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39 くろうの、みっしょん!
ぼくはおやつを食べながら、目の前に座るアスエルの話を聞いていた。もぐもぐ、ごくごく、おかしはおいしぃね
「・・・リック?ちゃんと聞いてる?」
ごっくん
「きいてるよ?」
口の中におかしがあるまま喋ろうとしたら、ディアに目で注意された。
アスエルは、疑うような目をぼくに向けながら
「じゃぁ、私がなんて言ったか言ってみて?」
「いいよ。でぃあ、おねがいね」
アスエルとディアに冷たい視線を向けられた。
普通の3歳児なら泣いてるぞ?ってか、普通の3歳児ならアスエルの話、理解できないからね?
「じょーだん、だよ。だから、そんなめ、しちゃ、だめ」
ぼくは、たどたどしい喋りながらも、ゆっくりとアスエルの話を要約して話した。
アスエルの話とは
エクサリーは、人とドラゴンでは効能が違うという。
人の場合は知っての通り、体の欠損がもとに戻ったり、不治の病でも治ったり、体力・魔力が回復したりする。
でもドラゴンには、高揚した気分。つまり、怒りや興奮した気分、それに悲しい気持ちなどを落ち着ける効能がある。
だから、魔虹石で作られたクロウにエクサリー入りの袋を持っていってもらい、子ドラゴンと親ドラゴンにエクサリーを掛けてもらう。
気持ちの落ち着いたドラゴン達に、アスエルが接触し、ドラゴン達を説得する。
「どう?ちゃんと、きいていたでしょ!」
少し長く話したので、ごくごくとオレンジジュースを飲んだ。そう!オレンジジュース!果実水じゃないの!
ナナとシックに教えてもらった事を伝達してもらい、色々な料理や果実を使った飲み物が作れるようになった。その中にぼくのお気に入りのオレンジジュースのレシピもあったのだ!
久しぶりのオレンジジュースを飲んだ時に、あまりの嬉しさに飲み過ぎ、前世を思い出してから初めて、おねしょをしてしまった。ぐわ~、はずかしぃ~!
「うん。ちゃんと聞いてたね。疑ってごめんね」
「いいよ」
と言ったけど、実は少し気になっていることがある。
「ねぇ、あすえる。きいていい?」
「何かな?」
「どらごん、まだ、こどらごんと、あってない?」
ああ、という顔をしてから、少し顔をしかめて
「リックには少し辛いことをだろうけど、元凶の大人は、親ドラゴンによって既に消されてる。その後、親ドラゴンは囮として馬車から落とされた子供達を襲いに行ったんだ」
「!!そんな!」
ぼくが泣きそうになっていると、アスエルはぼくの近くに寄ってきて、ぼくを抱っこして、ぼくが座っていたイスに座りぼくをアスエルの膝に乗せた。
「落ち着いて、大丈夫だよ。そちらはエメリアと妖精達で保護してもらっているから」
アルード達の記憶を見てすぐさま、エメリアと妖精達にお願いしたんだって。
その時、レイがクロウを肩に乗せて戻ってきた。
「アルジ、クロウノジュンビ、トトノイマシタ」
レイの隣にはエクサリー入りの袋を持ったニールも居た。
ぼくはアスエルを見上げて
「もう、いく?」
と聞くと、アスエルはぼくの頭を撫でて
「そうだね。眠ってもらっているけど、あまり人間を妖精界に長く留めては置けないからね。それに」
と言って、どこか遠い所を見るように
「親ドラゴンと子ドラゴンが接触しそうだしね」
激しく打ちつけていた雨音が少しだけど、和らいだ気がした。
ぼくはクロウを見て
「くろう、たいへんだと、おもうけど、おねがいね」
クロウは羽を広げて
「オマカセクダサイ、アルジ!カーー!」
と鳴いた。❝カー❞は必要なの?
「・・・リック?ちゃんと聞いてる?」
ごっくん
「きいてるよ?」
口の中におかしがあるまま喋ろうとしたら、ディアに目で注意された。
アスエルは、疑うような目をぼくに向けながら
「じゃぁ、私がなんて言ったか言ってみて?」
「いいよ。でぃあ、おねがいね」
アスエルとディアに冷たい視線を向けられた。
普通の3歳児なら泣いてるぞ?ってか、普通の3歳児ならアスエルの話、理解できないからね?
「じょーだん、だよ。だから、そんなめ、しちゃ、だめ」
ぼくは、たどたどしい喋りながらも、ゆっくりとアスエルの話を要約して話した。
アスエルの話とは
エクサリーは、人とドラゴンでは効能が違うという。
人の場合は知っての通り、体の欠損がもとに戻ったり、不治の病でも治ったり、体力・魔力が回復したりする。
でもドラゴンには、高揚した気分。つまり、怒りや興奮した気分、それに悲しい気持ちなどを落ち着ける効能がある。
だから、魔虹石で作られたクロウにエクサリー入りの袋を持っていってもらい、子ドラゴンと親ドラゴンにエクサリーを掛けてもらう。
気持ちの落ち着いたドラゴン達に、アスエルが接触し、ドラゴン達を説得する。
「どう?ちゃんと、きいていたでしょ!」
少し長く話したので、ごくごくとオレンジジュースを飲んだ。そう!オレンジジュース!果実水じゃないの!
ナナとシックに教えてもらった事を伝達してもらい、色々な料理や果実を使った飲み物が作れるようになった。その中にぼくのお気に入りのオレンジジュースのレシピもあったのだ!
久しぶりのオレンジジュースを飲んだ時に、あまりの嬉しさに飲み過ぎ、前世を思い出してから初めて、おねしょをしてしまった。ぐわ~、はずかしぃ~!
「うん。ちゃんと聞いてたね。疑ってごめんね」
「いいよ」
と言ったけど、実は少し気になっていることがある。
「ねぇ、あすえる。きいていい?」
「何かな?」
「どらごん、まだ、こどらごんと、あってない?」
ああ、という顔をしてから、少し顔をしかめて
「リックには少し辛いことをだろうけど、元凶の大人は、親ドラゴンによって既に消されてる。その後、親ドラゴンは囮として馬車から落とされた子供達を襲いに行ったんだ」
「!!そんな!」
ぼくが泣きそうになっていると、アスエルはぼくの近くに寄ってきて、ぼくを抱っこして、ぼくが座っていたイスに座りぼくをアスエルの膝に乗せた。
「落ち着いて、大丈夫だよ。そちらはエメリアと妖精達で保護してもらっているから」
アルード達の記憶を見てすぐさま、エメリアと妖精達にお願いしたんだって。
その時、レイがクロウを肩に乗せて戻ってきた。
「アルジ、クロウノジュンビ、トトノイマシタ」
レイの隣にはエクサリー入りの袋を持ったニールも居た。
ぼくはアスエルを見上げて
「もう、いく?」
と聞くと、アスエルはぼくの頭を撫でて
「そうだね。眠ってもらっているけど、あまり人間を妖精界に長く留めては置けないからね。それに」
と言って、どこか遠い所を見るように
「親ドラゴンと子ドラゴンが接触しそうだしね」
激しく打ちつけていた雨音が少しだけど、和らいだ気がした。
ぼくはクロウを見て
「くろう、たいへんだと、おもうけど、おねがいね」
クロウは羽を広げて
「オマカセクダサイ、アルジ!カーー!」
と鳴いた。❝カー❞は必要なの?
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