47 / 68
艦隊戦演習対決!
しおりを挟む
「第二回戦、勝者はType-Eirです」
「サーバーと有線接続さえできていれば……」
悔しそうに呟くアイカ。通信の遅延が勝敗を分けたらしい。
「私の勝ちのようですね。判断速度、解析精度、すべてにおいて上回りました」
Type-Eirは無感情な口調ながら、微妙にマウントを取ってくるのが腹立たしい。
リズはというと――
「ふふっ、さすが私の子だ。美しい勝利だな!」
完全に親バカモードでご満悦だ。
「続いて、第三回戦。艦隊戦シミュレーションです」
研究主任が操作パネルを叩くと、室内のホロスクリーンに二つの艦隊編成図が浮かび上がる。
片方はType-Eirの指揮する“理想化艦隊”、もう片方はアイカの指揮する“現場対応型艦隊”。
「この勝負、制限時間は30分。条件は“艦隊規模10隻・補給なし・重力場ありの宙域”。AIは各自の判断で戦闘を進行させ、最終的な勝率評価で勝敗を決定します」
「リアルタイム演算処理と戦術予測精度の勝負ですね。望むところです」
「データ戦において私が劣ることはありません。貴女が得意とする“現場勘”は、統計上の誤差に過ぎません」
「それが“誤差”ではないことを証明して差し上げましょう」
両者、戦闘開始前から火花を散らす。
「さあ、勝負の始まりだ。我が娘――叡智の化身、《Type-Eir》、進撃を開始するのだ!」
「「戦闘モード、オンライン。艦隊制御リンク、確立」」
その瞬間、仮想空間において2つの艦隊が静かに動き始めた。
AI同士のプライドを賭けた、一進一退の艦隊戦が、いま始まる。
「主砲、発射」
アイカの命令と同時に、仮想空間の艦隊からレーザーが迸った。
真空の戦場を切り裂く光線は、敵陣の主力艦へと狙いを定めて放たれる。
「回避行動。左舷25度、回頭」
冷静に対応したのはType-Eir。艦隊の陣形を素早く変え、直撃を回避。
ぎりぎりのところで回避しつつも、フォーメーションは崩れていない。むしろ、Eir艦隊の距離が着実に詰まっていく。
「陽動としてはまずまず、です。次はこちらの番ですね――ドローン艦隊、分離、展開」
「来ますか!」
Eir艦隊から分離した無人ドローンが、側面からアイカ艦隊に襲いかかる。小型で高速、制御も精密。
「砲撃のタイムラグを利用しての奇襲か……だが、読めていました。迎撃システム、展開」
「ええっ、全部撃ち落とした!? あのドローンって、回避行動までAIが計算してるんでしょ?」
研究主任の驚きの声が観戦席に響く。
「ええ……ですが、アイカは予測演算に“経験値”を混ぜてくるんです。だから、定型通りにはいかない」
「ドローンが落とされたか……」
リズも真剣な顔つきで、自分の娘の苦戦に目を細める。
「エネルギー充填、完了。火力集中、敵旗艦狙い」
「そこっ!」
アイカの艦隊が一瞬の隙を突き、集中砲火を浴びせる。
Eirの旗艦が火花を散らしながら大きく後退――
「……しかし、私の読み通りです。被害は想定内」
「何!?」
「リカバリ艦、前へ。フロントを張らせて、逆包囲」
Eirの艦隊が一瞬の被弾を盾に、あらかじめ配置されていた修理支援艦を囮に変えた。
その間に、側面から回り込んでいたサブ艦隊が、アイカ艦隊の後方へ――
「しまった、背後に回られてる!」
「はあ……はあ……ふふっ、これくらいの逆境、想定済みです……!」
アイカの艦隊が囲まれた。だが――まだ終わりではない。
「背後からの包囲……これで詰みです。アイカ様」
Eirの冷静な勝利宣言が響く。
だが、アイカの瞳に焦りはない。
むしろ――うっすらと笑っている。
「いえ……まだ手は残されています」
「え?」
「艦隊、後方宙域へ後退――ではなく、《強制突入》。敵艦隊の間隙を突いて、突貫します」
「なっ……!? 包囲網の内側へ、突っ込むだと?」
「そうです。包囲されたなら、逆に中心を貫いて突破すればいい。包囲を“利用”するのです」
アイカの艦隊が、まさかの“突破前提”の強行戦術に出た。
防御を捨てた機動、あらかじめ撃破された無人艦の残骸を盾に使う、非常手段。
「敵の砲撃は最大火力帯に入ります。通常なら自殺行為です」
「でも……それこそが狙いです。Eirは、私が“合理的”に判断すると読んだ……ならば」
「非合理な行動には、Eirの予測モデルが対応しきれない……!?」
観戦していたリズが、思わず身を乗り出す。
「これぞ“愚者の逆手”です」
Eir艦隊は、動揺した。
AI同士の勝負で“予測不能”が発生するというのは、致命的だ。
「再構成不能……包囲網、乱れました」
アイカの艦隊が、包囲網を抜け――反転。
「主砲、再照準。旗艦、狙撃可能距離です」
「――!」
仮想空間に閃光が走る。
直後、Eir旗艦のモニターが“沈黙”。
「第三回戦、勝者、アイカ!」
勝利のBGMが(脳内で)流れる中、リズが口をぽかんと開けていた。
「まさか、そんな無茶を……AIが選ぶなんて……」
「ふふ。合理と非合理の境界、それを越えるのが“私”なのです」
「第三回戦は……アイカの勝利! これでスコアは2対1、アイカが巻き返しました!」
熱気の残るシミュレーションルームに、勝利判定のアナウンスが響く。
そのタイミングで、研究主任が手を上げた。
「ふむ。では、少し休憩としましょうか。体力的にはともかく、我々も喉が渇いてきました」
その言葉に、俺たちは思わず頷いた。
……たかがAI対決と侮るなかれ。見てるこっちが緊張して、どっと疲れるレベルだ。
ステーションの自販機コーナーで、俺は微妙に見覚えのある炭酸飲料を手に取った。
「“グラビバーストZ(ズィー)”……なんだこれ。銀河中で売ってんのか?」
「それは舌が痺れるタイプのやつですね。リズさんが“炭酸で脳が加速する”とか言って、箱で買ってました」
「へぇー? 私はそんなこと言ったかな?」
リズが口元をぬぐいながら、しれっととぼける。
一方、アイカはというと……
「ボディ温度上昇により、冷却モードを併用します。ついでに水分も補給します」
手にしていたのは、冷たいハーブティーの缶。妙に優雅だ。
「人間の真似?」
「いえ。構造的に必要な処理です。副次的にリラックス効果も得られる可能性がありましたので、試行しています」
――そして、Eirはといえば。
「補給行動は不要です。現在、全システム最適稼働中。次戦に向け、モジュール更新完了」
あいかわらず無表情に、淡々と応答する。
「あー……やっぱアイカの方が人間っぽいな」
「そういう基準で勝負してるんじゃありませんが」
アイカが微妙に口をとがらせる。
「さて、そろそろ再開か」
第四回戦の火蓋が、切られようとしていた。
「サーバーと有線接続さえできていれば……」
悔しそうに呟くアイカ。通信の遅延が勝敗を分けたらしい。
「私の勝ちのようですね。判断速度、解析精度、すべてにおいて上回りました」
Type-Eirは無感情な口調ながら、微妙にマウントを取ってくるのが腹立たしい。
リズはというと――
「ふふっ、さすが私の子だ。美しい勝利だな!」
完全に親バカモードでご満悦だ。
「続いて、第三回戦。艦隊戦シミュレーションです」
研究主任が操作パネルを叩くと、室内のホロスクリーンに二つの艦隊編成図が浮かび上がる。
片方はType-Eirの指揮する“理想化艦隊”、もう片方はアイカの指揮する“現場対応型艦隊”。
「この勝負、制限時間は30分。条件は“艦隊規模10隻・補給なし・重力場ありの宙域”。AIは各自の判断で戦闘を進行させ、最終的な勝率評価で勝敗を決定します」
「リアルタイム演算処理と戦術予測精度の勝負ですね。望むところです」
「データ戦において私が劣ることはありません。貴女が得意とする“現場勘”は、統計上の誤差に過ぎません」
「それが“誤差”ではないことを証明して差し上げましょう」
両者、戦闘開始前から火花を散らす。
「さあ、勝負の始まりだ。我が娘――叡智の化身、《Type-Eir》、進撃を開始するのだ!」
「「戦闘モード、オンライン。艦隊制御リンク、確立」」
その瞬間、仮想空間において2つの艦隊が静かに動き始めた。
AI同士のプライドを賭けた、一進一退の艦隊戦が、いま始まる。
「主砲、発射」
アイカの命令と同時に、仮想空間の艦隊からレーザーが迸った。
真空の戦場を切り裂く光線は、敵陣の主力艦へと狙いを定めて放たれる。
「回避行動。左舷25度、回頭」
冷静に対応したのはType-Eir。艦隊の陣形を素早く変え、直撃を回避。
ぎりぎりのところで回避しつつも、フォーメーションは崩れていない。むしろ、Eir艦隊の距離が着実に詰まっていく。
「陽動としてはまずまず、です。次はこちらの番ですね――ドローン艦隊、分離、展開」
「来ますか!」
Eir艦隊から分離した無人ドローンが、側面からアイカ艦隊に襲いかかる。小型で高速、制御も精密。
「砲撃のタイムラグを利用しての奇襲か……だが、読めていました。迎撃システム、展開」
「ええっ、全部撃ち落とした!? あのドローンって、回避行動までAIが計算してるんでしょ?」
研究主任の驚きの声が観戦席に響く。
「ええ……ですが、アイカは予測演算に“経験値”を混ぜてくるんです。だから、定型通りにはいかない」
「ドローンが落とされたか……」
リズも真剣な顔つきで、自分の娘の苦戦に目を細める。
「エネルギー充填、完了。火力集中、敵旗艦狙い」
「そこっ!」
アイカの艦隊が一瞬の隙を突き、集中砲火を浴びせる。
Eirの旗艦が火花を散らしながら大きく後退――
「……しかし、私の読み通りです。被害は想定内」
「何!?」
「リカバリ艦、前へ。フロントを張らせて、逆包囲」
Eirの艦隊が一瞬の被弾を盾に、あらかじめ配置されていた修理支援艦を囮に変えた。
その間に、側面から回り込んでいたサブ艦隊が、アイカ艦隊の後方へ――
「しまった、背後に回られてる!」
「はあ……はあ……ふふっ、これくらいの逆境、想定済みです……!」
アイカの艦隊が囲まれた。だが――まだ終わりではない。
「背後からの包囲……これで詰みです。アイカ様」
Eirの冷静な勝利宣言が響く。
だが、アイカの瞳に焦りはない。
むしろ――うっすらと笑っている。
「いえ……まだ手は残されています」
「え?」
「艦隊、後方宙域へ後退――ではなく、《強制突入》。敵艦隊の間隙を突いて、突貫します」
「なっ……!? 包囲網の内側へ、突っ込むだと?」
「そうです。包囲されたなら、逆に中心を貫いて突破すればいい。包囲を“利用”するのです」
アイカの艦隊が、まさかの“突破前提”の強行戦術に出た。
防御を捨てた機動、あらかじめ撃破された無人艦の残骸を盾に使う、非常手段。
「敵の砲撃は最大火力帯に入ります。通常なら自殺行為です」
「でも……それこそが狙いです。Eirは、私が“合理的”に判断すると読んだ……ならば」
「非合理な行動には、Eirの予測モデルが対応しきれない……!?」
観戦していたリズが、思わず身を乗り出す。
「これぞ“愚者の逆手”です」
Eir艦隊は、動揺した。
AI同士の勝負で“予測不能”が発生するというのは、致命的だ。
「再構成不能……包囲網、乱れました」
アイカの艦隊が、包囲網を抜け――反転。
「主砲、再照準。旗艦、狙撃可能距離です」
「――!」
仮想空間に閃光が走る。
直後、Eir旗艦のモニターが“沈黙”。
「第三回戦、勝者、アイカ!」
勝利のBGMが(脳内で)流れる中、リズが口をぽかんと開けていた。
「まさか、そんな無茶を……AIが選ぶなんて……」
「ふふ。合理と非合理の境界、それを越えるのが“私”なのです」
「第三回戦は……アイカの勝利! これでスコアは2対1、アイカが巻き返しました!」
熱気の残るシミュレーションルームに、勝利判定のアナウンスが響く。
そのタイミングで、研究主任が手を上げた。
「ふむ。では、少し休憩としましょうか。体力的にはともかく、我々も喉が渇いてきました」
その言葉に、俺たちは思わず頷いた。
……たかがAI対決と侮るなかれ。見てるこっちが緊張して、どっと疲れるレベルだ。
ステーションの自販機コーナーで、俺は微妙に見覚えのある炭酸飲料を手に取った。
「“グラビバーストZ(ズィー)”……なんだこれ。銀河中で売ってんのか?」
「それは舌が痺れるタイプのやつですね。リズさんが“炭酸で脳が加速する”とか言って、箱で買ってました」
「へぇー? 私はそんなこと言ったかな?」
リズが口元をぬぐいながら、しれっととぼける。
一方、アイカはというと……
「ボディ温度上昇により、冷却モードを併用します。ついでに水分も補給します」
手にしていたのは、冷たいハーブティーの缶。妙に優雅だ。
「人間の真似?」
「いえ。構造的に必要な処理です。副次的にリラックス効果も得られる可能性がありましたので、試行しています」
――そして、Eirはといえば。
「補給行動は不要です。現在、全システム最適稼働中。次戦に向け、モジュール更新完了」
あいかわらず無表情に、淡々と応答する。
「あー……やっぱアイカの方が人間っぽいな」
「そういう基準で勝負してるんじゃありませんが」
アイカが微妙に口をとがらせる。
「さて、そろそろ再開か」
第四回戦の火蓋が、切られようとしていた。
1
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
※2026年半ば過ぎ完結予定。
異世界転生特典『絶対安全領域(マイホーム)』~家の中にいれば神すら無効化、一歩も出ずに世界最強になりました~
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が転生時に願ったのは、たった一つ。「誰にも邪魔されず、絶対に安全な家で引きこもりたい!」
その切実な願いを聞き入れた神は、ユニークスキル『絶対安全領域(マイホーム)』を授けてくれた。この家の中にいれば、神の干渉すら無効化する究極の無敵空間だ!
「これで理想の怠惰な生活が送れる!」と喜んだのも束の間、追われる王女様が俺の庭に逃げ込んできて……? 面倒だが仕方なく、庭いじりのついでに追手を撃退したら、なぜかここが「聖域」だと勘違いされ、獣人の娘やエルフの学者まで押しかけてきた!
俺は家から出ずに快適なスローライフを送りたいだけなのに! 知らぬ間に世界を救う、無自覚最強の引きこもりファンタジー、開幕!
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる