一人、辺境の地に置いていかれたので、迎えが来るまで生き延びたいと思います

菻莅❝りんり❞

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49 やっとこの手に

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シエンには俺が乗り、騎士が50名と魔道師が17名。
ウラヌスにはレイルと、騎士50名、魔道師16名。
ネプにはナイルと、騎士50名、魔道師17名と分かれ、1つ目の浅い森でその森には居ないはずの魔物と魔獣を中心に討伐をすれば、俺達に警戒はしているが魔物達は落ち着きを取り戻した。
今日はここでこのまま野宿とした。

翌朝の早朝に起き、森の状況を今一度確認したら、森を後にし先に進んだ。

進みながらも魔物を討伐し、交代で朝食を取りながら、昼前に次の森に着いた。

ここでも、ここには居ないはずの魔物や魔獣を討伐し、森が落ち着いたら出発。また移動しながら交代で昼食を取りつつ、魔物を討伐する。

辺りが暗くなってきたけれど、こんな道の途中では野宿は出来ないので、シエン達には悪いが俺達は交代で休みつつ走り続けもらった。

ダクシナの手前の森に日が昇った辺りで着いたので、シエン達を休ませる為に、ここで一旦休憩を取った。

シエン達が休んでいる間に、俺とレイルの班で森の中の討伐をし、ナイルの班には、シエン達の護衛をしてもらった。

ここの森の討伐も終わったのは、お昼を少し過ぎた辺りだった。

「ここで昼食を取ってから出発しよう。ここまでくれば今日中にはダクシナに着く。だが、最後まで気を抜かずに行こう」

森が落ち着いていても、魔物も魔獣も当たり前のようにいる。周りを警戒しながらもお昼を済ませ、それぞれのゴーレムに乗り込んだ。

そしてダクシナの町らしき壁が見えた時、緑色のドラゴンと水色のドラゴンが飛び立つのが見えた。
そして緑色のドラゴンの背に、ふた周りくらい小さなものも乗っていた。

「ドラゴン、、、本当に居たのか」

俺の呟きに、緊張と安堵が入り混じった空気があった。

ドラゴンをその目に見た事の緊張と去っていった事への安堵だろう。

辺りが夕焼け色に染まる頃、鉱石の壁の前に着くと、シエン達が通れるくらいの穴が開いた。

シエン達は気にせずにそのまま進み、懐かしい我が邸の前に着くと、門もそのまま進み玄関前で止まった。

すると、玄関の扉が開いた。開いたその中には

「リック!!」

俺はリックの姿を認めるやいなや、シエンから飛び降りリックの所まで行き、その勢いのままリックを抱きしめた。

「リック。リック。済まなかった。一人にして、、済まなかった」

「おと、、さま?おと、、さま、、、おどざま~!ああ~、ああ~、うぐっ。おどざま~」

リックは俺の服をギュッと握り、❝おとさま❞と言いながら大泣きした。

ああ、ようやく会えた。ようやく、この手にリックを抱きしめられた。

沢山泣いて、泣いて、そして泣きつかれて寝てしまっても、リックは握りしめた俺の服を離すことは無かった。
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