わせていたゴーレム達が居なくなるのだ。しかも、自分で生み出したゴーレムだ。

今生の別れと言うわけではないけど、どうしても寂しさは拭えなかった。

気が済むまで泣いて、泣いて、そして泣き疲れていつの間にか眠っていた。

ぼくが寝ている間、ちょっとした騒ぎがあったけど、それを知るのはもうちょっと後のこと
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