39 / 65
38 あたらしいごーれむ!
「リック!大丈夫か!!」
と突然人間サイズのアスエルが現れた。
「ぎゃー!」
とアロードは叫ぶと気絶した。
「おっと、他に人間が居たのか」
とアスエルは気絶したアロードといまだに目覚めてないアルードをまじまじと見て、眉間にしわを寄せた。それを見て
「あろーども、あるーども、わるくないよ!わるいのは、わるいおとな!」
とぼくは叫んだ。目に涙を溜めているぼくを見て、アスエルは優しく微笑むと
「わかってるよ、リック。ただ可哀想なことをするなと思っただけで、怒ったのはその悪い大人にだよ」
とぼくに近寄り頭を撫でた。暫く撫でた後
「少し場所を移動しようか」
と言って指を鳴らした。すると一瞬で訓練所に移動した。
「しゅかんいどー!」
「ふふ、リックは物知りだね。リックの前世には魔法はなかったはずだよね?ああ、そういった物語が多くあるのか」
エメリアもだったけど、勝手に人の記憶見て欲しくないんだけど、、、
ジト目でアスエルを見ていたら、軽い感じで謝った。
「ぶー!」
「あはは、ごめんごめん。でもリック。今は時間がおしいからその頬をしぼめてほしいな」
と言って、ぼくの頬をツンツンとした。
「おおぉ。柔らかい」
「めっ!」
まだ怒っているので、アスエルの手をぺちんとした。
幼児の力だ。それほど痛くは無いのに
「イテテ」
と笑いながら手を擦った。
「おはなし、あるんでしょ?」
いつまでも経ってもこのやり取りが終わりそうにないので、無理やり終わらせた。
「そうだったそうだった。あのね、リックにこの魔石を使ってゴーレムを作って欲しいんだ。出来れば、空を飛べるやつ」
アスエルから渡されたのは、虹色に輝く、ぼくの顔くらいある魔石だった。
「おっきいぃ。きれいね」
そんなぼくのリアクションに、アスエルはにっこりと笑い
「そうだろう?これは妖精界にしか無い❝魔虹石(まこうせき)❞っていう魔石なんだ。さぁリック。ここにそれを置いて」
と、いつの間にか魔法陣が描かれていた。
「付与したい内容は頭の中で思い浮かべながら、ゴーレムを作ってみて」
「つちは?」
「いらないんだ。この魔虹石は特殊だからね」
ディアから降ろしてもらって、魔法陣に手をついた。
(う~ん。基本的なもので、❝意思疎通/学習機能/声帯機能❞は標準装備だよな。鳥のゴーレムを作るにしても、飛ぶという動作が無いと飛べないよね?じゃぁ❝飛行/着地❞でしょう)
「ねぇ、あすえる。このごーれむはとけない?」
「溶けないよ」
アスエルはぼくの言いたい事が分かったのか、すぐに即答した。
(じゃぁ、それに関してはいらないか。う~ん。他は思いつかないなぁ。まぁ、後付けで付与も出来るから今はこれでいいか。後は、どんな鳥にするかだけど、やっぱりかっこいいのがいいよなぁ。かっこいい鳥と言ったら猛禽類か。でも鷹とか鷲、はやぶさって何となく似たような感じだから、ぱっと見、見分けつかなかったんだよなぁ)
と、猛禽類の代表的な3種類を思い浮かべながら、無意識に魔法陣に魔力を送っていた。
そして出来た鳥のゴーレムは、
「なんで、からす?」
え?猛禽類に似ても似つかないんだけど?
ぼくが目をまんまるにして驚いていると、ぼくの言葉に微かにあった落胆を感じとったのか、カラスのゴーレムはしょんぼりと肩を落としていた。
それを見てぼくは慌ててカラスのゴーレムに駆け寄り
「ああ、ごめんね。だいじょーぶ!きみも、かっこいいよ!くろびかりのからだ、だけど、みかたをかえると、にじいろになる!かっこいいね!」
とカラスのゴーレムをナデナデしながら、一生懸命言葉を尽くした。
カラスのゴーレムは少し元気を取り戻し、ぼくの頬にスリスリとしてきた。
「スベスベだね。そうだなぁ、おなまえは、くろう!どう?」
カラスのゴーレムは名前が気に入ったのか、羽を広げて鳴いた。
「カー!」
「やっぱり、からす、、、、」
レイがすかさずクロウを引き取り、クロウの調教、、、じゃなくて教育に入った。
それを見届けたアスエルは、クロウでも持てるような小さな布のバケツの形の袋を出した。
そしてまた、指をパチンとすると袋に水色の水が現れた。
「えくさりー?」
「そう。このエクサリーをクロウに運んでもらいたいんだ、子ドラゴンに」
ぼくはビックリして目をまんまるに見開いた。
「こ、どらごん、けがしてるの?いたいいたい?」
引っ込んだはずの涙がまた溢れて来た。
「ああぁ、リック。泣かないで。子ドラゴンでもドラゴンだからね。そんな簡単に傷をつけることは出来ないよ。だからケガはしてない」
「だったら、なんで、えくさりー?」
アスエルは場所を移動しようかと言って、指を鳴らした。そして今度は休憩所に移動した。
と突然人間サイズのアスエルが現れた。
「ぎゃー!」
とアロードは叫ぶと気絶した。
「おっと、他に人間が居たのか」
とアスエルは気絶したアロードといまだに目覚めてないアルードをまじまじと見て、眉間にしわを寄せた。それを見て
「あろーども、あるーども、わるくないよ!わるいのは、わるいおとな!」
とぼくは叫んだ。目に涙を溜めているぼくを見て、アスエルは優しく微笑むと
「わかってるよ、リック。ただ可哀想なことをするなと思っただけで、怒ったのはその悪い大人にだよ」
とぼくに近寄り頭を撫でた。暫く撫でた後
「少し場所を移動しようか」
と言って指を鳴らした。すると一瞬で訓練所に移動した。
「しゅかんいどー!」
「ふふ、リックは物知りだね。リックの前世には魔法はなかったはずだよね?ああ、そういった物語が多くあるのか」
エメリアもだったけど、勝手に人の記憶見て欲しくないんだけど、、、
ジト目でアスエルを見ていたら、軽い感じで謝った。
「ぶー!」
「あはは、ごめんごめん。でもリック。今は時間がおしいからその頬をしぼめてほしいな」
と言って、ぼくの頬をツンツンとした。
「おおぉ。柔らかい」
「めっ!」
まだ怒っているので、アスエルの手をぺちんとした。
幼児の力だ。それほど痛くは無いのに
「イテテ」
と笑いながら手を擦った。
「おはなし、あるんでしょ?」
いつまでも経ってもこのやり取りが終わりそうにないので、無理やり終わらせた。
「そうだったそうだった。あのね、リックにこの魔石を使ってゴーレムを作って欲しいんだ。出来れば、空を飛べるやつ」
アスエルから渡されたのは、虹色に輝く、ぼくの顔くらいある魔石だった。
「おっきいぃ。きれいね」
そんなぼくのリアクションに、アスエルはにっこりと笑い
「そうだろう?これは妖精界にしか無い❝魔虹石(まこうせき)❞っていう魔石なんだ。さぁリック。ここにそれを置いて」
と、いつの間にか魔法陣が描かれていた。
「付与したい内容は頭の中で思い浮かべながら、ゴーレムを作ってみて」
「つちは?」
「いらないんだ。この魔虹石は特殊だからね」
ディアから降ろしてもらって、魔法陣に手をついた。
(う~ん。基本的なもので、❝意思疎通/学習機能/声帯機能❞は標準装備だよな。鳥のゴーレムを作るにしても、飛ぶという動作が無いと飛べないよね?じゃぁ❝飛行/着地❞でしょう)
「ねぇ、あすえる。このごーれむはとけない?」
「溶けないよ」
アスエルはぼくの言いたい事が分かったのか、すぐに即答した。
(じゃぁ、それに関してはいらないか。う~ん。他は思いつかないなぁ。まぁ、後付けで付与も出来るから今はこれでいいか。後は、どんな鳥にするかだけど、やっぱりかっこいいのがいいよなぁ。かっこいい鳥と言ったら猛禽類か。でも鷹とか鷲、はやぶさって何となく似たような感じだから、ぱっと見、見分けつかなかったんだよなぁ)
と、猛禽類の代表的な3種類を思い浮かべながら、無意識に魔法陣に魔力を送っていた。
そして出来た鳥のゴーレムは、
「なんで、からす?」
え?猛禽類に似ても似つかないんだけど?
ぼくが目をまんまるにして驚いていると、ぼくの言葉に微かにあった落胆を感じとったのか、カラスのゴーレムはしょんぼりと肩を落としていた。
それを見てぼくは慌ててカラスのゴーレムに駆け寄り
「ああ、ごめんね。だいじょーぶ!きみも、かっこいいよ!くろびかりのからだ、だけど、みかたをかえると、にじいろになる!かっこいいね!」
とカラスのゴーレムをナデナデしながら、一生懸命言葉を尽くした。
カラスのゴーレムは少し元気を取り戻し、ぼくの頬にスリスリとしてきた。
「スベスベだね。そうだなぁ、おなまえは、くろう!どう?」
カラスのゴーレムは名前が気に入ったのか、羽を広げて鳴いた。
「カー!」
「やっぱり、からす、、、、」
レイがすかさずクロウを引き取り、クロウの調教、、、じゃなくて教育に入った。
それを見届けたアスエルは、クロウでも持てるような小さな布のバケツの形の袋を出した。
そしてまた、指をパチンとすると袋に水色の水が現れた。
「えくさりー?」
「そう。このエクサリーをクロウに運んでもらいたいんだ、子ドラゴンに」
ぼくはビックリして目をまんまるに見開いた。
「こ、どらごん、けがしてるの?いたいいたい?」
引っ込んだはずの涙がまた溢れて来た。
「ああぁ、リック。泣かないで。子ドラゴンでもドラゴンだからね。そんな簡単に傷をつけることは出来ないよ。だからケガはしてない」
「だったら、なんで、えくさりー?」
アスエルは場所を移動しようかと言って、指を鳴らした。そして今度は休憩所に移動した。
あなたにおすすめの小説
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。